岡山県井原市に佇む興譲館高等学校は、1853年(嘉永6年)創立という長い歴史と伝統を誇る私立高校です。江戸時代末期に郷校として設立されて以来、地域社会の教育を担い、多くの人材を輩出してきました。その歴史の中で、常に時代の要請に応えながら教育内容を発展させてきたのが興譲館高等学校です。
興譲館高等学校の基本情報 
興譲館高等学校の偏差値・難易度・併願校 
特別進学コース:47 トータル進学コース:41 キャリアデザインコース:41 スポーツコース:41 
興譲館高等学校に設置されている学科・コース 
特別進学コース 
国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。少人数クラスで、一人ひとりの学力に合わせた丁寧な指導が受けられます。放課後の特別演習などを通して、応用力を徹底的に鍛えます。 トータル進学コース 
私立大学や専門学校への進学を中心に、幅広い進路に対応するコースです。基礎学力の定着を図りながら、様々な体験活動を通して自分の可能性を広げたい生徒におすすめです。 キャリアデザインコース 
専門学校への進学や就職を目指し、社会で役立つ実践的なスキルを身につけるコースです。商業系と工業系の専門科目を学ぶことができ、資格取得にも積極的にチャレンジします。 スポーツコース 
硬式野球、陸上競技、剣道などの部活動で全国レベルの活躍を目指しながら、学習との両立を図るコースです。専門的な実技指導に加え、スポーツに関する探求学習も行います。 
興譲館高等学校の特色・校風 
校風・雰囲気 
キーワードとしては「文武両道」「地域密着」「アットホーム」などが挙げられます。生徒たちは、部活動や勉強に真摯に取り組む真面目な雰囲気と、学校行事などで見せる活発な雰囲気を併せ持っているようです。硬式野球部員や寮生が礼儀正しいという声もあり、学校全体として落ち着いた雰囲気が感じられます。 宿題・学習 
進学校という側面もあるため、特に特別進学コースでは課題の量が多いと感じる生徒もいるようです。しかし、それは生徒の学力向上を真剣に考えているからこそのサポート体制と言えるでしょう。 校則 
校則については、「変に厳しくなった」という意見がある一方で、他の高校と比較して特別厳しいというわけではないようです。服装や頭髪に関する基本的な指導はありますが、生徒の自主性を尊重する側面もあると考えられます。スマートフォンの校内での使用については、ルールが定められている可能性が高いため、学校説明会などで確認することをおすすめします。 アルバイト 
アルバイトについては、原則として許可されていないか、あるいは家庭の事情など特別な場合に限り許可制となっている可能性があります。学業や部活動に専念することを重視している学校の方針がうかがえます。 制服 
2022年度に制服が改定されました。新しい制服のデザインについては、公式サイトや学校説明会で確認してみてください。 土曜授業 
土曜授業は基本的に実施されていないようです。 
興譲館高等学校の部活動・イベント 
部活動 
陸上競技部(女子駅伝) 
全国高等学校駅伝競走大会の常連校であり、過去には優勝経験もある全国屈指の強豪です。オリンピック選手も輩出しており、高いレベルで競技に打ち込みたい生徒にとっては最高の環境と言えるでしょう。 硬式野球部 
2008年には選抜高等学校野球大会(春の甲子園)への出場経験があります。OBの寄贈による専用球場「原田常司記念球場」など、練習環境も非常に充実しています。 その他の部活動 
柔道部も中国大会に出場するなど実績を残しています。その他にも、弓道部、ソフトテニス部、サッカー部などの運動部、吹奏楽部、書道部、ボランティア部などの文化部があり、多くの生徒が部活動に励んでいます。 
イベント 
体育祭 
学年やコースの枠を超えた縦割り班で競い合います。保護者も参加するなど、学校全体で非常に盛り上がる行事の一つです。 興譲祭(文化祭) 
生徒会が中心となって企画・運営され、模擬店やステージ企画などで賑わいます。PTAや地域団体も参加し、地域との交流の場ともなっています。 修学旅行 
2年次に実施され、生徒たちにとって高校生活の大きな思い出の一つとなります。 桜渓参拝 
初代館長・阪谷朗廬先生が塾を開いていた「桜渓塾」まで歩いて参拝する、興譲館ならではの伝統行事です。 
