雲雀丘学園高等学校は、兵庫県宝塚市に位置し、幼稚園から高校までを擁する伝統ある男女共学の私立学校です。創立以来、「孝道」を基本とした人間教育を大切にし、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すためのきめ細やかな指導と、充実した学習環境が大きな魅力です。

進学実績も非常に高く、多くの生徒が難関国公立大学や有名私立大学へと進学しています。学習面だけでなく、部活動や学校行事も盛んで、生徒たちは文武両道を実践しながら充実した学校生活を送っています。この記事では、そんな雲雀丘学園高等学校の魅力を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。

これから高校受験を考える中学生と保護者の皆さんにとって、学校選びは将来を左右する大切な一歩です。雲雀丘学園高等学校がどのような学校なのか、具体的なイメージを掴み、自分に合った学校かどうかを判断する材料にしていただければ幸いです。

雲雀丘学園高等学校の基本情報

以下に雲雀丘学園高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 雲雀丘学園高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒665-0805 兵庫県宝塚市雲雀丘4-2-1
代表電話番号 072-759-1300
公式サイトURL https://www.hibari.jp

雲雀丘学園高等学校の偏差値・難易度・併願校

雲雀丘学園高等学校の偏差値は、学科・コースによって異なりますが、全体的に高いレベルにあります。

  • 文理探究コース: 偏差値 64

この偏差値は兵庫県内でも上位に位置し、しっかりとした学力と準備が必要になります。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では市立西宮高校(グローバル・サイエンス科)や宝塚北高校(グローバルサイエンス科)、私立では関西学院高等部などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、5教科の合計で23〜25程度、9教科の合計では40以上が目標となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力試験の結果が重視される傾向にあります。

主な併願校としては、公立高校を目指す受験生が、実力相応の挑戦校として雲雀丘学園高等学校を選ぶケースが多いようです。具体的には、豊中高校や茨木高校(大阪府)、市立西宮高校や神戸高校(兵庫県)などが挙げられます。私立高校では、箕面自由学園高校や関西大学第一高校などと合わせて検討する受験生が見られます。

雲雀丘学園高等学校に設置されている学科・コース

雲雀丘学園高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に合わせた学びを提供しています。

  • 文理探究コース

    • 高校から入学する生徒が所属するコースです。難関国公立大学や有名私立大学への進学を目指し、高いレベルの授業が展開されます。探究活動にも力を入れており、自ら課題を見つけ、解決していく力を養います。

  • 一貫探究コース

    • 中学校からの内部進学生が所属するコースです。6年間の一貫教育の中で、計画的かつ継続的に学力を伸ばし、人間性を育んでいきます。

雲雀丘学園高等学校の特色・校風

雲雀丘学園高等学校の校風は、「落ち着いた雰囲気」「文武両道」「探究学習の重視」といったキーワードで表すことができます。創立の精神である「孝道」と、サントリー創業者である初代理事長の「やってみなはれ」の精神が、教育の根幹にあります。

  • 宿題の量:口コミを見ると「多い」という声が目立ちます。日々の課題が多く、予習・復習が欠かせないようです。学習習慣をしっかりと身につける必要があります。

  • 校則:私立高校ということもあり、校則は比較的厳しいという意見が多いです。特に、スマートフォンの校内での使用は禁止されており、朝に回収され、終礼時に返却されるという決まりがあります。頭髪や服装に関しても指導があるようです。アルバイトや下校途中の寄り道も原則禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。ほとんどの生徒が大学進学を目指しており、互いに切磋琢磨しながら学習に取り組む環境が整っています。

  • 制服の評判:制服については、特に女子生徒の冬服が可愛いと評判です。一方、指定のコートが高価である点などを気にする声も一部見られます。

  • 土曜授業:土曜日も授業が行われる6日制を採用しています。

雲雀丘学園高等学校の部活動・イベント

部活動

雲雀丘学園高等学校では、勉強と部活動の両立が推奨されており、多くの生徒が部活動に励んでいます。

運動部、文化部ともに種類が豊富で、活発に活動しています。特に有名な部活動としては、硬式野球部やサッカー部、ギター・マンドリン部、放送部などがあります。近年ではダンス同好会が全国大会で入賞するなど、新しい部活動も実績を上げています。

  • 運動部:硬式野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、硬式テニス、ソフトテニス、剣道、柔道、水泳、陸上など

  • 文化部:美術、E.S.S.、書道、箏曲、茶道、華道、演劇、ギター・マンドリン、科学、吹奏楽、合唱、鉄道研究、放送、ボランティアなど

イベント

生徒が中心となって企画・運営する学校行事は、大きな盛り上がりを見せます。仲間との絆を深め、成長する貴重な機会となっています。

  • 体育大会(5月):クラス対抗で様々な競技に熱中します。

  • 文化祭(9月):1年生は教室展示、2年生は劇、3年生は模擬店と、学年ごとに特色ある出し物を行います。文化部の発表の場でもあり、多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行(高校2年生):海外と国内から行き先を選択することができます。生徒たちが主体となって計画を立てる「研修旅行」も特徴的です。

