鹿児島県の美しい離島、沖永良部島にある唯一の高校が、今回ご紹介する鹿児島県立沖永良部高等学校です。豊かな自然に囲まれた環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。島内唯一の高校ということもあり、地域との結びつきが非常に強く、島全体で生徒の成長を温かく見守るアットホームな雰囲気が沖永良部高等学校の大きな魅力です。

普通科と商業科の2つの学科が設置されており、生徒一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細やかな指導が行われています。進学を目指す生徒も、専門的な知識や技術を身につけて社会で活躍したい生徒も、それぞれの夢に向かって切磋琢磨できる環境が整っています。

この記事では、そんな沖永良部高等学校の具体的な魅力や特色について、偏差値や口コミ、部活動、学校行事など、様々な角度から詳しく解説していきます。この記事を読めば、きっとあなたも「沖高」で過ごす3年間を具体的にイメージできるはずです。

沖永良部高等学校の基本情報

沖永良部高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 鹿児島県立沖永良部高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒891-9293 鹿児島県大島郡知名町余多241
代表電話番号 0997-93-2014
公式サイトURL http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/okierabu/

沖永良部高等学校の偏差値・難易度・併願校

沖永良部高等学校の偏差値は、学科によって異なりますが、おおむね37から39程度とされています。

  • 普通科:39

  • 商業科:37

この偏差値は、鹿児島県内の高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。しかし、島内唯一の高校であるため、地域の中学生にとっては重要な進学先となっています。合格に必要な内申点の目安としては、中学校での基本的な学習内容をしっかりと理解し、定期テストで平均点以上を目指すことが大切です。

鹿児島県の公立高校入試の制度上、他の公立高校との併願はできません。そのため、私立高校を併願校として検討することになりますが、地理的な条件から、島外の高校を受験する場合は、寮がある学校などが選択肢となるでしょう。

沖永良部高等学校に設置されている学科・コース

沖永良部高等学校には、普通科と商業科の2つの学科が設置されており、それぞれの目標に合わせた学習ができます。

  • 普通科: 国公立大学や私立大学への進学を目指す学科です。 習熟度別の授業や少人数指導、放課後の課外授業などを通して、生徒一人ひとりの学力向上をサポートしています。 将来、大学で専門的なことを学びたいと考えている生徒におすすめです。

  • 商業科: ビジネスに関する専門的な知識や技術を学ぶ学科です。 資格取得に力を入れており、インターンシップ(就業体験)などを通して、社会で即戦力となる人材を育成します。 卒業後は就職する生徒と、大学や専門学校に進学する生徒が半々くらいです。

沖永良部高等学校の特色・校風

沖永良部高等学校は、「好学」「道義」「根性」を校訓に掲げ、知・徳・体の調和がとれた人材の育成を目指しています。 島唯一の高校ということもあり、地域との連携を大切にしたアットホームな校風が特徴です。

  • 校風・雰囲気: 生徒たちは純朴で明るく、先生と生徒の距離が近いと言われています。 いじめも少なく、皆が仲良く学校生活を送っているという口コミが多く見られます。

  • 宿題の量: 宿題の量は、学科や学年によって異なりますが、特に普通科では進学に向けて課外授業なども行われるため、家庭学習の習慣を身につけることが重要です。

  • 校則: 身だしなみに関する指導は比較的厳しいという声があります。 定期的に服装容儀検査が行われるようです。 スマートフォンの校内への持ち込みは原則として許可されていないようです。

  • アルバイト: アルバイトは、学校の許可が必要とされています。

  • 制服: 2019年度から、創立70周年を記念して制服がリニューアルされました。 濃紺のブレザーで、機能性やデザイン性にもこだわった、生徒からも評判の良い制服です。

  • 土曜授業: 普通科の希望者を対象に、月に1回程度、土曜補習が行われています。

沖永良部高等学校の部活動・イベント

部活動

沖永良部高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を目指して活発に活動しています。

特に有名なのがエイサー部です。全国高等学校総合文化祭の常連校であり、9年連続で出場するなど、輝かしい実績を誇ります。 郷土芸能を通して、地域の文化を継承し、全国にその魅力を発信しています。

このほかにも、運動部では陸上競技部や空手道部、バレーボール部などが、文化部では書道部や弁論部などが県大会や全国大会で活躍しています。

イベント

沖永良部高等学校の学校行事は、生徒たちの手で作り上げるものが多く、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 文化祭: 毎年6月に行われる文化祭は、ステージ発表や展示、バザーなど、多彩な催しで賑わいます。 特に3年生のクラス劇は伝統となっており、見応えがあります。 近年は、保護者や地域住民も参加できる形で開催されています。

