富山県氷見市にある氷見高等学校は、普通科と4つの専門学科をあわせ持つ、県内でもユニークな総合高校です。豊かな自然に囲まれた環境で、生徒一人ひとりの個性を伸ばし、それぞれの夢の実現をサポートする多様な学びが展開されています。歴史と伝統を受け継ぎながらも、常に新しい教育に挑戦し続けているのが氷見高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。

「自ら究め 未来を拓く」という校訓のもと、生徒たちは日々の学習や部活動、そして地域と連携した探究活動などに主体的に取り組んでいます。普通科では大学進学を目指す確かな学力を、専門学科では地域産業の未来を担う専門的な知識と技術を身につけることができます。

この記事では、そんな氷見高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。この記事を通して、学校の雰囲気や魅力を感じ取り、あなたにぴったりの高校かどうかを考えるきっかけにしてください。

氷見高等学校の基本情報

以下に氷見高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 富山県立氷見高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒935-8535 富山県氷見市幸町17番1号
代表電話番号 0766-74-0335
公式サイト https://www.himi-h.tym.ed.jp/

氷見高等学校の偏差値・難易度・併願校

氷見高等学校は、複数の学科を持つため、それぞれで偏差値が異なります。自分の学力や興味に合った学科を選ぶことが大切です。

学科・コースごとの最新の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科: 53

  • 農業科学科: 47

  • 海洋科学科: 47

  • ビジネス科: 47

  • 生活福祉科: 47

同じくらいの偏差値の高校としては、普通科の場合、八尾高校(普通科)や南砺福野高校(国際科)などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均3.5以上が一つの基準となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。

富山県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、氷見高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択する傾向があります。主な併願校としては、高岡第一高等学校や富山第一高等学校などが考えられます。

氷見高等学校に設置されている学科・コース

氷見高等学校には、普通科と4つの専門学科があり、多様な進路希望に対応できる体制が整っています。

  • 普通科(Ⅰ類型・Ⅱ類型)

    • 確かな学力を身につけ、国公立大学や私立大学への進学を目指します。2年次からは文系・理系や、より探究的な学びを行うコースに分かれます。

  • 農業科学科

    • 野菜や草花の栽培、食品加工、環境創造など、農業に関する幅広い知識と技術を学びます。自然や食に関心がある人におすすめです。

  • 海洋科学科

    • 海洋環境や生物、水産食品の加工・流通について学びます。地元の海をフィールドにした実習も多く、海や水産業に興味がある人にぴったりです。

  • ビジネス科

    • 簿記、情報処理、マーケティングなど、ビジネスの基礎を学びます。地域と連携した商品開発などにも取り組み、将来、起業や地域活性化に貢献したい人におすすめです。

  • 生活福祉科

    • 介護や福祉、保育のほか、ファッションデザインについても学べるユニークな学科です。人の役に立ちたい、生活を豊かにすることに興味がある人に向いています。

氷見高等学校の特色・校風

氷見高等学校は、「文武両道」と「地域連携」をキーワードに、活気のある学校生活が送れる学校です。

生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気がありつつも、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な一面も持っているようです。宿題の量は学科やコース、先生によって差があるようですが、特に進学を目指す普通科では週末課題などが出されることが多いという声があります。

校則については、「県内の他の高校と比べて標準的」または「やや厳しい」と感じる生徒が多いようです。特に、校内でのスマートフォンの使用は原則禁止されており、許可なく使用した場合は奉仕活動などの指導があるとの口コミが見られます。 服装や頭髪に関する指導も定期的に行われるようです。

制服は、男子が黒の学ラン、女子が紺色のブレザーとスカートで、落ち着いたデザインが特徴です。アルバイトは原則として長期休業中のみ許可制となっているようです。土曜授業は基本的にありません。

氷見高等学校の部活動・イベント

部活動

氷見高等学校は部活動が非常に盛んで、全国レベルで活躍する部も少なくありません。

特に有名なのが男子ハンドボール部で、インターハイで複数回の優勝経験を誇る全国屈指の強豪校です。 女子ハンドボール部も全国大会の常連で、常に上位を目指して活気のある練習に励んでいます。また、自転車競技部も全国レベルの実力を持っています。

文化部も吹奏楽部、書道部、美術部など多彩な部があり、それぞれの目標に向かって熱心に活動しています。部活動への加入率は高く、多くの生徒が勉強と部活動を両立させながら充実した高校生活を送っています。

イベント

氷見高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事がたくさんあります。

体育祭では、応援合戦の代わりに毎年ユニークな「オリジナル競技」が企画されるのが特徴です。 全員で楽しめるように工夫された競技は、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

