湯梨浜学園高等学校は、鳥取県東伯郡湯梨浜町の豊かな自然に囲まれた中高一貫の私立高校です。学習塾が母体となって設立された学校というユニークな背景を持ち、「塾が創った学校」として、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すためのきめ細やかな指導を特色としています。

「自主自律」の校訓のもと、生徒の主体性を尊重し、夢の実現を力強くサポートする教育が実践されています。少人数制教育や充実した個別指導、そして国際感覚を養う海外語学研修など、湯梨浜学園ならではの魅力的なプログラムが数多く用意されています。

この記事では、そんな湯梨浜学園高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを、中学生や保護者の皆さんに分かりやすくお伝えします。この記事を読んで、あなたの高校選びの参考にしてください。

湯梨浜学園高等学校の基本情報

以下に湯梨浜学園高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 湯梨浜学園高等学校
公立/私立 私立
共学/別学 男女共学
所在地 〒689-0727 鳥取県東伯郡湯梨浜町田畑32-1
代表電話番号 0858-48-6810
公式サイト https://www.yurihamagakuen.ac.jp/

湯梨浜学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

湯梨浜学園高等学校の偏差値は53程度とされています。これは鳥取県内の私立高校の中では中堅レベルに位置します。ただし、中高一貫校のため高校からの募集人数は10名程度と少なく、その点を考慮すると入試難易度は数値以上に高いと考えることもできます。

同じくらいの偏差値の高校としては、鳥取県内では倉吉東高校(普通科)、米子東高校(生命科学コース)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、学校の成績で5段階評価のうち3以上は安定して取っておきたいところです。

併願校としては、同じ私立の鳥取敬愛高等学校や、鳥取城北高等学校などが考えられます。湯梨浜学園高等学校を第一志望とする受験生は、これらの高校を併願校として検討することが多いようです。

湯梨浜学園高等学校に設置されている学科・コース

湯梨浜学園高等学校は中高一貫教育を基本としており、高校から入学する生徒も同じカリキュラムで学びます。

  • 全日制課程 普通科 特別進学コース

    • 国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。少人数制のクラスで、生徒一人ひとりの学力や目標に合わせたきめ細やかな指導が受けられます。大学進学を真剣に考えている生徒におすすめです。

  • 通信制課程 普通科

    • 月1〜2回の日曜スクーリングを中心に、自分のペースで学習を進められる課程です。アルバイトや趣味と両立しながら高校卒業資格の取得を目指せます。

湯梨浜学園高等学校の特色・校風

湯梨浜学園高等学校の校風は「面倒見第一主義」「自主自律」といった言葉で表せます。学習塾が母体であることから、生徒一人ひとりへの手厚い学習サポートが大きな特色です。

  • 宿題の量:口コミでは「先生はあまり宿題を出さないので、その分自分のペースで勉強できる」という声が見られます。課題が少ない分、自主的な学習習慣が求められるようです。

  • 校則:他の高校に比べると校則は厳しいという意見が多いようです。特に服装や頭髪に関する指導はしっかりしているとの声があります。スマホの校内での使用については、ルールが定められているようですが、詳細は学校説明会などで確認することをおすすめします。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。「いい子って感じの人が集まってる」という口コミもあり、穏やかな学校生活を送りたい生徒には良い環境と言えそうです。

  • アルバイト:通信制課程の生徒は可能ですが、全日制課程の生徒については原則として認められていない可能性があります。特別な事情がある場合は学校に相談する必要があるでしょう。

  • 制服の評判:制服については、機能性やデザインに関して特に大きな不満の声は見られませんが、個人の好みによるところが大きいようです。公式サイトでデザインを確認できます。

  • 土曜授業:土曜日の午前中には課題研究などが行われることがあります。

湯梨浜学園高等学校の部活動・イベント

部活動

湯梨浜学園高等学校では、中学生と高校生が一緒に活動する部活動が多く、学年を超えた交流が盛んです。

運動部、文化部ともに活動しており、特にボウリング部や囲碁部は全国大会、剣道部や水泳部は中国大会に出場するなど、高い実績を誇る部活動もあります。他にも軟式野球部、バスケットボール部、テニス部、フラ部、将棋部など、多様なクラブが活動しています。

イベント

湯梨浜学園高等学校では、生徒の思い出に残るような様々な学校行事が企画されています。

  • 夏梨祭(文化祭):毎年7月に開催される学校祭で、部活動の発表や有志によるパフォーマンス、クラスごとの企画など、学校全体が一体となって盛り上がる一大イベントです。

