西宮市立西宮東高等学校は、兵庫県西宮市にある、文武両道を掲げる活気あふれる市立高校です。甲子園にもほど近い広大な敷地に充実した施設を誇り、生徒一人ひとりの可能性を伸ばす多彩な教育活動が展開されています。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境が、ここ西宮市立西宮東高等学校にはあります。
「東高(ひがしこう)」の愛称で親しまれ、地域からの信頼も厚いこの学校では、特色あるコース制と、生徒の主体性を育む探究活動が大きな魅力となっています。65分授業や2学期制といった独自のカリキュラムを取り入れ、質の高い学びを提供している点も注目されています。
この記事では、そんな西宮市立西宮東高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな姿まで、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
西宮市立西宮東高等学校の基本情報
以下に西宮市立西宮東高等学校の基本的な情報をまとめました。
西宮市立西宮東高等学校の偏差値・難易度・併願校
西宮市立西宮東高等学校は、学力と個性を両方伸ばしたいと考える受験生に人気の高い学校です。偏差値だけでなく、自分に合った学校かどうかを総合的に判断することが大切です。
学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。
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普通科数理・科学コース:66
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普通科人文・社会科学コース:64
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普通科普通コース:62
同じくらいの偏差値の高校としては、公立では尼崎稲園高等学校や宝塚北高等学校などが挙げられます。難易度の目安として、合格に必要な内申点は普通科で250点満点中203点程度、推薦選抜のコースでは45点満点中38点程度がひとつの基準となるようです。
兵庫県の公立高校入試では、第二志望まで選択できますが、現実的には私立高校を併願する受験生がほとんどです。西宮市立西宮東高等学校の受験生の主な併願校としては、仁川学院高等学校、報徳学園高等学校、雲雀丘学園高等学校、須磨学園高等学校などが挙げられます。
西宮市立西宮東高等学校に設置されている学科・コース
西宮市立西宮東高等学校では、生徒一人ひとりの興味や進路に合わせた学びができるよう、特色ある学科やコースが設置されています。
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普通科 普通コース
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1年次は共通の科目を学び、2年次から文系・理系に分かれます。幅広い進路希望に対応し、基礎学力の定着から応用力の育成までを目指します。
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普通科 数理・科学コース
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実験や実習を重視したカリキュラムで、科学的な思考力を養います。理数系の分野に強い関心を持つ生徒におすすめです。
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普通科 人文・社会科学コース
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フィールドワークや発表・討論などを通じて、自己表現力や社会への探究心を深めます。人文・社会科学系の分野で活躍したい生徒に適しています。
なお、令和7年度(2025年度)から、「数理・科学コース」は「科学探究科」、「人文・社会科学コース」は「社会探究科」へと改編される予定です。 これにより、さらに探究的な学びが強化されることが期待されます。
西宮市立西宮東高等学校の特色・校風
西宮市立西宮東高等学校は、「文武両道」と「探究的な学び」を大切にする、活気と知的好奇心にあふれた校風です。
生徒たちは真面目で一生懸命な人が多いと言われており、勉強だけでなく学校行事や部活動にも積極的に取り組む雰囲気が根付いています。 宿題の量は決して少なくないようですが、計画的にこなすことで学力を着実に伸ばすことができます。
校則については、スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内では電源をOFFにするというルールがあります。 しかし、口コミによると「みんな常識の範囲で使っている」という声もあり、厳しすぎるという印象は少ないようです。 2024年度入学生からは新しい標準服が導入されており、制服の評判も変化している可能性があります。
アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。土曜授業は基本的にありませんが、探究活動や行事などで登校日となる場合があります。全体的に、生徒の自主性を重んじつつも、規律ある学校生活を送るための指導が行き届いていると言えるでしょう。
西宮市立西宮東高等学校の部活動・イベント
部活動
西宮市立西宮東高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が熱心に活動しています。 運動部・文化部ともに充実しており、それぞれの目標に向かって日々練習に励んでいます。
特に全国レベルの実績を誇る放送部や、本格的な設備で活動できるダンス部などが有名です。 また、ギター・マンドリン部や箏曲部、山岳部といった多彩な文化部も活発に活動しています。 広大な敷地には、サッカー専用グラウンド、50mプール、テニスコート、武道場などが完備されており、運動部にとっては最高の環境が整っています。
イベント
東高の学校生活は、年間を通して多彩なイベントで彩られています。 中でも「東高祭(文化祭)」は、地域でも評判の大きな盛り上がりを見せます。 1年生は模擬店、2年生は体育館でのダンス、3年生は隣接する本格的なホール「なるお文化ホール」で演劇を発表し、そのクオリティの高さは多くの人を魅了します。
その他にも、クラスの団結が深まる体育大会や球技大会、水泳大会、そして約20kmを歩き抜く伝統の強歩大会やマラソン大会など、生徒の心身を鍛える行事が数多く用意されています。 2年生の修学旅行では沖縄を訪れ、平和学習や自然体験を通じて見聞を広めます。 また、希望者対象のニュージーランド語学研修など、国際交流の機会も設けられています。
西宮市立西宮東高等学校の進学実績
西宮市立西宮東高等学校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している進学校です。生徒一人ひとりの進路希望を実現するため、手厚いサポート体制が整っています。
最新の大学進学実績(2024年度入試結果)を見ると、以下のような成果を上げています。
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国公立大学
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京都大学、大阪大学、神戸大学といった難関大学をはじめ、多くの国公立大学に合格者を出しています。 特に、地元の神戸大学には15名、兵庫県立大学には17名が合格しています。
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難関私立大学
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「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)には、合計で433名もの合格者が出ており、圧倒的な強さを見せています。 また、近畿大学にも252名が合格しています。 早稲田大学や慶應義塾大学といった関東の難関大学への合格者もいます。
