150年以上の歴史を誇る比叡山高等学校は、世界文化遺産である比叡山延暦寺の麓、歴史と文化が息づく坂本の地に静かに佇んでいます。古くから受け継がれてきた「一隅を照らす」という建学の精神のもと、落ち着いた環境で自分自身と向き合い、じっくりと学問に励むことができる、そんな伝統ある学び舎です。

しかし、その歴史の深さだけが比叡山高等学校の魅力ではありません。近年、校舎は美しく近代的に生まれ変わり、全生徒にiPadを導入した先進的なICT教育や、生徒の主体性を引き出す「学び合い学習」など、未来を見据えた大胆な教育改革を次々と実行しています。伝統を重んじながらも、変化を恐れず、常に新しい教育の形を模索し続けているのです。

過去から受け継がれる知恵と、未来を切り拓くための革新。この二つが共存するユニークな場所で、あなたはどんな高校生活を送り、どんな自分に成長したいですか?このページでは、そんな比叡山高等学校のありのままの姿を、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解き明かしていきます。一緒に、あなたの可能性を広げる最高の舞台を探しに行きましょう。

比叡山高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。学校選びの第一歩は、正確な情報を把握することから始まります。

項目 内容
正式名称 比叡山高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒520-0113 滋賀県大津市坂本4-3-1
代表電話番号 077-578-0091
公式サイトのURL https://hieizan.ed.jp/hieizan-jh-hs/

比叡山高等学校の偏差値・難易度・併願校

比叡山高等学校の大きな特徴の一つは、幅広い学力層の生徒を受け入れるための3つのコースを設置している点です。これにより、偏差値もコースによって大きく異なります。自分の目標に合ったコースを見つけることが、合格への第一歩です。

2022年度からコース名が「Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類」から「Act・Bright・Crest」へと一新されました。古い情報と混同しないように注意しましょう。

コース名 偏差値の目安
Crest(クレスト)コース 68
Bright(ブライト)コース 55
Act(アクト)コース 47

難易度のイメージと内申点の目安

偏差値の数字だけでは、具体的な難易度は分かりにくいかもしれません。ここでは、それぞれのコースがどのくらいのレベルなのか、そして合格に必要な内申点の目安について解説します。

  • Crestコース (偏差値68): 滋賀県内の私立高校ではトップクラスの難易度です。滋賀県の公立トップ校である膳所高校や石山高校(普通科)の受験生が併願することが多いレベルです。合格には、5教科の内申点がオール5に近い、少なくとも合計で23以上は欲しいところです。当日の試験で高得点を取ることが求められます。

  • Brightコース (偏差値55): 滋賀県の公立高校でいうと、東大津高校や草津東高校、守山高校あたりと近いレベル感です。これらの高校を第一志望とする受験生の併願先として人気があります。内申点の目安としては、5教科で4が中心となり、合計で18〜20程度が一つの目標となるでしょう。

  • Actコース (偏差値47): 基礎学力の定着を目指し、大学進学を狙う生徒にとって門戸の開かれたコースです。公立高校では、大津高校や堅田高校などを志望する生徒の併願先として考えられます。内申点については、5教科で3が中心となり、苦手科目がなければ十分に合格を狙える範囲です。

主な併願校

比叡山高等学校を検討する受験生が、他にどのような高校を併願しているのか、目標とするコース別に見ていきましょう。

  • Crestコースを目指す受験生の併願校:

    • 公立高校: 膳所高校、石山高校、彦根東高校

    • 私立高校: 光泉カトリック高校(Sコース)、立命館守山高校(フロンティア)、京都橘高校(国公立進学)、大谷高校(マスター)

  • Brightコースを目指す受験生の併願校:

    • 公立高校: 東大津高校、米原高校、草津東高校

    • 私立高校: 光泉カトリック高校(Lコース)、近江兄弟社高校(グローバル)、大谷高校(バタビア・コア/インテグラル)、京都成章高校(AS)

  • Actコースを目指す受験生の併願校:

    • 公立高校: 大津高校、堅田高校、国際情報高校

    • 私立高校: 滋賀短期大学附属高校、近江兄弟社高校(アーツサイエンス)、京都外大西高校、京都文教高校

このように、比叡山高等学校は最難関レベルから基礎を固めたいレベルまで、幅広い受験生の受け皿となっているのが大きな特徴です。自分の学力や目標に合わせて、最適な併願戦略を立てることができます。

