茗溪学園高等学校は、つくば研究学園都市という知的好奇心を刺激する最高の環境にあります。1979年の創立以来、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての先進的な理数教育や、国際バカロレア(IB)認定校としてのグローバルな学びを展開し、生徒一人ひとりの「なぜ?」を深く探究する学びを大切にしてきました。多くの帰国生が在籍し、多様な文化が交差する日常も茗溪学園の大きな魅力です。

この学校の合言葉は「世界的日本人」。変化の激しい未来をたくましく生き抜き、世界を舞台に活躍できる力を育むことを目指しています。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む先輩たちの姿は、きっとあなたに新しい目標を与えてくれるでしょう。

自主性を重んじる自由な校風の中で、一生の仲間と共に、他ではできない貴重な経験をしてみませんか。この記事では、そんな茗溪学園高等学校の魅力を、進学アドバイザーの視点から分かりやすくお伝えしていきます。

茗溪学園高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 茗溪学園中学校高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒305-8502 茨城県つくば市稲荷前1-1
代表電話番号 029-851-6611
公式サイトURL https://www.meikei.ac.jp/

茗溪学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

茗溪学園高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、全体的に非常に高いレベルにあります。

  • 普通科:67程度

これは茨城県内でもトップクラスの難易度です。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では土浦第一高等学校や竹園高等学校、私立では江戸川学園取手高等学校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は公表されていませんが、高い学力が求められることは間違いありません。日々の授業を大切にし、基礎を固めた上で、応用問題にも対応できる力をつけておくことが重要です。

主な併願校としては、県内では常総学院高等学校や土浦日本大学高等学校、県外では千葉県の渋谷教育学園幕張高等学校や市川高等学校、埼玉県の栄東高等学校や開智高等学校などが考えられます。

茗溪学園高等学校に設置されている学科・コース

茗溪学園高等学校には、生徒の興味や進路希望に合わせた特色あるコースが設置されています。

  • MG(MEDICAL-SCIENCE GLOBAL)クラス

    基礎学力の定着と幅広い知識の習得を目指す、中学校からのメインクラスです。

  • AC(ACADEMIA)クラス

    批判的思考力や創造的思考力を重視し、物事の本質を深く探究する力を養います。将来、研究者や専門職を目指す生徒におすすめです。

  • IB(国際バカロレア)クラス

    国際的な大学入学資格である国際バカロレアディプロマプログラム(IBDP)の取得を目指します。海外大学進学や、グローバルな舞台で活躍したい人に最適なコースです。

茗溪学園高等学校の特色・校風

茗溪学園高等学校の校風は、「自主自律」「国際性」「探究心」といったキーワードで表現できます。生徒の主体性を尊重する自由な雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量:探究活動に関するレポートなど、質・量ともに多いという声が多いようです。計画的に学習を進める習慣が求められます。

  • 校則:比較的緩やかで、生徒の自主性に任されている部分が大きいようです。 髪型は自由ですが、染色は禁止されています。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、校内での使用は原則禁止です。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で知的好奇心が旺盛な生徒が多いと言われています。 帰国子女や留学生も多く在籍しており、国際色豊かで多様な価値観に触れることができます。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:制服はありますが、紺色のブレザーにスカートまたはスラックスというシンプルなデザインです。 着こなしの自由度は比較的高く、校則の範囲内でおしゃれを楽しんでいる生徒もいるようです。

  • 土曜授業:土曜授業はあります。

茗溪学園高等学校の部活動・イベント

部活動

茗溪学園高等学校は文武両道を掲げており、部活動が非常に盛んです。多くの部が全国レベルで活躍しています。

  • 運動部:特にラグビー部は全国大会の常連として有名です。 剣道部も男女ともに強豪で、関東大会や全国大会に出場しています。 その他、バドミントン部、テニス部、器械体操部なども高い実績を誇ります。

  • 文化部:スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校らしく、科学部の活動が活発です。 無線工学班は国内のコンテストで数々のタイトルを獲得し、世界大会にも出場しています。 美術部や写真部も全国規模の展覧会で入賞するなど、文化部も高いレベルにあります。

イベント

生徒が主体となって作り上げるイベントは、学校生活を彩る大切な思い出になります。

  • 桐創祭(文化祭):毎年非常に盛り上がる文化祭で、生徒会や実行委員会が中心となって企画・運営されます。各クラスや部活動による展示、発表、模擬店など、独創的な企画が多く、来場者も楽しめます。

  • 校技大会:男子はラグビー、女子は剣道が「校技」とされており、毎年3月にクラス対抗の大会が開催されます。 1年間の授業の成果を発揮する場で、クラスの団結力が一層高まるイベントです。

