市立札幌旭丘高等学校に興味を持ってくれてありがとうございます。進学アドバイザーとして、皆さんの高校選びを全力でサポートします。この学校は、地元では親しみを込めて「ガオカ」と呼ばれ、道内トップクラスの学力だけでなく、活気あふれる学校生活が送れることで非常に人気が高い高校です。高い目標を持って勉強に打ち込みたい、でも、一生の思い出に残るような高校生活も楽しみたい。そんな願いを両立できる場所が、ここ札幌旭丘高等学校かもしれません。
この学校の魅力を理解する上で最も大切なキーワードが、「自主自立」の精神です。これは、生徒一人ひとりが自分で考え、判断し、行動することを尊重する校風を意味します。授業の仕組みから学校行事、部活動に至るまで、あらゆる場面でこの精神が根付いており、生徒たちは自由な雰囲気の中で、責任感と主体性を育んでいきます。札幌旭丘高等学校が他の進学校と一線を画す、ユニークな学びの環境はここから生まれています。
これから、偏差値や進学実績といったデータはもちろん、在校生や卒業生のリアルな声をもとにした学校生活の様子、他にはないユニークな取り組みまで、詳しく解説していきます。この情報が、君にとって札幌旭丘高等学校が本当に「行きたい!」と思える場所かどうかを見極めるための、大切なヒントになることを願っています。さあ、一緒に「ガオカ」の魅力を探っていきましょう。
札幌旭丘高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しましょう。市立札幌旭丘高等学校は札幌市が運営する公立高校です。
項目 | 内容 |
正式名称 | 市立札幌旭丘高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/別学の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒064-8535 北海道札幌市中央区旭ヶ丘6-5-18 |
代表電話番号 | 011-561-1221 |
公式サイトURL | https://www.asahigaoka-h.sapporo-c.ed.jp/ |
札幌旭丘高等学校の偏差値・難易度・併願校
札幌旭丘高等学校の偏差値は非常に高く、北海道内の公立高校の中でもトップレベルに位置します。自分の学力と照らし合わせながら、目標設定の参考にしてください。
学科・コース別偏差値
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普通科: 67-68
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数理データサイエンス科: 68
複数の塾や模試で偏差値は多少異なりますが、おおむね67〜68というのが一般的な指標です。この数値は、札幌南高校や札幌西高校などと並び、道内でも最難関グループに含まれることを示しています。
合格に必要な内申点の目安
北海道の公立高校入試では、中学校での成績である「内申点」も非常に重要です。札幌旭丘高等学校に合格するためには、高い内申点を確保しておくことが有利に働きます。
内申点ランク | 内申点 | 当日点の目安(300点満点) |
Aランク | 305点 | 199点 |
Bランク | 285点 | 219点 |
Cランク | 265点 | 219点 |
これはあくまで目安ですが、Aランク(全教科で最高の「5」に近い成績)の生徒でも、入試本番で7割近い得点が必要になる、非常にレベルの高い戦いであることがわかります。ただし、これは悲観する材料ではありません。内申点が少し足りなくても、入試本番で高い点数を取れば逆転合格は十分に可能です。最後まで諦めずに学力を伸ばすことが何よりも大切です。
主な併願校
札幌旭丘高等学校は公立高校のため、受験生の多くは滑り止めとして私立高校を併願します。学力レベルが近い受験生が選ぶ主な併願先は以下の通りです。
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札幌第一高等学校(文理北進・文理選抜コース)
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北海高等学校(特進コース)
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札幌光星高等学校(マリス・ステラコース)
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札幌日本大学高等学校(特進コース)
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北海学園札幌高等学校(特進コース)
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北海道科学大学高等学校(特進コース)
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札幌大谷高等学校(プログレッシブSコース)
これらの高校の特進・選抜コースが主な併願先となっており、札幌旭丘高等学校の受験生の学力層の高さがうかがえます。
札幌旭丘高等学校に設置されている学科・コース
札幌旭丘高等学校には、それぞれ特色の異なる2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の目標に合わせて選ぶことができます。
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普通科(進学重視型単位制)
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どんなことを学ぶ?:大学進学に重点を置いた学科です。最大の特徴は「単位制」で、2年生からは大学のように、自分の進路希望や興味に合わせて授業を自由に選択し、自分だけの時間割を作ることができます。
