足立学園高等学校は、東京都足立区に位置する、伝統ある私立男子校です。「質実剛健・有為敢闘」を校訓に掲げ、学業と部活動の両立(文武両道)を奨励し、社会で活躍できるたくましい紳士の育成を目指しています。

北千住駅から徒歩1分という交通の便の良さも、足立学園高等学校の大きな魅力の一つです。生徒一人ひとりの進路希望に対応するため、習熟度別に3つのコースが設定されており、難関大学への進学実績も豊富です。

この記事では、そんな足立学園高等学校について、偏差値やコース内容、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。男子校ならではの活気ある雰囲気の中で、充実した高校生活を送りたいと考えている受験生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

足立学園高等学校の基本情報

足立学園高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 足立学園中学校・高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男子校
所在地 〒120-0026 東京都足立区千住旭町40-24
代表電話番号 03-3888-5331
公式サイト https://www.adachigakuen-jh.ed.jp/

足立学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

足立学園高等学校の入試は、学力や進路目標に応じてコースが分かれています。そのため、自分のレベルに合った挑戦が可能です。

コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 探究コース:65

  • 文理コース:62

  • 総合コース:55

同じくらいの偏差値の高校としては、都内の他の私立男子校や共学校が挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、推薦入試の種類やコースによって異なりますので、学校説明会などで最新の情報を確認することをおすすめします。

主な併願校としては、以下のような高校が挙げられることが多いようです。

  • 日本大学豊山高等学校

  • 駒込高等学校

  • 東洋大学京北高等学校

  • 獨協埼玉高等学校

  • 順天高等学校

足立学園高等学校は、推薦入試(単願・併願)と一般入試が設けられています。特に併願優遇制度を利用する場合は、内申点が重要になるため、中学の定期テスト対策をしっかり行うことが大切です。

足立学園高等学校に設置されている学科・コース

足立学園高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための3つのコースが設置されています。

  • 探究コース

    「答えのない課題に向き合い探究する能力」の育成を目指すコースです。難関国公立大学や海外の難関大学への進学を目標とし、課題探究型の授業を中心に、幅広い教養と国際的視野を養います。

  • 文理コース

    難関私立大学への現役合格を目指すコースです。2年次から文系と理系に分かれ、仲間と切磋琢磨しながら自主的に学ぶ力を身につけます。

  • 総合コース

    基礎学力を定着させながら、スポーツや文化活動など、得意な分野を活かして難関私立大学への合格を目指すコースです。総合型選抜(旧AO入試)なども視野に入れた指導が行われます。

足立学園高等学校の特色・校風

足立学園高等学校は、「文武両道」「質実剛健」を掲げる、活気のある男子校です。

生徒たちの雰囲気は、男子校ならではの明るく元気な生徒が多い一方で、授業には真面目に取り組む姿勢が見られます。校則については、頭髪などに関してやや厳しいと感じる声もありますが、一般的な範囲内という意見が多いようです。スマートフォンの校内での使用は、昼休みや放課後など、決められた時間と場所で許可されています。アルバイトは原則として禁止されています。

制服は、伝統的なネイビーブルーの詰襟で、品格があると評判です。宿題の量はコースや学年によって差があるようですが、計画的にこなす習慣が求められます。土曜授業も実施されています。

足立学園高等学校の部活動・イベント

足立学園高等学校は部活動が非常に盛んで、高校生の加入率は82%と高い水準です。運動部、文化部ともに多くの部が活発に活動しています。

特に柔道部は全国レベルの強豪として知られており、数々の大会で輝かしい成績を収めています。そのほか、アメリカンフットボール部、バスケットボール部、山岳部なども熱心に活動しています。文化部では、吹奏楽部や鉄道研究部、珍しい部活としてチェス同好会やクイズ研究同好会などもあります。

足立学園では、生徒たちの学校生活を彩る様々なイベントが年間を通して開催されています。

  • 体育祭

    男子校ならではの熱気と迫力に満ちた体育祭は、大きな盛り上がりを見せます。騎馬戦や棒倒しといった伝統的な競技は特に見ごたえがあります。

  • 学園祭(Adachi Gakuen Festival)

