千葉県立小金高等学校の偏差値・口コミ評判(2025年-2026年)

千葉県立小金高等学校は、松戸市周辺エリアでトップクラスの人気と実力を誇る、多くの受験生が憧れる高校です。ただ偏差値が高いだけでなく、生徒一人ひとりの個性を尊重し、将来の可能性を広げるためのユニークな教育システムが最大の魅力と言えるでしょう。高校生活を通して、自分の「好き」や「得意」を深く探求したいと考えている中学生にとって、小金高等学校は最高の環境を提供してくれます。

この学校の大きな特徴は、「進学を重視した総合学科」であることと、「行事の小金」と称されるほど活気にあふれた学校生活が両立している点にあります。大学進学という大きな目標に向かって真剣に学びながらも、仲間たちと一生の思い出に残るような学校行事に全力で打ち込む。そんなメリハリのある充実した3年間が、ここにはあります。

この記事では、そんな千葉県立小金高等学校がどのような学校なのか、偏差値や難易度といった受験情報から、在校生が語るリアルな学校生活の様子まで、詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたが小金高校でどのような3年間を送ることができるのか、きっと具体的にイメージできるようになるはずです。

小金高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目	内容
正式名称	千葉県立小金高等学校
公立/私立の別	公立
共学/別学の別	共学
所在地	〒270-0032 千葉県松戸市新松戸北2-14-1
代表電話番号	047-341-4155
公式サイトURL	https://cms1.chiba-c.ed.jp/kogane-h/

小金高等学校の偏差値・難易度・併願校

小金高等学校の受験を考える上で、最も気になる偏差値や難易度について詳しく見ていきましょう。

偏差値・難易度

小金高等学校の偏差値は、各種模擬試験などによって多少の幅はありますが、おおむね $65$ 前後とされています。これは千葉県内の公立高校の中でもトップレベルに位置し、合格するためには高い学力が求められます。人気の高さから入試倍率も高く、例年 $1.5$ 倍を超える厳しい競争となっています。

この学校の入学者選抜が「学力重視」である点は、受験生にとって非常に重要なポイントです。選抜は、学力検査（5教科500点満点）、調査書（内申点、135点満点を $0.5$ 倍した $67.5$ 点）、そして学校設定検査の作文（10点）の合計 $577.5$ 点満点で行われます。内申点の比重が比較的低く設定されているため、中学校での成績に多少の不安があっても、入試本番の学力検査で高得点を取ることができれば、逆転合格の可能性が十分にあります。これは、生徒の自主性を重んじる小金高等学校が、入学後の学習においても自ら学ぶ力を持つ生徒を求めていることの表れとも言えるでしょう。

合格に必要な内申点の目安

合格者の内申点は $101$ 点から $135$ 点まで幅広く分布していますが、安心して受験に臨むためには、3年間の合計で $120$ 点以上を目指したいところです。ただし、前述の通り学力検査の結果が最も重視されるため、内申点よりも5教科の総合的な実力を高めることに重点を置いた学習が必要です。

同じくらいの偏差値の他の高校

千葉県内で小金高等学校と同じくらいの難易度の高校としては、以下のような学校が挙げられます。これらの学校の動向も参考にしながら、志望校を検討すると良いでしょう。

薬園台高等学校
船橋東高等学校
柏南高等学校

主な併願校

千葉県の公立高校入試では、原則として1校しか受験できません。そのため、小金高等学校を第一志望とする受験生の多くは、万が一の場合に備えて私立高校を併願します。主な併願先としては、以下のような大学付属校や進学校が選ばれる傾向にあります。

専修大学松戸高等学校
日本大学習志野高等学校
芝浦工業大学柏高等学校
麗澤高等学校
八千代松陰高等学校（IGSコース）

小金高等学校に設置されている学科・コース

小金高等学校の最大の特徴は、そのユニークな学科編成にあります。普通科ではなく、「進学を重視した総合学科」という一つの学科のみが設置されています。

これは、単なる専門学科とは異なり、大学進学を強く意識したカリキュラムを提供するものです。1年次には、全員が共通の基礎科目を学びながら、「産業社会と人間」という特別な授業を通して、自分の興味・関心や将来の進路について深く考える時間を持つことができます。

そして2年次からは、自分の目標に合わせて以下の4つの「系列」から中心となる学びの分野を選び、専門性の高い科目や発展的な内容を履修していきます。もちろん、所属する系列以外の科目も自由に選択できるため、自分だけのオリジナルの時間割を作ることが可能です。

