奈良学園高等学校は、奈良県内でも屈指の学力レベルを誇る、中高一貫の私立進学校です。難関大学への高い進学実績で知られる一方で、そのキャンパスは豊かな自然に囲まれた広大な敷地にあり、生徒たちは落ち着いた環境の中で深く物事を考える習慣を身につけていきます。このアカデミックな厳しさと、のびのびとした環境の共存こそが、奈良学園高等学校が持つ最大の魅力と言えるでしょう。
」「どんな生徒が向いているの?」といった疑問は、受験生や保護者の皆さんにとって一番知りたいことだと思います。
この記事が、皆さんの高校選びという大切な決断の一助となり、未来への扉を開くきっかけになることを心から願っています。さあ、一緒に奈良学園の魅力を探る旅に出かけましょう。
奈良学園高等学校の基本情報
まず、学校の基本的な情報を確認しましょう。奈良学園には二つのキャンパス(大和郡山市と奈良市登美ヶ丘)がありますが、高校からの入学(外部募集)を行っているのは、ここで紹介する大和郡山市のキャンパスです。登美ヶ丘キャンパスとは教育方針や制服も異なり、実質的に独立した学校ですので、学校見学などの際は間違えないように注意してください。
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | 奈良学園中学校・高等学校 |
| 公立/私立の別 | 私立 |
| 共学/男子校/女子校の別 | 男女共学 |
| 所在地 | 〒639-1093 奈良県大和郡山市山田町430 |
| 代表電話番号 | 0743-54-0351 |
| 公式サイトのURL | https://www.naragakuen.ed.jp/ |
奈良学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
具体的な偏差値や難易度のイメージを掴んで、受験戦略を立てていきましょう。
偏差値
高校から入学する生徒が所属するコースの偏差値は以下の通りです。
-
理数コース:
この偏差値という数字は、奈良県内の高校の中でも5本の指に入る高さであり、最難関レベルであることが分かります。合格するためには、中学校の学習内容を完璧に理解していることはもちろん、応用力や思考力を問う難易度の高い問題に対応できる学力が必要です。
難易度のイメージと内申点の目安
偏差値は、公立トップ校である奈良高校(偏差値 約)や畝傍高校(偏差値 約)と肩を並べるレベルです。これらの高校を目指す受験生の多くが、奈良学園高等学校を併願校として選択することからも、その難易度の高さがうかがえます。
合格に必要な内申点の明確な基準は公表されていませんが、このレベルの高校に合格する生徒は、主要5教科はもちろん、実技教科を含めてほぼオール5に近い成績を収めているのが一般的です。通知表の成績に不安がある場合は、当日の学力試験でそれをカバーできるだけの圧倒的な得点力が求められます。
主な併願校
奈良学園を受験する生徒は、以下のような高校を併願校として選ぶ傾向があります。受験プランを立てる際の参考にしてください。
-
公立高校(奈良学園を併願先とする場合)
-
奈良高等学校
-
畝傍高等学校
-
郡山高等学校
-
-
私立高校(奈良学園と合わせて検討される学校)
-
帝塚山高等学校
-
西大和学園高等学校
-
大阪桐蔭高等学校
-
近畿大学附属高等学校
-
清風南海高等学校
-
そのため、入学試験には地域のトップ層が一堂に会し、非常にレベルの高い競争となることを覚悟しておく必要があります。
今の成績で志望校に届くか不安なら、家庭教師の資料を取り寄せて相談先を比べる方法もあります。→ 家庭教師比較くらべーる(広告)
奈良学園高等学校に設置されている学科・コース
奈良学園高等学校は、中学からの内部進学生が中心の中高一貫校ですが、高校からも少人数の募集を行っています。コース構成を理解し、入学後の学びをイメージしてみましょう。
-
理数コース
-
