聖パウロ学園高等学校は、八王子市の豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスを持つ、カトリック系の私立高校です。都心から少し離れた落ち着いた環境で、一人ひとりの個性を大切にする少人数教育を実践しているのが大きな特徴です。「パウロの森」と呼ばれる緑あふれる敷地には、馬場やログハウスまであり、他にはないユニークな学校生活が送れます。
この学校の魅力は、なんといっても生徒と先生の距離が近いアットホームな雰囲気でしょう。1学年の定員が80名と少ないため、先生方は生徒一人ひとりの顔と名前を覚え、学習面から生活面まで親身にサポートしてくれます。この手厚いフォローがあるからこそ、生徒たちは安心して自分の興味や目標に向かってのびのびと挑戦できるのです。
「自然豊かな環境で、自分のペースでじっくり学びたい」「先生に質問しやすい環境で、苦手な科目も克服したい」「都会の喧騒から離れて、充実した高校3年間を送りたい」と考えているなら、聖パウロ学園高等学校はぴったりの選択肢かもしれません。この記事では、そんな聖パウロ学園高等学校の魅力を、さまざまな角度から詳しくご紹介していきます。
聖パウロ学園高等学校の基本情報
正式名称 |
聖パウロ学園高等学校 (せいぱうろがくえんこうとうがっこう) |
公立/私立の別 |
私立 |
共学/男子校/女子校の別 |
男女共学 |
所在地 |
〒192-0154 東京都八王子市下恩方町2727 |
代表電話番号 |
042-651-3893 |
公式サイト |
https://www.st-paul.ed.jp/ |
聖パウロ学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
聖パウロ学園高等学校の入試は、一人ひとりの個性や意欲を大切にする傾向があります。偏差値はあくまで一つの目安として、自分に合った学校かどうかを総合的に判断することが大切です。
学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。
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普通科グローバルコース: 47
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普通科セレクティブコース: 46
同じくらいの偏差値の高校としては、八王子実践高等学校や昭和第一学園高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安については、学校説明会などで直接確認することをおすすめしますが、日頃から授業に真面目に取り組み、提出物をきちんと出すなど、基本的な学習習慣を身につけておくことが重要です。
主な併願校としては、同じ八王子市内の八王子実践高等学校や、立川市の昭和第一学園高等学校などが考えられます。聖パウロ学園高等学校を第一志望とする受験生は、これらの私立高校を併願することが多いようです。
聖パウロ学園高等学校に設置されている学科・コース
聖パウロ学園高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や学習スタイルに合わせて、特色ある2つのクラスを設置しています。
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グローバルクラス: 英語力を徹底的に鍛え、難関大学や海外大学への進学を目指すクラスです。帰国生も在籍し、英語でのPBL(課題解決型学習)型授業など、実践的な学びが特徴です。
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セレクティブクラス: 9時25分始業というゆとりのある時間割の中で、基礎学力の定着を図り、多様な進路に対応するクラスです。探究型の授業やプレゼンテーション能力の育成に力を入れています。
聖パウロ学園高等学校の特色・校風
聖パウロ学園高等学校の校風は、「アットホーム」「少人数教育」「自然豊か」といったキーワードで表現できます。
カトリックの教えに基づき、「一人ひとりを大切に」という理念が根付いており、生徒と教員の距離が非常に近いのが特徴です。1学年80名という少人数制のため、先生方は生徒一人ひとりの個性や学習状況を細かく把握し、丁寧な指導を行っています。
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宿題の量:コースや個人の選択によりますが、多すぎるということはなく、自分のペースで学習を進めやすい環境のようです。
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校則:他の私立高校と比較して、特に厳しいという声は少ないようです。スマホの使用についてはルールが定められていますが、生徒の自主性を尊重する雰囲気があります。
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生徒たちの雰囲気:落ち着いた環境で真面目に学習に取り組む生徒が多い一方で、馬術部やダンス部など活発に活動する生徒も多く、多様な個性を持つ生徒が集まっています。
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アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。
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制服:男女ともにブレザースタイルで、落ち着いたデザインが評判です。
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土曜授業:基本的にはありませんが、学校行事などによって登校日になることがあります。
聖パウロ学園高等学校の部活動・イベント
部活動
聖パウロ学園高等学校は、恵まれた自然環境を活かしたユニークな部活動があるのが魅力です。
特に有名なのが「馬術部」です。校内に本格的な馬場と厩舎があり、全国大会に出場するほどの実績を誇ります。初心者から経験者まで、専門的な指導のもとで活動できます。また、文化部では、カトリック校ならではの「ハンドベルクワイア」が珍しく、美しい音色で様々なイベントを彩っています。
運動部は硬式野球部、テニス部、バスケットボール部、ダンス部などがあり、文化部も吹奏楽部、軽音楽部、茶道部、美術部などが活発に活動しています。
イベント
聖パウロ学園高等学校では、生徒たちの自主性を重んじた多彩なイベントが年間を通して行われます。
最大のイベントは、秋に開催される「パウロ祭(文化祭)」です。クラスごとの企画や部活動の発表、有志によるステージパフォーマンスなどで大変盛り上がります。父母の会によるバザーなども行われ、学校全体が一体となるイベントです。
