神戸国際大学附属高等学校は、神戸市垂水区の閑静な住宅街に位置し、明石海峡を望む素晴らしい環境のなかで学校生活を送ることができる私立高校です。キリスト教の教えに基づき、「神を畏れ、人を恐れず、人に仕えよ」という建学の精神を掲げ、学力だけでなく人間性を豊かに育む教育を大切にしています。

2024年度からは全学科・全コースが男女共学となり、新たな歴史を歩み始めました。神戸国際大学附属高等学校では、生徒一人ひとりの夢や個性に寄り添い、主体的に学び成長できる多様なコースが用意されています。文武両道を実践し、部活動にも力を入れているのも神戸国際大学附属高等学校の大きな魅力です。

この記事では、そんな神戸国際大学附属高等学校の具体的な偏差値やコースの特色、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

神戸国際大学附属高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 神戸国際大学附属高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒655-0004 兵庫県神戸市垂水区学が丘5-1-1
代表電話番号 078-707-1001
公式サイトURL https://www.kobe-michael.ac.jp/

神戸国際大学附属高等学校の偏差値・難易度・併願校

神戸国際大学附属高等学校の各コースの偏差値は、自分の学力レベルと照らし合わせ、目標を設定する上で重要な指標となります。ただし、偏差値はあくまで目安であり、入試の難易度はその年の倍率などによっても変動します。

学科・コースごとの偏差値

  • 普通科 文理特進コース: 45

  • 国際科: 44

  • 普通科 アスリートコース: 41

  • 普通科 進学キャリアコース: 40

難易度のイメージと内申点の目安

神戸国際大学附属高等学校の偏差値は40台が中心で、兵庫県内の私立高校としては標準的な難易度と言えるでしょう。同じくらいの偏差値の高校としては、神戸野田高等学校(特進Aコース 46)、神戸龍谷高等学校(特進文理Sコース 45)、育英高等学校(理系進学コース 43)などがあります。合格に必要な内申点の目安は、コースによって異なりますが、オール3に加えて得意教科で4があることが一つの目標となりそうです。

主な併願校

併願校としては、同じような難易度や校風の私立高校が選ばれることが多いようです。具体的には、神戸野田高等学校、神戸龍谷高等学校、育英高等学校、須磨学園高等学校などが挙げられます。公立高校を第一志望とする受験生が、併願校として神戸国際大学附属高等学校を選ぶケースも多く見られます。

神戸国際大学附属高等学校に設置されている学科・コース

神戸国際大学附属高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に応えるための多様な学科・コースが設置されています。それぞれの特色を理解し、自分に合った場所を見つけることが、充実した高校生活を送るための第一歩です。

  • 普通科 文理特進コース

    国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。 7時間授業や少人数制授業などを通して、応用力を養います。 高い目標に向かって仲間と切磋琢磨したい生徒におすすめです。

  • 普通科 総合進学コース(旧 進学キャリアコース)

    幅広い分野への進学に対応し、基礎学力の定着を図りながら自分の適性を見極めるコースです。 神戸国際大学への内部進学を目指す「国際大クラス」も設置されています。 部活動や課外活動にも力を入れたい生徒に適しています。

  • 普通科 アスリートコース

    硬式野球、サッカー、柔道、ハンドボール、剣道、ソフトテニスなどの強化クラブに所属する生徒のためのコースです。 トップアスリートとして、競技力と人間性の両方を高めることを目指します。

  • 国際科

    英語でのコミュニケーション能力はもちろん、探究的な学びを通してグローバル社会で活躍できる力を養うコースです。 イギリスの国立大学への進学も可能な「ファウンデーション・コース」が特徴です。 将来、海外で活躍したいという夢を持つ生徒に最適です。

神戸国際大学附属高等学校の特色・校風

校風キーワード:文武両道、キリスト教主義、グローバル、アットホーム

神戸国際大学附属高等学校は、キリスト教の教えに基づいた教育を土台としており、週に一度の礼拝の時間があるなど、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送ることができます。 生徒と先生の距離が近く、アットホームな校風も魅力の一つです。

  • 宿題の量: コースによって差はありますが、特に文理特進コースでは日々の学習習慣を確立するため、宿題や課題は多めに出される傾向があるようです。

  • 校則: 全体的に見て、高校生として常識的な範囲の校則と言えるでしょう。 スカート丈は膝下、第一ボタンを留めるなどの規定があります。 スマートフォンの使用は授業中以外は基本的に自由で、生徒の自主性に任されている部分も多いようです。 アルバイトは申請すれば可能とされています。

  • 生徒たちの雰囲気: 部活動が盛んなこともあり、活気のある生徒が多い印象です。一方で、真面目に学習に取り組む生徒も多く、様々なタイプの生徒が互いを尊重し合える環境があるようです。

  • 制服の評判: 女子の制服は可愛いと評判で、人気の一つとなっています。 男子の制服も、落ち着いたデザインで好感が持たれています。

  • 土曜授業: 基本的に土曜日は休日ですが、年に数回、学校行事が行われることがあります。

神戸国際大学附属高等学校の部活動・イベント

部活動

神戸国際大学附属高等学校は、部活動が非常に盛んで、全国レベルで活躍するクラブも少なくありません。 特に運動部の強さは広く知られています。

  • 硬式野球部: 甲子園の常連校として全国的に有名で、多くのプロ野球選手を輩出しています。

  • サッカー部: 兵庫県内で常に上位の成績を収める強豪チームです。

  • 柔道部、ハンドボール部、剣道部など: これらの部活動も全国大会に出場するなど、輝かしい実績を誇ります。

  • 文化部: 写真部が全国レベルで活躍しているほか、吹奏楽部や書道部、インターアクトクラブなど、様々な文化部が活動しています。

運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に加入し、文武両道の高校生活を送っています。

イベント

神戸国際大学附属高等学校では、一年を通して多彩な学校行事が開催され、生徒たちの絆を深める大切な機会となっています。

  • 体育祭(6月): 4つのブロックに分かれて様々な競技で競い合います。 応援にも熱が入り、学校全体が一体となって盛り上がるイベントです。

  • 高校祭・バザー(10月): 文化部の発表やクラスごとの展示、模擬店など、生徒たちの創造性が発揮される場です。バザーも同時に開催され、地域の方々も訪れる賑やかなイベントです。

