茨城県立日立第一高等学校は、日立市に根ざし、まもなく創立100周年を迎える歴史と伝統のある進学校です。 高いレベルの文武両道を掲げ、生徒一人ひとりの自主性を尊重する自由な校風が大きな魅力となっています。進学実績も県内トップクラスを誇り、国公立大学や難関私立大学へ多くの卒業生を輩出しています。
日立第一高等学校の基本情報
日立第一高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科・サイエンス科(くくり募集): 64-68 程度
水城高等学校 茨城キリスト教学園高等学校 明秀学園日立高等学校 茨城高等学校
日立第一高等学校に設置されている学科・コース
普通科(文系・理系)
2年次から文系と理系に分かれます。 国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、文系・理系ともに幅広い科目について深く学びます。将来の目標が具体的に決まっている人はもちろん、高校生活の中でじっくりと進路を考えたい人におすすめです。 サイエンス科
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての強みを生かした先進的な理数教育が受けられる学科です。 課題研究や大学・研究機関との連携など、探究的な学びが充実しています。 2年次からはさらに以下の3つのコースに分かれ、より専門性を高めていきます。 医学コース :将来、医師や医療従事者を目指す生徒のためのコースです。医学系進学コース :医学部に加え、薬学、看護学など、幅広い医療系の学部への進学を視野に入れたコースです。理工系進学コース :工学、理学、農学など、科学技術分野の専門家や研究者を目指す生徒におすすめのコースです。
日立第一高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気
生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気を持つ一方で、学校行事などでは非常に活発で、何事にも意欲的に取り組む生徒が多いようです。 「文武両道」を掲げ、勉強だけでなく部活動や行事にも全力で打ち込むのが日立一高生のスタイルです。 宿題の量
進学校ということもあり、日々の課題や週末課題など、宿題の量は多い傾向にあるようです。予習・復習をしっかり行う習慣が自然と身につく環境と言えるでしょう。 校則
他の高校と比較すると、校則は緩やかな方だという声が多いです。 特に服装は私服通学が認められており、生徒の自主性が尊重されています。 ただし、アルバイトは原則として禁止されています。 スマートフォンの校内での使用については、節度を持った利用が求められます。 制服
制服はなく、私服での通学となります。 生徒たちは思い思いの服装で学校生活を送っており、個性を表現できる点を魅力に感じる声が多いようです。 土曜授業
土曜授業も実施されており、学力向上に向けた手厚いサポート体制が整っています。
日立第一高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
特に弓道部は、関東大会や全国大会への出場経験が豊富で、輝かしい実績を誇ります。 また、サッカー部は過去に全国高校サッカー選手権大会に7回出場するなど、伝統的に強豪として知られています。 この他にも、ソフトテニス部などが全国レベルで活躍しています。 文化部
文化部では、物理部や地学部などがスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の研究活動の一環として、レベルの高い研究発表を行っています。 吹奏楽部や書道部も活発に活動しており、文化祭「白堊祭」でのパフォーマンスは大きな見どころの一つです。
イベント
白堊祭(はくあさい)
6月に行われる文化祭は「白堊祭」と呼ばれ、日立一高で最も盛り上がるイベントの一つです。 クラスごとの展示やステージ発表、文化部のパフォーマンスなど、多彩な企画で彩られます。生徒たちの創造性とエネルギーが爆発する2日間です。 体育祭
体育祭は3年に1度の開催ですが、その分、非常に大規模で熱気に満ちたイベントとなります。 クラス対抗で様々な競技に臨み、学年を超えた一体感が生まれます。 修学旅行
2年次の修学旅行では、普通科は台湾、サイエンス科はベトナムを訪れるなど、国際交流を重視したプログラムが組まれています。 現地の学生との交流などを通して、グローバルな視野を養う貴重な機会となっています。
日立第一高等学校の進学実績
国公立大学 東京大学:2名 東北大学:14名 筑波大学:13名 茨城大学:32名
その他、北海道大学など旧帝国大学や、国公立大学医学部医学科にも合格者を輩出しています。
難関私立大学 早稲田大学・慶應義塾大学:7名 GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政):44名 関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館):5名
この他にも、東京理科大学など多くの私立大学に合格者を出しています。
日立第一高等学校の特長・アピールポイント
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校
文部科学省からSSHの指定を受けており、先進的な理数教育を実践しています。 専門的な知識を持つ大学教員や研究者を招いた講義や、高度な実験・実習など、科学への探究心を深めるプログラムが豊富に用意されています。 自主自立を育む「制服のない」自由な校風
生徒の主体性を尊重する校風の象徴として、県内の公立高校では数少ない私服通学が認められています。 日々の服装を自分で考えることを通して、社会性や自己管理能力を養います。 独自の探究活動「白堊研究」
「総合的な探究の時間」では「白堊研究」と名付けられた独自の探究活動を行います。 生徒が自ら課題を設定し、一年をかけて研究を進め、その成果を発表します。この活動を通して、思考力や表現力、課題解決能力を効果的に高めることができます。 活発な国際交流プログラム
イギリスでの模擬国連会議への参加や、台湾(普通科)、ベトナム(サイエンス科)への海外研修など、グローバルな視野を広げる機会が豊富にあります。 世界各国の学生と英語で議論を交わす経験は、大きな自信につながるでしょう。 地域に根ざした文武両道の伝統
創立以来、学業と部活動の両立を重視する「文武両道」の精神が受け継がれています。 勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組むことで、人間的に大きく成長できる環境が整っています。
日立第一高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方のサポートが手厚く、熱心に進路相談に乗ってくれる」という声が非常に多いです。 「自主性を重んじる自由な校風なので、のびのびと学校生活が送れる」 「SSHの活動など、他ではできない貴重な経験ができる」 「白堊祭などの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」 「周りの生徒の学習意欲が高く、互いに切磋琢磨できる環境が良い」
気になる点 「校舎が少し古い」という意見があります。 ただし、体育館など一部の施設は新しくなっています。 「駅から徒歩15分と少し距離がある」という声もありますが、「友達と話しながら歩けば気にならない」という意見も多いです。 「進学校なので、課題の量が多くて大変なことがある」 「国公立大学への進学を強く推奨される雰囲気がある」と感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス JR常磐線「日立駅」から徒歩約15分
バスでのアクセス 日立駅などからバスを利用し、「戸の内」バス停で下車する方法もあります。
日立第一高等学校受験生へのワンポイントアドバイス