早稲田大阪高等学校に興味を持ってくれてありがとう!ここは、関西で唯一の早稲田大学の系属校として、多くの受験生から熱い視線を集めている特別な学校です。東京の難関大学である早稲田大学への進学を関西にいながら目指せるというのは、何物にも代えがたい大きな魅力と言えるでしょう。高校選びは、君たちの未来を形作る大切な一歩。だからこそ、この学校がどんな場所なのか、じっくり知ってほしいと思います。
近年、早稲田大阪高等学校は「早稲田摂陵高等学校」からの校名変更と共に、早稲田大学への推薦枠を大幅に増やすなど、大きな進化を遂げています。これは、大学との連携をさらに深め、生徒一人ひとりの夢を力強く後押しするという学校の強い意志の表れです。単に偏差値が高いだけでなく、大学で通用する本物の学問に触れる機会や、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境がここにはあります。
この記事では、進学アドバイザーとして、偏差値やコース内容といった基本的な情報はもちろん、校則や部活動、学校行事といったリアルな高校生活の様子まで、中学生の君たちとその保護者の方々が本当に知りたい情報を、分かりやすく、そして詳しく解説していきます。この記事を読み終える頃には、早稲田大阪高等学校での3年間が具体的にイメージでき、君にとって最高の選択肢となるかどうか、きっと見えてくるはずです。
早稲田大阪高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
正式名称 | 早稲田大阪高等学校 |
公立/私立の別 | 私立 |
共学/男子校/女子校の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒567-0051 大阪府茨木市宿久庄7丁目20-1 |
代表電話番号 | 072-643-6363 |
公式サイトURL | https://waseda-osaka.jp/ |
早稲田大阪高等学校の偏差値・難易度・併願校
早稲田大阪高等学校の魅力の一つは、目標に応じて選べる多彩なコース設定です。それぞれのコースの偏差値や難易度をしっかり理解して、自分の目標と照らし合わせてみましょう。
コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。
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早稲田コース: 65~66
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文理コース: 63~64
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総合コース: 50~55
特に注目すべきは早稲田コースです。偏差値65という数字は、もちろん高いレベルですが、「早稲田大学への道」と考えると、非常に戦略的な選択肢となり得ます。これは、単に学力試験の点数だけで合否を決めるのではなく、入学後の探究学習や大学との連携プログラムに積極的に取り組む意欲や可能性も評価していることの表れかもしれません。高い目標を持つ生徒にとって、ここは大きなチャンスが眠る場所と言えるでしょう。
難易度を具体的にイメージするために、他の高校と比較してみましょう。早稲田コースや文理コースは、大阪府内の公立トップ校である箕面高校、千里高校、池田高校などと同じくらいの学力レベルが求められます。合格のためには、中学校での内申点も重要です。具体的な基準は公表されていませんが、同レベルの高校の例を見ると、9教科で45点満点中38点以上が一つの目安となりそうです。日々の授業を大切にし、定期テストでしっかり結果を出すことが合格への近道です。
多くの受験生が、公立高校と併願して早稲田大阪高等学校を受験します。主な併願校としては、以下のような学校が挙げられます。
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主な併願私立高校: 関西大倉高校、追手門学院高校、桃山学院高校、近畿大学附属高校、履正社高校など
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目標とされる公立高校: 箕面高校、千里高校、三島高校、池田高校、山田高校など
早稲田大阪高等学校に設置されている学科・コース
早稲田大阪高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に合わせて3つのコースが設置されています。2025年度からコース名が新しくなり、それぞれの特色がより明確になりました。
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早稲田コース
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どんなことを学ぶ?: 早稲田大学への進学に特化したコースです。大幅に拡大された74名の推薦枠を活用し、大学での学びに直結する専門的な探究学習(ラボ活動)や卒業論文の執筆など、他校にはない高度なカリキュラムが組まれています。
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どんな生徒におすすめ?: 「絶対に早稲田大学に行きたい!」という強い意志を持ち、高校時代から大学レベルの学びに挑戦したい知的好奇心旺盛な生徒に最適です。
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文理コース
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どんなことを学ぶ?: 早稲田大学だけでなく、大阪大学や神戸大学などの難関国公立大学や、関関同立をはじめとする難関私立大学への合格を目指すハイレベルなコースです。質の高い授業と演習で、難関入試を突破するための実戦力を養います。
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どんな生徒におすすめ?: 幅広い選択肢の中から自分の進路を決めたい、学力に自信があり、より高いレベルの大学を目指して挑戦したい生徒におすすめです。
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総合コース
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どんなことを学ぶ?: 関関同立や産近甲龍といった人気の私立大学を中心に、幅広い大学への進学を目指します。基礎学力を固めながら、部活動や学校行事にも積極的に参加し、バランスの取れた高校生活を送ることができます。
