沖縄本島北部の豊かな自然に囲まれた今帰仁村に佇む沖縄県立北山高等学校は、75年以上の歴史と伝統を誇る学校です。「自主自律」「友愛協同」の校訓のもと、生徒一人ひとりの個性を尊重し、知・徳・体の調和のとれた人間育成を目指しています。地域に根ざしながらも、グローバルな視野を持つ人材育成にも力を入れているのが、この北山高等学校の大きな魅力です。

緑豊かで落ち着いた学習環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。小規模校ならではのきめ細やかな指導や、生徒と先生の距離の近さも北山高等学校の特長と言えるでしょう。生徒同士の絆も深く、学校全体に一体感があるという声も多く聞かれます。

この記事では、そんな沖縄県立北山高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績など、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しくご紹介します。この記事を通して、北山高校の魅力に触れ、あなたの高校選びの参考にしてください。

沖縄県立北山高等学校の基本情報

沖縄県立北山高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 沖縄県立北山高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒905-0424 沖縄県国頭郡今帰仁村字仲尾次540-1
代表電話番号 0980-56-2401
公式サイト http://www.hokuzan-h.open.ed.jp/

沖縄県立北山高等学校の偏差値・難易度・併願校

沖縄県立北山高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントです。ここでは、具体的な数値や目安を解説します。

学科・コースごとの偏差値

  • 理数科:48

  • 普通科:39

難易度の目安

北山高等学校の理数科は、沖縄県北部地区で唯一設置されている特色ある学科です。偏差値48は、沖縄県内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。合格のためには、中学校の基礎学力をしっかりと定着させることが不可欠です。内申点については、沖縄県の公立高校入試では中学3年間の成績が評価対象となり、調査書と学力検査の比重は原則として5:5で扱われます。そのため、日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで安定した成績を収めることが合格への鍵となります。

普通科の偏差値は39で、基礎的な学力があれば合格を目指せるレベルと言えます。同じくらいの偏差値の高校としては、与勝高等学校(普通科)や嘉手納高等学校(総合学科キャリアアップコース)などが挙げられます。

主な併願校

沖縄県の公立高校入試では、原則として1校1課程1学科しか出願できません。そのため、北山高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。沖縄県内の私立高校は選択肢が限られますが、受験生の学力や希望進路に応じて、沖縄尚学高等学校や興南高等学校などが併願校として考えられます。

沖縄県立北山高等学校に設置されている学科・コース

沖縄県立北山高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望に対応するための2つの学科が設置されています。それぞれの学科で、特色ある学びを展開しています。

  • 理数科

    • どんなことを学ぶ場所か:北部地区唯一の理数科で、国公立大学や難関私立大学への進学に対応できる学力を養います。探究活動などを通して、科学的な思考力や表現力を高めることを目指します。

    • どんな生徒におすすめか:理科や数学が好きで、将来は理系の大学に進学したいと考えている生徒におすすめです。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:幅広い知識と教養を身に付け、多様な社会に対応できる人材の育成を目指します。小規模校の利点を活かした、きめ細やかな指導が特徴です。

    • どんな生徒におすすめか:文系・理系を問わず、自分の興味や関心に合わせて幅広く学びたい生徒や、多様な進路を考えている生徒におすすめです。

沖縄県立北山高等学校の特色・校風

沖縄県立北山高等学校は、「一生懸命がかっこいい」を合言葉に、文武両道を実践する活気のある学校です。

校風

キーワード:文武両道、アットホーム、地域密着

生徒と先生の距離が近く、相談しやすいアットホームな雰囲気が特徴です。生徒のほとんどが地元出身のため、学校全体に一体感があるという声も聞かれます。いじめや大きなトラブルはほとんどなく、穏やかで平和な学校生活が送れるようです。

学校生活について

  • 宿題の量:宿題の量については、特に多いという口コミは見られませんでした。個々の進度に合わせて、計画的に学習を進めることが求められるようです。

  • 校則:スマートフォンの持ち込みは可能ですが、授業中以外の使用に限られるなど、一定のルールがあります。染髪には厳しいですが、ピアスやスカート丈などは比較的緩やかとの声があります。全体的に、生徒を過度に締め付けるような厳しい校則ではないようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは一体となって盛り上がる活発さも持ち合わせています。個性的な生徒も多く、お互いの個性を尊重しあう雰囲気があるようです。

  • アルバイト:届け出をすれば可能です。

  • 制服の評判:女子はセーラー服で、可愛らしく着こなせるデザインだと評判のようです。

  • 土曜授業:土曜授業の有無に関する明確な情報は見つかりませんでしたが、希望者を対象とした早朝及び放課後講座が実施されています。

沖縄県立北山高等学校の部活動・イベント

部活動

沖縄県立北山高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が学業と両立しながら熱心に活動しています。