文化祭は「柳絮(りゅうじょ)祭」と呼ばれ、1年生は合唱コンクール、2年生は教室での展示や出し物、3年生は模擬店など、学年ごとに特色のある企画で盛り上がります。ステージ発表などもあり、生徒たちの創造性やエネルギーが発揮される場となっています。

修学旅行は、生徒たちの視野を広げ、仲間との絆を深める大切なイベントです。行き先は年によって異なりますが、国内の主要都市や文化的な見どころを訪れることが多いようです。

氷見高等学校の進学実績

氷見高等学校は、多様な学科を持つ特色を活かし、大学進学から専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇っています。

国公立大学では、地元の富山大学や富山県立大学、金沢大学などへの進学者が多い傾向があります。 近年では、旧帝大への合格者も出ています。

私立大学では、GMARCHや関関同立といった難関私立大学にも合格者を出しています。 その他、金沢工業大学、金沢星稜大学、京都産業大学など、北陸や関西圏の大学への進学者が多いようです。

専門学科の生徒は、学んだ知識や技術を活かして、看護・医療系の専門学校や、農業・水産・福祉・ビジネス系の学校へ進学したり、地元の優良企業へ就職したりと、多様な進路を選択しています。

進学実績を支える取り組みとして、難関大学を目指す生徒を対象とした「アドバンス倶楽部」という部活動があり、発展的な学習や入試問題に早期から取り組むことができます。

氷見高等学校の特長・アピールポイント

氷見高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 5つの多様な学科

    • 普通科に加え、農業、海洋、ビジネス、福祉と、地域の産業や特色に根ざした4つの専門学科があり、自分の興味や将来の夢に合わせて専門的な学びを深めることができます。

  • 地域と連携した探究学習「未来講座HIMI学」

    • 1年生全員が取り組む探究学習で、氷見市の課題を発見し、地域の人々や企業と協力しながら解決策を探ります。

  • 全国トップレベルの部活動

    • 特にハンドボール部は全国的に有名で、高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。

  • 学科の垣根を越えた「総合選択制」

    • 普通科の生徒が専門学科の授業を受けたり、その逆も可能だったりと、自分の興味関心に応じて幅広い分野を学べる機会があります。

  • JTBやNTTなど大手企業との連携プロジェクト

    • 観光パンフレットの作成や特産品を使ったメニュー開発、ICTを活用した漁業研究など、社会と直結した本格的な学びに挑戦できます。

  • 充実した施設・設備

    • 各専門学科には、実習のための専門的な施設や設備が整っており、実践的なスキルを身につけることができます。

  • 豊かな自然環境

    • 校舎から富山湾を望むことができる、自然に恵まれたロケーションも魅力の一つです。

氷見高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、氷見高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

良い点:

  • 「学科が多く、様々な目標を持った友達ができるのが楽しい」という意見が多いようです。

  • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」といった、学習サポートの手厚さを評価する声があります。

  • 「部活動が盛んで、仲間と目標に向かって頑張れる環境が良い」という口コミも多く見られます。

  • 「『HIMI学』などの探究活動を通して、地域の魅力に気づき、実践的な力が身についた」というポジティブな評価もあります。

気になる点:

  • 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマホの使用ルールは不便」という声が一定数あります。

  • 「普通科と専門学科で、進路に対する意識や学習量に差があると感じることがある」という意見も見られます。

  • 「先生によっては、指導方針にばらつきがあると感じる」という口コミも一部で見られます。

  • 「体育祭に応援合戦がないのが少し物足りない」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

氷見高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • JR氷見線「氷見駅」から徒歩約15〜17分

  • 加越能バス「氷見高校前」バス停下車すぐ

氷見市内から通学する生徒が最も多いですが、高岡市など近隣の市町村からJR氷見線を利用して通学している生徒もいます。

氷見高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

氷見高等学校は、自分の「好き」や「得意」をとことん追求できる、とても魅力的な学校です。将来やりたいことが明確な人はもちろん、「高校生活を通して自分の可能性を見つけたい」と思っているあなたにも、氷見高等学校はぴったりの場所かもしれません。普通科でじっくり学力を高める道も、専門学科で実践的なスキルを身につける道も、ここには用意されています。

受験勉強では、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に、苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるようにバランス良く学習を進めましょう。そして、なぜあなたが氷見高等学校で学びたいのか、入学してどんなことに挑戦したいのかを、自分自身の言葉で語れるようにしておくことも、面接などで必ず役立ちます。夢に向かって頑張るあなたを応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。