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どんな生徒におすすめ?: 勉強と部活動を両立させながら、自分に合った大学を見つけたい生徒や、充実した高校生活を送りたい生徒にぴったりのコースです。
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総合コース 吹奏楽クラス
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どんなことを学ぶ?: 総合コースに所属しながら、全国レベルの吹奏楽(ウィンドバンド)に打ち込める特別なクラスです。専門的な指導者の下で高い演奏技術を磨き、年間を通じて多くのステージを経験します。
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どんな生徒におすすめ?: 音楽への情熱を持ち、ハイレベルな環境で吹奏楽の技術を追求したい生徒のためのクラスです。
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早稲田大阪高等学校の特色・校風
学校選びでは、偏差値だけでなく、学校全体の雰囲気や文化、つまり「校風」が自分に合うかどうかが非常に重要です。
キーワードで表現すると、早稲田大阪高等学校の校風は「文武両道」「規律重視」「高大連携」といった言葉がしっくりきます。
中学生が本当に知りたい学校生活のリアルな部分を、口コミなどを基に詳しく見ていきましょう。
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校則は厳しい?緩やか?: 全体的に「規律を重んじる」傾向があり、校則は厳しいという声が多いようです。特にスマートフォンは校内での使用が厳しく制限されており、朝のホームルームで回収され、帰りのホームルームで返却されるというルールが徹底されています。これは、生徒が授業や友人との対面に集中できる環境を意図的につくるという、学校の教育方針の表れです。この環境が合うかどうかが、学校選びの大きなポイントになるでしょう。服装や頭髪についても定期的なチェックがあり、「清潔感・調和・品位」が大切にされています。
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宿題の量は?: 「多すぎず、少なすぎず」という声が見られ、部活動や自分のペースでの学習と両立しやすい、適切な量が出されるようです。
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生徒たちの雰囲気は?: 落ち着いていて真面目な生徒が多いようです。静かな学習環境が整っており、集中して勉強に取り組みたい生徒には最適な雰囲気と言えます。
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アルバイトは可能?: 学校の規則に関する情報では明記されていませんが、土曜授業もあり、学業や部活動に力を入れている校風から考えると、アルバイトをするのは時間的に難しいかもしれません。
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制服の評判は?: 制服はブレザータイプです。特に女子は、スラックスを選べたり、セーターが3色から選べたりと、ある程度の選択肢が用意されており、現代的で品があると評判のようです。
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土曜授業はある?: 土曜日も4時間の授業があり、週6日制です。学習時間をしっかり確保したい生徒にとっては魅力的な点です。
早稲田大阪高等学校の部活動・イベント
高校生活を彩る部活動とイベント。早稲田大阪高等学校では、どちらも非常に充実しています。
部活動
学業だけでなく、部活動にも全力で打ち込める環境が整っています。運動部、文化部ともに多くのクラブがあり、全国レベルで活躍する部も少なくありません。
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特に有名な部活動
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硬式野球部: 大阪府の強豪として知られ、夏の大会ではベスト8やベスト16に名を連ねる実力を持っています。週6日の厳しい練習で、甲園を目指す熱気にあふれています。
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陸上競技部: 短距離から長距離、フィールド種目まで、多くの選手が府大会やその先の大会へ進出しています。個人競技だからこそ、それぞれの目標に向かって努力する雰囲気が強いようです。
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チアダンス部: 全国大会の常連であり、その華やかで統率の取れたパフォーマンスは学校の誇りの一つです。高いレベルでチアダンスに打ち込みたい生徒には最高の環境です。
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ラグビー部: 伝統的に強く、府大会でベスト4に入るなど、輝かしい実績を持っています。チームスポーツならではの強い絆が育まれます。
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文化部の様子
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吹奏楽部(ウィンドバンド): 専門の「吹奏楽クラス」とは別に、クラブ活動として音楽を楽しむことができます。定期演奏会や地域のイベントなどで活発に活動しています。
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イラスト部: デジタルアニメや映像制作など、自分のペースで創作活動に没頭できる、穏やかな雰囲気の部活です。
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珍しい部活動: 競技かるた同好会や、英語でのコミュニケーションを楽しむESL同好会など、多様な興味に応えるユニークな活動の場もあります。
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イベント
クラスや学年を超えて一体感が生まれる学校イベントは、忘れられない思い出になります。
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文化祭: 毎年9月に2日間にわたって開催される学校最大のイベントです。2日目は一般公開もされ、クラスごとの展示や模擬店、ステージ発表などでキャンパス中が熱気に包まれます。