比叡山高等学校に設置されている学科・コース

比叡山高等学校には普通科の中に、目標に応じて選べる3つの魅力的なコースがあります。どのコースに所属していても、部活動への参加に制限はありません。ここでは、それぞれのコースがどんな場所で、どんな人におすすめなのかを分かりやすく紹介します。

  • Crest(クレスト)コース

    • どんな場所?:自らの能力を最大限に開花させ、京都大学や大阪大学などの最難関国公立大学や、早慶、関関同立といった難関私立大学への現役合格を目指すコースです。国語・数学・英語では習熟度別の授業が行われ、仲間との議論を通じて思考力や表現力を磨きます。

    • どんな人におすすめ?:高い目標を持ち、学問の頂を目指したい人。日々の学習をプロジェクトのように捉え、主体的に課題解決に取り組むことを楽しめる人におすすめです。

  • Bright(ブライト)コース

    • どんな場所?:有名私立大学や国公立大学への現役合格を目指し、「自ら考え、学ぶ力」を育むコースです。放課後の小テスト「放課後Ten」などで知識の定着を図りながら、応用力・発展力を身につけていきます。

    • どんな人におすすめ?:「やらされる勉強」から卒業し、自分の興味・関心を深めながら主体的な学習者へと成長したい人。学校生活の様々な場面で輝き、新しい自分を見つけたい人にぴったりです。

  • Act(アクト)コース

    • どんな場所?:中学校の学習内容の基礎固めから始め、学習習慣を確立し、産近甲龍をはじめとする多様な私立大学への現役合格を目指すコースです。「学習記録表」を活用し、日々の努力を可視化しながら着実に学力を向上させます。

    • どんな人におすすめ?:勉強に少し苦手意識があるけれど、高校から心機一転頑張りたい人。先生のサポートを受けながら、自分のペースで着実に力をつけ、部活動などにも積極的に挑戦したい人におすすめです。

このコース制は、単に大学のレベルで生徒を分けるのではなく、生徒一人ひとりの「学び方」や「成長の仕方」に寄り添うという、学校の新しい教育哲学を反映しています。自分に合った学びのスタイルで、3年間を充実させることができるでしょう。

比叡山高等学校の特色・校風

比叡山高等学校の雰囲気は、いくつかのキーワードで表現できます。「文武両道」「伝統と革新」「落ち着いた雰囲気」「規律重視」といった言葉が、この学校の多面的な姿を映し出しています。ここでは、中学生の皆さんが本当に知りたい学校生活のリアルな部分を、口コミや評判をもとに詳しく見ていきましょう。

  • 宿題の量は?

    「課題はそれほど多くない」という声が一般的です。授業で習った内容を定着させるためのワークが中心のようです。ただし、学校から貸与されるiPadに課題が突然配信されることもあるため、こまめにチェックする習慣は必要かもしれません。

  • 校則は厳しい?緩やか?

    これは意見が大きく分かれる点で、比叡山高校を理解する上で非常に重要なポイントです。「厳しい」「私立特有の謎の硬い校則が多い」という声が多数派です。特に頭髪や服装に関する指導は厳しいと感じる生徒が多いようです。

    • スマホ: 校内への持ち込みは許可されていますが、朝のHRから帰りのHRまでは使用禁止です。

    • 服装・頭髪: 月に一度の服装指導があり、厳しくチェックされるようです。男子はツーブロック禁止、前髪が眉にかからない、耳を出すといった規定があり、女子はスカート丈や靴下の長さ、リボンの位置などを細かく指導されることがあるようです。「程よく厳しくて良い」と感じる生徒や保護者もいます。この厳しさが、学校全体の落ち着いた雰囲気や規律を保つ一因となっているとも言えるでしょう。

  • 生徒たちの雰囲気は?

    「明るい人が多い」「いじめは少ない」といったポジティブな声が多く聞かれます。コースや部活動が多様なため、様々なタイプの生徒がいますが、全体的には真面目で落ち着いた生徒が多いようです。気の合う仲間を見つけ、楽しい学校生活を送っている生徒が多数派です。

  • アルバイトは可能?

    アルバイトに関する明確な情報は見当たりませんでした。私立高校では原則禁止、あるいは許可制の場合が多いです。希望する場合は、必ず学校に直接確認しましょう。

  • 制服の評判は?

