埼玉県立春日部東高等学校、通称「春東(かすとん)」は、春日部市に位置する、勉強と部活動のどちらにも全力で打ち込める環境が整った男女共学の公立高校です。校訓に「文武両道」を掲げ、その言葉通り、多くの生徒が学習と部活動を高いレベルで両立させています。近年では大学進学実績も大きく向上しており、国公立大学や難関私立大学への合格者も増えています。
春日部東高等学校の基本情報
春日部東高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 普通科:60 人文科:59
難易度・内申点の目安
偏差値60は、埼玉県内の高校全体で見ると上位約16%に位置するレベルです。合格するためには、中学校の成績(内申点)も重要になります。具体的な目安としては、3年間を通して「4」以上の評定を多く取っておくことが望ましいでしょう。特に普通科では、1年生で33、2年生で35、3年生で37といった内申点が合格者の平均的な数値という情報もあります。 同じくらいの偏差値の他の高校 埼玉県立川越南高等学校 埼玉県立春日部女子高等学校 さいたま市立大宮光陵高等学校
主な併願校(私立)
春日部東高等学校を受験する生徒の多くが、併願先として以下の私立高校を選ぶ傾向にあります。 叡明高等学校 春日部共栄高等学校 花咲徳栄高等学校 浦和実業学園高等学校
春日部東高等学校に設置されている学科・コース
普通科
2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた幅広い科目をバランス良く学びます。国公立大学や私立大学など、多様な進路に対応できるカリキュラムが組まれており、多くの生徒が所属しています。 人文科
埼玉県内で唯一設置されている、文系の学問を深く探究するための専門学科です。国語・英語・社会科目に特化した授業が多く、少人数でのゼミ形式の授業や論文作成、夏休みに行われる「サマースクール」での語学研修など、独自のプログラムが充実しています。将来、文学や歴史、国際関係などの分野で活躍したい人や、難関私立大学の文系学部を目指す生徒におすすめです。
春日部東高等学校の特色・校風
校風を一言で表すと
「文武両道」「真面目で活発」といった言葉がぴったりです。勉強にも部活動にも真剣に取り組む生徒が多く、お互いに高め合える雰囲気があります。 宿題の量
宿題の量は、進学校ということもあり、日々の予習・復習が必要なレベルで出されることが多いようです。特に、主要教科では計画的に学習を進める習慣が求められます。 校則
校則は、他の高校と比較するとやや厳しめという声が見られます。特に、スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、使用が見つかると指導の対象となるようです。服装に関しても、制服の着こなし方について一定のルールがあります。一方で、頭髪については過度なものでなければ注意されることは少ないとの口コミもあります。 生徒たちの雰囲気
真面目に授業に取り組む生徒が多く、落ち着いた雰囲気の中で学習に集中できる環境です。部活動や学校行事の際には非常に活気があり、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多い印象です。 アルバイト
アルバイトは原則として禁止されていますが、家庭の事情など、特別な理由がある場合は許可制で認められることがあるようです。 制服
男子は伝統的な黒の学生服、女子は紺色のブレザーです。デザインについては、特に女子生徒から「もう少し可愛いと嬉しい」といった声も聞かれますが、清楚で落ち着いた印象が特徴です。 土曜授業
基本的に土曜授業はありません。週5日制で、平日の授業に集中するカリキュラムが組まれています。火曜日には7限授業が設定されている日があります。
春日部東高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特に陸上競技部は、47年連続で関東大会に出場するなど、全国レベルの強豪として有名です。近年では、男子卓球部がインターハイに出場したほか、ソフトボール部が東日本大会で連覇を達成するなど、多くの部が輝かしい実績を残しています。野球部やサッカー部、ハンドボール部、バスケットボール部なども活発に活動しています。 文化部
文化部も多彩なラインナップが揃っています。吹奏楽部は全国大会に出場経験があり、地域のイベントなどから演奏依頼が来るほどの人気です。書道部やギター部なども文化祭でのパフォーマンスで人気を集めています。このほか、物理部、化学部、生物部、地学部といった理科系の部活動も充実しており、知的好奇心を満たすことができます。
イベント
春東祭(文化祭・体育祭)
