流通経済大学付属柏高等学校、通称「流経大柏(りゅうけいだいかしわ)」は、文武両道を地で行く、活気とエネルギーに満ちあふれた学校です。高校選びは、これからの3年間をどう過ごすかを決める、とても大切な選択。だからこそ、偏差値や進学実績といった数字だけでなく、学校の雰囲気やそこに通う先輩たちの「生の声」を知ることが重要になります。

流経大柏の大きな特徴は、まるで一つのキャンパスに三つの異なる学校があるかのような、多彩なコース設定です。最難関大学を目指して勉学に励む道、全国の頂点を目指してスポーツに青春を捧げる道、そして勉強と部活動をバランス良く両立させながら自分の可能性を広げる道。どの道を選ぶかによって、高校生活の景色は大きく変わります。

この記事では、そんな流通経済大学付属柏高等学校でのリアルな学校生活をイメージできるよう、偏差値やコースの詳細、部活動、学校行事、そして在校生や卒業生からの評判まで、進学アドバイザーとして徹底的に解説していきます。あなたにぴったりの場所が、ここにあるかもしれません。さあ、一緒に流経大柏の魅力を探っていきましょう。

流通経済大学付属柏高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 流通経済大学付属柏高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒277-0872 千葉県柏市十余二1-20
代表電話番号 04-7131-5611
公式サイトURL https://www.ryukei.ed.jp/

流通経済大学付属柏高等学校の偏差値・難易度・併願校

流経大柏の難易度は、志望するコースによって大きく異なります。自分の学力や目標に合ったコースを見極めることが、合格への第一歩です。

コース名 偏差値目安 内申点目安(単願) 内申点目安(併願)
特別進学コース 62 – 64 5科23 5科24
総合進学コース 55 – 59 5科20 5科22
スポーツ進学コース 48前後 5科15

特別進学コースは千葉県内でも上位の学力が求められる一方、総合進学コースは中堅レベル、スポーツ進学コースは競技実績が重視される傾向にあり、偏差値の幅が非常に広いのが流通経済大学付属柏高等学校の大きな特徴です。このため、同じ学校に通っていても、コースによって学習環境や目指す進路が大きく異なります。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校をいくつか見てみましょう。

  • 特別進学コース(偏差値62-64)に近い高校:幕張総合高校(総合学科)、成田国際高校(国際科)など

  • 総合進学コース(偏差値55-59)に近い高校:松戸国際高校(普通科)、柏の葉高校(普通科)、鎌ケ谷高校(普通科)など

また、併願校としては、同じ私立の芝浦工業大学柏高校、専修大学松戸高校、二松學舍大学附属柏高校、麗澤高校などを検討する受験生が多いようです。自分の実力や目標に合わせて、戦略的に受験校を選んでいきましょう。

一つ、知っておくと役立つ情報として、大学への指定校推薦枠は、最上位の特別進学コースよりも総合進学コースの方が多いという声があります。そのため、一般受験で最難関大学を目指すなら特別進学コース、学校の成績をしっかり取って推薦での進学を狙いたい場合は、あえて総合進学コースでトップを目指す、という戦略も考えられます。

流通経済大学付属柏高等学校に設置されている学科・コース

流通経済大学付属柏高等学校には、普通科の中に3つのコースが設置されています。それぞれのコースの特色を理解し、自分に合った場所を見つけましょう。

  • 普通科 特別進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:国公立大学や最難関私立大学、医歯薬系学部への現役合格を目指すコースです。朝テストや7時間授業など、学習時間をしっかり確保し、ハイレベルな授業が展開されます。

    • どんな生徒におすすめか:高い目標を持ち、勉強に集中して打ち込みたい生徒、仲間と切磋琢磨しながら難関大学合格を目指したい生徒におすすめです。

  • 普通科 総合進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:学業と部活動・学校行事をバランス良く両立させながら、多様な進路実現を目指すコースです。付属の流通経済大学をはじめ、幅広い私立大学への進学に対応しています。

    • どんな生徒におすすめか:勉強も部活も学校行事も、全部に全力で取り組みたい生徒、高校生活を思い切り楽しみたい生徒にぴったりのコースです。

  • 普通科 スポーツ進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:全国レベルで活躍するアスリートを育成するためのコースです。専門的なトレーニングに励みながら、大学進学に必要な学力も身につけます。

    • どんな生徒におすすめか:サッカー、ラグビー、駅伝など、特定のスポーツで本気で全国制覇を目指している生徒、スポーツを通じて人間的に成長したい生徒におすすめです。

流通経済大学付属柏高等学校の特色・校風

流経大柏の校風をキーワードで表すなら、「文武両道」「メリハリ」「活気」といった言葉がぴったりです。普段は真面目に授業に取り組み、イベントでは全力で楽しむ、その切り替えがはっきりしているのが特徴です。

  • 宿題の量と土曜授業

    宿題の量はコースによって異なりますが、特別進学コースは比較的多めで、小テストも頻繁に行われるようです。総合進学コースは標準的な量と言えるでしょう。土曜授業は、特別進学コースは必修ですが、総合進学コースは希望制で外国語などの講座を選択できます。

