栃木県教育委員会が、2027年春に入学する人(令和9年度)向けの「栃木県立高等学校入学者選抜実施細則」をまとめて公表しました。実施細則とは、出願の方法、検査の日、合格発表までの流れを細かく決めたルールブックのことです。いちばん大事な日付は、出願の開始が2027年1月29日(金)、学力検査(本検査)が2月24日(水)、合格者発表が3月12日(金)午前10時です。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:県立高校(全日制)を受けるときの「いつ、何を、どうやって出すか」が、日付つきで一通りそろいました。
出願はインターネットで行う
出願は、栃木県電子申請システムを使ったインターネット出願です。志願者本人が志願先の高校のホームページから申請フォームに入り、志願者の情報を登録します。登録のあとに、入学考査料(受検料のこと)2,200円を電子納付します。調査書(中学校での成績や出欠などをまとめた書類)は、本人ではなく中学校が、同じシステムで高校へ提出します。
写真は、正面から撮った上半身で帽子などをかぶっていないものです。今年度の9月1日以降に撮影したものと決められています。色はカラーでも白黒でもかまいません。
選抜は「一般選抜」と「特色選抜」の二本立て
全日制の選抜は、一般選抜と特色選抜があります。特色選抜は、一般選抜に出願したうえで、志願先の高校が決めた資格の条件を満たす人が受けられる選抜です。学力検査は一般選抜と同じものを使い、それに加えて高校ごとに面接、作文、プレゼンテーション、実技などの「学校独自検査」を行います。特色選抜用に「自己表現シート」(校内外の活動の実績などを書く書類)も出します。中学校は、そこに書かれた実績が事実と合っているかを確かめます。
特色選抜の定員は、募集定員の50%を上限に、学校・学科ごとに決まります。ただし、全国から志願者を募集する学校・学科は、この限りではありません。学校ごとの割合や選抜方法は、実施細則の別表5に載っています。
一般選抜の合否はどう決まる?
学力検査は国語、社会、数学、理科、英語の5教科です。各教科100点で、合計500点満点です。調査書は、各学年の教科の評定が点数になります。評定以外の部分は点数にしません。
合格者の決め方は2段階です。
- 第1次審議:特色選抜で合格した人を除き、学力点と調査書点の合計が上位から定員の80%以内に入る人を合格にします。
- 第2次審議:残りの人について、学力点、調査書点、そして調査書の点数にならない部分を、総合的に見て決めます。
9月の教育委員会報告で示された追加点
県教育委員会の9月の報告資料では、実施細則の「おもな追加内容」として次の3つが挙げられています。
- 特色選抜とフレックス特別選抜(定時制)の定員は、学校・学科ごとに決めた割合が上限になること。
- 海外帰国者・外国人等の特別の措置を受ける資格に、「保護者が県内に居住しているか、入学式の前日までに居住予定であること」という条件が入ったこと。保護者が引き続き海外に住む場合は、県内に身元引受人がいるときに限られます。
- 調査書の「受検者氏名」は、原則として生徒指導要録のとおりに書くこと。外字などは、相当する常用漢字で書いてもよいとされています。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:2027年1月末に出願が始まり、2月末に検査、3月12日に結果が出ます。
全日制課程(一般選抜・特色選抜)
- 出願期間:2027年1月29日(金)午前9時〜2月8日(月)午前10時
- 出願変更:2月10日(水)、12日(金)。窓口は10日が午前9時〜午後3時30分、12日が午前9時〜正午。電子申請は10日午前9時〜12日午後3時
- 中学校の調査書提出:2月12日(金)正午〜15日(月)午後3時30分
- 受検票の交付:2月19日(金)午後以降に、受検票を印刷できる準備ができたというメールが届きます。受検票は自分で印刷して、検査日に持っていきます
- 本検査(学力検査):2月24日(水)。集合は午前8時40分
- 学校独自検査(特色選抜):2月25日(木)、26日(金)。1日で行う学校は25日
- 合格者発表:3月12日(金)午前10時。各高校に掲示し、午前11時以降は合格者の受検番号一覧が県教育委員会のホームページにも載ります(掲載は15日正午まで)
学力検査の当日の時間割(1教科50分)
- 国語:9:35〜10:25
- 数学:10:50〜11:40
- 英語:12:05〜12:55
- 社会:13:50〜14:40
- 理科:15:05〜15:55
昼食を持っていく必要があります。必携品は、受検票、筆記用具、消しゴム、コンパス、定規、昼食、上ばきです。検査室には時計がありません。スマートフォンのほか、計算機や辞書などの機能がついた時計も持ち込めません。
追検査と再募集
- 追検査の申請:3月1日(月)午後4時まで
- 追検査:学力検査が3月8日(月)、学校独自検査が3月9日(火)
- 再募集の出願:3月12日(金)午前10時〜15日(月)正午
- 再募集の面接と作文:3月17日(水)
- 再募集の合格者発表:3月18日(木)午後1時
- 合格通知書の交付:3月19日(金)午後1時
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:出願は約10日間の短い期間です。「いつ・誰が・どこで」やる手続きかを先に確認しておきましょう。
- 出願の最終日は午前10時までです。2月8日の夕方ではありません。時間に余裕をもって登録と納付をすませてください。
- 事前に栃木県電子申請システムの利用登録が必要です。出願の初日にあわててやらないよう、志願先の高校のホームページで手順を確認してください。
- 出願のあと、志願先の高校や学科(系・科・コース)を変えられるのは1回だけです。課程をこえた変更(全日制から定時制など)は認められません。特色選抜は、志願先を変えると出願を取り下げることになります。
- 入学考査料の2,200円は、出願変更のときに再び払う必要はありません。
- 受検票は、2月19日(金)午後以降に届くメールを見て、自分で印刷します。
- 学力検査に遅れた人は、原則として受検できません。集合時刻は午前8時40分です。
- 感染症や月経に伴う重い症状など、本人に責任のない理由で本検査を受けられない場合は、本検査当日の午後4時までに中学校長を通じて県教育委員会へ連絡し、追検査を申請できます。連絡先は高校教育課指導担当(028-623-3382)です。
- 調査書は中学校が作成し、中学校が高校へ提出します。志願者は出願の登録と納付をしたうえで、中学校長に調査書などの提出を依頼します。
よくある質問
Q. 複数の高校に出願できますか?
A. 原則として、出願できるのは1校1学科(系・科・コース)だけです。例外として、農業・工業・商業の学科では、同じ高校の中で異なる系・科・コースを第3志望まで出せます。また、小山南高校のスポーツ科を第1志望にする人は、同じ高校の普通科を第2志望として出せます。なお、定時制の一般選抜やフレックス特別選抜、通信制(2月実施)とは併願できません。
Q. 合格発表は、ホームページだけで見られますか?
A. 発表は各高校への掲示で行われ、合格者には合格通知書が交付されます。そのとき受検票を見せます。ホームページには、3月12日午前11時以降に受検番号の一覧が載ります(15日正午まで)。
Q. 学力検査の点数は教えてもらえますか?
A. 希望すれば開示を受けられます。3月15日(月)から4月15日(木)までの期間(土日祝日を除く)のうち、受検した高校が決めた日時に、口頭で請求します。受検票を持っていきます。特色選抜を受けた人は、学校独自検査の得点も開示されます。
出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜実施細則」、栃木県教育委員会 報告1「令和9(2027)年度栃木県立高等学校入学者選抜実施細則について」(発表:2026年9月、確認:2026年10月25日。資料に公表日の記載はありません)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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