「春東祭」は、体育祭と文化祭を合わせた学校最大のイベントです。6月に行われる体育祭は、クラス対抗で大いに盛り上がります。9月の文化祭は、各クラスや文化部が趣向を凝らし
た展示や発表を行い、中庭のステージではライブパフォーマンスが繰り広げられるなど、熱気に包まれます。 修学旅行
2年生の10月に実施され、近年では沖縄を訪れることが多いようです。平和学習や自然体験を通して、見聞を広め、仲間との友情を深めます。 その他のイベント
強歩大会(耐久レース)や球技会、芸術鑑賞会など、年間を通じて様々な行事が企画されています。特に人文科では、福島県のブリティッシュヒルズで英語漬けの2日間を過ごす「サマースクール」や、希望者対象のオーストラリア海外研修など、語学力や国際感覚を磨く独自のイベントが用意されています。
春日部東高等学校の進学実績
主な大学進学実績(2024年度入試結果など) 国公立大学 :埼玉大学をはじめ、茨城大学、宇都宮大学、筑波大学などに合格者を輩出しています。2024年度入試では34名、2023年度には42名が国公立大学に合格しています。難関私立大学 :早慶上理(早稲田、慶應、上智、東京理科)に6名、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)に59名が合格しています(2024年度)。その他 :日本大学や東洋大学などのボリュームゾーンの私立大学にも多くの合格者を出しています。また、看護系の専門学校や公務員、就職など、多様な進路選択に対応しています。
進学実績を支える取り組み
生徒の進路実現をサポートするため、様々なプログラムが用意されています。夏休みなどの長期休暇中には進学補習が実施されるほか、大学の担当者を招いた説明会や、面接・小論文対策講座なども頻繁に開催されています。また、ICT環境も整備されており、授業の解説動画を配信するなど、生徒の主体的な学びを支援しています。
春日部東高等学校の特長・アピールポイント
埼玉県唯一の「人文科」を設置
文学、歴史、語学など、文系分野の探究に特化した専門学科で、少人数教育や独自の探究活動を通して、深い学びを実践できます。 活発な部活動と輝かしい実績
陸上競技部をはじめ、多くの部活動が関東大会や全国大会で活躍しています。文武両道を体現できる環境が整っています。 着実に伸びる大学進学実績
丁寧な進路指導と手厚いサポートにより、国公立大学や難関私立大学への合格者が年々増加しています。 生徒が主役の学校行事
文化祭や体育祭などの「春東祭」は、生徒会や実行委員会が中心となって企画・運営され、学校全体が一体となって盛り上がります。 充実した国際理解教育
人文科を中心に、オーストラリア海外研修や英語での生活を体験する「サマースクール」など、国際感覚を養う機会が豊富に用意されています。 手厚い進路サポート体制
始業前から放課後まで、先生方が親身になって生徒の学習や進路の相談に乗ってくれます。 ICTを活用した教育の実践
Wi-Fi環境が整備されており、ICTを活用した授業や、家庭学習をサポートする動画配信など、新しい学びの形を取り入れています。
春日部東高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方がとても熱心で、質問や進路相談に親身になって対応してくれる」という声が多く聞かれます。 「文武両道を実践できる環境。部活動に本気で打ち込みながら、勉強もしっかり頑張れる雰囲気が良い」と評価されています。 「人文科の探究活動など、独自のプログラムが面白く、貴重な経験ができた」という満足度の高い意見もあります。 「目標に向かって一緒に頑張れる友達がたくさんできる」といった、友人関係の良さを挙げる声も多いです。
気になる点 「校則が他校に比べて厳しいと感じる」という意見が散見されます。特にスマートフォンの使用制限については不満の声もあるようです。 「駅から少し距離があり、徒歩だと遠いのが難点」という通学の便に関する指摘があります。多くの生徒が駅から自転車を利用しているようです。 「施設が全体的に少し古い」という口コミも見られます。 「いわゆる『自称進学校』的な側面があり、課題や補習が多いと感じる人もいる」という声もあります。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス 東武スカイツリーライン・アーバンパークライン「春日部駅」東口から 徒歩 約25分 自転車 約15分 朝日バス(イオンモール春日部方面行き)で約10分、「東高校入口」バス停下車、徒歩約3分
東武アーバンパークライン「藤の牛島駅」から 徒歩 約25分
通学エリア
春日部市内はもちろん、越谷市、さいたま市、久喜市など、東武線沿線の広いエリアから生徒が通学しています。
春日部東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス