清教学園高等学校は、ただ勉強を頑張るだけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込める「文武両道」を本気で目指せる学校です。高いレベルで学習と課外活動を両立させたいと考えている中学生にとって、これ以上ないほど充実した3年間を約束してくれる場所と言えるでしょう。高校生活で何を成し遂げたいか、どんな自分に成長したいかを真剣に考えている君に、清教学園はたくさんのチャンスを与えてくれます。
この学校の大きな魅力は、キリスト教の教えに基づいた温かい人間教育が根付いている点です。生徒一人ひとりの個性を大切にし、困ったときには先生方が親身になって相談に乗ってくれる、そんな安心感のある雰囲気が学校全体にあります。高い進学実績を誇る進学校でありながら、生徒たちがのびのびと学校生活を送れるのは、こうした支えがあるからこそです。
勉強も、部活も、友情も、すべてを大切にしたい。そんな欲張りな君の夢を、この学校は全力で応援してくれます。この記事を読んで、清教学園高等学校が持つ本当の魅力を発見し、君自身の未来の姿を想像してみてください。きっと、ここで過ごす高校生活が、君にとってかけがえのない宝物になるはずです。
清教学園高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 清教学園高等学校 |
公立/私立の別 | 私立 |
共学/男子校/女子校の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒586-8585 大阪府河内長野市末広町623 |
代表電話番号 | 0721-62-6828 |
公式サイトのURL | https://www.seikyo.ed.jp/ |
清教学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
清教学園高等学校の学力レベルは非常に高く、大阪府内でもトップクラスの私立進学校として知られています。コースによって求められる学力に差があるため、自分の目標に合ったコースをしっかりと見極めることが大切です。
学科・コースごとの偏差値
偏差値は算出するテストや機関によって多少の変動がありますが、おおよその目安は以下の通りです。
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普通科S特進理系コース: 73
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普通科S特進文系コース: 65
特にS特進理系コースは、大阪府内でも最難関レベルに位置づけられています。この偏差値の高さは、多くの受験生が大阪府のトップ公立高校と併願して受験することからも裏付けられています。
難易度のイメージと内申点の目安
偏差値の数字だけでは、具体的な難易度はイメージしにくいかもしれません。清教学園の難易度を測る一つの方法は、どのような公立高校と併願されているかを見ることです。三国丘高校(文理学科)や天王寺高校(文理学科)、生野高校(文理学科)といった、府内屈指の公立トップ校を目指す受験生が、安心して併願できる私立高校として清教学園を選んでいます。
合格に必要な内申点の明確な基準は公表されていませんが、一つの目安として、中学校で実施される実力テストで5教科合計400点以上を安定して取れていることが望ましい、という声があります。これは、併願される公立高校のレベルからも妥当な目標と言えるでしょう。
主な併願校
多くの受験生が、以下のような高校を併願校として選んでいます。
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公立高校:三国丘(文理学科)、天王寺(文理学科)、生野(文理学科)、泉陽(普通科)、住吉(総合科学科)、岸和田(普通科)など
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私立高校:桃山学院(S英数/英数)、西大和学園(東大・京大・国公医)、帝塚山(男子英数/女子英数)、開智(Ⅰ類)、近畿大学附属和歌山(スーパーAD)など
清教学園高等学校に設置されている学科・コース
清教学園高等学校には、目標とする進路に応じて学力を最大限に高めるためのコースが設置されています。入学時点では一つの大きな括りですが、1年生の間に自分の適性を見極め、2年生から本格的に分かれるのが特徴です。
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普通科S特進理系コース
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どんなことを学ぶ?:最難関の国公立大学や私立大学の理系学部(医学部、薬学部、工学部など)への現役合格を目指すコースです。数学や理科の授業に多くの時間が割かれ、高度で発展的な内容を深く学びます。
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どんな生徒におすすめ?:数学や物理、化学といった科目が得意で、論理的に物事を考えるのが好きな人。将来、研究者や医師、技術者など、専門的な分野で活躍したいと考えている人におすすめです。
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普通科S特進文系コース
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どんなことを学ぶ?:最難関の国公立大学や私立大学の文系学部(法学部、経済学部、文学部、国際関係学部など)への現役合格を目指します。国語、地理歴史、英語を中心に、読解力や思考力、表現力を徹底的に鍛えます。
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どんな生徒におすすめ?:読書が好きで、社会の仕組みや歴史、異文化に強い関心がある人。将来、法律家や公務員、グローバル企業などで社会に貢献したいという夢を持つ人に向いています。
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大きなポイントは、文系・理系の最終決定は高校1年生の終わりに行われることです。入学後の一年間、様々な科目を学ぶ中で自分の興味や適性をじっくりと見極める時間があるため、安心して高校生活をスタートできます。
清教学園高等学校の特色・校風
清教学園は、真面目に学習に取り組む落ち着いた雰囲気と、部活動や行事に全力で打ち込む活気が共存する、まさに「文武両道」を体現した学校です。
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校風キーワード:文武両道、落ち着いた雰囲気、グローバル、面倒見が良い
リアルな学校生活
中学生が気になる学校生活のリアルなポイントを、口コミや評判を基にまとめました。
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宿題の量は多い?少ない?
