日本大学高等学校へのご関心、ありがとうございます。高校選びは、皆さんの未来を形作る大切な一歩です。数ある学校の中から自分にぴったりの場所を見つけるのは、期待と不安が入り混じるものだと思います。特に、日本大学の附属校であるこの学校には、「日本大学への進学が約束されている」という安心感を期待する方も多いでしょう。
しかし、日本大学高等学校の本当の魅力は、その安心感だけにとどまりません。実は、卒業生の約半数が日本大学以外の国公立大学や難関私立大学へと進学している、非常に高い実力を持った進学校でもあるのです。つまり、ここは「日本大学」という大きな船に乗る権利を手にしながら、さらに高い目標を目指して大海原へ漕ぎ出す準備もできる、特別な場所と言えます。
このページでは、そんな日本大学高等学校が持つ二つの大きな魅力、「安心感」と「挑戦できる環境」について、詳しく紐解いていきます。皆さんが学校生活を具体的にイメージし、「ここなら頑張れそう!」と思っていただけるよう、様々な角度から情報をお届けしますので、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。
日本大学高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 日本大学高等学校 |
私立/公立の別 | 私立 |
共学/別学 | 男女共学 |
所在地 | 〒223-8566 神奈川県横浜市港北区箕輪町2-9-1 |
代表電話番号 | 045-562-4411 |
公式サイトURL | https://www.yokohama.hs.nihon-u.ac.jp/senior/ |
日本大学高等学校の偏差値・難易度・併願校
日本大学高等学校の学力レベルは、神奈川県内でも上位に位置します。偏差値だけでなく、合格に必要な内申点の目安や、受験生が併願することが多い学校を知ることで、より具体的な難易度をイメージしてみましょう。
偏差値
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特別進学コース:55 – 59
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総合進学コース:55 – 59
難易度と内申点の目安
偏差値はあくまで一つの目安です。日本大学高等学校の入試では、中学校での日々の学習態度を示す内申点(5段階評定)が非常に重視される傾向にあります。特に、目標の高いコースを目指す場合は、しっかりとした内申点を確保することが合格への鍵となります。
例えば、難関国公立大学や最難関私立大学を目指す「特別進学コース」に入るには、推薦入試の段階で「5教科の5段階評定の合計が24以上」といった基準が設けられています。これは、主要5教科で平均4.8以上という非常に高いレベルが求められることを意味します。また、国際系学部や海外大学進学を目指す「スーパーグローバルクラス」では、英検準2級や2級の取得に加えて、5教科の合計評定が22〜23以上必要になるなど、学力と英語力の両方が評価されます。
このことからわかるのは、この学校が、入学試験一発の力だけでなく、中学校3年間を通じてコツコツと真面目に勉強に取り組んできた生徒を高く評価しているということです。定期テストの一つひとつを大切にし、授業に真剣に取り組む姿勢が、合格をぐっと引き寄せます。
主な併願校
日本大学高等学校を受験する生徒は、地域の人気公立高校も視野に入れていることが多いです。これは、この学校が単なる附属校としてではなく、高いレベルの進学校として認識されている証拠です。
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主な公立併願校:
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神奈川県立市ケ尾高等学校
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神奈川県立港北高等学校
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川崎市立新城高等学校
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神奈川県立元石川高等学校
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川崎市立住吉高等学校
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主な私立併願校:
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桐蔭学園高等学校
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横浜隼人高等学校
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横須賀学院高等学校
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これらの併願校のラインナップからも、学力レベルの高い生徒たちが集まる、活気ある学習環境が期待できるでしょう。
日本大学高等学校に設置されている学科・コース
日本大学高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に合わせて、大きく3つのコースが設置されています。それぞれのコースがどんな場所なのか、どんな人におすすめなのかを見ていきましょう。
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特別進学コース
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国公立大学や早稲田、慶應といった最難関私立大学への現役合格を目指すコースです。高い目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら、大学受験に特化したハイレベルな授業を受けたい人におすすめです。
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総合進学コース
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日本大学への内部進学を主な目標としながら、他の難関私立大学への進学も視野に入れるコースです。日本大学という進路の安心感を持ちつつ、幅広い学問分野に触れ、自分の可能性をじっくり探したい人におすすめです。
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総合進学コース スーパーグローバルクラス
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海外の大学や国内の国際系学部への進学を目指す、英語教育に特化したクラスです。ネイティブ教員による授業や海外研修が豊富で、世界を舞台に活躍したいという強い意志を持つ人におすすめです。
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このように、入学後の目標に応じて最適な学習環境が選べるのが、日本大学高等学校の大きな強みです。自分の夢に向かって、まっすぐに進むための道が用意されています。
日本大学高等学校の特色・校風
学校選びでは、勉強だけでなく、どんな雰囲気の中で3年間を過ごすのかも大切なポイントです。ここでは、日本大学高等学校の特色や校風について、口コミなどを基に詳しく見ていきましょう。
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校風を表すキーワード:文武両道、大規模校ならではの活気、自主性を尊重、落ち着いた雰囲気
中学生が知りたいリアルな学校生活
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宿題の量:コースによって差はありますが、特に特別進学コースは大学受験を意識しているため、日々の課題や小テストは多めと考えておくと良いでしょう。総合進学コースも、日本大学への推薦基準に関わる「基礎学力到達度テスト」に向けた学習があり、計画的な学習習慣が求められます。
