沖縄県立首里東高等学校は、那覇市の歴史ある首里石嶺町の閑静な住宅街に佇む、活気あふれる男女共学の普通科高校です。 1984年に開校して以来、「ひがし」の愛称で地域に親しまれ、多くの卒業生を社会に送り出してきました。 生徒一人ひとりの個性を尊重し、学習と部活動の両立を奨励する「文武両道」の精神が根付いているのが、この首里東高等学校の大きな魅力です。
校訓である「敬・達・創」は、他人を敬い、目標を達成し、新たな価値を創造する人間になることを目指す、生徒たちの指針となっています。 この教えのもと、生徒たちは日々の学習はもちろん、学校行事や部活動にも主体的に取り組み、充実した高校生活を送っています。
この記事では、そんな首里東高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を通して、皆さんの高校選びの参考にしていただければ幸いです。
首里東高等学校の基本情報
以下に首里東高等学校の基本的な情報をまとめました。詳細については、公式サイトをご確認ください。
首里東高等学校の偏差値・難易度・併願校
首里東高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントになります。ここでは、最新のデータと共に、合格に必要な内申点の目安や主な併願校について解説します。
普通科の偏差値は「41」前後とされています。 これは沖縄県内の高校の中では中堅レベルに位置づけられます。合格するためには、中学校の内申点も重要となり、一般的には「3.0」程度が一つの目安と言われています。ただし、これはあくまで目安であり、当日の入学試験の得点との合計で合否が判断されるため、日々の学習を怠らないことが大切です。
沖縄県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、首里東高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を併願する傾向があります。主な併願校としては、興南高等学校や沖縄尚学高等学校などが挙げられます。これらの私立高校はそれぞれ特色が異なるため、自分の学力や将来の目標に合わせて検討すると良いでしょう。
首里東高等学校に設置されている学科・コース
首里東高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。 全ての生徒が同じカリキュラムで学びますが、その中で生徒一人ひとりの進路希望に応じたきめ細やかな指導が行われています。
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普通科: 幅広い教養と基礎学力を身につけることを目標としています。文系・理系を問わず、多様な進路に対応できるカリキュラムが組まれており、大学進学から専門学校、就職まで、生徒それぞれの夢の実現をサポートします。特に、大学進学を目指す生徒のために「特進クラス」が各学年に1クラス設置されており、早朝講座や夏期講座などを通じて、より高いレベルの学力養成を図っています。
 
首里東高等学校の特色・校風
首里東高等学校の校風は、「文武両道」と「生徒の自主性」を重んじる活気ある雰囲気です。生徒たちは学習だけでなく、部活動や学校行事にも積極的に参加し、充実した学校生活を送っています。
口コミなどを見ると、「校則は他の高校に比べて比較的ゆるやか」という声が見られますが、基本的なマナーやルールは守るという意識が根付いています。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用は禁止されるなど、節度ある利用が求められます。服装検査は定期的に行われるようです。アルバイトについては、特別な事情がある場合に許可制となっていることが多いようです。
宿題の量については、特進クラスは進学に特化しているため多めですが、普通クラスは日々の予習・復習をしっかり行えばこなせる量という意見が多いようです。生徒たちの雰囲気は、活発で明るい生徒が多く、学校行事などは非常に盛り上がります。 制服は、男子が黒の学ラン、女子が紺のブレザーで、落ち着いたデザインが特徴です。土曜授業は基本的に実施されていません。
首里東高等学校の部活動・イベント
部活動
首里東高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。 運動部、文化部ともに多種多様な部が活動しており、県大会で上位の成績を収める部も少なくありません。
特に有名なのが「なぎなた部」で、全国大会の常連としてその名を知られています。また、放送部も全国レベルの実績を誇ります。その他、男女テニス部、弓道部、卓球部、水泳部、男子バスケットボール部、男女サッカー部なども県内で強豪として知られています。 文化部では、美術部や合唱部などがコンクールで優秀な成績を収めています。
イベント
首里東高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。生徒が主体となって企画・運営する行事が多く、クラスや学年の団結力を高める良い機会となっています。
中でも最大のイベントは、毎年秋に開催される文化祭「東雲祭(しののめさい)」です。 各クラスや文化部による展示、模擬店、ステージ発表などで大変な盛り上がりを見せ、地域住民も訪れる一大イベントとなっています。 また、体育祭(校内陸上)や新入生歓迎球技大会なども、生徒たちの熱気と笑顔であふれます。 修学旅行は、例年、県外の歴史や文化に触れる貴重な体験の場となっています。
首里東高等学校の進学実績
首里東高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポート体制が整っており、国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。
近年では、国公立大学への進学者も着実に増えており、特に地元の琉球大学には毎年多くの合格者を出しています。 昨年度の進路実績では、国公立大学に19名が合格しました。 私立大学では、県内の沖縄国際大学や沖縄大学への進学者が多いほか、GMARCHレベルの難関私立大学への合格者も出ています。
この進学実績を支えているのが、特進クラスを中心とした進学対策です。 早朝講座や夏期・冬期講座、必修模試などを実施し、生徒の学力向上を徹底的にサポートしています。 また、普通クラスでも習熟度別授業を取り入れるなど、個々の学力に応じた指導が行われています。 キャリア教育にも力を入れており、総合的な探究の時間などを通じて、生徒が自らの将来と向き合う機会を多く設けています。
首里東高等学校の特長・アピールポイント
首里東高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。ここでは、その特長とアピールポイントをいくつかご紹介します。
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文武両道を実践できる環境: 学習と部活動の両方に本気で打ち込める環境が整っています。全国レベルで活躍する部活動がある一方で、特進クラスを中心に進学指導も充実しています。
 
