都立戸山高等学校は、130年以上の輝かしい歴史を誇り、単なる進学校という言葉だけでは語り尽くせない魅力を持つ学び舎です。
この学校の根底に流れるのは、「自主自立」の精神。ここでは、生徒一人ひとりが自らの頭で考え、行動し、知的な探究心を深めていくことが何よりも大切にされています。
もしあなたが、決められたレールの上を走るのではなく、自らの興味や関心をとことん追求し、高いレベルで切磋琢磨できる仲間と共に成長したいと願うなら、都立戸山高等学校での3年間は、かけがえのない時間となるでしょう。
この記事では、そんな戸山のリアルな姿を、データと先輩たちの声を交えながら、詳しくご紹介していきます。
都立戸山高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。受験校選びの第一歩として、正確な情報を把握しておくことが大切です。
項目 | 内容 |
正式名称 | 東京都立戸山高等学校 |
公立/私立の別 | 都立 |
共学/男子校/女子校の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒162-0052 東京都新宿区戸山3-19-1 |
代表電話番号 | 03-3202-4301 |
公式サイトURL | https://www.metro.ed.jp/toyama-h/ |
都立戸山高等学校の偏差値・難易度・併願校
都立戸山高等学校は、都内でもトップクラスの学力が求められる、非常に人気の高い進学校です。その難易度を、様々な角度から見ていきましょう。
偏差値
都立戸山高等学校の偏差値は、調査機関によって異なりますが、おおむね70前後とされています。例えば、ある情報サイトでは66、別のサイトでは71や72と示されています。
この数字のばらつきは、模試の種類や受験者層の違いによるものです。大切なのは、特定の数字に一喜一憂するのではなく、「都立高校の中で日比谷高校、西高校に次ぐ最難関グループに位置する」という事実を理解することです。どの模試を見ても、都立戸山高等学校がトップレベルの学力を要求する学校であることに変わりはありません。
難易度のイメージ
偏差値だけでは、具体的な難易度は掴みにくいかもしれません。そこで、いくつかの補足情報をお伝えします。
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同じくらいの偏差値の他の高校
都立高校では、青山高校、国立高校、立川高校、新宿高校などが、学力的に近いライバル校としてよく挙げられます。これらの高校と並んで、都立戸山高等学校は多くの受験生が目標とする憧れの学校の一つです。
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合格に必要な内申点の目安
都立高校の入試は、学力検査の点数と中学校の成績である内申点(調査書点)を合計して合否が決まります。戸山高校のような最難関校に合格するためには、学力検査で高得点を取ることはもちろん、非常に高い内申点が求められます。
具体的な目安としては、9教科の換算内申で65点満点中、最低でも60〜62点は確保したいところです。これは、主要5教科だけでなく、技能4教科においてもほとんど「5」の評価を得ているレベルを意味します。多くの合格者は、オール5に近い成績で受験に臨んでいるのが実情です。
主な併願校
東京都の公立高校入試は1校しか受験できないため、万が一に備えて私立高校を併願することが一般的です。都立戸山高等学校の受験生は、同じくレベルの高い私立高校を併願先に選ぶ傾向があります。
以下に、主な併願校の例を挙げます。
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大学附属校(高いレベルでの安定を求める層に人気)
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国際基督教大学高校 (ICU)
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中央大学附属高校
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中央大学杉並高校
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法政大学高校
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桐朋高校(男子)
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特進・選抜コースを持つ進学校(国公立・難関私大を目指す層に人気)
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拓殖大学第一高校(特進)
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宝仙学園高校理数インター(医学進学・理数インター)
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朋優学院高校(国公立TG・AG)
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錦城高校(特進)
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淑徳巣鴨高校(アルティメット)
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青稜高校
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これらの高校は、戸山高校の教育方針や生徒の雰囲気に近い部分があったり、大学進学への手厚いサポートがあったりと、受験生がそれぞれの価値観で選んでいます。
都立戸山高等学校に設置されている学科・コース
都立戸山高等学校の学科は「普通科」のみですが、その中には生徒の知的好奇心や進路希望に応えるための、非常に特色あるプログラムが用意されています。これは「一つの学科、多くの道筋」と言える構造で、戸山の教育の核心部分です。
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普通科
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どんなことを学ぶ場所か?