その他にも、体育祭、新入生を歓迎するオリエンテーション合宿やレクリエーション、クリスマスミサ、スキー教室など、仲間との絆を深める行事がたくさん用意されています。修学旅行では海外を訪れ、異文化に触れる貴重な体験ができます。
聖パウロ学園高等学校の進学実績
聖パウロ学園高等学校は、少人数教育の強みを活かした手厚い進路指導で、生徒一人ひとりの希望進路の実現をサポートしています。近年では、東京都立大学や上智大学、東京理科大学などの難関大学への合格者も出ています。
特に、総合型選抜や学校推薦型選抜といった年内入試に強く、四年制大学合格者のうち86%が年内入試で合格を決めているという実績があります。これは、探究活動やキャリア教育の成果を活かし、志望理由書や面接対策などを教員がマンツーマンで丁寧に指導する体制が整っているからです。
カトリック校の特別推薦枠を活用して、上智大学や南山大学へ進学する生徒もいます。放課後の受験対策講座や夜間の「100分学習会」、勉強合宿など、学力向上に向けたサポートも充実しています。
聖パウロ学園高等学校の特長・アピールポイント
聖パウロ学園高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。
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「パウロの森」と呼ばれる広大な自然環境: 約23万平方メートルにも及ぶ緑豊かな敷地が、生徒たちの心を癒し、豊かな感性を育みます。
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本格的な馬術部の活動: 校内に馬場と厩舎があり、初心者から全国レベルを目指す生徒まで本格的に乗馬に取り組むことができます。
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一人ひとりを大切にする徹底した少人数教育: 1学年定員80名というアットホームな環境で、教員が生徒一人ひとりと向き合った丁寧な指導を行います。
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手厚い進路指導と高い年内入試実績: 生徒の個性や活動を最大限に評価し、総合型選抜や学校推薦型選抜で早期の合格へと導きます。
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カトリックの精神に基づいた人間教育: 「人にしてもらいたいことは何でも、あなた方も人にしなさい」という教えのもと、他者を思いやる心を育みます。
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特色ある2つのクラス編成: 英語教育に特化した「グローバルクラス」と、ゆとりある時間割で多様な進路に対応する「セレクティブクラス」で、自分の目標に合わせた学びが選択できます。
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充実した体験学習: 乗馬体験や自然体験学習、海外修学旅行など、机上の学習だけでは得られない貴重な経験ができます。
聖パウロ学園高等学校の口コミ・評判のまとめ
聖パウロ学園高等学校の口コミをまとめると、そのユニークな環境と手厚いサポート体制に対する評価が見えてきます。
良い点:
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「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、安心して学校生活が送れる」という声が非常に多いようです。
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「自然に囲まれた環境でのびのびと過ごせるのが良い」「少人数なので、クラスの団結力が強い」といった、アットホームな校風を評価する意見が見られます。
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「馬術部があるのが珍しくて魅力的」「自分のペースで勉強できるのが合っている」など、学校独自の特色に満足している生徒が多いようです。
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「総合型選抜など、入試のサポートが手厚く、希望の進路に進めた」という進路指導への感謝の声も聞かれます。
気になる点:
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「最寄り駅からスクールバスか路線バスを利用する必要があり、アクセスが少し不便」という意見があります。
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「周りにコンビニなどのお店が少ない」といった、自然豊かな環境ならではの側面を指摘する声もあります。
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「虫が多い」という口コミもあり、自然が苦手な人には少し気になるかもしれません。
アクセス・通学
聖パウロ学園高等学校への通学は、主に最寄り駅からのバス利用となります。
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JR中央線・京王線「高尾駅」北口からスクールバスで約15分。
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JR五日市線「秋川駅」北口からスクールバスで約25分。
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JR中央線・京王線「高尾駅」北口から西東京バス「大久保」または「陣馬高原下」行きで約20分、「大久保」バス停下車後、徒歩約10分。
八王子市やあきる野市、相模原市などから通学している生徒が多いですが、スクールバスを利用して広範囲から生徒が集まっています。
聖パウロ学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
聖パウロ学園高等学校は、「都会のガヤガヤした雰囲気が少し苦手」「自分の興味があることを、自然に囲まれた落ち着いた環境でじっくり探究したい」と考えている君に、特におすすめしたい学校です。少人数だからこそ得られる先生方の手厚いサポートは、君の高校3年間をきっと充実したものにしてくれるはずです。
聖パウロ学園高等学校の入試では、学力だけでなく、君の個性や「この学校で学びたい!」という強い意欲も大切に見てくれます。受験勉強では、まずは中学校の基礎的な内容をしっかりと固めることが何よりも重要です。特に英語と国語の力をつけておくと、入学後の学びにも繋がるでしょう。そして、学校説明会にはぜひ参加して、先生方や在校生の雰囲気を肌で感じてみてください。「パウロの森」の豊かな自然も、君を温かく迎えてくれるはずです。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。