人文国際系列
- どんなことを学ぶ？：国語、地歴公民、英語といった人文科学系の科目を深く学びます。国際関係や異文化理解に関する専門的な授業も用意されています。
- どんな生徒におすすめ？：文学、歴史、法律、国際関係などに興味があり、将来は文系の学部に進みたいと考えている生徒に最適です。
数理科学系列
- どんなことを学ぶ？：数学、物理、化学といった理数系の科目に重点を置きます。大学レベルの基礎に触れるような発展的な授業もあります。
- どんな生徒におすすめ？：理学、工学、情報科学などの分野に強い関心を持ち、将来はサイエンスやテクノロジーの世界で活躍したい生徒におすすめです。
医薬看護系列
- どんなことを学ぶ？：生物や化学を中心に、医学、薬学、看護学といった医療系の分野に進むために必要な知識を専門的に学びます。
- どんな生徒におすすめ？：将来、医師、薬剤師、看護師など、医療従事者になるという明確な目標を持っている生徒のための系列です。
芸術文化系列
- どんなことを学ぶ？：音楽や美術といった芸術分野の専門的な実技や理論を学びます。大学の芸術学部進学にも対応できるカリキュorラムが組まれています。
- どんな生徒におすすめ？：音楽や美術の才能を伸ばし、将来は芸術の道に進みたいと考えている生徒にぴったりの系列です。

小金高等学校の特色・校風

小金高校の魅力を語る上で欠かせないのが、その独特の校風と生徒たちの雰囲気です。

学校全体の文化を一言で表すなら、「自主自律」と「文武両道」、そして「行事が盛ん」というキーワードがぴったりでしょう。学校側が生徒を細かく管理するのではなく、生徒一人ひとりの主体性を尊重し、自由な雰囲気の中で責任感を持って行動することを促す文化が根付いています。

宿題の量：宿題の量はそれほど多くないという声が多いようです。授業の進度は速い科目もありますが、日々の課題に追われるというよりは、生徒が自分のペースで予習・復習や受験勉強を進めることが期待されています。この環境は、自分で学習計画を立てて実行できる生徒にとっては非常に効果的ですが、受け身の姿勢だと学力が伸び悩む可能性もあるため、自己管理能力が重要になります。
校則：校則は他の進学校と比較して緩やかだと言われています。特に服装や頭髪に関する厳しい規則は少ないようで、生徒の個性が尊重されています。スマートフォンの使用についても、授業中はもちろん禁止ですが、休み時間などには常識の範囲内で使用が認められているようです。
生徒たちの雰囲気：「明るく活発な生徒が多い」というのが、多くの在校生や卒業生に共通する印象です。勉強にも行事にも全力で取り組むエネルギッシュな生徒が多く、男女比は女子がやや多い傾向にあります。お互いを尊重し合う雰囲気があり、いじめなどの話はほとんど聞かれません。
アルバイト：アルバイトは、学校に「アルバイト許可願」を提出し、許可を得れば可能です。学業や部活動と両立させながら、社会経験を積んでいる生徒も少なくありません。
制服の評判：制服は生徒から非常に人気があります。女子は紺色のセーラーブレザーにチェック柄のスカート、男子は伝統的な学ランです。リボンとネクタイは両方購入し、その日の気分で選ぶことができます。セーターやベストの色にもある程度の自由度があり、おしゃれに着こなしている生徒が多いようです。
授業：授業は1コマ45分で1日7時間授業が基本です。授業時間が長いと感じる生徒もいますが、その分、多くの科目を履修できたり、探究活動の時間が確保されたりするメリットがあります。土曜授業は基本的にありません。

小金高等学校の部活動・イベント

部活動

小金高等学校は、勉強や行事だけでなく、部活動も非常に盛んです。生徒の加入率は非常に高く、複数の部を掛け持ちする「兼部」をしている生徒も多いため、$100%$を超えるとも言われています。運動部、文化部ともに充実しており、全国レベルで活躍する部も少なくありません。

全体の様子：運動部、文化部合わせて40近い部・同好会があり、生徒は自分の興味に合わせて活動を選べます。活気がありながらも、進学校らしく効率的な練習で学業との両立を図っている部が多いのが特徴です。
特に有名な部活動
- 吹奏楽部：県内屈指の実力を誇り、東関東大会の常連校として知られています。限られた練習時間の中で高いレベルの演奏を追求する姿は、まさに文武両道を体現しています。
- 放送局：部活動と委員会が一体となった「外局」という珍しい形態で活動しており、NHK杯全国高校放送コンテストで毎年優秀な成績を収めている全国レベルの強豪です。
- 陸上競技部：個人、団体ともに高いレベルにあり、関東大会や全国大会に出場する選手を輩出しています。
- 服飾部：文化祭で披露されるファッションショーは、小金高校の名物の一つです。そのクオリティの高さは圧巻で、体育館が満員になるほどの人気を集めます。
- ワンダーフォーゲル部：本格的な登山活動を行う珍しい部です。長期休暇を利用して、日本アルプスなどに挑戦しています。

