大分県西部、水郷日田の地で100年以上の歴史を刻む大分県立日田高等学校。文武両道を掲げ、地域社会に貢献できる人材育成を目指す伝統ある進学校です。在校生や卒業生からは、勉強に集中できる環境と、学校行事や部活動にも全力で取り組める活気ある雰囲気が魅力だと語られています。

日田高等学校は、生徒一人ひとりの高い志の実現をサポートするための多様な学びの機会を提供しています。特に、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けており、理数教育や探究活動に力を入れているのが大きな特長です。充実した学習環境の中で、仲間と切磋琢磨しながら充実した3年間を送りたいと考えている中学生にとって、日田高等学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事では、そんな日田高校について、偏差値や難易度、学校生活のリアルな様子、そして気になる進学実績まで、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

日田高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大分県立日田高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒877-0025 大分県日田市田島2丁目9-30
代表電話番号 0973-23-0166
公式サイト https://kou.oita-ed.jp/hita/

日田高等学校の偏差値・難易度・併願校

日田高等学校は、日田市内で最も偏差値の高い進学校として知られています。伝統と実績があり、大学進学を目指す生徒が多く集まるため、しっかりとした受験対策が必要です。

最新の偏差値は普通科でおおむね「55〜57」前後とされています。これは大分県内の公立高校の中でも上位に位置します。具体的な難易度のイメージとしては、中学校での成績が上位層であることが一つの目安となるでしょう。内申点については、具体的な点数は公表されていませんが、日頃の授業態度や提出物、定期テストの結果などを通して、高い評価を得ておくことが重要です。

同じくらいの偏差値の高校としては、大分市内では大分雄城台高校(偏差値58)や大分鶴崎高校(偏差値55)、県南では佐伯鶴城高校(偏差値57)などが挙げられます。大分県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校との併願はできません。そのため、日田高等学校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として日田市内の藤蔭高等学校や昭和学園高等学校などの私立高校を選択する傾向があります。

日田高等学校に設置されている学科・コース

日田高校には普通科が設置されており、生徒一人ひとりの進路希望に応じたコース編成が特徴です。2年生からは、より専門的な学びへと進んでいきます。

  • 普通科

    • 文系コース(2年次より): 国語、地理歴史、公民、英語などの人文科学・社会科学系の科目を重点的に学びます。将来、法学、経済学、文学、教育学などの分野に進みたい生徒におすすめです。

    • 理系コース(2年次より): 数学、理科、英語などの自然科学系の科目を重点的に学びます。将来、医学、歯学、薬学、理学、工学などの分野に進みたい生徒におすすめです。

    • SSコース(2年次より): スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定に伴い設置された特別なクラスです。探究活動を通じて科学的な知識や思考力を高め、未来の科学技術を担う人材育成を目指します。

日田高等学校の特色・校風

日田高校は、「剛健・積極・明朗」の校訓のもと、文武両道を実践する活気のある校風が特徴です。生徒たちは勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組んでいます。

  • 宿題・課題の量: 「課題がとても多い」という声が見られます。特に、進学を重視しているため、日々の予習・復習や週末課題など、家庭学習の習慣が求められるようです。

  • 校則: かつては厳しいという意見もありましたが、最近では髪型に関する校則がなくなるなど、少しずつ緩やかになっているようです。スマートフォンの校内持ち込みは許可されていますが、使用には制限があるようです。アルバイトは原則として禁止されています。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは非常に盛り上がるなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。いじめは少ないという口コミが多く、生徒同士の仲が良いという評判です。

  • 制服: 男子は伝統的な学ラン、女子はセーラー服です。デザインについては様々な意見がありますが、歴史ある制服として親しまれています。

  • 土曜授業: 1年生の頃から土曜講座や補習が実施されることがあるようです。

日田高等学校の部活動・イベント

部活動

日田高校は部活動が非常に盛んで、多くの部が県内でも高い実績を誇っています。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に参加し、文武両道を目指しています。

  • 特に実績豊富な部活動:

    • ボート部: 県の強化指定を受けている強豪で、国体でも男女ともに上位入賞を果たすなど、全国レベルで活躍しています。

    • 剣道部: 特に女子は県の強化指定を受けており、常に上位の成績を収めています。

    • 弓道部: 全国大会にしばしば出場する強豪として知られています。

    • 科学部、音楽部、放送部: 文化部も活発で、九州大会や全国大会に出場することが多いです。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げる学校行事は、日田高校の大きな魅力の一つです。

  • 響櫳祭(きょうろうさい): 文化の部と体育の部からなる、学校最大の一大イベントです。文化の部では、2年生による劇や文化部によるパフォーマンス、有志によるバンド演奏などで大いに盛り上がります。体育の部では、クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えた一体感が生まれます。

