東奥義塾高等学校は、青森県弘前市に150年以上の長く輝かしい歴史を持つ、キリスト教精神に基づいた私立の共学校です。1872年の創立以来、「敬神愛人」を校訓に掲げ、神を敬い、隣人を愛する心豊かな人間の育成を目指してきました。長い歴史の中で、多くの卒業生が社会の様々な分野で活躍しています。

この記事では、そんな魅力あふれる東奥義塾高等学校について、中学生やその保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。偏差値や学科の特色はもちろん、在校生や卒業生だからこそ知っているリアルな学校生活の様子まで、進路選択の参考になる情報をたくさんお届けします。

この記事を読めば、きっと東奥義塾高等学校がどんな学校で、どんな3年間を送ることができるのか、具体的にイメージできるようになるはずです。あなたの高校選びの第一歩として、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

東奥義塾高等学校の基本情報

まずは、東奥義塾高等学校の基本的な情報を確認しましょう。

項目 内容
正式名称 東奥義塾高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒036-8124 青森県弘前市大字石川字長者森61-1
代表電話番号 0172-92-4111
公式サイトURL https://www.gijuku.ac.jp/

東奥義塾高等学校の偏差値・難易度・併願校

東奥義塾高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は気になるところですよね。ここでは、具体的なデータと共に、どのくらいの学力が必要なのかを解説します。

学科・コースごとの最新の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科 特別進学コース:55前後

  • 普通科 総合コース:49前後

この偏差値は、青森県内では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では弘前実業高校や弘前工業高校、私立では弘前学院聖愛高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、一概には言えませんが、中学3年間の成績が平均以上であることが望ましいでしょう。特に推薦入試を考えている場合は、日頃の学習態度や部活動、生徒会活動なども評価の対象となる傾向があります。

東奥義塾高等学校は私立高校のため、多くの受験生が公立高校と併願します。主な併願校としては、弘前高校、弘前中央高校、弘前南高校などを受験する生徒が滑り止めとして選ぶことが多いようです。

東奥義塾高等学校に設置されている学科・コース

東奥義塾高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望や興味・関心に応えるための多様なコースが設置されています。それぞれのコースでどんなことが学べるのか、見ていきましょう。

  • 普通科 特別進学コース

    国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。少人数制のクラスで、きめ細やかな指導が受けられます。大学受験に特化したカリキュラムで、応用力を徹底的に鍛えたい人におすすめです。

  • 普通科 総合コース

    大学進学から専門学校、就職まで幅広い進路に対応するコースです。基礎学力の定着を図りながら、部活動や課外活動にも力を入れたい生徒に適しています。自分の興味や関心に合わせて、多様な選択科目から学ぶことができます。

東奥義塾高等学校の特色・校風

東奥義塾高等学校の雰囲気は、「文武両道」や「落ち着いた雰囲気」といったキーワードで表現されることが多いです。キリスト教の教えが根付いており、全体的に穏やかで真面目な生徒が多いと言われています。

  • 宿題の量

    コースによって差があるようですが、特に特別進学コースでは、日々の課題や週末課題など、宿題の量は多めという声が聞かれます。進学コースは、部活動と両立できる程度の量のようです。

  • 校則

    校則は、私立高校としては標準的か、やや緩やかという意見が多いようです。頭髪の染色やピアスは禁止されていますが、スマートフォンの持ち込みは許可されており、校内での使用ルールを守れば利用可能です。服装検査は定期的に行われるようです。

  • 生徒たちの雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、部活動や学校行事には活発に取り組む生徒も多く、バランスが取れているようです。コースによって雰囲気が異なり、特別進学コースは勉強熱心な生徒が、総合コースは部活動に打ち込む生徒が多い傾向があります。

  • アルバ-イト

    原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、許可を得て行うことが可能です。

  • 制服の評判

    制服は、伝統的な紺のブレザースタイルで、品があると評判です。 女子の冬服は赤いチェックのスカート、夏服は緑と白を基調としたチェックのスカートで、可愛らしいと人気があります。 男子はグレーのスラックスで、知的な印象を与えます。

  • 土曜授業

    土曜授業は基本的にありませんが、模擬試験や進学講座などが行われることがあります。

東奥義塾高等学校の部活動・イベント

部活動

東奥義塾高等学校は、部活動が非常に盛んで、運動部・文化部ともに充実しています。多くの部が県大会や東北大会、全国大会で優秀な成績を収めており、まさに「文武両道」を体現しています。

  • 運動部

    特に有名なのが硬式野球部で、甲子園への出場経験も豊富です。また、なぎなた部は全国屈指の強豪校として知られ、常に全国のトップレベルで活躍しています。その他、サッカー部、ラグビー部、バスケットボール部なども活発に活動しています。雨天練習場が併設された総合体育館や、人工芝のサッカー・ラグビー場など、施設が充実しているのも魅力です。

  • 文化部

    文化部も多岐にわたり、吹奏楽部や書道部、美術部などがコンクールで実績を残しています。また、キリスト教系の学校ならではの「東奥聖社」というボランティア活動を行う部もあり、地域貢献活動に興味がある生徒におすすめです。

イベント

東奥義塾高等学校では、生徒たちの絆を深め、学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されます。

  • 義塾祭(文化祭)