特に有名なのが男子駅伝部で、全国大会出場の常連校としても知られています。陸上部も強豪で、輝かしい実績を残しています。そのほか、野球部、バスケットボール部、サッカー部、ホッケー部など多くの運動部が活動しています。

文化部も吹奏楽部、演劇部、放送部、生物同好会などがあり、生徒たちはそれぞれの興味関心に合わせて活動を楽しんでいます。

イベント

北山高等学校では、生徒たちが主体となって作り上げる学校行事が数多く開催され、学校生活を彩ります。

  • 北山祭(文化祭):毎年秋に開催される北山祭は、各クラスによる展示や舞台発表、バザーなどで大変盛り上がります。テーマは生徒から募集し、「北山の陣 青春よ 燃えろ北山魂!」といった情熱的なテーマが掲げられることもあります。

  • 体育祭:文化祭と交互に、体育的な行事も開催されます。クラス対抗で様々な競技に臨み、団結力を深めます。

  • 修学旅行:海外研修旅行や、アメリカのミルトン高校との姉妹校交流などを通して、グローバルな視野を養う機会も設けられています。

沖縄県立北山高等学校の進学実績

沖縄県立北山高等学校は、小規模校のメリットを活かした個に応じたきめ細やかな進路指導により、高い進路決定率を実現しています。

主な進学先

国公立大学や県内の4年制大学、専門学校など、生徒一人ひとりの希望に応じた多様な進路実績があります。特に理数科は、国公立大学や難関私立大学への進学を目標としており、高い学力を身につけるためのカリキュラムが組まれています。

具体的な大学名や人数の詳細な最新データは見つかりませんでしたが、過去には琉球大学や名桜大学などの県内国公立大学や、県外の大学へ進学する生徒を輩出しています。

進路サポート

希望者を対象とした早朝・放課後講座や、個々の進路に対応した小論文指導、面接指導など、手厚いサポート体制が整っています。先生と生徒の距離が近いため、進路に関する相談がしやすい環境も、高い進路実績につながっていると言えるでしょう。

沖縄県立北山高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、沖縄県立北山高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 北部地区唯一の理数科:専門性の高い学びを通して、国公立大学や難関私立大学への進学を目指せる環境が整っています。

  • アットホームで手厚い指導体制:小規模校の利点を最大限に活かし、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな教育を実践しています。

  • 全国レベルで活躍する部活動:特に男子駅伝部は全国的に有名で、高いレベルで文武両道を実践したい生徒にとって魅力的な環境です。

  • 豊かな自然に囲まれた学習環境:沖縄本島北部の緑豊かな環境で、落ち着いて学習に集中することができます。

  • 充実した学生寮を完備:遠隔地から進学する生徒のために学生寮が用意されており、安心して学校生活を送ることができます。

沖縄県立北山高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、沖縄県立北山高等学校での学校生活に対する様々な声が寄せられています。

良い点

  • 先生と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気で過ごしやすいという意見が非常に多いです。

  • いじめが少なく、生徒同士の仲が良いという声も多数見られます。

  • 学校行事が盛り上がり、クラスの団結力が強いと感じる生徒が多いようです。

  • 部活動が盛んで、特に駅伝部の活躍は学校の誇りとなっているようです。

  • 自然に囲まれたのどかな環境で、のびのびと学校生活を送れる点を魅力に感じる声もあります。

気になる点

  • 運動部、特に駅伝部が中心という雰囲気があり、文化部や学業に集中したい生徒には少し物足りなさを感じる可能性があるという意見がありました。

  • 交通の便があまり良くなく、通学に時間がかかるという声も見られます。

  • 周辺に遊ぶ場所が少ないため、都会的な高校生活に憧れる生徒には向かないかもしれません。

アクセス・通学

沖縄県立北山高等学校へのアクセス方法です。

  • 所在地:沖縄県国頭郡今帰仁村字仲尾次540-1

  • アクセス:学校の目の前にバス停があり、公共交通機関での通学が可能です。

  • 通学エリア:主に今帰仁村や本部町、名護市など、沖縄本島北部から通学する生徒が多いです。遠方からの生徒のために学生寮も完備されています。

沖縄県立北山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

沖縄県立北山高等学校は、豊かな自然の中で、勉強や部活動に一生懸命打ち込みたいと考えているあなたにぴったりの学校です。「一生懸命がかっこいい」というスローガンのもと、何事にも全力で取り組む仲間たちと、充実した3年間を過ごすことができるでしょう。特に、アットホームな雰囲気の中で先生や友達と深く関わりながら成長したい人、そして全国レベルの駅伝部で自分の限界に挑戦したい人には、最高の環境が待っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎学力を徹底的に固めることが大切です。理数科を目指す人は、応用問題にも対応できるよう、数学と理科の実力をさらに高めておきましょう。また、沖縄県の入試では内申点も重視されるため、日々の授業態度や提出物、定期テストにも真剣に取り組む姿勢が合格を引き寄せます。北山高等学校で、あなただけの「かっこいい」青春を見つけてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。