福井農林高等学校は、130年以上の歴史と伝統を誇る福井県唯一の農業専門高校です。「大地に生きる」を校訓に掲げ、自然に親しみ、生命を尊重する心豊かな人材の育成を目指しています。広大な敷地と充実した実習設備の中で、農業や環境、食に関する専門的な知識と技術を実践的に学ぶことができるのが、福井農林高等学校の大きな魅力です。
福井農林高等学校の基本情報
福井農林高等学校の偏差値・難易度・併願校
生物生産科: 41 生活科学科: 38 食品流通科: 38 環境工学科: 37
福井農林高等学校に設置されている学科・コース
生物生産科
野菜や果物、草花、畜産など、農産物の生産について幅広く実践的に学びます。 スマート農業といった最先端技術にも触れることができ、将来、農業の担い手として活躍したい人におすすめです。 環境工学科
森林の造成や公園づくりなど、緑地空間の設計・施工について学びます。 測量や土木の知識も身につけ、自然と共生しながら豊かな環境を創造したい人にぴったりの学科です。2年次からは「環境緑化コース」と「環境土木コース」に分かれます。 生活科学科
農業だけでなく、家庭科や福祉の視点から「生活」を総合的に学びます。 食物調理や被服製作、介護の基礎などを通して、豊かな暮らしをデザインする力を養いたい人におすすめです。 食品流通科
農産物の加工や流通、販売について専門的に学びます。 商品開発やマーケティングについても実践的に学ぶことができ、食の分野で新しいビジネスを生み出したいという意欲のある人におすすめです。2年次からは「加工コース」と「流通コース」に分かれます。
福井農林高等学校の特色・校風
校風・雰囲気
キーワードとしては「実践重視」「協調性」「地域密着」が挙げられます。実習が多く、生徒同士が協力して作業する場面が日常的に見られます。真面目で、自分の興味がある分野に熱心に取り組む生徒が多いようです。 宿題・課題
専門的なレポートや実習記録などの課題はありますが、量は標準的という声が多いです。日々の授業内容をしっかり復習することが大切になります。 校則
他の高校と比較して、特に厳しいということはないようです。 ただし、実習時の安全確保のための服装や頭髪に関する指導は徹底されています。スマートフォンの使用については、校内でのルールを守って使用することが求められます。 生徒たちの雰囲気
農業や自然が好きという共通の興味を持つ生徒が集まっているため、穏やかで協力的な雰囲気があります。男女問わず仲が良く、実習などを通して学年や学科を超えた交流も生まれます。 アルバイト
原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより許可される場合があるようです。学校生活に支障が出ない範囲で行うことが前提となります。 制服
男女ともにブレザータイプの制服です。 デザインについては、シンプルで機能的という評判です。 土曜授業
基本的に土曜授業はありません。
福井農林高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特に相撲部やレスリング部は全国大会の常連として知られています。 多くの選手が高校から競技を始めており、初心者でも全国を目指せる環境が整っています。 野球部、サッカー部、バレーボール部、テニス部なども活発に活動しています。 文化部
郷土芸能部は、和太鼓の演奏で全国高等学校総合文化祭に出場したり、海外公演を行ったりと、国内外で高い評価を得ています。 吹奏楽部や芸術部なども、地域のイベントなどで日頃の練習の成果を披露しています。 農業系
生物生産部、環境工学部、生活科学部など、各学科の学びに直結した部活動があります。 授業で学んだ知識をさらに深め、プロジェクト研究などに取り組んでいます。
イベント
農林祭(文化祭)
毎年秋に開催される最大のイベントです。生徒たちが育てた新鮮な野菜や果物、草花の苗、パンやジャムなどの加工品が販売され、毎年多くの地域住民で賑わいます。クラスごとの展示やステージ発表もあり、学校全体が一体となって盛り上がります。 体育祭
学科対抗リレーなど、クラスや学科の団結力が試される種目が多く、非常に盛り上がります。 田植祭・収穫祭
全校生徒で田植えや稲刈りを行う、まさに「大地に生きる」を体感できる伝統行事です。自分たちの手で米を育てる経験は、食べ物のありがたみや農業の大切さを学ぶ貴重な機会となります。 修学旅行
2年生の修学旅行では、北海道を訪れ、広大な農場で農業体験をする「ファームステイ」が実施されます。 他の高校では決して味わえない、特別な思い出を作ることができます。
福井農林高等学校の進学実績
大学・短期大学・専門学校への進学
卒業生の約半数が進学を選びます。 特に、福井県立大学や東京農業大学、日本大学生物資源科学部といった農業系の大学・学部への進学実績が豊富です。また、栄養士や保育士、造園、土木、調理、福祉など、各学科で学んだ専門知識をさらに深めるために専門学校へ進む生徒も多くいます。 就職
就職希望者の就職率は非常に高く、多くの生徒が地元福井の企業や団体に就職しています。農業法人や食品関連企業、造園・建設会社、福祉施設、さらには公務員(農業・林業職)など、専門性を活かせる求人が多いのが特長です。手厚い就職サポートにも定評があります。 進路サポート
インターンシップ(2年生全員)や社会人講師による授業などを通して、早い段階から職業観を育むキャリア教育に力を入れています。 また、各種資格・検定の取得を積極的に奨励しており、進学や就職に有利な資格を在学中に数多く取得することが可能です。
福井農林高等学校の特長・アピールポイント
広大な敷地と充実した実習施設
校内には水田、畑、果樹園、温室、演習林、畜舎、食品加工室、測量実習室など、専門的な学びを支えるための施設が充実しています。 多くの資格取得が可能
日本農業技術検定、危険物取扱者、測量士補、造園技能士、家庭科技術検定、介護職員初任者研修など、将来に役立つ様々な資格の取得を学校が全面的にサポートしています。 地域社会との強い連携
生徒が生産した農産物を販売する「ふれあいマート」の運営や、地域のイベントへの参加、小中学校への出前授業など、地域に根ざした活動を積極的に行っています。 国際的な農業基準「ASIAGAP認証」の取得
食の安全や環境保全に関する国際基準「ASIAGAP認証」を取得しており、グローバルな視点を持った農業を学ぶことができます。 インドネシアの農業高校との国際交流
インドネシアの農業高校と友好協定を結び、研修生の受け入れや派遣などを通して、国際的な視野を育む機会を提供しています。 体験を重視した独自の学校行事
全校生徒で行う「田植祭」や北海道での「ファームステイ」など、座学だけでは得られない貴重な体験ができる行事が豊富です。 「食」と「農」を通じた探究活動
地域の課題解決や農業振興につながるテーマを設定し、大学や企業と連携しながら探究活動に積極的に取り組んでいます。
福井農林高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢が明確になった」 「実習が多く、体を動かしながら楽しく学べる」 「同じ目標を持つ仲間と出会え、充実した3年間を過ごせた」 「先生方が専門分野に詳しく、熱心に指導してくれる」 「就職に強く、先生方のサポートも手厚い」 「農林祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が深まる」
気になる点 「実習では土や動物に触れるので、虫が苦手な人や潔癖症の人には少し大変かもしれない」 「夏場の農作業や冬場の作業は、体力的にきついと感じることもある」 「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じる人もいる」 「専門科目が多いため、普通科の高校に比べて大学の一般入試対策は自分で努力する必要がある」
アクセス・通学
鉄道 えちぜん鉄道三国芦原線「越前新保駅」から徒歩約5分
バス 京福バスの最寄りバス停からも通学が可能です。
福井農林高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