すべての生徒が所属する基本のコースです。最大の特徴は、3年間を通して文系・理系のクラス分けを行わないこと。物理・化学・生物・地学の理科4科目や、地理・歴史・公民の社会科目を全員が深く学ぶことで、幅広い教養(リベラルアーツ)を身につけます。
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どんな生徒におすすめか?
特定の分野に早くから絞るのではなく、様々な学問に触れながら自分の興味や適性を見極めたい生徒や、文理の枠を超えた総合的な思考力を養いたい生徒に最適です。
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SSH(スーパーサイエンスハイスクール)クラス
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どんなことを学ぶ場所か?
入学後に希望者を募って選抜される、理数系の探究活動に特化したクラスです。文部科学省の指定を受け、通常の授業の一部を「SS探究」という独自の科目に置き換え、大学や研究機関と連携しながら、生徒自身が設定したテーマで1年間にわたる本格的な研究を行います。
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どんな生徒におすすめか?
教科書レベルの学習では物足りず、本物の科学研究に挑戦したいという強い意欲を持つ生徒におすすめです。将来、研究者や技術者として世界で活躍したいと考える生徒にとって、最高の環境が用意されています。
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TM(チーム・メディカル)
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どんなことを学ぶ場所か?
国公立大学の医学部医学科への進学を強く志す生徒を、3年間一貫して支援するために設けられた特別なプログラムです。現役医師による講演会、病院や大学での体験研修、医学部受験に特化した進路指導など、多角的なサポートが受けられます。
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どんな生徒におすすめか?
将来、医師や医学研究者になりたいという明確な目標を持ち、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しながら夢を実現したい生徒に強くおすすめします。
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これらのプログラムの存在は、都立戸山高等学校が単なる進学校ではなく、特に科学技術や医療分野における次世代のリーダー育成に力を入れていることの表れです。自分の興味がこの方向にあるならば、これ以上ないほど魅力的な環境と言えるでしょう。
都立戸山高等学校の特色・校風
戸山の魅力を語る上で欠かせないのが、その独特な校風と文化です。キーワードは「自主自立」「自由闊達」「知的探究心」「個性の尊重」。ここでは、中学生の皆さんが本当に知りたい学校生活のリアルな部分を、口コミを交えて詳しく解説します。
宿題の量
宿題の量は「かなり多い」という声が多数です。特にSSHクラスの生徒からは「身を削る忙しさだった」という声も聞かれるほど、課題が多いようです。これは、3年間文理分けをしない幅広いカリキュラムをこなし、高いレベルを維持するために、学校側が家庭学習を重視していることの表れと言えます。「おかげで勉強する習慣がついた」とポジティブに捉える生徒がいる一方で、塾との両立に苦労する生徒もいるため、入学前から相応の覚悟は必要でしょう。
校則(スマホ、服装など)
戸山高校の最大の特徴の一つが、「校則が存在しない」ことです。学校生活のルールは、生徒会が主体となって定める「生徒規範」に基づいており、生徒の自主性が徹底的に尊重されています。
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スマホの扱い:校内での使用は基本的に自由です。生徒は自らを律し、TPOをわきまえて使用することが求められます。
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服装・頭髪:制服はなく、服装も頭髪も完全に自由です。ただし、口コミを見ると、奇抜なファッションの生徒は少なく、多くの生徒が動きやすく機能的な私服で過ごしているようです。この「自由」は、他校の生徒から羨ましがられる点でもあります。
生徒たちの雰囲気
生徒たちは「真面目で落ち着いている」「個性的で自立している」と評されることが多いです。中学時代にトップクラスの成績だった生徒が集まるため、学習意欲が非常に高く、互いの個性を尊重し合う文化が根付いています。いわゆる「陽キャ」「陰キャ」といったスクールカースト的な雰囲気は薄く、誰もが自分の好きなことに没頭できる環境です。授業を妨害するような生徒はおらず、落ち着いた環境で学びたい人には最適と言えます。
アルバイト
アルバイトは禁止されていません。しかし、日々の授業や大量の課題、部活動や行事の準備などを考えると、学業と両立して定期的なアルバイトを続けるのはかなり難しいというのが実情のようです。
制服の評判
制服がないため、この項目は該当しません。制服がない自由さに惹かれて戸山を選ぶ生徒も少なくありません。
土曜授業