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体育祭: 6月に行われます。学年やコースの垣根を越えて4つの団に分かれ、優勝を目指します。リレーや名物の騎馬戦はもちろん、各団が一体となって繰り広げる応援合戦は圧巻です。
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修学旅行・研修: 早稲田大阪高等学校ならではのユニークなプログラムが用意されています。
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関東研修(1年生): 早稲田大学の系属校だからこそできる特別な研修です。東京の早稲田大学キャンパスを訪れ、OB・OGの先輩から話を聞いたり、伝統の早慶戦を観戦したりします。この経験を通じて、「早稲田の一員」としての意識が芽生えます。
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研修旅行(2年生): 2年生では、行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める研修旅行が実施されます。
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海外語学研修(希望者): 夏休みなどを利用して、ニュージーランドやアメリカなどへの海外研修プログラムも用意されており、グローバルな視野を養うことができます。
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早稲田大阪高等学校の進学実績
高校選びにおいて、卒業後の進路は最も気になるポイントの一つでしょう。早稲田大阪高等学校は、その名の通り早稲田大学への進学に強いだけでなく、他の難関大学へも多くの合格者を輩出しています。
最新の2025年度の大学合格実績を見てみましょう。(人数は延べ人数)
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早稲田大学: 36名
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国公立大学: 27名
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主な合格校: 大阪大学 (1名)、神戸大学 (1名)、滋賀大学 (2名)、岡山大学 (1名) など
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難関私立大学
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関関同立 合計: 97名
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関西大学 (38名)、関西学院大学 (14名)、同志社大学 (15名)、立命館大学 (30名)
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GMARCH 合計: 5名
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明治大学 (1名)、青山学院大学 (1名)、立教大学 (2名)、法政大学 (1名)
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その他進学者が多い大学
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近畿大学 (68名)、京都産業大学 (52名)、龍谷大学 (30名) など
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この実績は、学校が持つ二つの強みを見事に示しています。一つは、早稲田コースを中心とした「早稲田大学への特別なルート」。もう一つは、文理コースや総合コースが実現する「他の難関大学への確かな合格力」です。どちらの進路を目指す生徒にとっても、手厚いサポート体制が整っています。夏期・冬期講習はもちろん、早稲田大学の教授による特別授業「知に触れる」や、留学生との交流プログラムなど、日々の学習意欲を高める独自の取り組みが進学実績に直結しています。
早稲田大阪高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、早稲田大阪高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを7つのポイントにまとめました。
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関西唯一の早稲田大学系属校というブランド
日本を代表する私立大学である早稲田大学との強固な繋がりは、最大の魅力です。関西にいながら、その教育資源やネットワークに触れることができます。
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74名に拡大された早稲田大学への推薦枠
近年、推薦枠が大幅に増え、早稲田コースの定員と同じ74名になりました。これは、コースの基準を満たせば、非常に高い確率で早稲田大学へ進学できることを意味します。
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大学レベルの本格的な探究学習プログラム
早稲田コースで必修となっている専門演習(ラボ)や卒業論文の執筆は、高校の授業の枠を超えた、まさに大学での研究の先取りです。本物の学問の面白さに触れることができます。
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早稲田大学の「知」に直接触れる高大連携
早稲田大学の教授による出張講義や、現役の早大生との交流、留学生とのディスカッションなど、知的好奇心を刺激するプログラムが豊富に用意されています。
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一人一台iPadと電子黒板が完備されたICT教育環境
全生徒がiPadを持ち、全ての普通教室に電子黒板が設置されています。Google for Educationなどのツールを活用し、主体的で効率的な学びを実践しています。
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全国レベルで活躍する文武両道の部活動