高校からの外部生を受け入れるためのコースです。募集人数は40名と少数精鋭です。理科や数学に強い関心と適性を持つ生徒を対象に、最先端の科学技術に対応できる人材の育成を目指します。難関国公立大学の理系学部や医学部への進学を視野に入れた、高度で探究的な学びが展開されます。
-
-
特進コース(内部進学)
-
中学からの内部進学生が所属するコースの一つで、主に難関国公立大学の文系・理系学部への進学を目指します。
-
-
医進コース(内部進学)
-
国公立大学の医学部医学科への現役合格を目標とする、内部進学生向けの特化コースです。
-
高校から理数コースに入学した生徒は、2年生までは内部進学生とは別のクラスで学びますが、3年生になると内部進学生と合流し、文系・理系・SSH系といった志望進路別のクラスに再編成されます。外部から入学する生徒は、少数ながらも非常に優秀な学力を持った「精鋭部隊」として迎えられ、学校全体に新たな刺激を与える存在となることが期待されています。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる、非常にモチベーションの高い環境です。
奈良学園高等学校の特色・校風
奈良学園の魅力は、高い学力だけではありません。
校風を表すキーワード
「文武両道」「落ち着いた雰囲気」「探究心」「自主性の尊重」
生徒たちのリアルな日常
-
宿題の量は多い?
-
日々の予習・復習が欠かせない、学習習慣が身についている生徒向けの環境です。
-
-
校則は厳しい?緩やか?
-
私立の進学校として、服装や生活態度については一定の規律が求められるようです。
-
スマートフォンの扱いについては、ルールはありつつも、クラスの雰囲気によっては授業中に触っている生徒もいる、といった声もあり、運用には多少の幅がある可能性が示唆されています。ただし、基本的には学業に集中するための厳しいルールがあると認識しておくのが無難です。
-
-
生徒たちの雰囲気は?
-
全体的に「真面目」「おとなしい子が多い」という印象が強いようです。落ち着いた環境で、じっくりと勉強に取り組みたい生徒には最適な雰囲気です。
-
-
アルバイトは可能?
-
明確な情報はありませんが、これだけ学習量が多く、部活動も盛んな進学校では、アルバイトは原則禁止されているか、特別な事情がない限り許可されないのが一般的です。学業に専念することが最優先されます。
-
-
-
学校説明会や公式サイトで確認することをおすすめします。
-
-
土曜授業はある?
-
学校の年間行事予定表を見ると、土曜日にも授業や行事が設定されている日が多く、土曜日の登校は基本的にはあると考えてよいでしょう。
-
「自由」の意味するもの
一部で「自由な校風」という言葉も使われますが、これは校則が緩いという意味ではありません。むしろ、高い目標を持つ生徒たちが集まっているからこそ生まれる「知的な自由」「自主性を重んじる信頼関係」を指していると解釈すべきです。先生方は生徒一人ひとりの考えを尊重し、自ら学ぶ姿勢をサポートしてくれます。受け身ではなく、自ら課題を見つけ、主体的に行動できる生徒にとって、これ以上ないほど成長できる環境と言えるでしょう。
奈良学園高等学校の部活動・イベント
「勉強ばかりの学校」というイメージがあるかもしれませんが、奈良学園は部活動や学校行事にも力を入れており、「人間力」の育成を重視しています。
部活動
クラブ加入率は90%以上と非常に高く、多くの生徒が勉強と部活動を両立させています。学校側も、担任と顧問が連携し、生徒一人ひとりの状況に合わせて学習面をサポートする体制を整えています。
-
全国レベルで活躍する部活動
-
アーチェリー部、陸上競技部、卓球部は全国大会の常連です。
-
文化部では囲碁・将棋部が全国屈指の強豪として知られています。
-
テニス部も近畿大会で毎年安定した成績を残しています。
-
-
その他の活発な部活動
-
運動部ではサッカー部やバスケットボール部、文化部では室内楽部やESS(英語同好会)など、多種多様なクラブが充実した設備の中で活動しています。
-
イベント
奈良学園の学校行事は、生徒の自主性や協調性を育む重要な機会と位置づけられています。