雲雀丘学園高等学校の進学実績

雲雀丘学園高等学校は、関西でも有数の進学校として知られており、毎年高い大学進学実績を誇っています。

2025年度の大学合格実績(既卒生含む)を見ると、国公立大学に114名が合格しています。

  • 国公立大学

    • 京都大学:2名

    • 大阪大学:16名

    • 神戸大学:14名

    • 大阪公立大学:14名

    • 兵庫県立大学:17名

    • その他、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学などの旧帝国大学や、筑波大学、岡山大学、広島大学など全国の国公立大学に合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)には合計で475名が合格しています。

    • 早慶上理ICU(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学)にも7名が合格しています。

これらの高い進学実績は、日々の授業に加え、夏期・冬期・春期休暇中の講習や、放課後の補習など、手厚い進学サポート体制によって支えられています。職員室の近くには先生に質問しやすいスペースが設けられているなど、生徒の学習意欲に応える環境が整っています。

雲雀丘学園高等学校の特長・アピールポイント

雲雀丘学園高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 「やってみなはれ」精神に基づく探究学習:サントリー創業者である初代理事長の精神を受け継ぎ、生徒の挑戦を後押しする校風です。大学や企業と連携した「探究プロジェクト」や、教職員が専門分野を活かして開講する「探究ゼミ」など、興味関心を深める機会が豊富に用意されています。

  • 駅直結の抜群のアクセスと安全性:阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅に専用改札口があり、一般道を通らずに安全に通学できます。

  • 充実したICT環境:全ホームルーム教室にプロジェクターが設置され、Wi-Fi環境も整備されています。生徒一人ひとりが学習端末を活用し、授業や探究活動に取り組んでいます。

  • グローバル教育の推進:ネイティブ教員が複数在籍し、実践的な英語教育が行われています。希望者対象の海外研修プログラムも充実しており、国際的な視野を広げることができます。

  • 「共育」と「共学」の理念:学校と家庭が協力して生徒を育てる「共育」、そして保護者や教員も生徒と共に学ぶ「共学」という考え方を大切にしています。

  • 面倒見の良い手厚いサポート体制:先生方の指導が丁寧であるという評判が多く聞かれます。進路指導はもちろん、日々の学習についても親身に相談に乗ってくれる環境があります。

  • 豊かな自然に囲まれた学習環境:宝塚市の丘陵地に位置し、緑豊かで落ち着いた環境の中で学習に集中することができます。

雲雀丘学園高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考に、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点

    • 「先生方のサポートが手厚く、質問しやすい環境がある」という声が多く聞かれます。

    • 「駅から直結で通学が便利で安全」という点は、多くの生徒や保護者から高く評価されています。

    • 「探究活動など、自分の興味を深められるプログラムが充実している」と、主体的な学びの機会を肯定的に捉える意見があります。

    • 「周りの生徒の学習意欲が高く、切磋琢磨できる環境が良い」と感じる生徒が多いようです。

    • 「施設が綺麗で学習環境が整っている」という口コミも多く見られます。

  • 気になる点

    • 「校則が厳しい」という意見が最も多く見られます。特にスマートフォンに関するルールや服装規定について、窮屈に感じる生徒がいるようです。

    • 「課題の量が多く、毎日大変」という声もあります。自主的な学習計画が求められます。

    • 「指定のコートなどが高価である」など、費用面に関する意見も一部あります。

    • 「学校行事は楽しいが、準備期間が短いと感じることがある」という声も見られました。

アクセス・通学

雲雀丘学園高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅下車、西改札口から専用通路で徒歩約3分。

  • JR宝塚線「川西池田」駅下車、徒歩約12分。

駅に専用通路・改札が直結しているため、雨の日でも濡れることなく、安全に通学できるのが大きな利点です。通学している生徒は、宝塚市、川西市、池田市、豊中市、西宮市など阪神間の幅広いエリアから集まっています。大阪市内から通う生徒もいます。

雲雀丘学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。雲雀丘学園高等学校は、「高いレベルで勉強と学校生活を両立させたい」「将来の夢に向かって、探究活動などを通して主体的に学びたい」と考えている君にぴったりの学校です。真面目で落ち着いた雰囲気の中で、同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境は、大きな成長につながるでしょう。

雲雀丘学園高等学校の入試では、5教科の総合的な学力が問われます。日々の授業内容を確実に理解することはもちろん、苦手科目をなくし、どの教科でも安定して得点できる力を養うことが大切です。特に、数学や英語は進度が速いという特徴があるので、中学の内容を完璧にした上で、少し先取り学習を進めておくと入学後もスムーズに授業についていけるはずです。雲雀丘学園高等学校で充実した3年間を送ることを心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。