島根県立浜田水産高等学校は、日本海に面した水産の町、浜田市にある専門高校です。 1948年の創立以来、70年以上にわたって水産・海洋教育の拠点として、多くの卒業生を全国、そして世界の海へと送り出してきました。 教室での学びだけでなく、「海」という広大なフィールド全体が学びの舞台となるのが、浜田水産高等学校の最大の魅力です。
浜田水産高等学校の基本情報 
浜田水産高等学校の偏差値・難易度・併願校 
海洋技術科: 38 食品流通科: 38 
浜田水産高等学校に設置されている学科・コース 
海洋技術科 どんなことを学ぶ?:船の運航技術やエンジンなどの機械、漁業や海洋環境について幅広く学びます。 2年生からは、航海士を目指す「海洋コース」と機関士を目指す「機関コース」に分かれ、より専門性を高めます。 どんな生徒におすすめ?:船を動かす仕事に憧れている人、海の生き物や漁業に強い関心がある人、将来は世界中の海で活躍したいという大きな夢を持つ人におすすめです。 
食品流通科 どんなことを学ぶ?:魚の調理や加工品の製造、品質管理、そして商品を消費者へ届けるまでの流通や販売について学びます。 地元企業と協力して新商品を開発することもあります。 どんな生徒におすすめ?:食べることが好きな人、料理や食品開発に興味がある人、安全で美味しい食品を多くの人に届けたいという想いがある人におすすめです。 
浜田水産高等学校の特色・校風 
宿題の量 :専門的な実習や資格取得のための勉強が中心となるため、一般的な普通高校とは少し異なります。レポート提出など、実習に基づいた課題が出されることが多いようです。校則 :社会に出て即戦力となる人材育成を目指しているため、挨拶や身だしなみなど、基本的なルールやマナーは大切にされています。 スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められているようです。服装検査なども定期的に行われるという声があります。生徒たちの雰囲気 :男子生徒の割合が高いですが、女子生徒も専門知識を学ぶために意欲的に活動しています。 海や魚が好きという共通の興味を持つ生徒が集まるため、一体感が生まれやすい環境です。県外からの入学者もおり、寮生活を通して深い絆を育んでいます。アルバイト :アルバイトは原則として許可されていないようですが、長期休暇中など条件によっては可能な場合もあるため、学校への確認が必要です。制服 :男子は黒の学ラン、女子はブレザータイプの制服で、落ち着いたデザインが特徴です。土曜授業 :基本的に土曜授業はありませんが、実習や資格取得のための補習などが行われることがあります。
浜田水産高等学校の部活動・イベント 
部活動 
カッター部 :水産高校のシンボルともいえる部活動です。 12人乗りのボート「カッター」を全員で力を合わせて漕ぎ、速さを競います。 「礼節・団結・絆」をモッ トーに厳しい練習に励み、毎年のように全国大会で上位入賞を果たす強豪です。弓道部 :静かな集中力と強い精神力が求められる弓道も盛んで、中国大会や全国大会へ出場する選手を輩出しています。郷土芸能部 :地域の伝統芸能である石見神楽の伝承に取り組んでいます。全国高校総合文化祭で優良賞を獲得した実績もあります。
イベント 
水高祭(文化祭) :毎年秋に開催される最大のイベントです。 生徒たちが実習で製造した缶詰や一夜干しなどの水産加工品を販売するコーナーは、毎年地域の方々で長蛇の列ができるほどの人気です。 マグロの解体ショーなども行われ、学校全体が活気に包まれます。体育祭 :クラス対抗で様々な競技に熱中します。特に、学科の特色を生かした競技は盛り上がります。乗船実習 :海洋技術科の生徒にとって最大のイベントともいえるのが、大型実習船「神海丸」での長期航海実習です。 日本近海から時にはハワイ沖など遠洋まで航海し、マグロはえ縄漁などを体験します。 厳しい環境の中で仲間と協力し、技術だけでなく人間的にも大きく成長できる貴重な機会です。耐寒ロードレース大会 :冬の厳しい寒さの中、心身を鍛えるために行われる伝統行事です。走り終えた後には、PTAの方々が用意してくださる温かい豚汁が待っています。