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「多い」という声が圧倒的です。授業の進度も非常に速く、日々の予習・復習は欠かせません。特にS特進理系コースは課題の量も質も高いレベルが求められるようです。しかし、その分、着実に学力が身につくという実感を持つ生徒が多いのも事実です。
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校則は厳しい?緩やかか?
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「厳しすぎず、緩すぎず、常識的な範囲」という意見が多いようです。
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スマホ:校内での使用は禁止されており、朝のホームルームでロッカーに預ける決まりになっています。
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服装・頭髪:染髪は禁止です。以前は頭髪に関する規則が厳しいという声もありましたが、近年は生徒会の働きかけにより、奇抜でないツーブロックが認められたり、女子がスラックスやネクタイを選べるようになったりと、時代に合わせて少しずつ変化しているようです。
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生徒たちの雰囲気は?
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全体的に真面目で礼儀正しく、落ち着いた生徒が多いようです。目標に向かって一緒に頑張る仲間が多く、互いに高め合える環境だと言えます。一方で、先生の指導力にばらつきがある(当たり外れがある)という厳しい意見や、生徒の中には学習意欲に差があると感じる声も一部にはあります。
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アルバイトは可能?
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原則として禁止されています。学業と学校活動に専念することが求められます。
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制服の評判は?
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2015年にモデルチェンジされた、紺色のブレザーが基調の制服です。女子は緑系のチェック柄のリボンとスカート(夏用)が特徴で、「上品で可愛い」と評判は良いようです。
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土曜授業はある?
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あります。土曜日も午前中に4時限の通常授業が行われており、学習時間をしっかりと確保するカリキュラムが組まれています。
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清教学園高等学校の部活動・イベント
勉強だけでなく、仲間との絆を深める部活動やイベントも清教学園の大きな魅力です。
部活動
「文武両道」を掲げる清教学園は、部活動が非常に盛んです。多くの生徒が部活動に加入し、学業と両立させながら高いレベルを目指して活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、選択肢が豊富なのも特徴です。
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なぎなた部
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全国屈指の強豪として知られ、インターハイの常連校です。過去には全国高等学校なぎなた選抜大会で団体優勝を果たすなど、輝かしい実績を誇ります。礼儀作法を重んじながら、心身ともに鍛えられる環境で、多くの生徒が初心者から始めて全国レベルへと成長しています。
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吹奏楽部
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部員数が100名を超えることもある大規模な部活動で、その演奏は圧巻です。「人に喜びと感動を与える清教サウンド」をモットーに、コンクールでは常に上位の成績を収めています。地域のイベントや定期演奏会など、発表の機会も豊富です。
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その他の活発な部活動
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文化部では、ロボットコンテストで全国大会に出場経験のある理科部や、大人数で迫力のあるパフォーマンスを繰り広げるダンス部が有名です。また、キリスト教の学校ならではのハンドベル部や聖書研究会といった珍しい部もあります。運動部も、硬式野球部、サッカー部、陸上部など多くの部が活発に活動しています。
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イベント
一年を通して、生徒たちが主体となって盛り上がる多彩なイベントが開催されます。
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SGfes(中高合同文化祭)
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毎年9月に行われる、学校最大のイベントです。クラスごとに趣向を凝らした模擬店や展示、ステージでのパフォーマンスなどが行われ、中学生と高校生が一体となって学校中が熱気に包まれます。近年はコロナ禍で規模が縮小されることもありましたが、生徒たちの創造性とエネルギーが爆発する一日です。
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体育祭
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文化祭と並ぶ大きなイベントで、クラスやチーム対抗で様々な競技に挑みます。特に、応援合戦やデモンストレーション(集団演技)は各チームが長期間練習を重ねて創り上げるもので、非常に見応えがあります。仲間との団結力が深まる感動的な行事です。
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修学旅行
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高校2年生の秋に実施されます。行き先は年度によって異なりますが、仲間と共に過ごす数日間は、高校生活の中でも特に思い出深いものとなるでしょう。
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その他の行事