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その他の進路
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ほとんどの生徒が大学進学を目指しますが、一部には専門学校へ進学したり、就職したりする生徒もいます。
これらの高い進学実績は、65分授業による密度の濃い授業や、生徒の探究心を刺激する「探究道場」といった独自の教育プログラムに支えられています。
西宮市立西宮東高等学校の特長・アピールポイント
西宮市立西宮東高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。
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充実した施設環境
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約5万平方メートルの広大な敷地に、600名収容の「なるお文化ホール」、競技用50mプール、サッカー専用グラウンドなど、公立高校とは思えないほどの施設が整っています。
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独自の「探究道場」プログラム
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中学生も参加できる「探究道場」というユニークな探究学習プログラムがあり、科学的・社会的なテーマについて深く掘り下げる機会が豊富にあります。
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65分授業と2学期制
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じっくりと学べる65分授業と、効率的に学習を進められる2学期制を採用し、質の高い学びを実現しています。
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活気あふれる学校行事
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本格的なホールで行われる文化祭の演劇や、伝統の強歩大会など、生徒が主体となって創り上げる行事は、一生の思い出になります。
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新設される「科学探究科」「社会探究科」
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2025年度から、これまでのコース制を発展させた新学科がスタート。より専門的で高度な探究活動が期待されます。
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ニュージーランド語学研修
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希望者を対象に海外研修を実施しており、グローバルな視野を養うことができます。
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地域との連携
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大学や企業、地域と連携した学習機会が多く、社会とのつながりの中で学ぶことができます。
西宮市立西宮東高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生から寄せられた西宮市立西宮東高等学校のリアルな声を紹介します。
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良い点:
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「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」という声が非常に多いです。特に文化祭の完成度の高さは自慢のようです。
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「施設が充実していて、部活動に打ち込むには最高の環境」と、恵まれた設備を評価する意見も目立ちます。
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「勉強も部活も行事も、何事にも一生懸命な人が多く、刺激し合える良い環境」という口コミも多く、文武両道を実践している様子がうかがえます。
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「先生方は熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」といった、学習サポートの手厚さに関する声もあります。
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気になる点:
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「課題の量が多くて大変」という声は、進学校ならではの意見として一定数見られます。
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「駅から少し歩くのが難点」という意見もありますが、「ららぽーとを通り抜けて帰るのが楽しい」というポジティブな捉え方もあるようです。
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「教師間の連携が取れていないと感じることがあった」という少し厳しい意見も見られました。
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女子の制服については、リボンやネクタイがないデザインを少し残念に思う声もあるようです。 ただし、2024年度から新標準服が導入されています。
アクセス・通学
西宮市立西宮東高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。
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阪神本線 「鳴尾・武庫川女子大前駅」から南へ徒歩約8〜11分
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阪神バス 「西宮東高校前」バス停下車すぐ
多くの生徒が西宮市内や尼崎市、芦屋市などから通学していますが、電車と自転車を乗り継いで通う生徒も多いようです。最寄りの鳴尾・武庫川女子大前駅は普通電車しか停車しませんが、多くの生徒は甲子園駅まで行き、そこから徒歩やバス、あるいは駅前の商業施設を通り抜けて通学しています。
西宮市立西宮東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
西宮市立西宮東高等学校を目指す君へ。この学校は、ただ勉強を頑張るだけでなく、高校生活の全てを全力で楽しみたい、そんなエネルギーにあふれた君にぴったりの場所です。充実した設備の中で部活動に打ち込み、仲間と最高の思い出を作りたいと考えているなら、西宮市立西宮東高等学校は最高の選択肢になるでしょう。
受験勉強においては、基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に、特色選抜を考えている場合は、内申点も非常に重要になります。中学校の定期テスト一つひとつに真剣に取り組み、日々の授業を大切にしてください。そして、なぜ東高で学びたいのか、入学して何をしたいのかを具体的にイメージすることが、面接や小論文でのアピールにつながります。高い目標に向かって努力し続ける君を、西宮市立西宮東高等学校は温かく迎えてくれるはずです。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。