イベント

「行事の小金」の異名を持つ通り、小金高等学校の学校行事は生徒たちの情熱とエネルギーが爆発する、学校生活のハイライトです。特に「四大行事」と呼ばれる以下のイベントは、クラス一丸となって本気で競い合い、最高の盛り上がりを見せます。

球技祭：初夏に行われるクラス対抗のスポーツ大会です。バレーボールやバスケットボールなどの種目で、熱い戦いが繰り広げられます。クラスTシャツを作って応援するのも恒例で、一体感が生まれます。
合唱祭：松戸市民会館「森のホール21」という本格的なホールで行われます。各クラスが数ヶ月かけて練習した成果を披露し、その歌声のレベルの高さは聴く人を感動させます。曲のイメージに合わせた衣装を手作りするなど、演出にも力が入っています。
鎬祭（しのぎさい）：小金高校の文化祭の名称です。各クラスによる演劇やお化け屋敷、模擬店などで校内がにぎわいます。特に演劇のレベルは非常に高く、本格的な舞台装置や衣装で観客を魅了します。前述の服飾部のファッションショーや吹奏楽部のコンサートなど、文化部の発表も見どころ満載です。
体育祭：学年を超えた縦割りのチームで競い合います。応援合戦や騎馬戦、リレーなど、伝統的な種目が大きな声援の中で行われ、学校全体が熱気に包まれます。

これらの行事は、企画から運営まで生徒が中心となって行われるため、リーダーシップや協調性を育む貴重な機会にもなっています。

小金高等学校の進学実績

「進学を重視した総合学科」を掲げる小金高等学校は、その名の通り、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しており、その実績は年々向上しています。

大学群	2025年度合格者数（延べ）	2024年度合格者数（延べ）	主な合格大学（2025年度）
国公立大学	71名	70名以上	千葉大学(29)、筑波大学(9)、一橋大学(1)、東北大学(1)
早慶上理	129名	91名	早稲田大学(54)、慶應義塾大学(15)、上智大学(18)、東京理科大学(42)
GMARCH	428名	420名	明治大学(131)、法政大学(118)、立教大学(81)、青山学院大学(39)、中央大学(43)

進学実績を支える取り組み

高い進学実績の背景には、学校のきめ細やかな進路指導体制があります。

3年間を見通したキャリア教育：1年次から卒業生の講演会や職業研究などを通して、将来について考える機会を豊富に提供しています。
充実した進学補習：夏休みなどの長期休暇中には、希望者向けの進学補習が多数開講されます。全校生徒の半数以上が参加するなど、生徒の学習意欲は非常に高く、学校もそれに応える体制を整えています。
豊富な進路情報：進路指導室には、各大学の過去問（赤本）や最新の入試情報が豊富に揃えられており、生徒は自由に閲覧・活用することができます。
個別相談とガイダンス：担任の先生や進路指導部の先生との定期的な面談はもちろん、大学の先生を招いての模擬講義や、入試制度の説明会なども頻繁に開催され、生徒の進路選択を力強くサポートしています。

近年では、これまで得意としてきた私立大学だけでなく、国公立大学への進学者数を増やすことに力を入れており、その成果が着実に表れています。

小金高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、小金高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

自分だけの時間割をデザインできる「総合学科」

2年次から始まる系列選択と自由な科目選択により、自分の興味や目標に合わせたオーダーメイドの学習が可能です。大学受験に必要な科目を集中的に学んだり、専門的な分野を探求したりと、主体的な学びに最適な環境です。
社会とつながる本格的な「探究学習（SDGs活動）」

全校を挙げてSDGs（持続可能な開発目標）をテーマとした探究学習に取り組んでいます。地域の企業や団体と連携し、フードロス削減のためのパンを開発・販売したり、不要になった参考書を地域の中学生に貸し出したりと、生徒たちが社会課題の解決に本気で挑戦しています。その活動は全国的なコンテストで表彰されるなど、高く評価されています。
一生の宝物になる「行事の小金」の熱気

球技祭、合唱祭、文化祭、体育祭の四大行事は、生徒が主体となって創り上げる一大イベントです。クラスの仲間と目標に向かって努力し、喜びや悔しさを分かち合う経験は、学力だけでは測れない人間的な成長を促し、強い絆を育みます。
全国レベルで輝く文武両道