-
文化祭(NG祭)
-
毎年9月に行われる最大のイベントです。特に高校2年生が中心となって企画・運営を行い、クラスごとの演劇や展示、有志によるステージパフォーマンスなどで大変盛り上がります。生徒主体の運営を通して、リーダーシップや創造性が養われます。
-
-
球技大会
-
年に2回、中高合同で開催されます。クラス対抗でサッカーやバスケットボール、バレーボールなどを楽しみ、学年を越えた交流の場となっています。
-
-
研修旅行・海外研修
-
単なる観光旅行ではなく、学びを深めるためのプログラムが組まれています。高2では研修旅行があり、行き先は年によって様々です。また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の活動の一環として、希望者対象のベトナム海外サイエンス研修なども実施され、国際的な視野を広げる機会が提供されています。
-
-
勉強合宿
-
高校2年生の終わりに行われる2泊3日の勉強合宿は、奈良学園の伝統行事の一つです。この合宿を境に、学校全体の雰囲気が一気に受験モードへと切り替わります。仲間と共に厳しい環境で学び抜く経験は、学力向上だけでなく、精神的な成長にも繋がります。
-
奈良学園高等学校の進学実績
奈良学園の最大の強みの一つが、全国の難関大学への卓越した進学実績です。特に国公立大学や医学部への進学率の高さは、特筆すべきものがあります。
最新の大学進学実績(2025年入試)
以下は、2025年春の入試における主要大学の合格者数(既卒生含む)です。学校の指導力の高さを物語る、素晴らしい結果が出ています。
| 分類 | 主な大学名と合格者数 |
| 国公立大学 | 合計 129名 ・京都大学: 6名 ・大阪大学: 10名 ・北海道大学: 8名 ・神戸大学: 9名 ・大阪公立大学: 19名 ・その他国公立: 77名 |
| 国公立大学 医学部医学科 | 合計 13名 ・奈良県立医科大学: 4名 ・大阪公立大学: 1名 ・京都府立医科大学: 1名 ・その他: 7名 |
| 難関私立大学 | 合計 245名(関関同立) ・同志社大学: 56名 ・立命館大学: 71名 ・関西学院大学: 56名 ・関西大学: 62名 (その他、早稲田大学2名など) |
| 私立大学 医学部医学科 | 合計 18名 ・関西医科大学: 6名 ・近畿大学: 3名 ・自治医科大学: 3名 ・その他: 6名 |
進学実績を支える取り組み
これらの輝かしい実績は、学校の手厚いサポート体制の賜物です。
-
質の高い授業と教師陣
-
コース制による専門的な指導
-
理数コースや医進コースなど、生徒の志望に合わせた専門的なカリキュラムが組まれており、効率的に学力を伸ばすことができます。
-
-
充実した補習・講習
-
夏期・冬期講習や、大学入学共通テスト対策講座、国公立大学の二次試験対策講座など、年間を通じて豊富な講座が開講されています。部活動で忙しい生徒のために朝補習を行うなど、個々の状況に応じた柔軟なサポートも魅力です。
-
-
医学部進学への強力なバックアップ
-
国公立・私立合わせて年間31名もの医学部医学科合格者を輩出している事実は、奈良学園が関西でも有数の「医学部への登竜門」であることを示しています。理数コースは、事実上の「準・医進コース」としての機能も果たしており、医師を目指す生徒にとって最適な環境が整っています。
-
奈良学園高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、奈良学園ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
-
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての高度な探究学習
-
文部科学省からSSHの指定を受け、全校生徒が課題研究に取り組みます。校内の豊かな自然をフィールドにした環境研究や、海外でのサイエンス研修など、大学レベルの探究活動を通して、本質的な思考力や問題解決能力を育成します。