    制服の評判は好みが分かれるようです。「かわいい」という声がある一方で、デザインに不満を持つ声もあります。ブレザーの襟がセーラー服のようになっているのが特徴的です。色は好評ですが、スカートが無地である点や、体操服のデザインについては好みが分かれるようです。オープンキャンパスなどで実際に見てみるのが一番です。

  • 土曜授業はある?

    平常時の土曜授業に関する情報はありませんでしたが、模試や部活動の大会、学校行事などが土曜日に行われることはあります。

この学校の校風を理解する上で重要なのは、学校全体が「伝統」と「革新」の過渡期にあるという点です。生徒に寄り添う新しい指導方針を掲げる一方で、昔ながらの厳しい指導を行う先生もいる、という口コミがその象徴です。あなたの高校生活は、どの先生や仲間と出会うかによって、大きく変わる可能性があると言えるでしょう。

比叡山高等学校の部活動・イベント

勉強だけでなく、仲間と共に何かに打ち込む時間は、高校生活を何倍にも豊かにしてくれます。比叡山高校は「文武両道」を掲げ、部活動や学校行事も非常に盛んです。

部活動

比叡山高校の部活動は、全国レベルで活躍する強豪部から、文化的な活動、ユニークな愛好会まで、非常に多岐にわたります。コースに関わらず、誰もが自分の興味に合わせて活動できる環境が整っています。

  • 全国レベルで活躍する強豪部

    運動部の活躍は目覚ましく、多くの部が全国大会や近畿大会の常連です。

    • 柔道部: 特に女子は全国屈指の強豪で、インターハイで個人優勝を果たすなど輝かしい実績を誇ります。

    • 水泳部、陸上競技部、バドミントン部、硬式・軟式野球部、サッカー部、ソフトテニス部なども、常に高いレベルで活動しており、強豪として知られています。

    • 近年では男子バレーボール部も力をつけており、U18日本代表選手を輩出しています。

  • 充実した文化部とユニークな愛好会

    運動部だけでなく、文化部の活動も非常に活発です。

    • 華道部は全国大会の常連で、その実力は広く知られています。

    • 吹奏楽委員会は部員数も多く、コンクールや地域のイベントで感動的な演奏を披露しています。

    • 90名近い部員が所属する軽音楽部や、全国大会での優勝経験もある囲碁・将棋愛好会など、生徒の多様な興味に応える場が用意されています。

    • 他にも、スキー愛好会ボウリング愛好会といった珍しい活動もあり、自分の「好き」をとことん追求できます。

イベント

比叡山高校の年間行事は、一般的な高校のイベントに加えて、この学校ならではの伝統行事が組み合わされているのが大きな特徴です。

  • 叡友祭(えいゆうさい)

    文化祭と体育祭を合わせた学校祭の総称です。

    • 文化祭: 夏に行われ、クラスや文化部による展示、模擬店、ステージ発表などで大変盛り上がります。生徒たちが全力で取り組める楽しいイベントとして、良い思い出になっているという声が多く聞かれます。

    • 体育祭: 秋に開催されます。本格的な陸上競技場である皇子山陸上競技場を貸し切って行われる、非常に大規模なイベントです。

  • 修学旅行

    行き先を複数の選択肢から自分で選べるのが特徴で、生徒からの人気も高いようです。

  • 比叡山ならではの伝統行事

    これらは、比叡山高校の生徒としてのアイデンティティを育む、非常に重要な行事です。

    • 三塔巡拝(さんとうじゅんぱい): 春に行われる、全校生徒が比叡山の霊峰を歩き、東塔・西塔・横川の三つのエリアを巡拝する伝統行事です。険しい山道を仲間と励まし合いながら歩く経験は、大変ではあるものの、心身を鍛え、強い連帯感を生む貴重な機会となっています。

    • 居士林研修(こじりんけんしゅう): 2年生の冬に、比叡山内の研修道場で一泊二日の研修を行います。写経や法話、座禅などを通じて、礼儀作法を学び、自分自身と静かに向き合う時間です。

    • 日々の習慣: 毎朝のHRで般若心経を唱えるなど、日々の学校生活の中にも仏教の教えが根付いています。

これらの多様な活動を通じて、学力だけではない、人間的な成長を遂げることができるのが、比叡山高校の大きな魅力と言えるでしょう。

比叡山高等学校の進学実績

比叡山高等学校は、その多様なコース設定を反映し、幅広い大学への進学実績を誇ります。特にCrestコースからは難関国公立大学へ、そしてBrightコース、Actコースからは関西の有名私立大学へ、多くの生徒が現役で進学しています。