  • 修学旅行: 近年では、平和学習を目的とした広島への旅行などが実施されています。

  • その他: キリスト教主義学校ならではのクリスマス礼拝やイースター礼拝のほか、六甲全山縦走登山といったユニークな行事もあります。

神戸国際大学附属高等学校の進学実績

神戸国際大学附属高等学校は、多様なコース設定を活かし、生徒一人ひとりの希望進路の実現を力強くサポートしています。附属の神戸国際大学への内部進学はもちろん、国公立大学や難関私立大学への進学者も輩出しています。

主な大学進学実績(2024年度入試など近年の実績)

  • 国公立大学: 兵庫県立大学、神戸市外国語大学、岡山大学、香川大学など

  • 難関私立大学(関関同立など): 関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学など

  • その他進学者が多い大学: 神戸国際大学(内部進学)、神戸学院大学、甲南大学、近畿大学、京都産業大学など

進学サポート体制

文理特進コースでは、7時間授業や放課後・長期休暇中の進学講習、個別指導などを通じて、受験に対応できる学力を徹底的に鍛えます。総合進学コースでは、基礎学力の定着を図る補習や、神戸国際大学と連携した高大連携授業などが用意されています。また、全コースで進路ガイダンスや面接指導などをきめ細かく行い、生徒の進路実現をサポートしています。

神戸国際大学附属高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、神戸国際大学附属高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  1. キリスト教精神に基づく人間教育

    毎日の礼拝や聖書の授業を通して、感謝の心や他者を思いやる心を育みます。知識だけでなく、豊かな人間性を養うことを大切にしています。

  2. 多様な夢に対応するコース設定

    難関大学進学、部活動との両立、グローバルな活躍など、生徒一人ひとりの「なりたい自分」に合わせた4つのコースが用意されており、最適な環境で学ぶことができます。

  3. 全国レベルで活躍する部活動

    硬式野球部をはじめ、多くの運動部が全国の舞台で活躍しています。高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって、非常に魅力的な環境です。

  4. 神戸国際大学との高大連携

    附属高校ならではの強みを活かし、大学の授業を体験したり、大学の施設を利用したりすることができます。特に総合進学コースの「国際大クラス」では、スムーズな内部進学が可能です。

  5. 国際科の先進的なグローバル教育

    実践的な英語力を身につけるだけでなく、探究学習や海外大学への進学プログラムなどを通じて、世界で通用するスキルと視野を養うことができます。

神戸国際大学附属高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活の様々な側面について多くの声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミと、少し気になる点として挙げられる口コミを公平に紹介します。

良い点

  • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、勉強や進路の不安を解消しやすい」

  • 「部活動がとても盛んで、仲間と一緒に目標に向かって頑張れる環境が素晴らしい」

  • 「体育祭や文化祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が深まる」

  • 「女子の制服が可愛くて気に入っている」

  • 「キリスト教の学校なので、落ち着いた雰囲気で過ごしやすい」

  • 「施設が比較的きれいで、特にチャペルは自慢の場所」

気になる点

  • 「駅から少し距離があり、バス通学になるのが少し不便」

  • 「坂の上にあるので、自転車通学は体力的に大変かもしれない」

  • 「コースによっては宿題や課題が多く、両立が大変な時期もある」

  • 「一部の運動部が強いため、学校全体が体育会系の雰囲気だと感じる人もいるかもしれない」

  • 「公共のバスを利用する生徒のマナーについて、厳しい意見が見られることがある」

アクセス・通学

神戸国際大学附属高等学校は、小高い丘の上に位置しており、複数の駅からバスを利用して通学するのが一般的です。

  • JR「舞子駅」、山陽電鉄「舞子公園駅」から

    • 神戸市バス・山陽バス53系統に乗車、「神戸国際大学附属高校前」下車すぐ。

    • 登校時には舞子駅から学校までの直通バスも運行されています。

  • 神戸市営地下鉄「学園都市駅」から

    • 神戸市バス・山陽バス48・53・121・171系統に乗車、「多聞東小学校前」下車、徒歩約8分。

  • JR「垂水駅」、山陽電鉄「垂水駅」から

    • 山陽バス11系統に乗車、「東多聞」下車、徒歩約10分。

神戸市内や明石市、加古川市から通学している生徒が多く、淡路島から明石海峡大橋を渡って通学する生徒もいます。

神戸国際大学附属高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

神戸国際大学附属高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、「何か一つのことに打ち込みたい」「自分の可能性を広げたい」と考える君にぴったりの場所です。高いレベルで部活動に挑戦したい人、目標の大学に向かってじっくり勉強したい人、英語を極めて世界に羽ばたきたい人、それぞれの思いを受け止めてくれる懐の深さが神戸国際大学附属高等学校にはあります。

受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に、自分が希望するコースの偏差値を意識し、苦手科目をなくす努力を続けましょう。過去問を解いて出題傾向に慣れておくことも重要です。

学校説明会やオープンハイスクールにはぜひ参加してみてください。実際に学校の雰囲気に触れ、先生や先輩たちの話を聞くことで、モチベーションがさらに高まるはずです。自分の夢に向かって全力で頑張るあなたを、神戸国際大学附属高等学校は温かく迎えてくれるでしょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。