  • 体育祭: 体育祭も6月に開催され、学年対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。 応援合戦は各学年の見せ場であり、息の合ったパフォーマンスが披露されます。 生徒や職員、保護者が協力してグラウンド整備を行うなど、学校全体で作り上げるイベントです。

  • 修学旅行: 商業科では、観光庁などのバックアップのもと、修学旅行の体験プランを考案する「島旅プランコンテスト」といったユニークな取り組みも行われています。

沖永良部高等学校の進学実績

沖永良部高等学校は、離島の高校ながら、国公立大学をはじめとする多様な進路実績を誇ります。生徒一人ひとりの希望に合わせた丁寧な進路指導が行われています。

  • 国公立大学: 鹿児島大学をはじめ、九州大学、九州工業大学、福岡教育大学、長崎大学、熊本大学、琉球大学など、九州・沖縄地方の大学への合格者を出しています。

  • 私立大学: 全国の様々な私立大学への進学実績があります。

  • 就職・その他: 商業科を中心に、地元企業への就職や、専門学校への進学など、多様な進路選択がなされています。

進学実績向上のため、普通科では朝課外授業や土曜補習を実施し、基礎学力の定着と応用力育成に努めています。

沖永良部高等学校の特長・アピールポイント

沖永良部高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 地域と連携した探究学習: 「総合的な探究の時間」では、「2050年の沖永良部島を考えよう」をテーマに、地元町役場と協力してシミュレーションゲームを制作するなど、地域課題の解決に向けた主体的な学びを実践しています。

  • 全国レベルで活躍するエイサー部: 郷土芸能であるエイサー部は全国高等学校総合文化祭に9年連続で出場するなど、全国的に高い評価を受けています。

  • ICT機器の活用: 全教科でICT機器を効果的に活用し、主体的・対話的で深い学びを推進しています。

  • キャリア教育の充実: 商業科では資格取得やインターンシップに力を入れているほか、島内の様々な職業を取材し『えらぶ仕事図鑑』を作成するプロジェクトなど、実践的なキャリア教育が行われています。

  • 国際交流: 台湾の高校とのオンライン交流などを通して、グローバルな視点を養う機会も設けられています。

  • 温かいコミュニティ: 島唯一の高校として、地域住民や同窓会からのサポートが手厚く、学校全体が家族のような温かい雰囲気に包まれています。

  • 美しい自然環境: サンゴ礁の隆起によってできた美しい島で、豊かな自然に囲まれながら、のびのびと高校生活を送ることができます。

沖永良部高等学校の口コミ・評判のまとめ

沖永良部高等学校に関する口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生と生徒の距離が近く、親身に相談に乗ってくれる」という声が多く見られます。

    • 「いじめが少なく、みんな仲が良いので、楽しい高校生活が送れる」という評判です。

    • 「地域の人が温かく、島全体で応援してくれているのを感じる」といった、地域との繋がりの強さを評価する声もあります。

    • 「エイサー部など、全国レベルで活躍できる部活動があるのが魅力」という意見もありました。

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じる」という意見があります。特に、身だしなみやスマートフォンの使用に関するルールについての声が見られます。

    • 「島なので、遊ぶ場所やお店が限られている」という点は、都会の高校と比べると違いがあるかもしれません。

    • 「進学を考えた場合、島外の予備校などに通うのが難しい」といった、離島ならではの地理的な制約を指摘する声もありました。

アクセス・通学

沖永良部高等学校へのアクセス情報です。

  • バスでのアクセス:

    • 沖永良部バス「高校前」バス停から徒歩約5分

島内には和泊町と知名町の2つの町があり、生徒の多くはその両町から自転車やバイク、路線バスを利用して通学しています。 沖永良部島は和泊町と知名町の境目に位置しています。

沖永良部高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

沖永良部高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとしてメッセージを送ります。

沖永良部高等学校は、豊かな自然と温かい人々に囲まれた環境で、自分のペースでじっくりと学びたい人にぴったりの学校です。特に、「将来は地元に貢献したい」「地域の人との繋がりを大切にしたい」と考えている生徒には、最高の3年間が待っているでしょう。また、エイサー部のように全国を舞台に活躍したいという大きな夢を持つ君にも、その挑戦を全力でサポートしてくれる環境があります。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容を完璧に理解することが何よりも大切です。日々の授業を大切にし、基礎的な問題を確実に解けるようにしておきましょう。沖永良部高等学校は、「自分の成長のために、粘り強く努力できる生徒」や「周りの人と協力しながら主体的に行動できる生徒」を求めています。 面接や作文などでは、高校で何を学びたいのか、将来どんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。応援しています!


※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。