土曜授業は、年間約20回実施されています。これは、豊富な授業時間数を確保し、特にSSHの探究活動や大学受験に向けた演習など、質の高い教育を提供するためのものです。
戸山高校の「自由」は、決して「楽ができる」という意味ではありません。むしろ、厳しい校則で縛る代わりに、高いレベルの学業と自己管理を生徒に求める、成熟した環境です。この「責任を伴う自由」を理解し、それを成長の糧にできる生徒にとって、戸山は最高の学び舎となるでしょう。
都立戸山高等学校の部活動・イベント
戸山高校の生徒たちは、勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込みます。学習との両立を可能にするため、授業は1コマ50分の6時間授業となっており、放課後の活動時間を確保する工夫がされています。
部活動
部活動への加入率は非常に高く、兼部する生徒も多いため、全体の加入率は毎年100%を超えています。運動部、文化部ともに充実しており、初心者も経験者も一緒に高め合う雰囲気が特徴です。
特に実績が豊富な部活動や、ユニークな活動をしている部活動をいくつか紹介します。
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アメリカンフットボール部
70年以上の歴史を誇る伝統ある部です。都大会で優勝するなど輝かしい実績を持ち、高校からアメフトを始める部員がほとんどながら、関東制覇を目指して熱心に活動しています。
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囲碁・将棋部
全国大会で準優勝という、全国トップレベルの実績を誇ります。知的な競技に打ち込む生徒が多いのも、戸山らしい特色の一つです。
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陸上競技部
全国大会に出場する選手を輩出するなど、高いレベルで活動しています。短距離、長距離ともに専門的な練習を行い、個々の目標達成を目指しています。
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地理歴史部
全国高等学校鉄道模型コンテストで数々の賞を受賞しているユニークな部活動です。精巧なジオラマ制作などを通して、地理や歴史への探究を深めています。
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管弦楽部
約80人もの部員が所属する大所帯の部です。戸山祭での演奏は圧巻で、学校行事に欠かせない存在となっています。
イベント
戸山の学校行事は、生徒の自主性と創造性が爆発する、非常に中身の濃いものです。
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戸山祭(文化祭)
戸山祭は、単なるお祭りではなく、「問題提起の場」と位置づけられているのが最大の特徴です。学年ごとに取り組む内容が決まっており、1年生は「展示」、2年生は「演劇」、そして3年生は1年がかりで「映画」を制作します。特に3年生の映画は、高校生のレベルをはるかに超えたクオリティで、戸山での3年間の集大成と呼ぶにふさわしい作品群です。企画・運営はすべて生徒主体の「戸山祭運営委員会(戸運)」が行い、学校全体が熱気に包まれる数日間となります。
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運動会
5月に行われる運動会は、非常に熱く、激しいことで有名です。名物競技である「騎馬戦」や「棒倒し」は、まさに真剣勝負そのもの。全校生徒が4つの団に分かれて本気で勝利を目指す姿は圧巻で、文化的なイメージの強い戸山の、もう一つの情熱的な顔を見ることができます。
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新宿・戸山対抗戦
ライバル校である都立新宿高校との間で行われる、60年以上の歴史を持つ伝統の部活動対抗戦です。各運動部が学校のプライドをかけて戦い、全校生徒で応援に駆けつけるなど、毎年大きな盛り上がりを見せます。
都立戸山高等学校の進学実績
都立戸山高等学校は、進学指導重点校として、国公立大学や難関私立大学へ極めて高い進学実績を誇ります。特に、SSHやチーム・メディカルといったプログラムの成果が、理系分野での圧倒的な強さとなって表れています。
以下に、2024年の最新の大学合格実績(浪人生を含む)を示します。
大学分類 | 主な大学名と合格者数 |
国公立大学 | 東京大学:12名 京都大学:8名 東京科学大学(旧東工大):15名 一橋大学:10名 国公立大学医学部医学科:17名 |
難関私立大学 | 早稲田大学:83名 慶應義塾大学:58名 上智大学:45名 東京理科大学:87名 GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合計:307名 |
この数字から、最難関国公立大学から人気の高い私立大学まで、幅広い大学に多くの合格者を輩出していることがわかります。特に、東京科学大学(旧東工大)や国公立大学医学部への合格者数は、全国の公立高校の中でもトップクラスであり、戸山の理系教育の質の高さを証明しています。
この輝かしい実績は、単に優秀な生徒が集まっているからだけではありません。学校側の手厚いサポート体制が、生徒たちの努力を力強く後押ししています。
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補習・講習
