稲葉学園高等学校は、大分県竹田市の豊かな自然に囲まれた場所にある私立の共学校です。この学校の最大の特徴は、一人ひとりの生徒に寄り添い、自分のペースで高校生活を送れる環境が整っている点にあります。特に、不登校を経験した生徒へのサポートに力を入れており、学び直しをしながら安心して学校生活に復帰できる体制が魅力です。
全日制課程に加えて、2023年度からは通信制課程も新設され、さらに多様な学びのスタイルが選択できるようになりました。稲葉学園高等学校では、画一的な教育ではなく、生徒それぞれの興味や関心、将来の目標に合わせて柔軟に学べるカリキュラムが用意されています。
この記事では、そんな稲葉学園高等学校について、中学生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。学校の雰囲気から学習内容、部活動、進路実績まで、あなたの高校選びの参考にしてください。
稲葉学園高等学校の基本情報
| 正式名称 | 
稲葉学園高等学校 | 
| 公立/私立の別 | 
私立 | 
| 共学/男子校/女子校の別 | 
共学 | 
| 所在地 | 
〒878-0013 大分県竹田市大字竹田2509 | 
| 代表電話番号 | 
0974-63-3223 | 
| 公式サイトURL | 
http://taketaminami.jp/ | 
 
稲葉学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
稲葉学園高等学校は、一般的な学力試験による選抜を行っていないため、偏差値という指標はありません。この学校の入試は、主に書類選考と面接によって行われます。学力以上に、生徒一人ひとりの個性や「この学校で学びたい」という意欲が重視されるのが大きな特徴です。
そのため、「合格に必要な内申点の目安」というものも一概には言えません。中学校での成績に自信がない人や、不登校の経験がある人でも、これからの高校生活への前向きな気持ちを伝えることができれば、合格の可能性は十分にあります。
併願校については、稲葉学園高等学校が私立高校であるため、大分県内の公立高校との併願が可能です。しかし、この学校を第一志望とする生徒の多くは、その手厚いサポート体制や自分に合った学習環境に魅力を感じて選んでいます。まずは学校説明会やオープンスクールに参加して、先生や在校生の雰囲気を感じてみることが、自分に合う学校かどうかを判断する一番の近道と言えるでしょう。
稲葉学園高等学校に設置されている学科・コース
稲葉学園高等学校には普通科が設置されており、生徒一人ひとりの進路希望や学習ペースに合わせて、複数のクラスやコースが用意されています。自分の目標に合わせて、入学後にもクラスを変更できる柔軟なシステムが魅力です。
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アカデミッククラス: 大学進学を目指す生徒のためのクラスです。5教科を中心に学習し、自ら学び、考える力を養います。将来、大学で専門的なことを学びたい人におすすめです。
 
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キャリアクラス: 専門学校への進学や就職を目指す生徒のためのクラスです。様々な資格取得に挑戦したり、実習授業を通じて社会で役立つスキルを身につけたりします。早くから将来の夢が決まっている人や、実践的な学びをしたい人に向いています。
 
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通信制クラス: 自分のペースで高校卒業資格の取得を目指すクラスです。不登校を経験した生徒でも安心して学習を進められるよう、一人ひとりに合わせた丁寧なサポートが行われます。自分の時間を大切にしながら、高校生活を送りたい人におすすめです。
 
稲葉学園高等学校の特色・校風
稲葉学園高等学校の校風は、「自主性」と「多様性」を重んじる、比較的「自由」な雰囲気があると言えるでしょう。不登校経験者や様々な背景を持つ生徒を全国から受け入れているため、お互いの個性を認め合う文化が根付いています。
口コミなどによると、校則は他の高校と比較して緩やかな傾向があるようです。例えば、スマートフォンの持ち込みや使用に関しても、ある程度の自由が認められているとの声が見られます。服装や髪型についても、厳しく指導されることは少ないようです。アルバイトについても、学校生活に支障のない範囲で許可されている場合が多いようです。
生徒たちの雰囲気は、活発な生徒もいれば、落ち着いた生徒もいるなど様々です。少人数クラス編成のため、先生との距離が近く、アットホームな雰囲気で学校生活を送れるという意見もあります。宿題の量は、選択するクラスによって異なりますが、個々のペースに合わせて進められるよう配慮されているようです。制服は、スタイリッシュなブレザータイプで、洗濯機で丸洗いできるなど機能性も高く、評判は良いようです。土曜授業については、コースや選択科目によって設定される場合があります。
稲葉学園高等学校の部活動・イベント
部活動
稲葉学園高等学校では、生徒の自主性を尊重し、様々な部活動や同好会が活動しています。
特に有名なのが女子サッカー部で、全国大会出場を目指して日々練習に励んでいます。トップレベルの指導が受けられる環境が整っており、サッカーを通じて人間的にも大きく成長できるでしょう。この他にも、バドミントン部や卓球部などが活動しており、多くの生徒が高校から新しいスポーツに挑戦しています。文化部も活動しており、自分の興味や関心に合わせて選ぶことができます。部活動への加入は強制ではなく、自分のペースで参加できる雰囲気があるようです。
イベント
稲葉学園高等学校では、生徒同士の交流を深めるための学校行事も大切にしています。
春には親睦遠足が実施され、新入生と在校生が一緒に城下町を散策するなどして親睦を深めます。秋に開催される「杣人祭(そまびとさい)」は、文化祭と体育祭が一緒になった稲葉学園ならではの一大イベントです。クラスや部活動ごとに様々な企画や発表が行われ、学校全体が一体となって盛り上がります。この他にも、年間を通じて様々なイベントが企画されており、仲間との思い出を作る機会がたくさんあります。
稲葉学園高等学校の進学実績
稲葉学園高等学校は、生徒一人ひとりの希望に合わせた多様な進路実現をサポートしています。大学進学から専門学校、就職まで、幅広い実績があります。
国公立大学や難関私立大学への進学実績もありますが、それ以上に、生徒一人ひとりが自分の目標とする大学や専門学校へ進学しているのが特徴です。専門知識を持った先生が進路指導を丁寧に行ってくれるため、安心して将来の相談ができます。
また、キャリアクラスでは資格取得を積極的に支援しており、それが就職や専門学校進学に有利に働くことも多いようです。進学実績に結びつく取り組みとして、個々の学力に応じた「学び直し」の授業や、放課後の補習、個別の進路相談などが充実しています。
稲葉学園高等学校の特長・アピールポイント
稲葉学園高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。
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自分に合った学び方を選べる: 全日制のアカデミッククラスやキャリアクラス、そして通信制クラスと、自分の目標やペースに合わせて学習スタイルを選択できます。
 