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校則:附属校ということもあり、校則は比較的しっかりしているという声が多いようです。特に、服装や頭髪に関する指導は定期的に行われることがあります。ただし、常識の範囲内で行動していれば、厳しすぎると感じることは少ないようです。スマートフォンの校内での使用は原則禁止など、学習に集中するためのルールが定められています。
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生徒たちの雰囲気:生徒数が多いため、様々なタイプの生徒がいますが、全体的には明るく真面目な生徒が多いようです。部活動が盛んなこともあり、活気にあふれています。自分の興味に合う仲間を見つけやすい環境と言えるでしょう。
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アルバイト:原則として禁止されています。学業に専念することが第一と考えられています。
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制服の評判:伝統的なブレザースタイルです。特に女子はリボンやスカートの種類が選べるなど、着こなしのバリエーションがあるようです。落ち着いたデザインで、生徒や保護者からの評判は概ね良好です。
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土曜授業:土曜授業が実施されることがあります。学習時間の確保や、行事などに活用されています。
大規模校であるため、良くも悪くも多様性があります。自ら積極的に行動し、友人や先生と関わっていくことで、充実した学校生活を送ることができるでしょう。
日本大学高等学校の部活動・イベント
勉強だけでなく、仲間との絆を深める部活動や学校行事も高校生活の醍醐味です。日本大学高等学校の活気ある活動を見ていきましょう。
部活動
日本大学高等学校は、運動部・文化部ともに非常に活動が盛んで、部活動加入率は約75%にも上ります。多くの生徒が部活動に打ち込む「文武両道」の精神が根付いています。
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特に有名な部活動
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サッカー部:神奈川県内でも有数の強豪校として知られ、人工芝の専用グラウンドなど恵まれた環境で活動しています。高いレベルでサッカーに打ち込みたい生徒が集まります。
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アメリカンフットボール部:高校の部活動としては珍しく、本格的な活動を行っています。チーム一丸となって戦略を練り、勝利を目指す経験は、他では得難いものです。
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チアリーディング部:各種大会で活躍しており、学校行事や他部活の応援でも華やかなパフォーマンスを披露し、学校全体を盛り上げています。
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珍しい部活動
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ラクロス部、ゴルフ部、射撃部:高校では設置されていることが少ない、専門的なスポーツに取り組むことができます。
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マジック・ジャグリング部、鉄道研究愛好会:文化部にもユニークな活動を行う部があり、自分の「好き」をとことん追求できる環境が整っています。
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運動部22、学芸部17という豊富な選択肢の中から、きっとあなたにぴったりの活動が見つかるはずです。
イベント
一年を通じて、生徒が主体となって盛り上がる多彩なイベントが開催されます。
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桜苑祭(文化祭):毎年9月に行われる学校最大のイベントです。クラスや文化部による展示・発表、有志団体によるステージパフォーマンスなど、キャンパス全体が熱気に包まれます。準備期間を通じてクラスの団結力が一気に高まります。
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体育祭:学年ごとに行われるのが特徴で、高校3年生は5月、1・2年生は11月に開催されます。クラス対抗で様々な競技に挑み、応援にも熱が入ります。仲間と汗を流し、勝利の喜びや敗北の悔しさを分かち合う、青春の一ページです。
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修学旅行:高校2年生の12月に実施されます。行き先は年度によって異なりますが、仲間と共に過ごす数日間は、一生の思い出になること間違いありません。
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芸術鑑賞教室やマラソン大会:文化的な教養を深める機会や、体力作りのイベントも用意されており、バランスの取れた人間性を育むことを目指しています。
日本大学高等学校の進学実績
日本大学高等学校の最大の特長の一つが、その優れた進学実績です。日本大学への内部進学という強力な選択肢を持ちながら、多くの生徒が外部の難関大学にも合格しています。
最新の大学進学実績(2025年度)
2025年度の入試でも、生徒たちは素晴らしい結果を残しています。
大学グループ | 2025年度 合格者数 |
国公立大学 | 32名 |
早稲田・慶應・上智・東京理科 | 78名 |
GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政) | 131名 |
日本大学 | 264名 |
(主な合格者数:慶應義塾大学 15名、早稲田大学 8名、上智大学 12名、明治大学 27名、法政大学 38名など)
この数字が示しているのは、この学校の教育レベルの高さです。卒業生(2024年3月卒 552名)のうち、日本大学へ進学したのは282名(約51.1%)で、残りの半数近くは自らの力で外部の大学への道を切り拓いています。
進学実績を支える手厚いサポート体制
こうした高い進学実績は、学校の手厚いサポート体制によって支えられています。
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日本大学への内部進学制度:高校3年間で複数回実施される「基礎学力到達度テスト」の成績を基に、日本大学の希望学部への推薦が決まる「基礎学力選抜」が中心です。このテストに向けた対策講習も充実しており、計画的に学習を進めれば、安定して進路を確保できます。
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国公立併願方式:特に注目すべきは、日本大学への推薦を確保したまま、国公立大学に挑戦できる独自の制度です。これにより、生徒は失敗を恐れずに、より高い目標にチャレンジすることができます。
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外部大学受験サポート:
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各種講習:本校の教員による講習は無料で受講でき、夏期・冬期には多くの講座が開かれます。
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Nゼミ(校内予備校):有料の希望制講座で、現役の予備校講師による受験に直結したハイレベルな授業を校内で受けることができます。