  • 海外語学研修:中学3年次と高校2年次に、アメリカやオーストラリアなどの英語圏への海外語学研修が実施されます。ホームステイを体験し、実践的な英語力を身につけるだけでなく、異文化に触れる貴重な機会となっています。

  • たてわり遠足:学年を超えたグループで遠足に出かける行事です。上級生と下級生が交流を深める良い機会となっています。

  • 職場体験学習:中学2年生を対象に、夏休みを利用して地元の事業所で職場体験を行います。働くことの意義を学び、将来の進路を考えるきっかけになります。

湯梨浜学園高等学校の進学実績

湯梨浜学園高等学校は、「面倒見第一主義」を掲げ、手厚い進路指導を行っており、国公立大学や難関私立大学への合格実績が多数あります。

  • 国公立大学:筑波大学、東京外国語大学、神戸大学、岡山大学(薬学部、歯学部)、広島大学、鳥取大学(医学部医学科含む)、島根大学など、全国の国公立大学に合格者を出しています。

  • 難関私立大学:早稲田大学、立命館大学、日本女子大学などの難関私立大学にも合格実績があります。

  • その他:医・歯・薬・獣医学部への進学者も輩出しています。 また、短期大学や専門学校へ進学する生徒もいます。

これらの進学実績を支えているのが、充実した補習や講座です。夏休みや冬休みには集中講座が開かれ、日常的にも生徒の希望に応じた個別指導や添削指導が常時行われています。

湯梨浜学園高等学校の特長・アピールポイント

湯梨浜学園高等学校には、他の高校にはないユニークな強みがたくさんあります。

  • 少人数制と手厚い個別指導:「面倒見第一主義」を掲げ、生徒一人ひとりの習熟度に合わせた個別指導や添削を徹底しています。

  • 6年一貫の効率的なカリキュラム:中高6年間を見通したカリキュラムで、無理なく無駄なく学力を伸ばし、大学現役合格を目指します。

  • 充実した海外語学研修:高校2年次に実施される海外語学研修では、ホームステイを通じて生きた英語と国際感覚を養います。

  • SSH(スーパーサイエンスハイスクール):2024年度から文部科学省のSSHに指定されました。文理融合の探究的な学習を通して、未来のイノベーションを担う人材を育成します。

  • 各種検定取得の強力なサポート:英検、数検、漢検などの資格取得を奨励しており、「検定ゼミ」を実施するなど手厚いサポート体制があります。

  • 「自主自律」を育む活動:生徒が主体的に企画・運営する学校行事や、SDGsに関連した課題研究など、生徒の自主性を重んじる活動が豊富です。

  • 学習塾・予備校との連携:母体である伝習館グループや鳥取予備校との連携により、質の高い受験情報や指導を受けることができます。

湯梨浜学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

湯梨浜学園高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「質問しやすい環境がある」など、教師のサポートの手厚さを評価する声が多いようです。

    • 「本気で大学進学を目指す生徒には良い学校」といった、学習環境の良さを挙げる意見が見られます。

    • 「生徒数が少ないので、いじめなどは聞いたことがない」という声もあり、安心して学校生活を送れる環境のようです。

    • 補習や個別指導が充実しており、苦手分野を克服しやすいという評判です。

  • 気になる点:

    • 「他の高校と比べて校則が厳しい」と感じる生徒もいるようです。

    • 「部活動に全力で打ち込みたい人には物足りないかもしれない」という意見もあります。

    • 一部の口コミでは、先生の指導方法について厳しい意見が見られることもありました。

    • 最寄り駅から徒歩で20分程度かかるため、アクセスが少し不便だと感じる声もあります。

アクセス・通学

湯梨浜学園高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR山陰本線「松崎駅」から徒歩約20分です。

  • スクールバス:JR松崎駅からの他、「倉吉コース」「羽合・北条コース」の3つのルートでスクールバスが運行されており、遠方からの通学もサポートしています。

鳥取市や米子市方面からJRを利用して通学している生徒もいます。倉吉市や湯梨浜町、北栄町など、鳥取県中部からの通学者が多い傾向があります。

湯梨浜学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

湯梨浜学園高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして応援メッセージを送ります。

湯梨浜学園高等学校は、「大学で学びたいことが決まっている」「少人数の落ち着いた環境で、自分のペースでじっくり勉強したい」と考えている君にぴったりの学校です。先生方が一人ひとりに寄り添い、親身にサポートしてくれるので、安心して学習に取り組むことができるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎内容を徹底的に固めることが大切です。特に英語と数学は、入学後の学習の土台となりますので、苦手分野を残さないように復習しておきましょう。また、面接試験も重視されます。なぜ湯梨浜学園高等学校で学びたいのか、高校生活でどんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。