  • 校則(スマホ、服装など)

    校則は、私立高校としては標準的か、やや厳しめという声が多いです。特にスマートフォンの使用にはルールがあり、校内では原則として放課後まで電源を切り、カバンにしまっておくことになっています。服装や頭髪に関しても定期的にチェックがあり、男子のツーブロックや女子の髪の加工(パーマや染色)は禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気

    学校全体としては、スポーツが盛んなこともあり、明るく元気で活気のある雰囲気です。挨拶がしっかりできる生徒が多く、礼儀正しい印象があります。特別進学コースは落ち着いて真面目な生徒が多く、総合進学コースは活発でコミュニケーション能力の高い生徒が多いようです。

  • アルバイト

    アルバイトは原則として禁止されていますが、夏休みなどの長期休暇中に限り、届け出をすれば可能になる場合があります。

  • 制服の評判

    制服は、特に女子生徒から「かわいい」と評判です。ブレザータイプで、リボンやスカート、セーターなどを数種類の中から選べるため、自分らしい着こなしをある程度楽しむことができます。

  • 学校文化の「メリハリ」

    流経大柏の最も大きな特色は、この「メリハリ」の文化かもしれません。普段は校則を守り、授業に集中する真面目な雰囲気ですが、文化祭や体育祭などの行事になると、そのエネルギーが一気に爆発します。生徒たちは仮装や出店のクオリティに徹底的にこだわり、学校全体が最高潮の盛り上がりを見せます。この「やるときはやる、楽しむときは楽しむ」という切り替えが、生徒たちの充実した学校生活と強い母校愛につながっているようです。

流通経済大学付属柏高等学校の部活動・イベント

部活動

流経大柏の高校生活を語る上で、部活動は欠かせない要素です。特に運動部の活躍は全国的に知られています。

運動部は、全国制覇の経験を何度も持つ男子サッカー部を筆頭に、ラグビー部も全国大会の常連校として名を馳せています。この二つの部はまさに学校の象徴であり、専用の人工芝グラウンドなど、最高の環境が整えられています。他にも、駅伝部、柔道部、野球部、チアリーディング部などが関東大会や全国大会レベルで活躍しており、校内は常に活気に満ちています。

文化部も運動部に負けていません。吹奏楽部は東関東大会で金賞を受賞する実力派で、地域のイベントや東京ディズニーリゾートでの演奏経験もあります。また、放送部は全国大会の常連で、質の高い番組制作で評価されています。書道部や、百人一首の競技かるた部といったユニークで本格的な活動をしている部もあり、多様な生徒の興味に応えています。部活動への加入率は非常に高く、多くの生徒が文武両道を目指して日々汗を流しています。

イベント

流経大柏の学校行事は、生徒が主役となって創り上げるのが最大の特色です。

  • 文化祭「流輝祭(りゅうきさい)」と体育祭

    これらは学校生活最大のイベントと言っても過言ではありません。体育祭ではクラス対抗で熱い戦いが繰り広げられ、文化祭では各クラスや部活動が趣向を凝らした展示やパフォーマンスで来場者を楽しませます。そのクオリティの高さと生徒たちの熱量は、訪れた中学生が圧倒されるほどだと言われています。

  • 修学旅行

    2年次に行われる修学旅行は、他の高校にはない非常にユニークな取り組みです。なんと、クラスごとに行き先から旅程まで、すべて生徒たちが主体となって企画します。旅行会社数社のプレゼンを聞き、どの会社に依頼するかを決め、ホテルや食事、見学場所まで交渉しながら作り上げていくのです。このプロセスを通じて、計画性や協調性、交渉力といった社会で役立つ力を実践的に学ぶことができ、自分たちで作り上げた旅行は、一生忘れられない思い出になるでしょう。

流通経済大学付属柏高等学校の進学実績

流経大柏は、コースごとに目標が明確であり、それぞれの進路に合わせた手厚いサポート体制が整っています。その結果、多様な進学実績を誇っています。

進学実績は、大きく二つの流れがあります。一つは、特別進学コースを中心とした、国公立大学や難関私立大学への一般受験での合格です。もう一つは、総合進学コースやスポーツ進学コースを中心とした、付属の流通経済大学への進学や、指定校推薦などを活用した進学です。

最新の大学進学実績(2025年春)の主なものを以下に示します。

  • 国公立大学:29名

    • 主な合格校:千葉大学(7)、筑波大学(4)、埼玉大学(3)、横浜国立大学(1)、お茶の水女子大学(1)、名古屋大学(1)など

  • 難関私立大学

    • 早稲田・慶應・上智:10名

    • GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政):63名

  • その他

    • 流通経済大学へは、例年多くの生徒が進学しています(70名以上)。これは付属校ならではの大きな強みです。

    • その他、日本大学や東洋大学などの中堅私立大学にも多数の合格者を出しています。

これらの実績を支えているのが、充実した学習サポート体制です。平日の授業はもちろん、放課後や土曜日に行われる講習、夏休みや冬休みの集中講座など、生徒の「もっと学びたい」という意欲に応えるプログラムが豊富に用意されています。先生方の熱心な指導が、生徒一人ひとりの夢の実現を力強く後押ししています。

