東京都立南平高等学校は、「なんぺい」の愛称で親しまれ、自然豊かな環境でのびのびとした高校生活を送りたい生徒に人気の都立高校です。自主自律の精神を重んじる自由な校風が最大の魅力で、生徒一人ひとりが主体的に学校生活を創り上げています。

学習面では、国公立大学や難関私立大学への進学を目指せるカリキュラムが組まれており、部活動や学校行事も非常に盛んです。特に、体育祭・文化祭・合唱祭は「南平の三大行事」と呼ばれ、全校生徒が一体となって大きな盛り上がりを見せます。

この記事では、そんな南平高等学校の具体的な情報や在校生・卒業生からの口コミを詳しく紹介していきます。この記事を読めば、きっとあなたも「なんぺい」で充実した3年間を過ごしたくなるはずです。

東京都立南平高等学校の基本情報

以下に南平高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 東京都立南平高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒191-0041 東京都日野市南平8-2-3
代表電話番号 042-593-5121
公式サイトURL https://www.metro.ed.jp/minamidaira-h/

東京都立南平高等学校の偏差値・難易度・併願校

「なんぺい」で高校生活を送りたいと考えたときに、まず気になるのが偏差値や難易度ですよね。

偏差値・難易度

南平高等学校の偏差値は、情報サイトによって多少のばらつきはありますが、おおむね「55〜62」前後とされています。 同じくらいの偏差値の都立高校としては、調布北高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は、オール4程度が基準となるようです。 換算内申でいうと46〜48あたりが目安となり、入試当日の学力検査では5科目合計で370〜380点(500点満点)前後が目標点となるでしょう。 もちろん、内申点が高ければ当日の必要点数は少し下がり、逆に内申点が目安より低い場合は当日により高い点数を取る必要があります。

主な併願校

東京都の公立高校入試では、原則として1校しか受験できません。そのため、南平高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として受験します。

主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 拓殖大学第一高等学校

  • 八王子学園八王子高等学校

  • 工学院大学附属高等学校

  • 杉並学院高等学校

  • 日本大学明誠高等学校

東京都立南平高等学校に設置されている学科・コース

南平高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。1年次、2年次で基礎学力を固め、3年次には多様な選択科目が用意されており、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた学習が可能となっています。 特に、国公立大学や難関私立大学の受験に対応したカリキュラムが組まれているのが特長です。

東京都立南平高等学校の特色・校風

南平高等学校の最大の特色は、なんといっても「自主自律」を重んじる自由な校風です。

  • キーワードで見る校風: 自由闊達、文武両道、生徒主体

  • ノーチャイム制: 創立以来、授業の開始や終了を知らせるチャイムがありません。 これは、生徒が自ら時間を意識し、主体的に行動することを促すためのものです。

  • 校則: 他の都立高校と比較して、校則は緩やかな傾向にあるという声が多いです。頭髪や服装に関する指導は厳しくなく、スマートフォンの使用も休み時間などは基本的に自由なようです。アルバイトも許可されています。

  • 生徒の雰囲気: 挨拶が活発で、明るく優しい生徒が多いと評判です。 行事などでは全力で楽しむ活発さがある一方で、普段は落ち着いた雰囲気もあるようです。

  • 宿題・課題: 週末課題などが出されることもあり、自学自習の習慣化を目指しています。 進学校ということもあり、課題の量は少なくはないという意見が見られます。

  • 制服: 2005年度から新しいデザインの制服に移行しました。 落ち着いたブレザースタイルで、生徒からの評判は良いようです。

  • 土曜授業: 土曜授業は行っていません。 生徒たちは週末を自学自習や部活動、個別指導などに有効活用しています。

東京都立南平高等学校の部活動・イベント

南平高校は部活動やイベントも非常に活発で、学校生活を彩る大きな魅力となっています。

部活動

運動部16、文化部11があり、多くの生徒が部活動に参加し、文武両道を実践しています。

  • 運動部: 特に女子バスケットボール部は都大会ベスト32のシード校で、ベスト16を目指して活発に活動しています。 水泳部は屋内プールという恵まれた環境で練習に励んでおり、大会での優勝実績もあります。 その他、ハンドボール部や陸上競技部なども大会で実績を残しています。

