浦和東高等学校は、さいたま市緑区に位置する、文武両道を掲げた活気あふれる県立高校です。緑豊かな見沼田んぼや埼玉スタジアム2002にほど近い落ち着いた環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。生徒の自主性を尊重する校風が根付いており、部活動や学校行事が非常に盛んなのが大きな魅力です。

特にサッカー部は全国レベルの実績を誇り、多くのプロ選手を輩出してきました。それ以外の部活動も活発で、多くの生徒が学業と両立させながら熱心に活動に取り組んでいます。また、浦和東高等学校では、生徒一人ひとりの進路実現をサポートするための独自のカリキュラムが組まれており、学習面でも手厚い指導が期待できます。

この記事では、そんな浦和東高等学校の偏差値や難易度、特色ある教育内容、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

浦和東高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 埼玉県立浦和東高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒336-0976 埼玉県さいたま市緑区大字寺山365
代表電話番号 048-878-2113
公式サイト https://urawahigashi-h.spec.ed.jp/

浦和東高等学校の偏差値・難易度・併願校

浦和東高等学校の偏差値は47〜49前後で、埼玉県内の公立高校の中では中堅レベルに位置づけられます。合格するには、平均的な学力が求められると言えるでしょう。

合格に必要な内申点の目安としては、中学1年生から3年生までの9教科の成績が5段階評価で平均「3」程度、合計で27〜29あたりが一つの基準となりそうです。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の結果も非常に重要です。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、大宮東高校、岩槻高校、上尾橘高校などがあります。受験生はこれらの高校も視野に入れながら、自分の学力や通学の便、学校の特色などを総合的に判断して志望校を決めることが多いようです。

埼玉県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、浦和東高等学校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として私立高校を受験します。主な併願校としては、浦和学院高校、叡明高校、武南高校などが挙げられます。

浦和東高等学校に設置されている学科・コース

浦和東高等学校には普通科が設置されており、生徒一人ひとりの進路希望に対応できるよう、学年ごとに特色あるカリキュラムが組まれています。

  • 1年生:共通履修

    • どんなことを学ぶ場所なのか:全員が同じ科目を履修し、高校での学習の基礎を固めます。特に数学と英語では、習熟度別授業や少人数制授業が行われ、中学校の復習から丁寧に進めてくれるため、安心して学習に取り組めます。

    • どんな生徒におすすめか:まずは高校の学習に慣れ、自分の興味や関心、得意分野をじっくり見つけたい生徒におすすめです。

  • 2年生:文系・理系コース

    • どんなことを学ぶ場所なのか:生徒の希望進路や適性に応じて文系と理系に分かれます。英語と理系の数学では引き続き習熟度別・少人数授業が行われ、より専門的な内容へと進んでいきます。

    • どんな生徒におすすめか:大学進学を視野に入れ始め、自分の得意分野を伸ばしていきたい生徒におすすめです。

  • 3年生:3つの類型(文系・総合理系・専門理系)

    • どんなことを学ぶ場所なのか:進路希望をより具体的に実現するため、さらに専門性の高い3つの類型に分かれます。

      • 文系:人文科学、社会科学系の大学進学を目指します。

      • 総合理系:生物・化学系や看護・医療系の進学に対応します。

      • 専門理系:数学Ⅲ・Cを履修し、理工系大学への進学を目指します。

    • どんな生徒におすすめか:具体的な大学や学部・学科を見据え、受験に必要な科目を集中的に学びたい生徒におすすめです。

浦和東高等学校の特色・校風

浦和東高等学校の校風を表すキーワードは、「文武両道」「自主自律」「活気がある」といった言葉が挙げられます。部活動に打ち込む生徒が多く、学校全体に活気があふれているようです。

  • 宿題の量:宿題の量は、他の高校と比較して標準的か、やや少なめという声が見られます。ただし、予習・復習をしっかり行わないと授業についていくのが大変になることもあるため、自主的な学習習慣が大切です。

  • 校則:校則は、他の公立高校と比べて標準的か、やや緩やかという意見が多いようです。休み時間中のスマートフォンの使用が許可されている点は、多くの中学生にとって魅力的に映るでしょう。一方で、制服の着こなし(スカート丈やネクタイ・リボンなど)や頭髪、メイクに関しては、定期的に指導が入るようです。