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キリスト教の学校として、クリスマス礼拝や宗教週間といった行事も大切にされています。また、芸術鑑賞会や校外学習など、知的好奇心を刺激するイベントも年間を通じて計画されています。
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清教学園高等学校の進学実績
清教学園高等学校は、その手厚い学習サポートと生徒たちの努力により、毎年非常に高い大学進学実績を誇っています。特に国公立大学や難関私立大学への合格者数は、大阪府内でもトップレベルです。
最新の大学進学実績(2025年判明分)
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国公立大学:合計 195名
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主な合格大学:京都大学 2名、大阪大学 17名、神戸大学 8名、九州大学 3名、北海道大学 4名、大阪公立大学 37名など、旧帝国大学をはじめとする難関国公立大学に多数の合格者を出しています。
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医学部医学科にも3名が合格しています。
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難関私立大学
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関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学):合計 452名
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(内訳:関西大学 195名、同志社大学 112名、関西学院大学 78名、立命館大学 67名)
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早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学):合計 7名
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GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学):合計 11名
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その他の進路
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卒業生の多くが4年制大学へ進学しますが、薬科大学など専門性の高い大学への進学者も多いのが特徴です。また、ごく一部ですが、専門学校への進学や、浪人してさらに高い目標を目指す生徒もいます。
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進学実績を支える取り組み
こうした輝かしい実績は、学校独自のきめ細やかなサポート体制によって支えられています。
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「シラバス」と「進路の設計」:各教科で何をどのように学ぶかを示した「シラバス(授業計画)」と、生徒が自身の将来を考えるためのオリジナル冊子「進路の設計」を活用し、入学当初から計画的に学習を進め、進路意識を高めていきます。
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豊富な補習・講習:成績が振るわなかった生徒への特別補講はもちろん、夏休み中の特別学習指導や、放課後を利用した発展的な内容を学ぶ補講など、あらゆる学力層の生徒をサポートする体制が整っています。
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職業紹介誌「Navi」:PTAが発行するユニークな冊子で、保護者や卒業生が自らの職業について語る内容です。生徒たちが社会や仕事について具体的に考えるきっかけとなり、学習へのモチベーションを高めています。
清教学園高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、清教学園ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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キリスト教に基づいた人間教育
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毎朝の礼拝や宗教の授業、クリスマスなどの行事を通じて、他者への感謝や奉仕の心を育みます。知識だけでなく、豊かな人間性を養うことを教育の土台に置いています。
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「SGラーニング」という独自の探究学習プログラム
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生徒が自らテーマを設定し、調査・分析・発表を行う探究学習に力を入れています。約7万冊の蔵書を誇る図書館「リブラリア」などの恵まれた施設を活用し、主体的に学ぶ力や問題解決能力を養います。
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多彩なプログラムが魅力のグローバル教育
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「英語の清教」として知られ、短期から1年間の長期まで、多彩な海外留学・研修プログラムが用意されています。学校独自の給付型奨学金「松村グローバルスカラシップ」制度もあり、生徒の挑戦を後押ししています。
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全国レベルの部活動で実現する「文武両道」
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なぎなた部や吹奏楽部をはじめ、全国レベルで活躍する部活動が多数あります。高い目標を持って学業と部活動を両立できる環境は、この学校最大の魅力の一つです。
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一人ひとりの夢に寄り添う手厚い進路サポート
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オリジナル冊子「進路の設計」や豊富な補習・講習体制など、生徒一人ひとりの進路実現に向けて、学校全体で手厚くサポートする体制が整っています。
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BYODを導入した先進的なICT教育
