東京都立日野高等学校は、1966年に開校した歴史と伝統のある全日制普通科の高校です。多摩川のほとりの豊かな自然に囲まれた環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。自主・協調の精神を重んじ、知性を高め、心身ともに健康な生徒の育成を目指しています。
「文武両道」を掲げる日野高校は、勉強はもちろんのこと、部活動や学校行事にも力を入れているのが大きな魅力です。特に部活動は盛んで、多くの生徒が仲間とともに汗を流し、充実した日々を過ごしています。体育祭や文化祭などの行事も生徒主体で運営され、学校全体が一体となって盛り上がります。
この記事では、そんな東京都立日野高等学校について、偏差値や難易度、気になる校風や部活動、大学進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく解説していきます。この記事を読んで、日野高校の魅力を存分に感じてください。
東京都立日野高等学校の基本情報
東京都立日но高等学校の偏差値・難易度・併願校
東京都立日野高等学校の偏差値は、複数の情報源によるとおおむね「46〜53」の範囲にあるようです。決して簡単なレベルではありませんが、基礎をしっかりと固め、計画的に学習を進めることで十分に合格を目指せる難易度と言えるでしょう。
合格に必要な内申点の目安としては、オール3では各教科で平均59〜60点、オール4に近い成績であれば50〜51点程度の学力検査での得点が目安とされています。
日野高校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願します。主な併願校としては、八王子学園八王子高等学校、拓殖大学第一高等学校、工学院大学附属高等学校、明星高等学校、帝京大学高等学校などが挙げられます。これらの高校は、日野高校と学力レベルが近いことや、通学の利便性などから選ばれることが多いようです。
東京都立日野高等学校に設置されている学科・コース
東京都立日野高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。1年次では、芸術科目(音楽・美術・書道)以外は全員が同じ科目を履修し、基礎学力の定着を目指します。
2年次からは、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて文系・理系に分かれます。そして3年次には、さらに細分化された3つのコース(A:人文・社会系、B:体育・医療・栄養・環境系など、C:理工系)から選択し、多彩な選択科目と合わせて、より専門性の高い学習を進めていきます。このように、日野高校では段階的に進路に合わせた学習ができるカリキュラムが組まれています。
東京都立日野高等学校の特色・校風
日野高校は、「文武両道」と「生徒主体」をキーワードとした活気のある校風が特徴です。生徒たちは勉強だけでなく、部活動や行事にも積極的に取り組んでいます。
口コミを見ると、「校則は他の都立高校と比較すると標準的か、やや緩やか」という声が多いようです。頭髪の染色やピアスは禁止されていますが、スマートフォンの持ち込みは許可されており、校内での使用も一定のルールのもとで認められているようです。アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。
制服は男女ともにブレザーで、リボンやネクタイは複数の色から選べるため、多少のアレンジが楽しめると評判です。2023年8月には新校舎が完成し、生徒たちは最新の設備が整ったきれいな環境で学習に励んでいます。令和7年度夏からは、新しいグラウンドやテニスコートも使用できる予定です。
東京都立日野高等学校の部活動・イベント
部活動
日野高校は部活動が非常に盛んで、1年生の部活動加入率は非常に高いです。運動部・文化部ともに多くの部があり、生徒たちはそれぞれの目標に向かって熱心に活動しています。
特に、硬式野球部、女子バスケットボール部、女子バレーボール部は都内でも強豪として知られています。女子ソフトボール部は、初心者が多いながらも3年連続で関東公立大会に出場するなど実績を残しています。文化部では、吹奏楽部や美術部、軽音楽部などが活発に活動しています。
イベント
日野高校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営されるのが大きな特徴です。中でも体育祭、文化祭(日野高祭)、合唱祭は三大イベントと呼ばれ、大変な盛り上がりを見せます。
体育祭は、赤・白・青・黄の4つの団に分かれて競い合います。各団が制作する巨大なマスコットパネルや、応援合戦は見ごたえ十分です。文化祭である「日野高祭」は、クラスごとの演劇や模擬店などで賑わい、毎年多くの来場者があります。修学旅行は2年次に沖縄を訪れ、平和学習や自然体験を通じて見聞を広めます。
東京都立日野高等学校の進学実績
日野高校は、多くの生徒が大学進学を目指しており、手厚い進路指導に定評があります。卒業生の約6割から7割が4年制大学へ進学します。
最新の大学進学実績を見ると、国公立大学では信州大学や東京都立大学への合格者が出ています。難関私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学や、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)といった大学に合格者を輩出しています。
その他、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」や、近隣の帝京大学、明星大学、東京経済大学などへ進学する生徒も多数います。また、大学だけでなく、看護や保育などの専門学校への進学や、警視庁や消防庁といった公務員への就職など、多様な進路を実現しているのも日野高校の特長です。
東京都立日野高等学校の特長・アピールポイント
日野高校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。
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2023年8月に完成したばかりのピカピカの新校舎で学べる。
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体育祭のマスコット制作や応援合戦など、生徒が主体となって創り上げる学校行事が非常に盛り上がる。
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部活動が非常に盛んで、特に硬式野球部や女子バレーボール部などは強豪として知られている。
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文部科学省から「DXハイスクール」の指定を受け、一人一台端末を活用した最先端のデジタル教育を推進している。
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1年次の英語、2年次の数学で習熟度別授業を実施し、一人ひとりの学力に合わせた丁寧な指導を行っている。
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GMARCHをはじめ、多くの大学から指定校推薦枠があり、多様な進路選択が可能。
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浅川のほとりに位置し、豊かな自然に囲まれた落ち着いた学習環境がある。
東京都立日野高等学校の口コミ・評判のまとめ
日野高校に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。
良い点:
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「行事がとにかく楽しくて、クラスの団結力が深まる」という意見が非常に多いです。
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「部活動が盛んで、目標に向かって仲間と頑張れる環境がある」と、部活動に打ち込みたい生徒からの評価が高いようです。
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「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「面倒見が良い先生が多い」といった声も聞かれます。
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「新校舎がとてもきれいで快適に過ごせる」という点は、最近の在校生にとって大きな魅力となっています。
気になる点:
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一部の口コミでは、「特定の部活動の生徒のマナーが気になる」といった意見も見られました。
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「駅から少し歩くのが大変」と感じる生徒もいるようです。
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校則について、「厳しすぎず緩すぎず丁度いい」という声がある一方で、「もう少し自由でも良い」という意見も見受けられます。
アクセス・通学
日野高校へのアクセスは、複数の駅・路線が利用可能で便利です。
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多摩モノレール 「万願寺駅」より徒歩約7〜10分
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京王線 「高幡不動駅」より徒歩約14〜20分
日野市や八王子市、立川市、多摩市など、近隣のエリアから通学している生徒が多い傾向があります。多摩モノレールや京王線沿線に住む生徒にとっては、通いやすい立地と言えるでしょう。
東京都立日野高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
東京都立日野高等学校は、勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込み、充実した3年間を送りたいと考えている君にぴったりの学校です。仲間と協力して何かを成し遂げることが好きな人、新しいことに積極的にチャレンジしたい人には、最高の環境が待っています。特に、生徒が主体となって創り上げる日野高校の学校行事は、一生の思い出になるはずです。
受験勉強においては、まずは中学校で習う5教科の基礎を徹底的に固めることが大切です。特に、苦手科目をなくし、どの教科でも安定して得点できる力を養いましょう。日野高校を目指すライバルたちも、同じように努力を重ねています。過去問などを活用して出題傾向を掴み、時間配分を意識した演習を繰り返すことが合格への近道です。頑張ってください!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。