東京都立園芸高等学校は、1908年(明治41年)に日本初の公立園芸学校として誕生した、110年以上の歴史と伝統を誇る専門高校です。都会の真ん中、世田谷区にありながら、東京ドーム約2.3個分という広大な敷地には緑があふれ、落ち着いた環境で専門的な知識と技術を深く学ぶことができます。
東京都立園芸高等学校の基本情報
東京都立園芸高等学校の偏差値・難易度・併願校
動物科: 47 食品科: 46 園芸科: 43
東京農業大学第一高等学校 日本大学鶴ヶ丘高等学校 駒澤大学高等学校 東京実業高等学校
東京都立園芸高等学校に設置されている学科・コース
園芸科 どんなことを学ぶ?:野菜、果樹、草花、盆栽、造園デザイン、バイオテクノロジーなど、植物に関わる幅広い知識と技術を学びます。校内での栽培管理から庭園の設計・施工まで、実践的な実習が豊富です。 どんな生徒におすすめ?:植物を育てることが好きな人、ガーデニングや庭造りに興味がある人、花や緑に関わる仕事がしたい人におすすめです。
食品科 どんなことを学ぶ?:パンやジャム、お菓子などの製造から、食品の成分分析、微生物の管理、栄養に関する知識まで、食に関する科学と技術を総合的に学びます。 どんな生徒におすすめ?:お菓子作りやパン作りが好きな人、食品開発に興味がある人、食の安全や栄養について学びたい人におすすめです。
動物科 どんなことを学ぶ?:犬や猫、ウサギといった小動物から、ヤギ、ニワトリ、ハトまで、様々な動物の飼育管理、健康管理、繁殖、環境について学びます。 どんな生徒におすすめ?:動物が大好きで、将来は動物に関わる仕事(飼育員、トリマー、動物看護師など)に就きたいと考えている人におすすめです。
東京都立園芸高等学校の特色・校風
東京都立園芸高等学校の部活動・イベント
部活動
特色ある部活動 盆栽部:全国的にも珍しい部活動で、伝統的な盆栽の技術を学びます。メディアに取り上げられることも多い、園芸高校を代表する部活動の一つです。 野菜部・果樹部・花卉部:それぞれの専門分野について、授業以上に深く探求できる部活動です。自分たちで栽培計画を立て、収穫した作物を販売することもあります。 フレンズ・オブ・アニマル部(フレアニ部):学校で飼育している動物たちのお世話を中心に活動します。動物好きにはたまらない部活動です。 ハト部:レース鳩の飼育や訓練を行う、こちらも非常に珍しい部活動です。体育祭での放鳩は学校の名物となっています。
イベント
園芸展(文化祭):毎年11月に行われる最大のイベントです。生徒たちが実習で育てた野菜や果物、草花の苗、パンやジャムなどの加工品が販売され、毎年地域の方々で大変な賑わいを見せます。 各学科の研究発表や部活動の展示なども見応えがあり、園芸高校の学びの成果を存分に感じられる機会です。 体育祭:6月に行われます。クラス対抗で様々な競技に熱中し、クラスの団結が深まります。 名物の「ハトの放鳥」では、ハト部の生徒が育てた鳩が大空に放たれ、歓声が上がります。 下田農場実習:静岡県下田市にある学校の農場で、1泊2日の宿泊実習が行われます。 みかんなどの柑橘類の収穫や管理作業を通して、普段の学校生活とは違う環境で学びを深める貴重な体験です。
東京都立園芸高等学校の進学実績
主な進学先大学(過去の実績を含む) 国公立大学:帯広畜産大学、静岡大学、高知大学、宮崎大学など 私立大学:東京農業大学、日本大学、明治大学、麻布大学、日本獣医生命科学大学、酪農学園大学など
東京都立園芸高等学校の特長・アピールポイント
日本初の公立園芸学校としての歴史と伝統:110年以上にわたり、日本の農業・園芸教育をリードしてきた実績と豊富な教育資源があります。 東京ドーム2.3個分の広大なキャンパス:都心とは思えないほどの緑豊かな環境で、のびのびと学ぶことができます。 専門分野に特化した3つの学科:園芸・食品・動物という3つの分野で、興味のあることをとことん追求できます。 「実習」中心のカリキュラム:座学だけでなく、実際に手や体を動かして学ぶ「体験・体感」の連続で、生きた知識と技術が身につきます。 多彩でユニークな部活動:盆栽部やハト部など、園芸高校でしかできないような珍しい部活動が数多く存在します。 地域に愛される「園芸展」:生徒が育てた農産物や加工品を販売する文化祭は、毎年多くの来場者で賑わう一大イベントです。 専門資格の取得を強力にサポート:フラワー装飾技能士や造園技能士、愛玩動物飼養管理士など、将来に役立つ様々な資格取得に挑戦できます。
東京都立園芸高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「自分の好きな分野を専門的に学べるので、毎日が楽しい」 「実習が多く、体を動かしながら学べるのが良い」 「同じ趣味や目標を持つ友達がたくさんできる」 「先生方が専門知識豊富で、丁寧に指導してくれる」 「都心なのに自然が豊かで、動物もいて癒される」 「園芸展などの行事がとても盛り上がり、やりがいがある」
気になる点: 「実習では土や動物に触れるので、虫が苦手な人や潔癖症の人には少し厳しいかもしれない」 「最寄り駅から少し歩くのが難点」 「専門分野以外の普通科目の勉強や、一般大学への進学は本人の努力が必要」 「夏は暑く、冬は寒いなど、屋外での実習は体力的に大変なこともある」
アクセス・通学
東急大井町線「等々力」駅下車 徒歩約15分 東急田園都市線「桜新町」駅下車 徒歩約20分 バスを利用する場合: 東急バス「園芸高校前」下車 徒歩約3分 東急バス「日本体育大学前」下車 徒歩約2〜5分
東京都立園芸高等学校受験生へのワンポイントアドバイス