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スタディルーム:大学生のチューターが常駐する有料の自習室で、学習計画の相談や質問対応など、きめ細やかなサポートが受けられます。
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このように、日本大学高等学校は、生徒一人ひとりの多様な進路希望に、万全の体制で応えています。
日本大学高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、日本大学高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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日本大学への内部進学と難関大学受験の両方を実現する「進路のダブル保証」
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日本大学への推薦資格を保持しながら国公立大学を受験できる「国公立併願方式」など、安心して高い目標に挑戦できる制度が整っています。
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目標に合わせて選べる3つの専門コース
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「特別進学」「総合進学」「スーパーグローバル」と、多様な進路目標に特化した専門的なカリキュラムで学ぶことができます。
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現役予備校講師が指導する校内予備校「Nゼミ」
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移動時間なく、質の高い受験対策講座をリーズナブルに受講できるなど、手厚い学習サポート体制が魅力です。
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約75%が加入!全国レベルからユニークな同好会まで揃う、活気ある部活動
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サッカー部などの強豪から、マジック・ジャグリング部といった珍しい部まで、多種多様な活動があり、文武両道を実践できます。
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日吉駅から徒歩圏内の、近代的で充実した学習環境
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広々としたキャンパスには、図書館や自習室、コンピュータールームなどが完備され、学習に集中できる環境が整っています。
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約400もの指定校推薦枠
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日本大学だけでなく、早稲田大学や東京理科大学、横浜市立大学など、多くの大学への指定校推薦枠があり、進路選択の幅を広げています。
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日本大学高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からの声をまとめました。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校像が見えてきます。
良い点
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「日本大学への進学を考えているなら最高の環境」という声が多数あります。普通に授業を受け、テスト勉強をしていれば、内部進学の道が開けるという安心感は大きいようです。
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「施設が綺麗で充実している」という評価も多く見られます。近代的で大きな校舎、広いグラウンドなど、学習や部活動に打ち込むための環境が整っている点が高く評価されています。
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「部活動がとても盛んで楽しい」という口コミも目立ちます。クラブの種類が豊富で、多くの生徒が加入しているため、勉強以外の活動も充実させたい生徒にとって魅力的なようです。
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「生徒数が多く、色々な友達ができる」という大規模校ならではのメリットを挙げる声もあります。自分と気の合う仲間を見つけやすい環境です。
気になる点
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「校則が少し厳しいと感じる」という意見があります。特に服装や頭髪、スマートフォンの使用に関するルールは、自由な校風を求める生徒にとっては窮屈に感じることがあるかもしれません。
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「先生の質にばらつきがある」という声も一部で見られます。生徒数が多いため、全ての先生との相性が良いとは限らないようです。自分から積極的に質問に行ったり、信頼できる先生を見つけたりする姿勢が大切になります。
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「大規模校なので、自主性がないと埋もれてしまう」という指摘もあります。手厚いサポートはありますが、基本的には生徒自身のやる気が尊重されます。自ら目標を設定し、行動できる生徒に向いている環境と言えるでしょう。
アクセス・通学
日本大学高等学校は、複数の路線が乗り入れる日吉駅からのアクセスが良く、広いエリアから生徒が通学しています。
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最寄り駅からのアクセス
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東急東横線、東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉」駅より徒歩約15〜20分
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日吉駅は、東京方面からも横浜方面からもアクセスしやすいため、神奈川県内(横浜市、川崎市など)だけでなく、東京都内や埼玉県から通学している生徒もいるようです。駅周辺は慶應義塾大学のキャンパスもあり、活気のある学生街となっています。
日本大学高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでいただき、日本大学高等学校の魅力が伝わりましたでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして皆さんに応援メッセージを送ります。
日本大学高等学校は、「将来の夢はまだ決まっていないけど、大学には進学したい」「部活動も勉強も、どっちも本気で頑張りたい」「できれば安心できる進路を確保しつつ、もっと上のレベルにも挑戦してみたい」そんな風に考えているあなたに、まさにぴったりの学校です。ここは、あなたの可能性を限定せず、未来への選択肢を最大限に広げてくれる場所です。
受験勉強では、ぜひ中学校の「内申点」を大切にしてください。この学校は、入試本番の力だけでなく、日々の授業態度や定期テストへの取り組みを高く評価してくれます。あなたの真面目な努力が、きっと合格へと繋がります。日本大学高等学校で、充実した3年間を送り、自分の夢への扉を開いてください。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。