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どんな生徒におすすめ?:将来やりたいことや、大学で学びたい分野がある程度決まっている人、または、高校生活を通して自分の興味を探求し、主体的に学びたい人に向いています。
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数理データサイエンス科
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どんなことを学ぶ?:2022年に新設された、最先端の理数系専門学科です。数学や理科、情報科学を深く学び、プログラミングやAI(人工知能)などを活用して、社会が抱える課題を解決する力を養います。
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どんな生徒におすすめ?:数学や科学、コンピュータが好きで、データ分析やテクノロジーを使って未来を切り拓きたい、という強い探究心を持つ人におすすめです。
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札幌旭丘高等学校の特色・校風
「ガオカ」の雰囲気は、一言でいえば「自由闊達」そして「文武両道」です。生徒の自主性を重んじる「自主自律」の精神が、学校生活の隅々にまで浸透しています。
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キーワード: 自主自律、自由な校風、文武両道、活気がある、綺麗な校舎
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宿題の量: 口コミで最も多く言及される点の一つが、「宿題や課題の量が非常に多い」ということです。高いレベルの授業内容を定着させるため、日々の予習・復習は欠かせません。この課題をこなす自己管理能力が求められます。
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校則(スマホ、服装など): 校則は比較的緩やかで、「生徒手帳」がないことでも知られています。スマートフォンは休み時間中の使用が認められているようです。ただし、自由には責任が伴うという考えから、制服の着こなしなど、時と場合に応じたマナーは求められます。
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生徒たちの雰囲気: 明るく、何事にも積極的に取り組む生徒が多い印象です。勉強だけでなく、学校行事や部活動にも全力で打ち込む「キラキラした」生徒が多いという声もあります。いじめはほとんど聞いたことがないという口コミが多く、互いを尊重し合う、風通しの良い人間関係が築かれているようです。
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アルバイト: 許可されています。学業との両立が前提ですが、社会経験を積むことも「自主自律」の一環として認められています。
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制服の評判: 特に女子生徒から「かわいい」と非常に評判が高いです。水色のシャツが特徴的で、「ガオカ生」のシンボルとして広く知られています。
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土曜授業: 公式サイトや口コミからは、定例の土曜授業に関する明確な情報は見当たりませんでした。模試や特別な講習が行われる可能性はありますので、詳細は学校説明会などで確認することをおすすめします。
札幌旭丘高等学校の部活動・イベント
勉強だけでなく、部活動や学校行事も「ガオカ」の大きな魅力です。多くの生徒が参加し、充実した高校生活を送っています。
部活動
運動部、文化部ともに非常に活発で、多くの部が全道大会や全国大会で活躍しています。「文武両道」を地で行く生徒が多いのが札幌旭丘高等学校の特色です。
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合唱部: 全国大会の常連としてその名を知られる、学校を代表する部活動の一つです。その美しいハーモニーは多くの人を魅了しています。
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チアリーディング部: 全道でもトップクラスの実力を誇る強豪部です。大会での活躍はもちろん、野球応援など学校全体を盛り上げる存在として欠かせません。
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弓道部: こちらも道内の強豪として知られ、厳しい練習を通して心身を鍛え、高いレベルで競い合っています。
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その他の部活動: この他にも、放送局は全国レベルのコンテストで好成績を収めており、美術部や文芸部といった文化部も活発に活動しています。
イベント
生徒が主体となって作り上げる学校行事は、どれも熱気と活気に満ちあふれています。
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旭丘祭(ガオカ祭): 学校最大のイベントで、毎年7月に行われます。クラスごとの展示やステージ発表、有志によるバンド演奏や漫才、ファッションショーなど、多彩な企画で盛り上がります。生徒が中心となって運営する、まさに「自主自律」の精神が体現されたお祭りです。
