洛陽総合高等学校は、京都市内で唯一の「総合学科」を持つ私立高校です。「普通科の勉強もしたいけど、専門的なことも学びたい」「まだ将来の夢は決まっていないけど、高校生活の中で自分の『好き』を見つけたい」そんなあなたにぴったりの学校、それが洛陽総合高等学校です。入学時にはコースを決めず、1年間かけて自分の興味や関心を探り、2年生から6つの専門的な「系列」に分かれて学ぶことができるのが、洛陽総合高等学校の最大の特徴です。

この学校では、生徒一人ひとりの個性を尊重し、自己実現をサポートすることを目指しています。先生との距離が近く、親身に相談に乗ってくれるという声も多く聞かれます。自分のペースで学び直しをしたり、興味のある分野をとことん追求したりと、多様な学び方ができる環境が整っています。

この記事では、そんな洛陽総合高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

洛陽総合高等学校の基本情報

洛陽総合高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 洛陽総合高等学校(らくようそうごうこうとうがっこう)
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒604-8453 京都府京都市中京区西ノ京春日町8
代表電話番号 075-802-0394
公式サイト https://www.rakuyo.ed.jp/

洛陽総合高等学校の偏差値・難易度・併願校

洛陽総合高等学校の偏差値は41程度とされています。これはあくまで目安であり、受験の際には内申点も重要になります。具体的な合格に必要な内申点の基準については、学校へ直接問い合わせてみましょう。

洛陽総合高等学校は、学力だけでなく、生徒一人ひとりの個性や「やってみたい」という意欲を大切にする学校です。偏差値は一つの指標ですが、それだけが全てではありません。オープンキャンパスや学校説明会に参加して、実際の学校の雰囲気を感じてみることが、自分に合った学校かを見極める上でとても大切です。

併願校としては、京都府内の同じくらいの偏差値の私立高校が考えられます。例えば、京都廣学館高等学校、京都明徳高等学校、京都両洋高等学校などが挙げられることが多いようです。

洛陽総合高等学校に設置されている学科・コース

洛陽総合高等学校は、京都市内で唯一の総合学科を持つ高校です。入学時には全員が同じスタートラインに立ち、1年次の「産業社会と人間」という授業を通して、自分の興味・関心や将来の進路についてじっくり考えます。そして2年次から、以下の6つの専門的な「系列」に分かれて、より深く学んでいきます。

  • 総合進学系列

    大学進学を目指し、主要5教科を中心に学力を高める系列です。文系・理系を問わず、自分の進路希望に合わせた科目選択が可能です。

  • 情報系列

    コンピュータの基礎からプログラミング、映像制作まで、IT時代に必須のスキルを学びます。専門学校との連携授業もあり、より実践的な知識を身につけたい人におすすめです。

  • 調理系列

    調理師やパティシエなど、食のプロフェッショナルを目指す系列です。調理の基本から専門的な技術まで、充実した設備で学ぶことができます。

  • 美術・工芸系列

    デザインや工芸の分野に興味がある生徒のための系列です。美大への進学や、クリエイティブな仕事を目指す人に適しています。

  • 保育・福祉系列

    保育士や介護福祉士など、人の役に立つ仕事を目指す系列です。専門的な知識や技術に加え、実習などを通して実践力を養います。

  • エンターテインメント系列

    声優や俳優、タレントなどを目指すための系列です。専門学校と連携し、発声や演技などの基礎から学ぶことができます。

洛陽総合高等学校の特色・校風

洛陽総合高等学校の校風は、「生徒の自主性の尊重」と「多様性」という言葉で表現できるでしょう。先生と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気があるという評判が多く見られます。

  • 校則・学校の雰囲気

    校則は、他の私立高校と比較すると緩やかだという声が多いようです。頭髪や制服の着こなしについては基本的なルールがありますが、生徒の自主性が重んじられています。そのため、生徒たちは比較的のびのびと学校生活を送っているようです。一方で、自由な分、自己管理能力が求められるとも言えるでしょう。