勉強だけでなく、部活動にも本気で打ち込める環境が整っています。吹奏楽部や放送局のように全国大会で活躍する部から、ユニークな活動を行う同好会まで、多種多様な選択肢があり、高校生活を何倍にも豊かにしてくれます。
生徒を信じる「自主自律」の校風

比較的自由な校風のもと、生徒一人ひとりが自分で考え、判断し、行動することが求められます。この環境は、アルバイトや部活動、勉強といった様々な活動を自分でマネジメントする力を養い、大学進学後や社会に出てから本当に役立つ「生きる力」を育てます。
進化し続ける手厚い進路サポート

生徒の多様な進路希望に応えるため、学校の進路指導体制は常に進化しています。特に国公立大学進学に向けたサポートを強化しており、熱心な先生方の指導のもと、多くの生徒が目標を達成しています。

小金高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

良い点

「とにかく学校生活が楽しい」

「行事が最高に盛り上がる」「最高の友達ができる」といった声が圧倒的に多く、充実した「青春」を送れるという評判です。勉強は大変でも、楽しいイベントがあるから頑張れる、という生徒が多いようです。
「自由な校風で過ごしやすい」

校則が厳しくなく、生徒の自主性が尊重される点を高く評価する声が多数あります。自分のペースで学校生活を送りたい生徒にとって、居心地の良い環境のようです。
「周りの生徒の意識が高く、良い刺激になる」

「真面目で面白い人が多い」「みんなで協力する雰囲気がある」など、生徒の質の高さを評価する口コミも目立ちます。互いに切磋琢磨できる友人に恵まれることが多いようです。
「部活動に本気で打ち込める」

部活動の種類が豊富で、どの部も活気があるため、勉強以外の活動にも力を入れたい生徒からの満足度が高いです。

気になる点

「大学進学は結局、自分次第」

自由な校風の裏返しとして、「先生が厳しく管理してくれるわけではないので、自分で勉強しないと成績は伸びない」という意見が多く見られます。強い意志と自己管理能力が求められる、という点は覚悟しておく必要がありそうです。
「授業の質に先生による差があるかも」

「とても分かりやすい先生もいれば、そうでない先生もいる」といった、授業の質にばらつきがあるという指摘も一部で見られます。自分に合わない授業の場合、塾や参考書で自学自習するなどの工夫が必要になるかもしれません。
「7時間授業と駅から少し歩くのが大変」

45分×7時間という授業形態に、「慣れるまで大変」「一日が終わると疲れる」と感じる生徒もいるようです。また、最寄り駅から15分前後歩くため、毎日の通学が少し負担に感じるという声もあります。
「施設が全体的に新しいわけではない」

総合学科棟など新しい校舎もありますが、一部の施設には古さが感じられるという意見もあります。ただし、トイレの改修工事が行われるなど、環境は改善されつつあるようです。

アクセス・通学

小金高等学校は、複数の駅・路線からアクセスが可能で、通学の利便性が高い場所にあります。

最寄り駅からのアクセス
- JR武蔵野線・つくばエクスプレス「南流山駅」から徒歩約12〜15分
- JR常磐線・武蔵野線「新松戸駅」から徒歩約15〜17分
- 流鉄流山線「小金城趾駅」から徒歩約6〜9分

通学エリア

小金高等学校は「総合学科」のため、千葉県内のどこからでも学区の制限なく受験・通学することが可能です。そのため、地元の松戸市、流山市、柏市だけでなく、船橋市や市川市など、JR常磐線や武蔵野線沿線の幅広いエリアから生徒が通学しています。また、埼玉県との隣接県協定により、三郷市や吉川市など一部の地域からの志願も認められています。多様な地域から生徒が集まることも、学校の活気ある雰囲気につながっています。

小金高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、小金高等学校を目指す君たちにメッセージを送ります。

小金高等学校は、「高校では勉強も頑張りたいけど、それだけじゃ物足りない！行事も部活も、全部に全力で挑戦して、最高の3年間にしたい！」と強く願う君にこそ、ぴったりの学校です。この学校が求めるのは、誰かに言われたからやるのではなく、自分で目標を見つけ、そのために努力できる「自主自律」の精神です。もし君が、自由な環境の中で自分を試し、成長させたいと思っているなら、小金高等学校は最高の舞台になるでしょう。

合格を勝ち取るための最大のカギは、なんといっても5教科の学力検査です。内申点ももちろん大切ですが、この学校は入試本番での得点力を最も評価してくれます。苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばすことに全力を注いでください。過去問を繰り返し解き、出題傾向を掴むことも非常に重要です。君の努力は、必ず結果となって返ってきます。応援しています！

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。