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体育祭: クラス対抗で優勝を争う、非常に白熱したイベントです。応援にも力が入り、クラスの団結力が一気に高まります。
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修学旅行: 2年生の秋に、主に関西方面へ4泊5日の旅に出ます。古都の文化に触れたり、仲間との絆を深めたりする、高校生活の忘れられない思い出となります。
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その他の行事: 1年生の入学後すぐに行われる宿泊研修では、早くから友人との親睦を深めることができます。また、冬には中庭でクリスマスイルミネーションの点灯式が行われるなど、季節ごとの楽しみもあります。
札幌旭丘高等学校の進学実績
道内屈指の進学校である札幌旭丘高等学校は、国公立大学や難関私立大学へ、毎年多くの合格者を輩出しています。
最新の大学進学実績(2025年3月31日現在)
卒業生のほとんどが4年制大学への進学を希望し、輝かしい実績を残しています。
大学群 | 主な大学名と合格者数(2025年実績) |
国公立大学 | 北海道大学 30名、小樽商科大学 34名、北海道教育大学 21名、室蘭工業大学 10名、東北大学 2名、大阪大学 2名など。国公立大学全体で現役合格者175名を達成。 |
難関私立大学 | GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)に合計52名が合格。その他、早稲田大学、慶應義塾大学などにも多数の合格者を出しています。 |
その他の進路
大学進学が大多数を占めますが、一部には短期大学や専門学校への進学、公務員や民間企業への就職を選ぶ生徒もいます。
進学実績を支える取り組み
これらの高い進学実績は、学校の手厚いサポート体制に支えられています。
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スーパーサイエンスハイスクール(SSH): 文部科学省からSSHの指定を受けており、大学や研究機関と連携した高度な探究活動や特別講義が実施されています。特に数理データサイエンス科の生徒にとっては、専門性を深める絶好の機会です。
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進学重視型単位制と探究学習: 生徒が自分の進路に合わせて科目を集中して学べる「単位制」と、自ら課題を見つけて研究する「総合的な探究の時間」を通して、大学入試で求められる思考力や表現力を養います。
札幌旭丘高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、札幌旭丘高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。
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未来を創る「数理データサイエンス科」と大学のような「単位制」
最先端分野を学べる専門学科と、生徒の自主性を最大限に活かす柔軟なカリキュラムの両方を備え、多様な学びのニーズに応えています。
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文部科学省指定スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
SSH指定校として、科学技術分野で質の高い教育を受けることができます。大学レベルの講義や研究に触れる機会は、知的好奇心を満たし、進路選択の幅を広げます。
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生徒の自主性を育む「自主自律」の校風
校則が比較的緩やかで、生徒主体の活動が盛んな自由な雰囲気は、生徒の主体性を育みます。高校時代に自分で考えて行動する経験は、大学進学後や社会に出てからも役立つ大きな力となります。
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活気あふれる生徒主体の学校行事と部活動
地域でも有名な「ガオカ祭」や、全国レベルで活躍する部活動など、勉強以外にも全力で打ち込めるものがたくさんあります。充実した高校生活を送りたい人には最高の環境です。
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先生にいつでも相談できる「オープンな職員室」
職員室に壁がなく、廊下と一体化したオープンな設計が特徴です。これにより、生徒が気軽に先生に質問や相談をしやすく、きめ細やかなサポートを受けやすい環境が整っています。
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道内トップクラスの人気を誇る制服と綺麗な校舎
2001年に建て替えられた校舎は非常に綺麗で、エレベーターや個人用ロッカーも完備されています。評判の高い制服と快適な学習環境は、日々の学校生活のモチベーションを高めてくれます。
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札幌の街を一望できる抜群のロケーション
小高い丘の上に建つ校舎からの眺めは素晴らしく、札幌の街並みを一望できます。この美しい景色は、多くの在校生や卒業生の自慢の一つです。
札幌旭丘高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。学校選びの参考にしてください。
良い点
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「学校行事がとにかく楽しくて、クラスの団結力が強い。最高の思い出が作れる」という声が非常に多いです。