-
-
圧倒的な医学部進学実績
-
関西圏でもトップクラスの医学部合格者数を誇ります。長年培われてきたノウハウと、医学部受験に特化した強力なサポート体制は、医師を目指す生徒にとって大きな魅力です。
-
-
広大で自然豊かな学習環境
-
「バチカン市国より広い」とも言われるキャンパスには、体育館が2つ、人工芝のグラウンド、そして野生のタヌキやリスが現れるほどの森が広がっています。この静かで落ち着いた環境が、日々の厳しい勉強で集中力を高め、思索を深める手助けをしてくれます。
-
-
質の高い教師陣と手厚いサポート
-
熱意あふれる先生方が、生徒一人ひとりと向き合い、親身にサポートしてくれます。卒業生が教師として母校に戻ってくるケースも多く、学校への愛情と深い理解に基づいた指導が行われています。
-
-
活発な部活動と文武両道の実現
-
90%以上という高い部活動加入率が示す通り、多くの生徒が学業と両立させながら部活動に打ち込んでいます。全国レベルで活躍する部も多く、充実した高校生活を送ることができます。
-
-
生徒の自主性を育む学校行事
-
文化祭や研修旅行などの行事は、単なる楽しみのためだけではありません。生徒が主体となって企画・運営することで、リーダーシップや協調性といった「人間力」を育む、教育プログラムの重要な一環として位置づけられています。
-
アクセス・通学
奈良学園高等学校への通学は、主に各主要駅から運行されているスクールバスを利用するのが一般的です。
最寄り駅からのアクセス
-
JR大和路線 「大和小泉駅」東口から
-
奈良交通バス(直通)で約15分
-
-
近鉄橿原線 「近鉄郡山駅」から
-
奈良交通バスで約25分
-
-
近鉄奈良線 「学園前駅」北口から
-
奈良交通バスで約35分
-
学校のロータリーまで直接乗り入れるスクールバスが、平日の朝夕を中心に運行されています。曜日や定期考査期間などでダイヤが変わるため、公式サイトで最新の時刻表を確認してください。
通学エリアの傾向
その高い教育レベルから、大和郡山市や奈良市内だけでなく、大阪府や京都府など、広範囲から生徒が通学しています。片道1時間以上かけて通う生徒も珍しくありません。この通学時間も、奈良学園で学びたいという強い意志の表れと言えるでしょう。なお、高校からの自転車通学は許可されていますが、学校まで続く急な坂道のため、体力に自信がある生徒以外はバスを利用するのが現実的な選択肢のようです。
奈良学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
最後に、奈良学園高等学校を目指す皆さんへ、私から応援のメッセージを送ります。
奈良学園高等学校は、「将来は科学者になりたい」「絶対に医師になる」といった、明確で高い目標を持っている君にこそ、挑戦してほしい学校です。受け身で授業を聞くだけでなく、自ら「なぜ?」を突き詰め、仲間と議論し、主体的に学ぶことが好きな生徒にとって、ここは最高の知の遊び場になるでしょう。SSHでの研究活動やレベルの高い授業は、君の探究心をどこまでも満たしてくれるはずです。もし君が、落ち着いた環境で自分自身と向き合い、学問の深淵を覗いてみたいと願うなら、奈良学園高等学校は最高の選択肢となります。
受験勉強では、英語・数学・理科の3教科で、他の追随を許さない圧倒的な実力をつけることを目指してください。入試問題は、単なる知識を問うのではなく、論理的な思考力や問題解決能力そのものが試される、非常に難易度の高いものです。教科書の章末にあるような発展問題や、難関国公立大学の入試問題を意識したハイレベルな問題集に、中学2年生のうちから積極的に取り組むことをお勧めします。健闘を心から祈っています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。
奈良学園高等学校を目指すうえで、今の成績や内申点に不安があるなら、入試までの時間で苦手を補える相談先を早めに探しておくのも一つの方法です。