以下は、2024年春の最新の大学合格実績です(人数は既卒生を含む場合があります)。

  • 国公立大学

    京都大学1名、大阪大学1名、北海道大学2名といった旧帝大をはじめ、滋賀大学1名、滋賀医科大学1名、滋賀県立大学9名など、地元の国公立大学にも安定した合格者を出しています。その他、京都工芸繊維大学2名、大阪公立大学2名など、近畿圏を中心に多数の合格実績があります。

  • 難関私立大学

    関西の難関私立大学グループへの合格者数が非常に多いのが特徴です。

    • 関関同立: 同志社大学25名、立命館大学35名、関西大学17名、関西学院大学11名と、合計で88名の合格者を出しています。

    • 産近甲龍: 龍谷大学が204名と突出して多く、京都産業大学99名、近畿大学42名、甲南大学1名と、こちらも合計で346名という圧倒的な合格者数を誇ります。

  • その他の大学・進路

    上記の大学以外にも、京都橘大学156名、佛教大学46名など、特定の大学に多くの合格者を出しているのが見て取れます。これは、これらの大学との連携や、指定校推薦枠が豊富にあることを示唆しています。実際に、比叡山高校は「指定校推薦の数が豊富」という評判があります。

これらの高い進学実績を支えているのが、学校のきめ細やかな進路サポート体制です。大学入学共通テスト対策のガイダンスや講座、小論文対策講座、看護系進学ガイダンスなど、生徒の多様な進路希望に応えるためのプログラムが年間を通じて計画的に実施されています。この手厚いサポートが、多くの生徒を志望校合格へと導いているのです。

比叡山高等学校の特長・アピールポイント

数ある高校の中で、比叡山高等学校ならではの強みや魅力とは何でしょうか。ここでは、他の学校にはないユニークな取り組みや特長を7つのポイントに絞ってご紹介します。

  • 1. 「一隅を照らす」建学の精神に基づく人間教育

    伝教大師最澄の教えを教育の根幹に据え、「掃除・挨拶・学問」を実践目標としています。三塔巡拝などの伝統行事を通じて、学力だけでなく、謙虚さや他者を思いやる心を育む、深い人間教育が実践されています。

  • 2. 生徒の主体性を引き出す「学び合い学習」

    教師が一方的に教えるのではなく、生徒同士が対話し、協力して課題を解決する「学び合い学習」を積極的に導入しています。この取り組みにより、生徒たちは受け身の学習から脱却し、生き生きと学問に取り組むようになっています。

  • 3. 歴史と自然に抱かれた、最新の学習環境

    校舎は近年改装されたばかりで、非常に綺麗で快適です。冷暖房完備の教室や、広く落ち着いた図書室など、最高の学習環境が整っています。歴史ある坂本の町の美しい自然に囲まれながら、最新の設備で学べるのは大きな魅力です。

  • 4. 全国レベルの部活動で実現する「文武両道」

    柔道部や水泳部をはじめ、多くの運動部が全国大会で活躍しています。文化部も盛んで、まさに「文武両道」を地で行く環境です。勉強も部活も、本気で打ち込みたい生徒にとって、これ以上ない舞台が用意されています。

  • 5. 全生徒iPad活用による先進的なICT教育

    全生徒にiPadが貸与され、授業での活用はもちろん、課題の配信や部活動での動画分析など、あらゆる場面でICTが活用されています。コロナ禍においても、いち早くオンライン授業に対応するなど、教育のICT化で県内をリードしています。

  • 6. 地域と連携したユニークな「探究学習」

    学校の中だけで完結するのではなく、地域社会に目を向けた探究学習に力を入れています。例えば、地元の伝統食である鮒寿司の職人に話を聞きに行くなど、実社会とつながる学びを通じて、課題解決能力を養います。

  • 7. 豊富な指定校推薦枠という大きな強み

    長い歴史を持つ大規模な私立高校として、多くの大学から厚い信頼を得ており、豊富な指定校推薦枠を保有しています。これは、特に私立大学への進学を考える生徒にとって、非常に大きなアドバンテージとなります。

比叡山高等学校の口コミ・評判のまとめ

学校選びでは、実際に通っている先輩たちの「生の声」が何より参考になります。ここでは、在校生や卒業生から寄せられた様々な口コミを、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