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活発な生徒会活動と学校行事: 「東雲祭」をはじめとする学校行事は生徒が主体となって運営され、非常に盛り上がります。 生徒の自主性を育む校風が根付いています。
 
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一人ひとりに向き合う進路指導: 特進クラスの設置や習熟度別授業など、生徒の学力や目標に応じたきめ細やかな指導体制が魅力です。 キャリア教育も充実しています。
 
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全国に誇る「なぎなた部」: 学校の象徴ともいえるなぎなた部は、長年にわたり全国の舞台で活躍を続けており、学校全体の誇りとなっています。
 
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地域に根差した教育活動: 古都・首里の落ち着いた環境の中で、地域との連携を大切にした教育活動が行われています。
 
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主体性を育む探究活動: 「総合的な探究の時間」では、生徒が自ら課題を設定し、解決に向けて探究する活動を推進しており、主体的に学ぶ力を養います。
 
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充実したサポート体制: 全職員が生徒一人ひとりの自己実現を後押しする温かい雰囲気があります。
 
首里東高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生から寄せられる首里東高等学校の口コミや評判を、良い点と気になる点に分けてご紹介します。
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良い点:
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「学校行事がとにかく楽しく、クラスの団結力が強い」という声が非常に多いです。特に東雲祭(文化祭)は最高の思い出になるようです。
 
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「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境がある」という意見も目立ちます。
 
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「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「特進クラスのサポートが手厚い」など、進路指導に関するポジティブな口コミも多く見られます。
 
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「校則が厳しすぎず、比較的自由な校風でのびのびと過ごせる」と感じている生徒が多いようです。
 
 
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気になる点:
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「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見が一部で見られます。
 
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「学校が高台にあるため、坂道が多くて通学が少し大変」という声もあります。
 
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「大学進学を目指すなら、本人の強い意志と努力が必要」という現実的な意見もあります。特に一般クラスでは、周囲の雰囲気に流されず、自分で学習習慣を確立することが大切なようです。
 
 
アクセス・通学
首里東高等学校へのアクセス方法をご紹介します。
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モノレール(ゆいレール): 最寄り駅は「儀保駅」で、駅から学校までは徒歩で約10〜15分です。
 
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路線バス: 学校の近くには「若夏学院前」バス停があり、ここから徒歩約3〜4分です。 那覇バスの路線が利用できます。その他にも、「石嶺」や「平安病院前」など、複数のバス停が徒歩圏内にあります。
 
通学エリアとしては、那覇市内全域のほか、浦添市や西原町など近隣の市町村から通う生徒も多いようです。
首里東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
首里東高等学校を目指す受験生の皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんに最後のアドバイスを送ります。
首里東高等学校は、勉強も部活も学校行事も、全部に全力で取り組みたい!というエネルギッシュな生徒にぴったりの学校です。仲間と協力して何かを成し遂げるのが好きな人、自主性を大切にしながら高校生活を送りたい人には、最高の3年間が待っているでしょう。特進クラスを目指すなら、高いレベルで学問を探究したいという強い意欲も大切になります。
受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも重要です。沖縄県の高校入試は、内申点と当日の学力検査の合計で評価されます。ですから、日々の授業態度を真面目にし、定期テストでしっかり点数を取って内申点を確保すること。そして、入試本番で実力を発揮できるよう、過去問などを活用して応用力を養うこと。この二つのバランスを意識して学習計画を立ててください。首里東高校で、充実した青春を送りましょう!応援しています。
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。