  • 生徒たちの雰囲気:明るく活発な生徒が多く、男女問わず仲が良い雰囲気のようです。部活動に一生懸命な生徒が多いため、学校全体に一体感があるという口コミも見られます。

  • アルバイト:アルバイトは申請をすれば可能ですが、学業や部活動との両立を考えて行う必要があります。

  • 制服の評判:2022年度に制服がリニューアルされ、特に女子生徒からの評判は良いようです。女子はスラックスやキュロットも選択でき、夏服にはポロシャツもあります。リボンとネクタイを自由に選べる点も好評です。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありませんが、模試や進学補講などが行われることがあります。

浦和東高等学校の部活動・イベント

部活動

浦和東高等学校は部活動が非常に盛んで、加入率も9割以上と非常に高いようです。多くの部活動が県大会出場以上の実績を残しており、学校全体で部活動を応援する雰囲気に満ちています。

  • サッカー部:全国的に有名な強豪校で、関東大会出場や全国高校サッカー選手権大会の県予選で常に上位に進出しています。これまでに10名以上のプロサッカー選手を輩出している実績は、まさに学校の誇りと言えるでしょう。

  • バトン部:15年以上連続で全国大会に出場しており、ソングリーダー部門で全国優勝を飾るなど、輝かしい実績を誇ります。

  • なぎなた部:埼玉県内の公立高校では珍しい部活動の一つです。関東大会やインターハイへの出場経験もあり、伝統ある強豪部として知られています。

  • その他の部活動:弓道部、空手道部、男子バレーボール部、女子テニス部なども関東大会出場などの実績があります。文化部も吹奏楽部の定期演奏会や、総合科学部のサイエンスアゴラへの連続出展など、活発に活動しています。

イベント

浦和東高等学校では、生徒が主体となって作り上げるイベントが多く、一年を通して学校生活を彩ります。

  • 体育祭(5月):学年の枠を超えて色別の団に分かれて競い合う、非常に盛り上がるイベントです。団結力が高まり、先輩後輩の絆も深まるようです。

  • 東雲祭(しののめさい・文化祭)(9月):毎年9月に行われる文化祭で、一般公開もされます。クラスごとの企画や文化部の発表、有志団体によるステージなど、多彩な催しで賑わいます。準備期間も長く、クラス一丸となって取り組む一大イベントです。

  • 修学旅行(2年):行き先は沖縄県で、平和学習やマリン体験など、高校生活の忘れられない思い出となる行事です。

  • ロードレース大会:学校周辺を走る伝統行事で、体力づくりとともに、生徒同士が応援し合う温かい雰囲気があります。

  • カルチャーフェスティバル:文化部による合同の発表会で、日頃の活動の成果を披露する貴重な機会となっています。

浦和東高等学校の進学実績

浦和東高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細やかな指導が行われており、多様な進路実績につながっています。四年制大学への進学者が最も多いですが、専門学校や就職など、幅広い分野で卒業生が活躍しています。

  • 国公立大学:岩手大学、岩手県立大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学:GMARCHレベルの大学へ進学する生徒もいます。

  • その他、進学者が多い大学:日本大学、東洋大学、駒澤大学、大東文化大学、帝京大学、文教大学など、中堅私立大学への進学者が多い傾向にあります。

  • 専門学校・就職など:看護・医療系の専門学校への進学者も多く見られます。また、公務員(警察官、消防官など)や民間企業への就職実績もあります。

進学実績向上のための取り組みとして、放課後や夏休みなどの長期休業中に、受験対策講座や進学補講が数多く開かれています。また、総合的な探究の時間を「SD(Self Discovery:自己発見)」と名付け、進路について深く考える機会を設けています。

浦和東高等学校の特長・アピールポイント

浦和東高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 独自の進路探究学習「SD(Self Discovery)」:総合的な探究の時間を「自己発見」を意味するSDと呼び、1年生では「知る」、2年生では「考える」、3年生では「決める」と段階を踏んで、主体的に自分の将来と向き合う力を育みます。