  • 宿題・学習

    宿題の量については、系列や選択科目によって異なりますが、多すぎるということはないようです。自分の興味のある分野を深く学ぶことができるため、学習意欲の高い生徒にとっては充実した環境と言えます。

  • 生徒の雰囲気

    様々な興味や目標を持った生徒が集まっているため、多様な価値観に触れることができます。おとなしい生徒から活発な生徒まで様々ですが、「自分の好きなこと」を持っている人が多いようです。

  • アルバイト・スマホ

    アルバイトは許可制で、多くの生徒が学業と両立させているようです。スマートフォンについては、校内での使用ルールが定められていますが、比較的自由に使えるという口コミが見られます。

  • 制服

    制服はブレザースタイルで、女子のスカートや上襟にあしらわれた市松模様が「京都らしい」と評判です。2026年度からは新しいデザインの制服に変わる予定で、生徒が企画に参加して決めるなど、ユニークな取り組みも行われています。

  • 土曜授業

    土曜授業は基本的にありません。

洛陽総合高等学校の部活動・イベント

部活動

洛陽総合高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、活気にあふれています。運動部・文化部ともに、様々なクラブが熱心に活動しています。

  • 運動部

    特にボウリング部や空手道部は、全国レベルで活躍する強豪として知られています。その他にも、サッカー部、バスケットボール部、バドミントン部など10以上の部・同好会があり、初心者から経験者まで、それぞれのレベルに合わせて活動しています。

  • 文化部

    文化部では、吹奏楽部や軽音楽部、文芸部などが活動しています。特に、情報系列の生徒が中心となって活動する映像制作のプロジェクトでは、コンテストで準グランプリを受賞するなど、高い評価を得ています。

イベント

洛陽総合高等学校では、生徒が主体となって企画・運営する学校行事が多く、非常に盛り上がります。

  • 文化祭・体育祭

    文化祭は2日間にわたって開催され、各クラスや文化部が趣向を凝らし

    た展示や発表を行います。体育祭は京セラドーム大阪で行われることもあり、学校全体が一体となって熱気に包まれます。

  • 修学旅行

    2年次に実施される修学旅行は、ハワイ、フランス、韓国の3つのコースから選択できるという、非常にユニークなものです。このような選択肢の多さも、生徒の多様な興味に応えようとする洛陽総合高等学校ならではの特色です。

  • 嵐山クリーン作戦

    地域の美化に貢献するボランティア活動も行われており、社会とのつながりを学ぶ良い機会となっています。

洛陽総合高等学校の進学実績

洛陽総合高等学校は、多様な進路希望に対応できるきめ細やかなサポート体制が魅力です。大学進学から専門学校、就職まで、幅広い実績を誇っています。

  • 大学進学

    近年、4年制大学への進学実績が伸びており、特に関西の私立大学への進学者が多い傾向にあります。

    • 主な進学先としては、京都産業大学、佛教大学、龍谷大学、近畿大学、京都橘大学、京都外国語大学などが挙げられます。

    • 指定校推薦枠も多く、日頃の学習成果を進学に結びつけやすい環境です。

    • 難関私立大学である同志社大学、立命館大学、関西大学や、GMARCH(明治大学、法政大学など)への合格者も出ています。

  • 専門学校・就職

    専門知識を学べる系列があるため、調理、美術、保育、情報系などの専門学校へ進学する生徒も多数います。また、就職希望者に対しては手厚いサポートがあり、厳しい経済状況の中でも高い内定率を維持しています。

  • 進路サポート

    総合進学系列を中心に、大学進学を目指す生徒向けの講習や補習が充実しています。一人ひとりの進路希望に応じて、先生が親身に相談に乗り、丁寧に指導してくれる体制が整っています。

洛陽総合高等学校の特長・アピールポイント

洛陽総合高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 京都市内唯一の総合学科

    普通科と専門学科の学びを両立できる総合学科は、洛陽総合高等学校最大の強みです。入学後に自分の進路をじっくり考え、興味に合わせて6つの専門系列から学べるため、ミスマッチが少なく、高い学習意欲を維持できます。