    毎年9月に行われる学園祭は、2日間で約6,000人が来場する一大イベントです。各クラスや文化部による展示・発表のほか、ステージでのパフォーマンスなど、多彩な企画で賑わいます。

  • 修学旅行(高校2年)

    高校2年次には修学旅行が実施されます。事前学習を通して、訪問地の歴史や文化への理解を深めます。

足立学園高等学校の進学実績

足立学園高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っており、高い進学実績を誇ります。

2025年度の大学合格実績(2025年4月5日判明分、浪人含む)を見ると、国公立大学に11名、早慶上理に41名、GMARCHに83名が合格しています。

  • 国公立大学

    東京大学2名、その他、北海道大学、筑波大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学

    早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学(早慶上理)に計41名が合格しています。また、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学(GMARCH)にも計83名が合格するなど、多くの生徒が難関私立大学への進学を果たしています。

これらの進学実績を支えるため、足立学園では勉強合宿やOB懇談会など、多彩な進路サポートプログラムが用意されています。

足立学園高等学校の特長・アピールポイント

足立学園高等学校には、生徒の成長を促す独自の魅力的な取り組みが数多くあります。

  • 独自の「志共育」

    「世のため人のために活躍できる人材」の育成を目指し、生徒が自らの将来の夢(志)を見つけ、発表する機会を設けています。

  • 先進的なICT教育

    マイクロソフト社から「Showcase School」に認定されており、ICTを効果的に活用した授業を展開しています。

  • 多彩なグローバル教育プログラム

    希望者制で、オーストラリアへのターム留学やイギリスの名門ラグビースクールでの語学研修など、7種類の海外プログラムが用意されています。

  • 探究学習の重視

    「探究総合」の授業では、生徒が自らテーマを設定し、論文作成やプレゼンテーションを行うことで、課題解決能力を養います。

  • 心と体を育む「紳士教育」

    品格あるたくましい男子の育成を目指し、専門家を招いた特別授業などを実施しています。

  • 充実した施設

    約300席ある年中無休の自習室や、屋上にテニスコートやゴルフ練習場を備えた6階建ての体育館など、学習・スポーツ両面の施設が充実しています。

  • 駅徒歩1分の好アクセス

    JRや私鉄など複数路線が乗り入れるターミナル駅「北千住」駅から徒歩わずか1分という、通学に非常に便利な立地です。

足立学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

足立学園高等学校についての口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」など、教員のサポート体制を評価する声が多く見られます。

    • 「男子校なので気兼ねなく、毎日が楽しい」「体育祭や文化祭などの行事が非常に盛り上がる」といった、学校生活の充実度に関するポジティブな意見が目立ちます。

    • 「北千住駅からすぐなので通いやすい」というアクセスの良さは、多くの生徒や保護者から高く評価されています。

    • 「自習室などの施設が充実していて勉強に集中できる」という声もあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に頭髪指導に関する意見が見られます。

    • 「コースによって授業の進度や雰囲気に差がある」といった声も一部にあります。

    • 「一部の運動部の活動が活発で、少し体育会系の雰囲気がある」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

足立学園高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR常磐線、東武スカイツリーライン、東京メトロ日比谷線・千代田線、つくばエクスプレス「北千住駅」東口から徒歩約1分

    • 京成線「京成関屋駅」から徒歩約7分

複数の路線が利用できるターミナル駅のすぐ近くという立地のため、東京都内だけでなく、千葉県や埼玉県など、広いエリアから生徒が通学しています。

足立学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

足立学園高等学校は、「文武両道」を実践しながら、仲間と共に大きく成長したいと考える君にぴったりの学校です。男子校ならではの熱気と一体感を味わいながら、充実した3年間を送ることができるでしょう。特に、柔道をはじめとする部活動に打ち込みたい生徒や、独自の「志共育」を通じて将来の夢を見つけたい生徒に強くおすすめします。

足立学園高等学校の入試では、基礎的な学力が問われます。まずは中学校の授業内容を完璧に理解し、苦手科目をなくすことが合格への第一歩です。その上で、過去問に繰り返し取り組み、出題傾向に慣れておきましょう。推薦入試を考えている場合は、日々の授業態度や定期テストへの取り組みが評価される内申点も非常に重要です。夢の実現に向けて、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。