  • きめ細やかな習熟度別・少人数授業:1・2年生の数学と英語では、生徒一人ひとりの理解度に合わせた習熟度別授業や少人数展開の授業を実施しており、基礎学力の定着を徹底的にサポートします。

  • 進路希望に直結する3年生のコース選択:3年生になると「文系」「総合理系(看護・医療系など)」「専門理系(理工系など)」の3つの類型に分かれ、自分の目標に合わせた専門的な学習ができます。

  • 全国レベルで活躍する部活動:プロ選手も輩出するサッカー部をはじめ、バトン部やなぎなた部など、全国レベルで活躍する部活動が多数あり、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 生徒の自主性を育む活気ある学校行事:体育祭や東雲祭(文化祭)など、生徒が中心となって企画・運営する行事が多く、学校全体で盛り上がります。

  • 2022年に一新された新しい制服:生徒の意見も取り入れてリニューアルされた制服は、機能性もデザイン性も高く、生徒から好評です。特に女子はスラックスやキュロットも選べ、多様性にも配慮されています。

  • 地域との連携活動:小学校での交流活動「まなびあい」や、特別支援学校との「ふれあい交流会」など、地域社会と連携した体験学習の機会が豊富にあります。

浦和東高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、浦和東高等学校での学校生活に対する様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「部活動がとても盛んで、本気で打ち込みたい人には最高の環境」

    • 「体育祭や文化祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」という声が多いようです。

    • 「先生方は親身になって相談に乗ってくれるし、進路指導も手厚い」

    • 「休み時間にスマホが使えるなど、校則が厳しすぎず、自由な雰囲気で過ごしやすい」という意見も見られます。

    • 「新しい制服が可愛くて気に入っている」という声も多く挙がっています。

  • 気になる点

    • 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、交通の便があまり良くない」という意見は多く聞かれます。実際に、生徒の多くは自転車で通学しているようです。

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古いと感じる部分がある」という声もあります。

    • 「部活動によっては活動日が非常に多く、勉強との両立が大変なこともある」といった意見も見られます。

アクセス・通学

浦和東高等学校へのアクセスは、主にバスを利用することになります。

  • 大宮駅東口から:国際興業バス「浦和東高校」行きで約25分、終点下車すぐ。または「浦和学院高校」行き、「浦和美園駅」行きで「浦和東高校入口」下車、徒歩約8分。

  • 東川口駅北口から:国際興業バス「浦和東高校」行きで約20分、終点下車すぐ。または「さいたま東営業所」行きで「浦和東高校入口」下車、徒歩約8分。

  • 東浦和駅から:国際興業バス「浦和東高校」行きで約22分、終点下車すぐ。または「さいたま東営業所」行きで「浦和東高校入口」下車、徒歩約8分。

  • 浦和美園駅から:国際興業バス「大宮駅」行きなどで「浦和東高校入口」下車、徒歩約8分。

さいたま市緑区、見沼区、岩槻区、浦和区など、近隣のエリアから自転車で通学している生徒が非常に多いのが特徴です。バスの本数は時間帯によって限られることがあるため、事前に時刻表を確認しておくことをお勧めします。

浦和東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで浦和東高等学校の魅力についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。この学校は、「高校3年間、勉強はもちろんだけど、部活動や行事にも全力で打ち込んで、最高の仲間たちと充実した毎日を送りたい!」と考えているあなたに、特におすすめしたい学校です。活気あふれる雰囲気の中で、きっとたくさんの刺激を受けながら成長できるはずです。

浦和東高等学校の入試では、中学校3年間の積み重ねである内申点と、当日の学力検査の合計点で合否が決まります。まずは、学校の授業を大切にし、提出物をきちんと出すこと、そして定期テストで安定して点数を取ることを心がけ、しっかりとした内申点を確保しましょう。学力検査に向けては、5教科をバランスよく勉強することが重要です。特に、苦手科目をなくすように、中学校の基礎的な内容から着実に復習を進めていくことが、合格への近道となるでしょう。浦和東高等学校で、充実した高校生活を送ることを心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。