  • プロジェクト学習「RYO」

    生徒が主体となり、企画から実行までを手がけるプロジェクト型の学習活動が盛んです。例えば、新制服のデザイン企画や、映像コンテストへの出品など、実践的な学びを通して、社会で役立つ問題解決能力や協調性を養います。

  • 充実したICT環境

    生徒一人ひとりがiPadを持ち、授業や課題、情報収集に活用しています。電子黒板なども整備されており、最先端の教育環境で学ぶことができます。

  • 生徒の自主性を育む校風

    校則が比較的緩やかで、学校行事の企画・運営を生徒に任せるなど、生徒の自主性を尊重する校風が根付いています。このような環境が、生徒の責任感と行動力を育みます。

  • 多様な選択肢のある修学旅行

    ハワイ、フランス、韓国から行き先を選べる修学旅行は、生徒の知的好奇心を刺激し、国際感覚を養う貴重な機会となっています。

  • 社会と繋がる実践的な学び

    企業や専門学校、大学と連携した授業や、社会で活躍するプロから話を聞く機会が豊富に用意されています。自分の将来を具体的にイメージしながら学ぶことができます。

  • 新しく綺麗な校舎

    2016年に新校舎が完成し、明るく開放的な学習環境が整っています。人工芝のグラウンドや本格的な茶室、最新の設備が整った実習室など、施設が充実しているのも魅力です。

洛陽総合高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生、保護者からの声をまとめると、洛陽総合高等学校のリアルな姿が見えてきます。

  • 良い点

    • 「先生方が親身で、生徒一人ひとりと丁寧に関わってくれる」という声が非常に多いです。

    • 「総合学科なので、自分の興味がある分野をとことん追求できるのが楽しい」

    • 「自分のペースで学び直しができるので、中学校で勉強が苦手だったけど頑張れた」

    • 「大学進学から就職まで、多様な進路に対応してくれるサポートが手厚い」

    • 「学校行事が生徒主体で、クラスの団結力が強く、とても盛り上がる」

    • 「校則が厳しすぎず、のびのびと高校生活を送れる」

  • 気になる点

    • 「自由な校風な分、自分から積極的に行動しないと何も得られない可能性がある」

    • 「様々な生徒がいるため、学習意欲に差があると感じることがある」

    • 「一部の生徒のマナーが良くないという意見もある」

    • 「先生によって指導方針にばらつきがあると感じることがある」という声も一部で見られます。

    • 「iPadの購入が必須である」

アクセス・通学

洛陽総合高等学校は交通の便が良く、様々なエリアから通学しやすい立地にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR嵯峨野線「円町」駅下車、西へ徒歩約2〜4分

    • 京都市営地下鉄東西線「西大路御池」駅下車、北西へ徒歩約8分

  • バスでのアクセス

    • 市バス「西ノ京円町」バス停下車、西へ徒歩約3分

    • 京都バス「伯楽町」バス停下車、南へ徒歩約1分

    • JRバス「円町」バス停下車、西へ徒歩約3分

  • 通学エリア

    京都市内全域はもちろん、亀岡市や南丹市、また滋賀県や大阪府から通学している生徒もいるようです。始業時間が午前9時のため、遠方からでも比較的通いやすいようです。

洛陽総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

洛陽総合高等学校は、「高校生活で何か新しいことに挑戦したい」「自分の『好き』を見つけて、将来につなげたい」と考える君に、最高の舞台を提供してくれる学校です。勉強はもちろん、部活動、学校行事、プロジェクト学習など、自分を成長させるチャンスがたくさん転がっています。大切なのは、そのチャンスに自ら手を伸ばす積極性です。

洛陽総合高等学校の入試では、中学校での基礎学力が問われます。定期テストの内容を確実に理解し、苦手科目をなくしておくことが合格への近道です。特に、中学校で学んだ知識を活用して考える力が試される問題にも対応できるよう、模擬試験などを活用して実践力を養っておくと良いでしょう。

この学校は、君の「やってみたい」という気持ちを全力で応援してくれます。入学後の自分を想像しながら、受験勉強、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。