    毎年秋に開催される文化祭は、クラスごとの展示やステージ発表、模擬店などで大変盛り上がります。生徒が主体となって企画・運営を行い、一般公開もされるため、地域の人々との交流の場にもなっています。

  • 体育祭

    初夏に行われる体育祭は、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。学年を超えて応援し合い、クラスの団結力が高まる一日です。

  • 修学旅行

    2年生の秋には、関西方面への修学旅行が実施されることが多いようです。歴史的な建造物を見学したり、自主研修で班別行動をしたりと、高校生活の忘れられない思い出になります。

  • キリスト教関連行事

    クリスマス礼拝やイースター礼拝など、キリスト教主義学校ならではの厳かで心温まる行事も、東奥義塾の大きな特色です。

東奥義塾高等学校の進学実績

東奥義塾高等学校は、多様な進路希望に対応できる手厚いサポート体制が整っており、毎年多くの生徒が希望の進路を実現しています。

  • 国公立大学

    地元の弘前大学をはじめ、青森県立保健大学、岩手大学、秋田大学など、東北地方の国公立大学への進学者が多く見られます。特別進学コースを中心に、毎年安定した合格実績を出しています。

  • 難関私立大学

    MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)や、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった首都圏の有名私立大学への合格者も輩出しています。

  • その他

    指定校推薦の枠が豊富にあるのも、東奥義塾の強みです。東北学院大学や青森大学、弘前学院大学など、多くの大学への推薦枠があります。また、専門学校への進学や、地元企業への就職など、生徒一人ひとりの希望に合わせた多様な進路選択が可能です。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の進学講習、個別指導、小論文指導、面接指導などが充実しており、生徒の学力向上と受験対策を強力にバックアップしています。

東奥義塾高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、東奥義塾高等学校ならではの魅力を7つのポイントにまとめました。

  1. 150年以上の歴史と伝統

    1872年創立という県内有数の歴史を誇り、多くの卒業生が築き上げてきた伝統と実績が、生徒たちの誇りとなっています。

  2. 「敬神愛人」に基づく人間教育

    キリスト教の教えを土台とした教育を通じて、知識だけでなく、他者を思いやる心や奉仕の精神といった豊かな人間性を育みます。

  3. 文武両道を高いレベルで実践

    全国レベルで活躍する部活動が多数あり、学業と部活動を両立させながら充実した高校生活を送れる環境が整っています。

  4. 充実した施設・設備

    1,000名以上を収容できる礼拝堂や、複数のグラウンド、全天候型の練習施設など、生徒がのびのびと活動できる施設が充実しています。

  5. 個々の進路に対応する多様なコース設定

    難関大学進学から就職まで、生徒一人ひとりの目標に合わせたコースが用意されており、きめ細やかな指導を受けることができます。

  6. 豊富な指定校推薦枠

    長年の実績と大学との信頼関係により、多くの私立大学への指定校推薦枠を確保しており、進路選択の幅が広がります。

  7. iPadを活用したICT教育

    生徒一人ひとりにiPadが配布され、授業や課題、情報収集などに活用されています。ICTスキルを身につけ、主体的な学びを深めることができます。

東奥義塾高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、進路のことも安心して相談できた」

    • 「部活動に本気で打ち込める環境がある。仲間と高い目標を目指せたことが最高の思い出」

    • 「指定校推薦の枠が多く、大学進学を考えている人には有利だと思う」

    • 「キリスト教の学校なので、穏やかで優しい人が多く、いじめなども聞いたことがない」

    • 「制服が可愛いとよく褒められる。制服が気に入って入学を決めた友達も多い」

    • 「施設が綺麗で広い。特に礼拝堂は荘厳で、入学してよかったと思える場所」

  • 気になる点

    • 「駅から少し歩くので、雨や雪の日は少し大変」

    • 「特別進学コースは勉強が大変で、休みが少ないと感じることがあった」

    • 「校則は厳しくない方だと思うが、服装検査などは定期的にある」

    • 「坂の上にあるので、自転車通学は体力が必要」

    • 「コースによって生徒の雰囲気がかなり違うように感じる」

アクセス・通学

東奥義塾高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅

    • 弘南鉄道大鰐線「義塾高校前駅」から徒歩約5分

    • JR奥羽本線「石川駅」から徒歩約8分

弘前市内からの通学者が最も多いですが、黒石市、平川市、五所川原市、南津軽郡など、比較的広いエリアから生徒が通学しています。駅からのアクセスが良いため、鉄道を利用して通学する生徒が多いのが特徴です。

東奥義塾高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

歴史と伝統のある落ち着いた環境で、勉強や部活動にじっくりと打ち込みたいと考えているあなたに、東奥義塾高等学校はぴったりの学校です。特に、キリスト教の教えに基づいた人間教育に魅力を感じる人や、全国レベルの部活動で自分の可能性を試したい人には、最高の3年間が待っているでしょう。

東奥義塾高等学校の入試では、中学時代の基礎学力がしっかりと身についているかが問われます。まずは、中学校の授業内容を完璧に理解し、苦手科目をなくすことが大切です。特に、英語と数学は積み重ねが重要な科目なので、毎日コツコツと学習を続ける習慣をつけましょう。また、推薦入試を考えている場合は、学校の成績だけでなく、日々の生活態度や部活動への取り組みも評価されます。面接では、なぜ東奥義塾で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。

あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。