  • 修学旅行: 2年次の12月に実施され、東京や長野などを訪れるようです。仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • クラスマッチ: 年間を通して複数回開催され、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

日田高等学校の進学実績

日田高校は、大分県内でも有数の進学校として、高い大学進学実績を誇っています。ほとんどの生徒が大学進学を希望し、国公立大学を中心に難関大学へも多くの合格者を出しています。

  • 国公立大学: 2024年度(令和5年度卒業生)は、九州大学をはじめとする旧帝国大学に1名、その他の国公立大学に44名が合格しています。毎年、90名以上が国公立大学に現役で進学しており、特に九州内の大学への進学者が多い傾向があります。

  • 難関私立大学: 2024年度は、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった難関私立大学に1名、GMARCHに5名、関関同立に3名が合格しています。

  • その他の進路: 大部分の生徒が4年制大学へ進学しますが、一部には短期大学や専門学校への進学者、また就職を選ぶ生徒もいます。

こうした高い進学実績を支えているのが、手厚い進学サポート体制です。通常の授業に加えて、早朝や放課後、長期休暇中の補習や講習が充実しており、生徒一人ひとりの志望校合格に向けてきめ細やかな指導が行われています。

日田高等学校の特長・アピールポイント

日田高校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校: 文部科学省からSSHの指定を受け、先進的な理数教育を実践しています。専門家による講演会や大学・研究機関との連携、生徒主体の課題研究などを通じて、科学的探究力と国際性を育みます。

  • 地域と連携した探究学習「水郷ひた学」: 地元日田市の課題解決を目指す探究的な学びを展開しています。リバーフェスタでの企画運営など、地域社会に貢献する活動に積極的に取り組んでいます。

  • 活発な生徒会活動: 清掃活動や募金活動、地元企業と連携したベンチの製作など、生徒会が中心となって地域に貢献する活動を活発に行っています。

  • 100年を超える歴史と伝統: 創立100年以上の歴史の中で培われてきた、地域からの厚い信頼と卒業生のネットワークが強みです。

  • 文武両道を体現する部活動: 全国レベルで活躍する部活動が多数あり、学業と部活動を高いレベルで両立させたい生徒にとって最高の環境です。

  • 充実した進学サポート体制: 生徒の進路希望を実現するため、早朝から放課後、長期休暇に至るまで手厚い補習や講習が開かれています。

  • 学校全体で盛り上がる「響櫳祭」: 文化祭と体育祭を合わせた学校最大のイベントは、生徒たちの自主性や協調性を育む大切な機会となっています。

日田高等学校の口コミ・評判のまとめ

日田高校に対する在校生や卒業生からの声を集めてみると、良い点と気になる点の両方が見えてきます。

  • 良い点:

    • 「勉強するための環境が整っており、先生方も熱心に指導してくれる」という声が多く聞かれます。

    • 「学校行事がとても楽しく、クラスや学年全体の団結力が強い」と、学校生活の充実度を評価する声も多いです。

    • 「文武両道が実践できる環境がある」「いじめも少なく、友人関係は良好」といった意見も見られます。

    • 「自分から行動すれば、様々な活動に参加する機会が公平に与えられている」と、主体性を尊重する校風を評価する声もあります。

  • 気になる点:

    • 「典型的な自称進学校で、課題や補習が多くて大変」という声が一定数あります。生徒自身の自由な時間が少ないと感じる人もいるようです。

    • 一部の運動部では、人間関係に悩む生徒もいるという指摘がありました。

    • 先生とのコミュニケーションについて、「情報伝達がスムーズでないことがある」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

日田高校へのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。

  • 最寄り駅:

    • JR日田彦山線・久大本線「日田駅」から徒歩約9分

  • 最寄りバス停:

    • 「日田高前」バス停から徒歩約1分

    • 「警察署前」バス停から徒歩約4分

日田市内からの通学者が多いですが、地理的な関係から旧山国町(現・中津市)や福岡県東峰村など、近隣の市町村から通学している生徒もいます。

日田高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。歴史と伝統があり、勉強にも部活動にも全力で打ち込める日田高等学校の魅力は伝わったでしょうか。自主性を重んじ、何事にも積極的にチャレンジできる環境が、日田高校の最大の強みです。

もしあなたが「高い目標を持って大学進学を目指したい」「仲間と切磋琢磨しながら、高校生活を思い切り楽しみたい」「地域に根ざした活動にも興味がある」と考えているなら、日田高等学校はあなたにとって最高の舞台になるはずです。

受験勉強においては、まずは中学校での学習内容を完璧にすることが大切です。特に英語・数学・国語の基礎学力をしっかりと固めておきましょう。その上で、過去の入試問題を解き、出題傾向に慣れておくことをお勧めします。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。