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生徒が自身のデバイス(PCやタブレット)を持ち込んで授業で活用するBYOD(Bring Your Own Device)を導入するなど、ICTを積極的に活用した教育を推進しています。
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清教学園高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からのリアルな声をまとめました。良い点と気になる点の両方を知ることで、自分に合った学校かどうかを判断する材料にしてください。
良い点
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「先生のサポートが手厚い」
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「質問に行くと丁寧に教えてくれる」「進路相談に親身に乗ってくれる」など、先生方の面倒見の良さを評価する声が非常に多いです。
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「文武両道が本当にできる」
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「勉強も部活も本気で取り組める環境がある」「部活が活発で、充実した毎日を送れる」という意見が多数寄せられています。
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「落ち着いた環境と良い友人」
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「真面目な生徒が多く、いじめなどの話は聞かない」「意識の高い仲間と切磋琢磨できる」など、学習に集中できる平和な環境と、良い友人関係を築ける点を挙げる声が多いです。
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「施設が充実していて綺麗」
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「図書館(リブラリア)の蔵書がすごい」「自習室が使いやすい」といった学習環境や、「学食が安くて美味しい」など、施設面での満足度も高いようです。
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気になる点
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「課題が多く、授業の進度が速い」
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「宿題の量が多くて大変」「授業についていくのがやっと」という声は、特に学習面でよく聞かれます。自主的に学習する習慣がないと、苦労するかもしれません。
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「先生によって指導力に差がある」
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「熱心で分かりやすい先生も多いが、中には授業が面白くない先生もいる」といった、教員の質のばらつきを指摘する声も一部で見られます。
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「『山の上の予備校』という側面も」
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学習指導が中心で、行事が思ったより盛り上がらないと感じる生徒もいるようです。「もっと自由で華やかな高校生活をイメージしていると、ギャップを感じるかもしれない」という意見もあります。
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「駅から学校までの坂道がとにかくきつい」
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これは多くの生徒が口を揃える点です。毎日の通学で体力がつく、と前向きに捉える声もありますが、体力に自信がない人にとっては少し大変かもしれません。
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アクセス・通学
清教学園高等学校は、自然に囲まれた閑静な丘の上にあります。
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最寄り駅
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南海高野線・近鉄長野線「河内長野」駅
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駅からのアクセス方法
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専用通学路「しらかしの径」を利用して徒歩約10分。緑に囲まれた気持ちの良い道ですが、急な坂や階段が続くことで有名です。
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スーパーマーケットや市民体育館の前を通るルートもあり、こちらは徒歩約15分です。
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通学エリアの傾向
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河内長野市、富田林市、堺市、大阪狭山市といった大阪府南部からの通学者が多いですが、奈良県や和歌山県から時間をかけて通学している生徒もいます。
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清教学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとう。最後に、進学アドバイザーとして、清教学園を目指す君にメッセージを送ります。
清教学園高等学校は、「高い目標に向かって、勉強も学校生活も全力で頑張りたい!」という強い意志を持った生徒に特におすすめの学校です。与えられた課題をこなすだけでなく、自ら学ぶ意欲のある人にとっては、最高の環境が整っています。もし君が、何事にも真剣に取り組む仲間たちと切磋琢磨しながら、自分を大きく成長させたいと願うなら、清教学園はその期待に必ず応えてくれるでしょう。
受験勉強においては、基礎を固めるのはもちろんのこと、応用問題に粘り強く取り組む力が求められます。特にS特進理系コースを目指すなら、標準的な問題集を終えた後、さらに発展的な問題にもチャレンジしてください。過去問を繰り返し解き、出題傾向に慣れておくことも合格への近道です。大変な道のりですが、その先には充実した高校生活が待っています。君の挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。