宮崎県の県立高校推薦入試2027|募集割合と検査内容の読み方をやさしく解説

宮崎県教育委員会が、2027年春(令和9年度)の県立高校入試のうち、推薦入学者選抜と連携型入学者選抜について、学校・学科ごとの「募集人員の割合」と「検査の内容と配点」を示した「推薦入学要項」を公表しました。自己推薦方式で受けたい中学3年生と保護者が、志望校の入試の中身を具体的に確かめられる資料です。

この記事では、資料の読み方と、受験生が先に確認しておきたいポイントを整理します。学校ごとの細かい数字は、必ず公式の資料で志望校の行を確認してください。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:「推薦で受けるとき、どんなテストが何点分あるのか」を、学校・学科ごとに一覧にした資料です。

推薦入学者選抜には、自己推薦方式とスポーツ推薦方式があります。今回の要項には、次の内容が載っています。

  • 自己推薦方式(全日制・定時制)の、学校・学科(コース)ごとの定員、募集人員の割合、募集人員、検査内容と配点
  • スポーツ推薦方式を実施する学校、指定部活動・推進部活動、募集人員
  • 連携型入学者選抜(中学校と高校が連携して学ぶ仕組みの選抜)の募集人員と検査内容

「募集人員」とは、その選抜で合格を出す人数のことです。「割合」は、学科の定員のうち推薦で募集する人数の比率です。たとえば定員120名の学科で割合が50%なら、推薦の募集人員は60名になります。

検査は「学力検査」と「適性検査」の組み合わせ

表の「検査内容」は、大きく2つに分かれています。

  • 学力検査:国語・数学・英語。学校によって、3教科すべてを課すところと、一部だけのところがあります。
  • 適性検査:面接、小論文、作文、実技、学校独自の検査から、学校ごとに組み合わせます。

このほかに、自己推薦書と調査書(中学校での成績や活動をまとめた書類)にも点数がつき、これらを合計した「計」で選抜されます。

配点の合計は学校・学科でかなり違います。今回の資料では、定時制の100点から、工業系の学科の800点まで幅があります。同じ「推薦」でも、面接を重く見る学校、実技を重く見る学校など、評価の重心が違うということです。

面接の形式は学校ごとに違う

備考欄には、面接が「集団面接(質問)」なのか「個人面接」なのかが書かれています。集団面接は複数の受検者が同じ場で質問を受ける形式、個人面接は1人ずつ受ける形式です。志望校がどちらかで、練習のしかたが変わります。

作文を課す学校には、「作文は50分、600字」のように時間と字数が書かれています。定時制の一部には、60分・600字の学校もあります。

「学校独自」の検査もある

一部の学校では、備考に学校独自の検査が書かれています。たとえば、プレゼンテーション(学校への進学意欲のアピールを含む)を課す学校や、学校のアドミッション・ポリシー(どんな生徒に来てほしいかの方針)に関わるプレゼンテーションを課す学校があります。体育コースなどでは、基礎的な体力・運動能力や競技別の技能・適性を見る実技もあります。連携型の福島高校では、学校独自の検査が「中高連携学習のまとめ」です。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:割合・配点・面接形式は、学校によってばらばらです。志望校の行だけでなく、受ける学科の行を探してください。

  • 自己推薦方式の募集人員の割合:50%の学科が多く、25%、30%、35%、40%、45%、20%の学科もあります。資料の中でいちばん低いのは、福島高校普通科の10%(12名)です(全日制の自己推薦方式の表より)。
  • 理数科の計算方法:宮崎西高校と都城泉ヶ丘高校の理数科は、附属中学校からの進学予定者を除いた人数を基準にします。宮崎西は、定員120名から附属中学校の進学予定者80名を引いた人数に20%をかけて8名。都城泉ヶ丘は、定員80名から附属中学校の進学予定者40名を引いた人数に35%をかけて14名です。
  • スポーツ推薦方式:募集人員は、自己推薦方式の募集人員には含まれません。つまり、自己推薦の枠とは別の枠です。
  • 連携型入学者選抜:福島高校の普通科で実施されます。募集人員は、募集定員から推薦入学者選抜による合格内定者数を引いた数が上限です。
  • 出願や検査の日付:2027年度の全体日程は、別の記事で解説しています。

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと:志望校の「配点の内訳」を見て、対策の優先順位を決めましょう。

  • 志望校・学科の行を探す:同じ学校でも、学科やコースごとに割合と配点が違います。普通科と専門学科、コース制の学科は別の行です。
  • 配点の大きい検査から準備する:たとえば、面接や作文、実技の点数が大きい学校では、学力検査と同じくらい、その練習が大切になります。
  • 面接の形式を確かめる:集団面接か個人面接かを、備考欄で確認しましょう。
  • 自己推薦書と調査書にも点がつく:自己推薦書は自分で書く書類です。何を書くかを早めに考えて、担任の先生に相談しておくと安心です。
  • スポーツ推薦方式を考えている場合:学校ごとに、指定された部活動と募集人員があります。志望する部活動が対象かどうかを、まず確認してください。
  • 学区外から出願する場合:学区外の高校への志願には、別に許可の手続きがあります。県外からの志願については、県教委が別の資料を出しています。

よくある質問

Q. 推薦は、全員が受けられるの?

A. 出願資格は、実施要綱の自己推薦方式の項目で定められています。この要項は、募集人員と検査内容の一覧なので、出願資格は要綱の本文で確認してください。

Q. 推薦で不合格だったら、一般入学者選抜は受けられないの?

A. この要項には、その点は書かれていません。実施要綱と、中学校の先生の説明で確認してください。

Q. 配点はどこで見られるの?

A. 県教育委員会の「入学者選抜」のページにある「令和9年度宮崎県立高等学校入学者選抜推薦入学要項」のPDFに、学校・学科ごとの表が載っています。

出典:宮崎県教育委員会「令和9年度宮崎県立高等学校入学者選抜 推薦入学要項」ほか入学者選抜のページ、推薦入学要項(PDF)(県教委ページの更新:2026年10月20日、確認:2026年11月1日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。