熊本県教育委員会が、2027年春(令和9年度)に入学する人の公立高校の募集定員を学校別に発表しました。全日制は11,225人で、前の年(令和8年度)の11,425人より200人少なくなります。中学3年生とその保護者にとって、「どの学校の枠が減ったのか」を知っておくことは、志望校選びの大事な材料になります。

何が発表されたの?

ひとことで言うと、「来年春の入学枠は、全体で少し減る」という発表です。

募集定員とは、その学校が「この人数まで入学させます」と決めた枠のことです。倍率(受検した人数が募集人数の何倍か)を考えるときの、いちばんの土台になる数字です。

全体の数字はどうなったの?

  • 全日制課程:283学級、募集定員11,225人
  • 定時制課程:11学級、募集定員440人
  • 全日制と定時制の合計:294学級、11,665人

全日制は「学級数」で見ると5学級減っています(288学級から283学級)。熊本県の公立高校は、1学級を基本的に40人として枠を決めているので、1学級減ると枠が40人ほど減ることになります。

どの学校の枠が減ったの?

去年の発表と並べて見ると、普通科で次の学校の学級数が1つずつ減っていました。

  • 済々黌(せいせいこう)高校 普通科:10学級から9学級へ(400人から360人)
  • 第一高校 普通科:8学級から7学級へ
  • 熊本西高校 普通科:7学級から6学級へ
  • 大津高校 普通科:6学級から5学級へ(240人から200人)

熊本高校の普通科(10学級)、第二高校の普通科(8学級)、熊本北高校の普通科(7学級)は、去年と同じ学級数でした。志望校が上の4校に入っている人は、枠が減る分、去年より少し厳しくなる可能性があります。ただし、倍率は志願者の数でも変わります。志願者数が発表されるまでは、「枠が減った」ことだけで一喜一憂しないようにしましょう。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと、人数の枠は「前期(特色)選抜」と「後期(一般)選抜」で分け合います。

前期(特色)選抜の募集人員

  • 前期(特色)選抜などの募集人員(全日制の合計):3,546人(前の年は3,562人)

前期(特色)選抜とは、学校ごとに「こういう生徒に来てほしい」という観点を決めて、面接や作文などで選ぶ入試です。ここでの数字には、中高一貫教育(連携型)や国際バカロレアの募集人員も含まれています。

後期(一般)選抜の募集人員の決まり方

後期(一般)選抜の募集人員は、募集定員から、前期(特色)選抜などの合格内定者の数を引いた数です。つまり、前期で合格が決まった人が多い学校ほど、後期の枠は少なくなります。中高一貫教育(併設型)の学校は、併設する中学校からの入学予定者の数なども引きます。

入試のおもな日程(2027年)

日程は、県の入学者選抜要項(2026年8月27日公開)に載っているものです。

  • 前期(特色)選抜:出願は1月20日(水)〜1月25日(月)正午、選抜は2月2日(火)、結果の通知は2月9日(火)
  • 後期(一般)選抜:出願は2月12日(金)〜2月17日(水)正午、選抜は3月4日(木)・5日(金)(日程は学校により異なります)
  • 後期(一般)選抜の追検査:3月12日(金)

そのほかの数字

  • 球磨工業高校の伝統建築専攻科(高校を卒業した人が学ぶ専攻科):募集定員10人
  • 全日制と定時制の合計は、前の年の11,865人から200人減の11,665人(定時制の440人は変わりません)

去年からの変更点

  • 全日制の募集定員:11,425人から11,225人へ(200人減)
  • 全日制の学級数:288学級から283学級へ(5学級減)
  • 前期(特色)選抜などの募集人員:3,562人から3,546人へ(16人減)
  • 定時制の募集定員:440人で変更なし

受験生・保護者が気をつけること

  • 志望校の学級数を確認する。県のPDFには、全日制の学校ごとの学級数と募集定員が一覧になっています。まず志望校のところを見て、去年から変わっていないかを確かめましょう。
  • 倍率は出願のあとに決まる。募集定員は「枠」の数字です。県は、志願者数をあとで発表します。枠が減った学校でも、志願者数しだいで倍率は上下します。
  • 前期と後期の両方の日程を頭に入れる。前期の出願は1月20日から始まります。中3の秋のいまは、調査書(中学校での成績や出欠などをまとめた書類)に関わる内申点を落とさないことや、学校の説明会・学校見学の予定を立てる時期です。
  • 最終的な情報は志望校の募集要項で確認する。このまとめは県が10月時点で公開している資料に基づくものです。学校ごとの細かい条件は、各校の資料で必ず確かめてください。

よくある質問

Q. 募集定員が減ると、入りにくくなるの?

枠が減れば、同じ人数が受検したときの倍率は高くなります。ただ、倍率は志願者の数でも変わります。県は志願者数を、入試の時期に発表します。

Q. 定時制の募集定員は変わったの?

定時制は11学級、440人で、去年と同じです。

出典:熊本県教育委員会「令和9年度(2027年度)公立高等学校生徒募集定員(学校別)」、同「令和8年度(2026年度)公立高等学校生徒募集定員(学校別)」、同「令和9年度熊本県立高等学校入学者選抜要項」(定員の発表:2026年9月15日、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

この県の高校の情報は熊本県の高校一覧にまとめています。