東京都立両国高等学校は、120年以上の歴史を誇る伝統校で、中高一貫教育を提供しています。 芥川龍之介をはじめ、多くの著名人を輩出してきました。 「自律自修」の校訓のもと、生徒一人ひとりが主体的に学び、高い志を持って未来を切り拓く力を育む教育を実践しています。

中高一貫の6年間を見通したカリキュラムの中で、生徒たちはじっくりと自分と向き合い、将来の夢を探究していきます。 進学指導にも力を入れており、多くの卒業生が難関国公立大学をはじめとする希望の進路を実現しています。

この記事では、そんな両国高等学校の魅力や特色、在校生からの評判などを詳しくご紹介します。伝統と革新が共存する両国高等学校の環境が、あなたにとって最高の学びの場となるか、ぜひ確かめてみてください。

両国高等学校の基本情報

都立両国高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 東京都立両国高等学校・附属中学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒130-0022 東京都墨田区江東橋1丁目7番14号
代表電話番号 03-3631-1815
公式サイト http://www.ryogoku-h.metro.tokyo.jp

  • 注意:東京都立両国高等学校は、附属中学校からの内部進学者のみで構成される中高一貫校のため、高校からの生徒募集は行っていません。

両国高等学校の特色・校風

都立両国高等学校は、「自律自修」を校訓に掲げ、生徒の自主性を重んじる自由な校風が特徴です。

生徒主体で行事が運営されたり、校則も比較的緩やかであったりと、生徒が自ら考えて行動する場面が多くあります。口コミでは、「自由でのびのびとしている」「生徒の自主性が尊重される」といった声が多く見られます。

  • 宿題の量: 課題の量は多いという意見が多く見られます。中高一貫で質の高い授業が行われるため、日々の予習・復習は欠かせないようです。

  • 校則: 校則は比較的緩やかなようです。スマホの持ち込みは許可されており、服装に関しても細かな規定は少ないという声があります。ただし、染髪やピアスは禁止されています。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で知的な生徒が多い一方で、行事や部活動には全力で取り組む活発な生徒が多いようです。「文武両道」を体現している生徒が多いという評判です。

  • アルバイト: アルバイトは原則として禁止されています。

  • 制服: 伝統的なデザインの制服で、特に女子生徒のセーラー服は清楚で可愛いと評判です。男子は黒の詰襟学生服です。

  • 土曜授業: 土曜授業が実施されており、学習時間を確保するための取り組みが行われています。

両国高等学校の部活動・イベント

部活動

両国高等学校では多くの生徒が部活動に参加しており、活気にあふれています。 運動部、文化部ともに充実しており、中には全国レベルで活躍する部活動もあります。

  • 運動部: 硬式野球部、サッカー部、テニス部、水泳部、陸上競技部など、多くの運動部が活動しています。 特に女子バレーボール部は大会で上位入賞を果たすなど、実績を残しています。

  • 文化部: 管弦楽部、美術部、生物部、ESS(英語ディベート部)、ジャズ研究部など、文化部の種類も豊富です。 珍しい部活としては、囲碁部やかるた部などがあり、熱心に活動しています。

イベント

両国高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が大きな魅力の一つです。特に「三大行事」と呼ばれる体育祭、両国祭(文化祭)、合唱コンクールは、学校全体が一体となって盛り上がります。

  • 体育祭(6月): 中高合同で、赤・青・黄の3つの軍に分かれて競い合います。 高校生の応援団による応援合戦は圧巻で、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 両国祭(文化祭・9月): クラスごとの展示や発表、部活動の公演など、多彩な催し物が行われます。一般公開もされ、多くの来場者で賑わいます。

  • 合唱コンクール(2月): クラス一丸となって練習に励み、美しいハーモニーを響かせます。

  • 修学旅行: 高校2年生の秋に実施され、生徒たちにとっては忘れられない思い出となるイベントです。行き先は年によって異なります。

両国高等学校の進学実績

都立両国高等学校は、都内でも有数の進学校として知られており、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。 卒業生の約3人に1人が現役で国公立大学に進学するという高い実績を誇ります。

以下は、近年の主な大学進学実績です。(人数は既卒生を含む場合があります)

  • 国公立大学:

    • 東京大学: 6名

    • 京都大学: 3名

    • 一橋大学、東京工業大学を含む旧帝大+一工: 16名

    • その他国公立大学: 35名

  • 難関私立大学:

    • 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、ICU: 148名

    • GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学): 180名

このような高い進学実績を支えているのが、質の高い授業や充実した進路指導体制です。 6年間を見通した計画的なカリキュラムに加え、放課後や長期休暇中の講習・補習も充実しており、生徒一人ひとりの志望校合格を力強くサポートしています。

両国高等学校の特長・アピールポイント

両国高等学校には、他の学校にはない独自の魅力的な取り組みがたくさんあります。

  • 120年以上の歴史と伝統: 明治34年(1901年)創立の東京府立第三中学校を前身とする伝統校です。 多くの卒業生が各界で活躍しており、そのネットワークは生徒にとって大きな財産です。

  • 「自律自修」の精神: 校訓である「自律自修」は、生徒の自主性を育む教育の根幹です。 生徒が主体となる学校行事や部活動を通して、リーダーシップや協調性を養います。

  • 中高一貫教育: 6年間という長いスパンで、基礎学力の定着から応用力、そして探究力を段階的に育成します。 計画的なカリキュラムにより、現役での難関大学合格を可能にしています。

  • キャリア教育「志学(こころざしがく)」: 中学校から系統的に行われるキャリア教育です。 職場体験や卒業研究、高校での探究活動などを通して、社会に貢献する高い志と使命感を育みます。

  • グローバル教育の推進: 外国人講師による授業や英語ディベート大会への参加、海外語学研修(中学3年・希望者)などを通じて、国際社会で活躍できる人材を育成します。

  • 理数教育の充実: 科学的思考力を養うため、実験や観察を重視した授業を展開しています。探究活動では、生徒が興味のあるテーマについて深く研究します。

  • 生徒が主役の学校行事: 体育祭の応援合戦や両国祭の企画・運営など、生徒が中心となって行事を創り上げる伝統があります。 これらの経験を通して、大きな達成感と仲間との強い絆が生まれます。

両国高等学校の口コミ・評判のまとめ

両国高等学校に実際に通う生徒や卒業生からは、多くのポジティブな声が寄せられています。一方で、事前に知っておきたい注意点もいくつかあるようです。

  • 良い点:

    • 「自由な校風で、のびのびと学校生活が送れる」

    • 「先生方のサポートが手厚く、親身に相談に乗ってくれる」

    • 「体育祭や文化祭などの行事が非常に盛り上がり、最高の思い出になる」

    • 「優秀で個性的な友人に恵まれ、互いに高め合える環境がある」

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した毎日を送れる」

  • 気になる点:

    • 「歴史がある分、校舎や体育館などの施設が少し古いという意見がある」

    • 「課題や小テストが多く、日々の勉強は大変だと感じることもある」

    • 「最寄り駅から近いが、特定の路線では少し歩く必要がある」

アクセス・通学

都立両国高等学校へのアクセスは非常に便利で、複数の駅・路線から通学が可能です。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR総武線「錦糸町駅」より 徒歩約5分

    • 東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」より 徒歩約5分

    • 都営新宿線「住吉駅」より 徒歩約10分

    • 都営新宿線「菊川駅」より 徒歩約10分

  • 通学エリア:

    墨田区、江東区、江戸川区、中央区、千代田区など、JR総武線や都営新宿線、東京メトロ半蔵門線沿線を中心に、幅広いエリアから生徒が通学しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。