浜田水産高等学校の進学実績 
就職 就職者の半数以上が島根県内の企業に就職し、地域産業の担い手として活躍しています。 主な就職先は、水産会社、食品加工会社、海運会社、造船会社など、学校での学びを直接活かせる企業が中心です。具体的な就職先については、学校の公式サイトで詳しく公開されています。 
進学 専攻科 :本科3年間で学んだ知識・技術をさらに深め、より高度な海技士の資格取得を目指す2年間の課程です。 多くの生徒が専攻科へ進学し、航海士や機関士としてのキャリアを歩み始めます。大学・専門学校 :水産大学校や東京海洋大学といった水産・海洋系の大学への進学実績があります。また、栄養学や食品科学を学べる大学や、調理・製菓系の専門学校へ進む生徒もいます。
浜田水産高等学校の特長・アピールポイント 
大型実習船「神海丸」での本格的な航海実習 :699トンの大型実習船で、長期間にわたる漁業実習や航海・機関実習を体験できます。 これは全国の水産高校の中でも特に恵まれた設備の一つです。取得できる資格の多さ :海技士、小型船舶操縦士、潜水士、危険物取扱者、食品技能検定など、在学中に多種多様な国家資格や検定に挑戦できます。 これらの資格は、将来の進路選択において大きな強みとなります。企業や地域との連携による実践的な学び :地元の水産加工会社と共同で新商品を開発したり、地域のイベントで実習製品を販売したりと、社会と直接つながる学びの機会が豊富にあります。全国から生徒が集まる男子寮「望水寮」 :県外からの入学者も多く、男子寮が完備されています。 親元を離れ、異なる背景を持つ仲間との共同生活を通して、自立心や協調性を育むことができます。「海」を丸ごと楽しむ地域貢献活動 :地元の園児や小学生を対象に、カッター体験やサバの缶詰づくり体験などの出前授業を積極的に行い、海の魅力を伝えています。卒業後の多様なキャリアパス :船乗りや食品開発者だけでなく、水族館の飼育員、造船所の技術者、公務員(水産職)など、専門知識を活かせる活躍の場は多岐にわたります。専攻科への進学で高度な資格を目指せる :高校卒業後、さらに2年間学ぶことで、大型船の船長や機関長になるために必要な三級海技士の国家試験に挑戦できます。
浜田水産高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点 「普通の高校では絶対にできないような実習(船に乗ったり、魚をさばいたり)ができて楽しい」という声が多数あります。 「資格がたくさん取れるので、将来の仕事に直結する」と、キャリア形成に役立つ点を評価する意見が多いです。 「先生との距離が近く、専門的なことを親身に教えてくれる」といった、手厚い指導体制への満足度も高いようです。 「寮生活を通して、一生付き合える仲間ができた」という声も聞かれます。 
気になる点 「専門科目の勉強は、興味がないとついていくのが大変かもしれない」という意見があります。 「男子生徒が多いので、女子生徒は少し馴染みにくいと感じることがあるかもしれない」という声もあります。 「駅から少し距離があり、アクセスが不便」と感じる生徒もいるようです。 校舎や施設が少し古いという指摘もあります。 
アクセス・通学 
最寄り駅からのアクセス JR山陰本線「浜田駅」から石見交通バス(長沢・瀬戸ケ島線)に乗車し、「瀬戸ヶ島口」バス停で下車後、徒歩すぐ。 浜田駅から学校までは約3kmの距離です。 
通学エリア 在校生の多くは浜田市やその周辺の市町から通学しています。 水産・海洋教育を志して、島根県内全域はもちろん、広島県や大阪府、東京都など、全国各地から生徒が入学しており、その多くは男子寮「望水寮」で生活しています。 寮は学校から約2.5kmの場所にあります。 
浜田水産高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