夏休みや冬休みなどの長期休暇中には、大学受験対策の講習が多数開かれます。また、年間約20回の土曜授業も、学力向上に大きく貢献しています。
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充実した自習環境
平日は夜8時まで開放されている自習室があり、多くの生徒が集中して勉強に取り組んでいます。静かで落ち着いた環境で、仲間と切磋琢磨しながら学習できるのは大きな魅力です。
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データに基づいた進路指導
模擬試験の結果を分析する専門のソフトウェアを導入し、教員が生徒一人ひとりの学力状況を正確に把握しています。そのデータに基づき、個人面談や三者面談を計画的に実施し、個々の生徒に最適な学習指導や進路指導を行っています。
このように、都立戸山高等学校では、生徒の高いポテンシャルを最大限に引き出すための、組織的で手厚い進学サポート体制が整えられています。
都立戸山高等学校の特長・アピールポイント
数ある都立高校の中で、都立戸山高等学校が際立った存在であり続ける理由は何でしょうか。他の高校にはない、この学校ならではの強みやユニークな取り組みを7つのポイントにまとめました。
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先進的なSSHとTMプログラム
都立高校で初めてSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受け、理数教育をリードしてきました。また、医学部進学に特化したTM(チーム・メディカル)プログラムも設置しており、将来科学者や医師を目指す生徒に、公立高校とは思えないほど専門的で深い学びの機会を提供しています。
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「自主自立」を体現する自由な校風
校則や制服がなく、学校行事や日々のルールが生徒の主体性に委ねられているのは、戸山の最大の特色です。この環境が、生徒の自己管理能力と責任感を育み、社会で活躍するための土台を築きます。
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3年間文理分けをしないリベラルアーツ教育
高校3年生まで文系・理系のクラス分けを行わず、幅広い教科を全員が履修する伝統的なカリキュラムを維持しています。これにより、偏りのない幅広い教養と、複雑な問題を多角的に捉える思考力が養われます。
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理系に圧倒的な強みを持つトップクラスの進学実績
東京大学や京都大学をはじめとする最難関大学へ安定して合格者を輩出する一方、特に東京科学大学(旧東工大)や国公立大学医学部への進学実績は全国屈指です。
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生徒が主役の熱気あふれる学校行事
学年ごとに内容が進化する知的な文化祭「戸山祭」や、伝統の激しい競技が繰り広げられる「運動会」など、生徒が企画・運営のすべてを担う行事は、一生の思い出になるほど熱く、濃密です。
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都心にある最高のロケーション
東京メトロ副都心線「西早稲田」駅から徒歩1分という抜群のアクセスを誇ります。都心にありながら、隣には広大な戸山公園があり、利便性と落ち着いた学習環境を両立した理想的な立地です。
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手厚い学習サポート体制
平日は夜8時まで利用可能な自習室、長期休暇中の豊富な講習、卒業生チューターによる学習支援など、生徒の「学びたい」という意欲に応えるためのサポートが充実しています。
都立戸山高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生、保護者から寄せられたリアルな声を、「良い点」と「気になる点」に分けて公平にご紹介します。学校選びの参考にしてください。
良い点
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知的な刺激と成長できる環境
「良い仲間、先生に囲まれ日々刺激を受けられる素晴らしい環境」「与えられた自由を生かし、個性を伸ばすことが出来る学校」といった声が非常に多いです。レベルの高い仲間と切磋琢磨し、互いの個性を尊重し合う中で、人間的に大きく成長できると感じている人が多いようです。
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先生方の質の高さと手厚いサポート
「先生方もベテランの先生が多く、受験関係なく参考になる授業が多い」「先生の雰囲気もとても良いので、気軽に質問してわからない部分を教えてくれる」など、教員の質を評価する声が目立ちます。生徒の自主性を重んじつつも、求めれば親身にサポートしてくれる姿勢が信頼されています。
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一生の友人との出会い
「一生の友達ができる個性強めの高校」という口コミに象徴されるように、3年間を共に過ごす中で、深く理解し合える友人に出会えたという声が多数あります。共通の目標に向かって努力したり、行事に全力で取り組んだりする経験が、強い絆を育むようです。