チアダンス部や硬式野球部をはじめ、多くの部活動が全国や近畿の舞台で活躍しています。高いレベルで勉強と部活動を両立させたい生徒にとって、最高の環境です。
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「早稲田の一員」を育む伝統の関東研修
1年生で体験する関東研修は、ただの旅行ではありません。早稲田大学のキャンパスを肌で感じ、早慶戦の熱気を体験することで、学校への誇りと仲間との一体感を育む重要な行事です。
早稲田大阪高等学校の口コミ・評判のまとめ
実際に通っている生徒や卒業生の「生の声」は、学校選びの貴重な参考になります。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。
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良い点
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「先生のサポートが手厚い」という声が非常に多いです。進路相談はもちろん、日々の学習の質問にも親身になって対応してくれる先生方がいることは、大きな安心材料です。
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「早稲田大学との連携プログラムが魅力的」という意見も多数あります。他校では経験できない特別な機会が、学習のモチベーションに繋がっているようです。
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「勉強と部活を両立しやすい環境」も高く評価されています。学校全体で文武両道を奨励する雰囲気があるため、どちらにも全力で打ち込めます。
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「学習に集中できる静かで落ち着いた環境」が良いという声もあります。緑豊かな丘の上のキャンパスと、規律ある校風が、落ち着いた学習環境を生み出しています。
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「ホールやグラウンドなど施設が充実している」点も魅力の一つです。広大な敷地に整った設備が、充実した学校生活を支えています。
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気になる点
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最も多く聞かれるのが「校則が厳しい」という点です。特に「スマートフォンの校内使用禁止」は、入学前に覚悟しておくべきポイントかもしれません。自由な校風を求める生徒には、少し窮屈に感じられる可能性があります。
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「駅から遠く、通学が少し不便」という声もあります。多くの生徒が最寄り駅からスクールバスを利用しており、通学にはある程度の時間がかかります。
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「校舎間に屋根付きの渡り廊下がなく、移動が大変」といった、施設面の細かな指摘も見られます。雨の日などは少し不便を感じることがあるようです。
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アクセス・通学
毎日のことだから、通学方法はしっかり確認しておきましょう。早稲田大阪高等学校は自然豊かな丘の上にあるため、多くの生徒がスクールバスを利用しています。
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最寄り駅からのアクセス
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大阪モノレール「彩都西」駅が最も近く、駅から徒歩で約15分です。
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スクールバスでのアクセス
これが最も一般的な通学方法です。主要な5つの駅から専用のスクールバスが運行されており、非常に便利です。
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運行駅: 阪急茨木市駅、JR茨木駅、阪急北千里駅、北大阪急行・大阪モノレール千里中央駅、阪急石橋阪大前駅
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所要時間: 各駅から学校までは、バスで約20分~25分です。朝夕を中心に1時間に1本程度のペースで運行されています。
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通学エリア
スクールバスの路線が充実しているため、茨木市や吹田市、豊中市といった北摂地域を中心に、大阪市内や京都、兵庫方面から通学している生徒もいます。自分の家からどの駅を利用するのが最も便利か、事前にシミュレーションしてみることをお勧めします。日々の通学は、高校生活の重要な一部。この通学時間も、友人との会話や勉強の時間として有効に使えるかもしれません。
早稲田大阪高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれて、早稲田大阪高等学校の魅力がかなり伝わったのではないでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、君たちへの応援メッセージを贈ります。
この早稲田大阪高等学校は、「早稲田大学に行きたい」という明確な目標がある君に、最高の環境を約束してくれます。また、規律ある環境で distractionsなく勉強や部活動に集中したい、先生方の手厚いサポートを受けながら着実に力をつけたい、と考えている君にもぴったりの学校です。伝統と革新が共存するこの場所で、素晴らしい仲間たちと出会い、夢に向かって大きく成長してほしいと願っています。
受験勉強では、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが大切です。特に早稲田コースや文理コースを目指すなら、応用問題にも積極的にチャレンジし、思考力を鍛えていきましょう。そして何より、中学校の成績(内申点)が合否に大きく影響します。日々の授業を大切に、提出物をきちんと出し、定期テストでベストを尽くす。その地道な努力が、春の合格へと繋がります。早稲田大阪高等学校への挑戦は、君を間違いなく成長させてくれるはずです。頑張ってください!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。