良い点

  • 施設・環境が素晴らしい

    「校舎が新しくてとにかく綺麗。掃除も行き届いている」「冷暖房完備で夏も冬も快適に過ごせる」「図書室が広くて自習スペースも充実している」など、学習環境の良さを評価する声が非常に多いです。

  • 学校行事が楽しい

    「文化祭(叡友祭)はクラス一丸となって取り組めて、最高の思い出になる」「行事が楽しく、友達との絆が深まる」といった、イベントへの満足度の高い口コミが目立ちます。

  • 友人関係に恵まれる

    「明るくて面白い人が多い」「いじめはほとんど聞いたことがない」「一生付き合える友達ができた」など、良好な友人関係を築けている生徒が多いようです。

  • 熱心で面白い先生もいる

    「親身になって相談に乗ってくれる先生がいる」「授業が面白くて分かりやすい先生がいる」など、生徒から信頼される素晴らしい先生がいるという声も多数あります。

  • 部活動が盛んで充実している

    「部活動に打ち込みたい人には最高の環境」「全国レベルの部活で高い目標を目指せる」など、部活動の充実度を評価する声は後を絶ちません。

気になる点

  • 先生の質に差がある

    「先生の当たり外れが大きい」という指摘は、最も多く見られる意見の一つです。熱心な先生がいる一方で、「頭が固い」「生徒と向き合ってくれない」「授業が分かりにくい」と感じる先生もいるようです。

  • 校則が厳しい

    「頭髪や服装の校則が厳しすぎる」「前時代的だと感じる」といった不満の声も非常に多いです。この厳格な校風が合うか合わないかは、個人差が大きいでしょう。

  • 通学が大変

    「駅から学校までの坂道がとにかくきつい」という口コミは、ほぼ全ての生徒が同意する点です。特にJRの駅から通う場合は20分ほど歩くため、体力的な負担は覚悟する必要がありそうです。

  • 「自称進学校」的な雰囲気

    一部の生徒からは「実績ばかりを気にする」「強制の補習や模試が多い」といった、いわゆる「自称進学校」的な側面を指摘する声もあります。

これらの口コミから、比叡山高等学校は、素晴らしい学習環境と充実した学校生活が送れる可能性を秘めている一方で、伝統に根差した厳格な規律や、教員間の指導方針のばらつきといった課題も抱えていることがわかります。オープンキャンパスなどに参加し、自分の目で学校の雰囲気を感じ取ることが非常に重要です。

アクセス・通学

比叡山高等学校は、JRと京阪の2つの路線からアクセス可能で、滋賀県内の広範囲から生徒が通学しています。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR湖西線「比叡山坂本駅」より徒歩約20分

    • 京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」より徒歩約10分

    • バス利用の場合:江若交通バス「ケーブル坂本駅」バス停より徒歩約2〜4分

  • 通学のポイント

    多くの口コミで指摘されている通り、どちらの駅から向かう場合も、学校までは長い上り坂が続きます。特に夏場や雨の日は大変に感じるかもしれません。しかし、その坂を上りきった先には、琵琶湖を望む素晴らしい景色と、静かで落ち着いた学習環境が待っています。この通学路も、比叡山高校での学校生活の一部と捉えるのが良いでしょう。

  • 通学エリア

    JR湖西線と京阪石山坂本線が利用できるため、大津市内全域はもちろん、草津市、守山市、高島市など、滋賀県内の様々なエリアから生徒が通っています。また、湖西線を利用して京都方面から通学する生徒もいます。

比叡山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで、比叡山高等学校の様々な側面について見てきました。最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

比叡山高等学校は、深い伝統を尊重しながらも、未来に向かって果敢に変化し続ける、そんなユニークな環境に魅力を感じる生徒に特におすすめします。「落ち着いた環境でじっくり学びたい」という気持ちと、「新しいことに挑戦したい」という気持ちの両方を持っているあなたにとって、ここは最高の舞台になるはずです。勉強にも部活動にも全力で打ち込み、歴史ある学び舎で人間的に大きく成長したいと願うなら、ぜひ比叡山高等学校を目指してください。

受験勉強においては、まず何よりも全教科の「基礎」を徹底的に固めることを意識しましょう。特に、目標とするコースの合格ラインを意識しつつ、苦手科目を作らないことが重要です。比叡山高等学校は、生徒が持つしっかりとした土台の上に、さらなる知識や思考力を積み上げてくれる学校です。今、皆さんが机に向かって積み重ねている一つひとつの努力が、未来の自分を支える確かな力になります。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。