  • 文化部: 珍しい部活動としてジャグリング部があり、地域のイベントでもパフォーマンスを披露しています。 また、吹奏楽部やダンス部も文化祭などで見ごたえのある発表を行い、人気があります。

イベント

「南平の三大行事」と呼ばれる体育祭、文化祭(葵陵祭)、合唱コンクールは、生徒が主体となって企画・運営され、学校全体が一体となって盛り上がります。

  • 体育祭(5月): クラス対抗で様々な競技が行われ、応援にも熱が入ります。

  • 合唱コンクール(6月): 各クラスが課題曲と自由曲を披露し、美しい歌声を響かせます。 特に1年生の課題曲は校歌で、伝統となっています。

  • 葵陵祭(文化祭)(9月): 毎年9月に行われる文化祭は一般公開もされ、多くの来場者で賑わいます。 クラスごとの展示や出し物、部活動の発表など内容は多彩です。文化祭1日目の後には、生徒だけが参加する中夜祭も行われます。

  • その他: 2年次には修学旅行、冬にはマラソン大会など、年間を通して様々な行事が予定されています。

東京都立南平高等学校の進学実績

南平高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポート体制が整っており、国公立大学や難関私立大学へも多数の合格者を輩出しています。

主な大学進学実績(2023年度など)

  • 国公立大学: 東京都立大学、東京学芸大学など、計20名以上の合格実績があります。

  • 難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)などへ多数の合格者を出しています。特に、中央大学や法政大学、東洋大学などへの進学者が多い傾向にあります。

  • 指定校推薦: 青山学院大学、中央大学、法政大学、立教大学、東京理科大学など、多くの大学からの指定校推薦枠があります。

進学サポート

職員室前には個別指導用のスペースがあり、疑問点をすぐに質問できる環境が整っています。 また、長期休業中には全学年対象の受験対策講習を開講するなど、進学実績に結びつく手厚いサポートが行われています。

東京都立南平高等学校の特長・アピールポイント

南平高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 自主自律を育む「ノーチャイム制」: 創立以来の伝統で、生徒の主体性を尊重する校風の象徴です。

  • 生徒が主役の熱い学校行事: 体育祭・文化祭・合唱コンクールの「三大行事」は、企画から運営まで生徒が中心となり、一生の思い出になります。

  • 豊かな自然に囲まれた学習環境: 多摩丘陵の麓に位置し、落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • 充実した進路指導とサポート体制: 個別指導から受験対策講習まで、生徒一人ひとりの希望進路実現を力強くバックアップします。

  • 理数分野への探究活動: 理数研究校(SIP)に指定されており、大学との高大連携プログラムなどを通して、理数分野に興味を持つ生徒の知的好奇心を刺激します。

東京都立南平高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、南平高等学校での学校生活を肯定的に評価する声が数多く寄せられています。

  • 良い点:

    • 「自由な校風でのびのびと過ごせる」という意見が最も多く見られます。

    • 「行事がとにかく楽しく、クラスや学年の団結力が強い」

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら打ち込める環境がある」

    • 「挨拶が習慣になっていて、学校全体の雰囲気が良い」

  • 気になる点:

    • 「駅から学校まで坂道が続くので、少し大変」という声があります。

    • 「施設や校舎が少し古い」という意見も見られます。

    • 「自由な校風だからこそ、自分を律する力が必要。流されてしまうと勉強が疎かになる可能性もある」という指摘もあります。

アクセス・通学

南平高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅: 京王線「南平」駅 南口から徒歩約8〜10分

  • バス: 「一番橋通り」バス停から徒歩約9分、「南平台」バス停から徒歩約9分などのルートもあります。

日野市内からの通学はもちろん、八王子市、多摩市、立川市、府中市など、京王線沿線を中心に幅広いエリアから生徒が通学しています。

東京都立南平高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。南平高等学校は、自分で考えて行動するのが好きな人、勉強も行事も部活動も、全部に全力で打ち込みたい人にぴったりの学校です。自由な環境の中で、最高の仲間たちと一生忘れられない3年間を過ごすことができるでしょう。

南平高等学校の入試では、中学校での成績(内申点)と、入試当日の学力検査の点数の両方が大切になります。まずは、日々の授業を大切にし、定期テストでしっかりと点数を取って、内申点を確保することから始めましょう。その上で、苦手科目をなくすように基礎を固め、過去問などを活用して応用力をつけていくことが合格への近道です。

あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。