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「校則が緩やかで自由な雰囲気。大学みたいで楽しい」と、自主性を重んじる校風を肯定的に捉える意見が目立ちます。
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「制服が可愛くて、校舎も綺麗なので毎日学校に行くのが楽しみ」といった、環境面を評価する声も多数あります。
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「オープンな職員室のおかげで、先生に質問や相談がしやすい」という、手厚いサポート体制を評価する意見があります。
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「明るくて面白い人が多く、人間関係に恵まれている。いじめの話は聞いたことがない」という声も多く、安心して学校生活が送れるようです。
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「勉強も部活も本気で取り組む『文武両道』の人が多くて刺激になる」という意見も見られます。
気になる点
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「課題や宿題の量がとにかく多くて、こなすのが大変。寝る時間が削られることもある」という声は、最も多く聞かれる注意点です。
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「学校が坂の上にあるため、通学が大変。特に冬はきつい」「最寄り駅からのバスがラッシュ時は非常に混雑する」といった、アクセスの不便さを指摘する声があります。
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「先生によって授業の質や熱意に差があるように感じる」という意見も一部で見られます。
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「自主性を重んじるあまり、手厚い指導を期待している生徒には合わないかもしれない。自分で勉強を管理できないと厳しい」という、校風が合う・合わないを指摘する声もあります。
これらの口コミから、札幌旭丘高等学校は「自由と責任」が表裏一体となった学校であることがわかります。与えられた自由の中で、高いレベルの課題をこなし、自らを律することができる生徒にとっては最高の環境ですが、手厚い指導を求める生徒には厳しい側面もあるようです。
アクセス・通学
札幌旭丘高等学校は札幌市中央区の小高い丘の上にあります。通学は公共交通機関を利用するのが一般的です。
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最寄り駅からのアクセス
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最も一般的なのは、札幌市営地下鉄東西線「円山公園駅」で下車し、そこからバスに乗り換えるルートです。
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円山公園駅前のバスターミナルから、JR北海道バスの「循環円10」または「循環円11」などに乗車し、「旭丘高校前」バス停で下車します。バスの乗車時間は約10分です。
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「旭丘高校前」バス停は学校の目の前にありますが、通学時間帯のバスは非常に混雑するという声が多く聞かれます。
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また、バス停から校舎までは急な坂道を登る必要があり、特に冬期間は体力が必要になるようです。
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通学エリア
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札幌市内の生徒がほとんどですが、札幌市が設置する高校のため、石狩学区内の江別市、千歳市、恵庭市、北広島市などからも定員の20%の枠内で入学が可能です。
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札幌旭丘高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれて、札幌旭丘高等学校の魅力や特色がかなり具体的にイメージできたのではないでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、皆さんへの応援メッセージを送ります。
札幌旭丘高等学校は、「高いレベルで勉強したい、でも高校生活も思いっきり楽しみたい」という欲張りな君にこそ、ぴったりの学校です。自主性を重んじる自由な校風の中で、自分だけの時間割を作り、興味のあることをとことん探究できます。大変なことも多いですが、それを乗り越えた先には、大きな成長と最高の仲間たちが待っています。もし君が、自分で目標を立てて努力できる人、そして何事にも全力で挑戦したいと思っている人なら、札幌旭丘高等学校での3年間は、間違いなく君を輝かせてくれるでしょう。
受験勉強では、5教科すべてで苦手を作らないよう、バランス良く学力を伸ばすことが大切です。内申点に不安があっても、最後まで諦めないでください。入試本番での高得点が、合格への扉を開きます。厳しい道のりだと思いますが、丘の上から見える素晴らしい景色と、充実した高校生活を思い描きながら、頑張り抜いてください。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。