興譲館高等学校の進学実績 
国公立大学 
特別進学コースを中心に、岡山大学をはじめとする中国・四国地方の国公立大学への合格者を出しています。少人数教育と徹底した演習により、着実に実力を伸ばせる環境です。 難関私立大学 
関西の関関同立や、関東のGMARCHといった難関私立大学への進学者もいます。指定校推薦枠も活用しながら、生徒の挑戦を後押ししています。 その他 
福山大学や福山平成大学など、近隣の私立大学への進学者が多い傾向にあります。また、キャリアデザインコースからは、専門知識を活かして専門学校へ進学したり、地元企業へ就職したりする生徒も多くいます。歴史ある学校のため、様々な企業からの求人があり、就職にも有利な面があるようです。 進学サポート 
放課後に行われる特別演習や、長期休暇中の講習など、学力向上のためのサポートが充実しています。また、キャリア教育にも力を入れており、企業訪問や施設体験などを通して、生徒が早期から自分の将来について考える機会を設けています。 
興譲館高等学校の特長・アピールポイント 
170年以上の歴史と伝統 
1853年(嘉永6年)創立という長い歴史の中で培われた教育理念が、今もなお受け継がれています。渋沢栄一が揮毫した校門の扁額など、歴史を感じさせるものがキャンパス内に点在しています。 全国レベルの部活動 
特に女子駅伝部は全国優勝の経験もあり、オリンピック選手を輩出するなど輝かしい実績を誇ります。硬式野球部も甲子園出場経験があり、充実した設備で高い目標を目指せます。 多様な進路に対応するコース制 
国公立大学進学を目指す「特別進学コース」から、就職や専門学校進学に対応する「キャリアデザインコース」まで、生徒一人ひとりの目標に合わせた学びが可能です。 充実した施設・設備 
2013年に完成した新校舎(東館)には、ICT機器が完備された教室や、メニュー豊富な学食「梅の花ホール」があります。硬式野球部の専用球場や、創立150周年を記念して建てられた図書館など、学習・部活動両面の環境が整っています。 地域に根差した教育活動 
文化祭「興譲祭」には地域住民も多く訪れるなど、地域に開かれた学校づくりを進めています。また、独自の伝統行事「桜渓参拝」などを通して、郷土の歴史を学ぶ機会も大切にしています。 きめ細やかな進路指導 
生徒一人ひとりと丁寧に向き合う進路指導体制が整っており、4年制大学から就職まで、幅広い進路選択を全面的にサポートしています。 遠方からの生徒も安心の寮を完備 
部活動に打ち込む生徒などのために学生寮が用意されており、遠方からの入学者も安心して学校生活を送ることができます。 
興譲館高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点 「部活動と勉強の両方を頑張りたい人におすすめ」という声が多く、文武両道を実践できる環境が評価されています。 「先生が一人ひとりおもしろい」「元気な生徒が多い」といった、明るく活気のある雰囲気を伝える口コミがあります。 「自分次第で国公立も狙えるし、就職もできる」と、多様な進路選択が可能な点を魅力に感じる声があります。 「興譲祭や体育祭も盛り上がる」など、学校行事が楽しいという評判も多いようです。 歴史ある学校のため、OBの活躍により就職に有利な面があるという意見も見られます。 
気になる点 「校則が変に厳しくなる」と感じる生徒もいるようです。 「良い先生は多くない」といった、教員に関する少し厳しい意見も見られます。 学校が田舎にあると感じる生徒もいるようです。 「昭和感がただよう」という表現もあり、施設の古さを指摘する声も一部あるかもしれません。 
アクセス・通学 
最寄り駅 井原鉄道井原線「井原駅」より徒歩約15〜20分 井原鉄道井原線「いずえ駅」より徒歩約38分 井原鉄道井原線「早雲の里荏原駅」より徒歩約43分 
バス 「興譲館高校」バス停から徒歩約3分 
通学エリア 
地元の井原市や笠岡市、浅口市などの岡山県西部の生徒が多いですが、福山市など広島県東部から通学する生徒もいます。また、東福山・府中方面や川上・新倉敷方面へのスクールバスも運行されており、広範囲からの通学が可能です。部活動の強さから、県外出身の寮生も在籍しています。 
興譲館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