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不登校経験者への手厚いサポート: 不登校を経験した生徒の受け入れ実績が豊富で、安心して学校生活に再チャレンジできる環境とノウハウがあります。
 
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少人数制によるアットホームな雰囲気: 一人ひとりの生徒に先生の目が行き届きやすく、学習面でも生活面でもきめ細やかなサポートを受けられます。
 
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「学び直し」で基礎から復習できる: 中学校の学習内容に不安があっても、授業の中で基礎から丁寧に復習してくれるので、安心して高校の勉強をスタートできます。
 
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全国から集まる多様な仲間との出会い: 日本全国から様々な経験を持つ生徒が集まるため、多様な価値観に触れ、視野を広げることができます。
 
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自然豊かな学習環境: 阿蘇くじゅう国立公園にも近い、落ち着いた城下町に学校があり、穏やかな環境で学ぶことができます。
 
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スタイリッシュで機能的な制服: 動きやすいストレッチ素材のブレザーや、家庭で洗濯可能なスカート・スラックスなど、生徒目線で考えられた制服が人気です。
 
稲葉学園高等学校の口コミ・評判のまとめ
稲葉学園高等学校に関する口コミは、この学校の持つ独特の環境を反映して、様々な声が寄せられています。
良い点:
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「先生が親身になって相談に乗ってくれる」「自分のペースで勉強できるので、プレッシャーが少ない」といった、サポート体制の手厚さや学習環境の柔軟性を評価する声が多く見られます。
 
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「不登校だったけど、ここに来て友達ができて学校が楽しくなった」「自分と同じような経験をした仲間がいて心強い」など、同じ悩みを持つ仲間と出会えることや、自分の居場所を見つけられたというポジティブな意見が寄せられています。
 
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「校則が厳しくないので、のびのびと過ごせる」という自由な校風を魅力に感じる生徒も多いようです。
 
気になる点:
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「自由な分、自分で自分を律する力が必要」「自主性がないと、時間を無駄にしてしまうかもしれない」といった、自主性が求められる環境に戸惑う声もあります。
 
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「先生によって指導の熱心さに差があるように感じる」という意見や、「一部の部活動が中心になっているように見える」といった指摘も見られます。
 
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「友人関係の構築が難しいと感じることがある」という声もあり、多様な生徒がいるからこその人間関係の難しさを挙げる意見もありました。
 
アクセス・通学
稲葉学園高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。
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最寄り駅: JR豊肥本線「豊後竹田駅」
 
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駅からのアクセス: 豊後竹田駅から徒歩約15分〜20分です。
 
学校には寮も完備されているため、大分県内だけでなく、九州各県や山口県、愛媛県など、全国各地から生徒が集まっています。地元の竹田市やその周辺から通学する生徒のほか、寮生活を送りながら学んでいる生徒も多く在籍しています。
稲葉学園高等学校への入学を検討している生徒へのワンポイントアドバイス
稲葉学園高等学校は、「もう一度、自分のペースで頑張りたい」「新しい環境で自分を変えたい」と願う君に、ぴったりの場所かもしれません。この学校が求めているのは、今の学力よりも、これから学びたいという純粋な気持ちや、自分の将来を真剣に考えようとする姿勢です。面接では、緊張するかもしれませんが、格好良い言葉を並べる必要はありません。あなたが稲葉学園高等学校で何を学び、どんな高校生活を送りたいのか、素直な言葉で伝えてみてください。
もし、少しでもこの学校に興味を持ったら、ぜひオープンスクールや学校説明会に参加してみることを強くおすすめします。実際に学校の空気に触れ、先生や先輩たちの話を聞くことで、パンフレットだけでは分からない稲葉学園高等学校の本当の魅力が見えてくるはずです。あなたの新しい一歩を、心から応援しています。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。