流通経済大学付属柏高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、流経大柏ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 全国レベルの強力な部活動

    サッカー部やラグビー部をはじめ、全国の舞台で活躍する部活動が数多くあります。本気でスポーツに打ち込みたい生徒にとっては最高の環境であり、全校生徒で応援する一体感は学校生活を熱く盛り上げます。

  • 目標に合わせた3つのコース制

    最難関大学を目指す「特別進学」、文武両道を実践する「総合進学」、トップアスリートを目指す「スポーツ進学」と、自分の目標に合わせて最適な環境を選べるのが大きな魅力です。

  • 生徒が主役のユニークな学校行事

    特に、クラスごとに企画から交渉まで全てを行う修学旅行は、自主性と協調性を育む貴重な体験です。文化祭などのイベントも生徒主体で運営され、非常に盛り上がります。

  • 流通経済大学への内部進学という選択肢

    付属校としての強みを活かし、流通経済大学への進学という安心感のある進路が確保されています。これは、部活動に集中したい生徒や、多様な進路を考えたい生徒にとって大きなメリットです。

  • 「メリハリ」を大切にする校風

    普段は規律を重んじ、勉強に集中する落ち着いた雰囲気。しかし、行事や部活動ではエネルギーを爆発させて全力で楽しむ。このオンとオフの切り替えが、充実した高校生活を生み出しています。

  • 選択肢豊富な可愛い制服

    リボンやスカート、セーターなどを複数の中から選べる制服は生徒から人気が高く、毎日の学校生活の楽しみの一つになっています。

流通経済大学付属柏高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、実際に通っている在校生や卒業生からのリアルな声を紹介します。良い点と気になる点の両方を知ることで、より深く学校を理解できるはずです。

  • 良い点

    • 「行事がとにかく楽しくて、クラスの団結力が強まる」という声が非常に多いです。文化祭や体育祭は、準備期間から本番まで、最高の思い出になると評判です。

    • 「部活動に本気で打ち込める環境がある」という意見も多数あります。特に強化部に所属する生徒からは、施設や指導者のレベルの高さに満足する声が聞かれます。

    • 「先生たちが親身で、進路相談に熱心に乗ってくれる」といった、学習面でのサポートの手厚さを評価する声もあります。

    • 「学校全体が明るく活気にあふれている」と感じる生徒が多く、毎日楽しく通学できるようです。

  • 気になる点

    • 「学校全体がスポーツ中心で、一般の生徒は少し肩身が狭く感じることがあるかもしれない」という意見です。特に文化系の生徒からは、学校の注目がスポーツに偏りがちだと感じることもあるようです。

    • 「校則が少し厳しい。特にスマホの使用ルールは不便に感じる」という声は少なくありません。休み時間も使えないことに不満を持つ生徒もいるようです。

    • 「校舎の一部が少し古い」という指摘もあります。ただし、「トイレなどはリフォームされていて綺麗」という声も多く、施設によって差があるようです。

    • 「駅から少し距離があり、スクールバスが必須」という点も挙げられます。バスが混雑することもあるため、通学時間は余裕を持っておく必要があります。

アクセス・通学

流経大柏への通学は、最寄り駅からスクールバスを利用するのが一般的です。

  • つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」西口より

    • スクールバスで約10分

    • 東武バス「流経大柏高校前」下車

  • 東武アーバンパークライン「江戸川台駅」東口より

    • スクールバスで約10分

    • 東武バス「流経大柏高校前」下車

  • JR常磐線「柏駅」西口より

    • 東武バス「柏の葉公園」下車後、徒歩約12分

つくばエクスプレスと東武アーバンパークラインの2路線から専用のスクールバスが出ているため、柏市や流山市だけでなく、野田市、我孫子市、さらには埼玉県や茨城県方面など、非常に広いエリアから生徒が通学しています。

流通経済大学付属柏高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、流通経済大学付属柏高等学校を目指す君たちにメッセージを送ります。

この学校は、何か一つのことに「本気で打ち込みたい」という強い情熱を持った生徒に特におすすめです。それが全国レベルのスポーツであれ、難関大学への挑戦であれ、あるいは最高の学校行事を仲間と作り上げることであれ、流経大柏にはその情熱を受け止め、さらに燃え上がらせてくれる環境があります。エネルギッシュな雰囲気の中で、自分を成長させたい人には最高の3年間が待っているでしょう。

受験勉強では、まず自分の目標を明確にし、どのコースを目指すかを決めましょう。特別進学コースや総合進学コースを目指すなら、中学3年間の基礎を固めることが何より大切です。特に英語・数学・国語の3教科は入試の中心となるので、苦手分野を残さないように繰り返し復習してください。流通経済大学付属柏高等学校は、君の挑戦を待っています。ぜひ一度、学校説明会や文化祭に足を運んで、その熱気を肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。