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行事の楽しさと生徒の主体性
「文化祭や体育祭など生徒が責任をもって主体性を育む行事」が充実しており、非常に楽しいという評判です。生徒が主体となって作り上げるからこその達成感や一体感が、戸山の魅力の一つとなっています。
気になる点
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勉強が非常に大変で忙しい
「いわゆるSSHクラスでしたが,身を削る忙しさを経験しました」「課題がすごく多いので、いい意味で勉強せざるを得ない」といった声があり、学業の負担が大きいことは覚悟しておく必要があります。特に、塾と両立しながら学校の課題をこなすのは、かなりの努力と自己管理能力が求められます。
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手厚い指導を求める人には合わない可能性
「自主自律を育てるなどと謳い、生徒への教育放棄を正当化している」という厳しい意見もあります。これは、学校の自由な校風が、手厚い管理や指導を期待する生徒にとっては「放置されている」と感じられる可能性があることを示唆しています。自分から動けないと、戸山の環境を活かしきれないかもしれません。
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いわゆる「キラキラした高校生活」とは少し違う
「青春に憧れているのなら入るべきでない」「ザ・青春☆って感じの高校生活を送りたい人にはあまりおすすめできません」という口コミがあります。恋愛やファッションなどを楽しむ、いわゆる漫画のような高校生活をイメージしていると、ギャップを感じるかもしれません。生徒の雰囲気は落ち着いており、恋愛よりも勉強や探究活動に興味を持つ人が多いようです。
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校風が合わないと辛い
「頭がよくて勉強を頑張れる子には向くと思います。校風に合わないときつそうに思えました」という指摘の通り、戸山の独特な文化は、すべての人に合うわけではありません。入学前に学校説明会や文化祭に足を運び、自分に合う雰囲気かどうかを肌で感じることが非常に重要です。
アクセス・通学
都立戸山高等学校は、都心に位置し、交通の便が非常に良いのが大きな魅力です。複数の駅・路線が利用できるため、都内の様々なエリアから通学が可能です。
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最寄り駅からのアクセス
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東京メトロ副都心線 「西早稲田」駅(出口3)より 徒歩1分
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JR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線 「高田馬場」駅より 徒歩12分
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都営大江戸線 「東新宿」駅より 徒歩13分
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バスでのアクセス
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「高田馬場」駅前から都営バス(九段下行き)に乗車し、「学習院女子大学前」で下車すると目の前です。
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通学エリア
これだけ交通の便が良いため、生徒の通学エリアは非常に広範囲にわたります。新宿区、豊島区、中野区、杉並区といった近隣の区はもちろん、JR山手線や東京メトロ副都心線、東西線などを利用して、23区の東部や西部、さらには多摩地区から通学している生徒も少なくありません。
都立戸山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで都立戸山高等学校の様々な魅力や特色をお伝えしてきましたが、最後に進学アドバイザーとして、受験生の皆さんにメッセージを送ります。
都立戸山高等学校は、「自ら学ぶ意欲」を持つ生徒にとって最高の環境です。誰かに指示されるのを待つのではなく、自分の知的好奇心を原動力に、物事を深く探究したい人。校則で縛られるのではなく、自由の中で自らを律し、責任ある行動がとれる人。そんな自立した学習者を目指すあなたにこそ、この学校を強くおすすめします。
受験勉強においては、都立戸山高等学校が独自に作成する入試問題(自校作成問題)への対策が鍵となります。特に、理科や社会の知識を基に、自分の考えを論理的に記述させる問題は、単なる暗記力だけでは太刀打ちできません。日頃から「なぜそうなるのか?」を考える習慣をつけ、資料を読み解き、自分の言葉で説明する練習を重ねてください。その「知の探究」のプロセスこそが、都立戸山高等学校が最も大切にしている学びの姿勢であり、合格への一番の近道となるはずです。あなたの挑戦を心から応援しています。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。