  • 研修旅行:高校2年次には海外研修旅行が実施されます。 行き先は複数から選択でき、異文化理解を深める貴重な機会となっています。国際バカロレアコースの生徒は、別の研修旅行に参加します。

茗溪学園高等学校の進学実績

茗溪学園高等学校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。国際バカロレアコースの設置もあり、海外大学への進学者も多いのが特徴です。

  • 国公立大学:地元の筑波大学をはじめ、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学などの旧帝国大学や難関大学に合格者を出しています。2024年度は、国公立大学全体で61名の合格実績があります。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの「早慶上理ICU」に68名、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)に101名が合格しています(2024年度実績)。

  • その他:医学部医学科への合格者も25名と多く、理系に強いことがうかがえます。 また、海外の大学へも多数の生徒が進学しており、グローバルな進路選択が可能な環境です。

これらの進学実績は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての探究活動や、国際バカロレア(IB)プログラムなど、特色ある教育活動によって支えられています。

茗溪学園高等学校の特長・アピールポイント

茗溪学園高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラム認定校:世界で通用する大学入学資格を取得できるIBコースを設置しており、海外大学進学への道が大きく開かれています。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校:文部科学省から指定を受け、先進的な理数系教育を実践しています。大学や研究機関と連携した高度な学びが可能です。

  • 活発な探究活動「個人課題研究」:高校2年生全員が1年間かけて一つのテーマを研究し、論文にまとめる「個人課題研究」は、探究力や思考力を飛躍的に高める茗溪学園の伝統です。

  • 生徒の自主性を尊重する自由な校風:校則は比較的緩やかで、生徒一人ひとりの個性を大切にする雰囲気があります。

  • 国際色豊かな学習環境:全校生徒に占める帰国生の割合が高く、日常的に多様な文化に触れることができます。海外からの留学生も積極的に受け入れています。

  • つくば研究学園都市という恵まれた立地:最先端の研究機関が集まるつくばという立地を活かし、研究者による講演会や施設見学など、本物に触れる機会が豊富にあります。

  • 充実した寮生活:全国、そして世界中から生徒が集まるための学寮が完備されています。寮生活を通して、協調性や自立心を育むことができます。

茗溪学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、茗溪学園高等学校の様々な側面について、多くの声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「自由な校風でのびのびと学校生活が送れる」という意見が非常に多いです。

    • 「個人課題研究など、探究活動が充実していて面白い」といった、学びの質に対する肯定的な声が目立ちます。

    • 「帰国生や留学生が多く、様々な価値観に触れることができて視野が広がった」という国際的な環境を評価する声も多数あります。

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」など、教員のサポート体制を評価する意見も見られます。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら高いレベルで活動できる」という文武両道を実感する声があります。

  • 気になる点

    • 「駅から遠く、バスを利用する必要があるためアクセスが少し不便」という意見があります。

    • 「宿題や課題が多く、自主的に学習計画を立てないと大変」といった、学習量の多さに関する声も聞かれます。

    • 「自由な校風だからこそ、自己管理能力が強く求められる」という点は、人によって合う合わないがあるかもしれません。

    • 「施設が全体的に少し古い部分がある」という口コミも見られます。

アクセス・通学

茗溪学園高等学校へのアクセス方法は、主に公共交通機関とスクールバスの利用となります。

  • つくばエクスプレス(TX)「つくば駅」:駅前の「つくばセンター」バスターミナルからタクシーで約10分。

  • つくばエクスプレス(TX)「研究学園駅」:駅前から直通のスクールバスが運行されています。 自転車で通学する生徒もいるようです。

  • JR常磐線「ひたち野うしく駅」:駅前から直通のスクールバスが運行されています。

スクールバスは複数の路線が運行されており、つくば市内だけでなく、千葉県や東京都方面からも多くの生徒が通学しています。 また、学寮が完備されているため、全国各地から生徒が集まっています。

茗溪学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

茗溪学園高等学校を目指す君へ。もし君が「ただ知識を覚えるだけじゃ物足りない」「世界中の人たちと交流してみたい」「好きなことをとことん突き詰めてみたい」という熱い想いを持っているなら、茗溪学園は最高の舞台になるはずです。この学校は、答えのない問いに仲間と向き合い、自分だけの答えを見つけ出す楽しさを教えてくれます。

受験勉強では、もちろん高い基礎学力が必要です。特に、なぜそうなるのかを自分の言葉で説明できる論理的思考力や表現力を磨いておきましょう。面接では、君が茗溪学園で何を学び、どのように成長したいのかを、自信を持って伝えてください。探究心と自主性を大切にする茗溪学園は、きっと君の挑戦を全力で応援してくれるでしょう。頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。