新潟市立万代高等学校は、「志を高く掲げ 新たな世界へ」をスローガンに、生徒一人ひとりの夢の実現を力強くサポートしてくれる、活気と可能性に満ちた学校です。高校生活で大きく成長したい、勉強も学校行事も全力で楽しみたい、そんな熱い想いを持つ中学生にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
この学校の大きな特長は、県内唯一の「英語理数科」という専門学科と、個々の進路に柔軟に対応できる「普通科」が設置されている点です。部活動や学校行事も非常に盛んで、生徒たちは学習と活動の両立を目指しながら、充実した毎日を送っています。新潟市立万代高等学校は、まさに文武両道を体現できる場所と言えます。
この記事では、そんな新潟市立万代高等学校について、偏差値や進学実績といった学習面から、校風、部活動、学校行事、在校生のリアルな口コミまで、皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事が、あなたにとって最高の高校選びの助けとなることを願っています。
新潟市立万代高等学校の基本情報
まずは、万代高校の基本的な情報を確認しておきましょう。2003年に女子校から共学となり、現在の校舎に移転した比較的新しい歴史を持つ学校です。生徒数は男子よりも女子が少し多い傾向にあります。
項目 | 内容 |
正式名称 | 新潟市立万代高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/別学 | 男女共学 |
所在地 | 新潟県新潟市中央区沼垂東6丁目8番1号 |
代表電話番号 | 025-241-0193 |
公式サイトURL | http://www.bandai-h.city-niigata.ed.jp/ |
新潟市立万代高等学校の偏差値・難易度・併願校
万代高校の受験を考える上で、最も気になるのが学力レベルでしょう。ここでは、学科ごとの偏差値や合格の目安、そして併願校について具体的に見ていきましょう。
新潟市立万代高等学校は、学科によって難易度が大きく異なるのが特徴です。特に、専門学科である英語理数科は県内でもトップクラスの難易度を誇ります。
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英語理数科: 偏差値 61
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普通科: 偏差値 55-56
英語理数科は非常に人気が高く、例年の入試倍率は2倍を超えることもある激戦区です。一方、普通科も常に高い人気を維持しており、しっかりとした学力が必要とされます。合格に必要な内申点と当日点の合計の目安としては、普通科で400点以上、英語理数科では425点以上が一つのラインと言われることがありますが、これはあくまで目安です。年度によって変動するため、日々の学習を積み重ね、過去問などで実力を測ることが重要です。
偏差値が近い公立高校としては、新潟中央高校(普通科)、三条東高校(普通科)、新発田南高校(普通科)などが挙げられます。ただし、新潟県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、万が一に備えて、多くの受験生が私立高校を併願します。
新潟市立万代高等学校の主な併願校としては、以下のような私立高校がよく選ばれています。
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北越高等学校
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東京学館新潟高等学校
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新潟第一高等学校
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日本文理高等学校
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新潟青陵高等学校
これらの私立高校は、入試形式(学力試験の有無など)やコースが様々ですので、自分の学力や目的に合った学校をしっかりと調べて選ぶことが、安心して公立高校入試に臨むための鍵となります。
新潟市立万代高等学校に設置されている学科・コース
新潟市立万代高等学校には、それぞれ特色の異なる2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の目標に合わせて、最適な学科を選ぶことが高校生活の充実につながります。
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英語理数科
1年次から「英語コース」と「理数コース」に分かれる専門学科です。国公立大学や難関私立大学への進学を強く意識した、少人数での手厚い指導が魅力です。明確な目標を持ち、高いレベルで学びたいチャレンジ精神旺盛な生徒におすすめです。
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英語コース – 英語の授業が多く、ディベートや海外研修など実践的なプログラムが豊富。将来、語学力を活かしたい文系の生徒に最適です。
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理数コース – 大学との連携実験やサイエンスキャンプなど、探究的な活動が充実。理系の専門分野に深く踏み込みたい生徒におすすめです。
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普通科(総合選択制)
将来の進路を幅広く考えたい生徒や、自分の個性を伸ばしたい生徒向けの学科です。単位制のメリットを活かし、2年次から文系・理系に分かれ、3年次には自分の受験科目に合わせて多くの選択科目から時間割を組み立てることができます。多様な進路希望にきめ細かく対応できるのが最大の強みです。
新潟市立万代高等学校の特色・校風
万代高校の雰囲気は、一言でいえば「活気あふれる文武両道」です。勉強に真剣に取り組む一方で、学校行事や部活動には全力で打ち込むエネルギッシュな生徒が多いのが特徴です。口コミでは「自称進学校」という言葉もよく使われますが、これは手厚い進学サポートと、それに伴う学習量の多さを表していると言えるでしょう。
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宿題の量:口コミでは「毎日コツコツやれば終わる量」という声と、「課題が多くて大変」という声の両方があり、学習意欲や個人の感じ方によって受け止め方が異なるようです。長期休暇中も課題はしっかりと出される傾向にあります。
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校則:全体的には、県内の公立高校として標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。
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服装:制服の着こなしについては、きちんと着用することが求められます。特に女子のスカート丈は膝にかかる長さが規定とされています。ただ、女子の制服は「可愛い」と評判で、制服が志望動機の一つになる生徒も少なくありません。
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スマホ:授業中の使用は禁止されているなど、校内での使用には一定のルールがあると考えられます。休み時間や放課後の使用については、マナーを守ることが求められます。
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頭髪:染髪やパーマは禁止されています。
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生徒たちの雰囲気:全体的に真面目で明るい生徒が多いですが、行事の時には非常に活発になり、学校全体が一体となって盛り上がります。友人関係も良好で、「平和な環境で勉強したい人におすすめ」という声もあります。
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アルバイト:進学校という特性上、学業に専念することが推奨されており、原則として許可されていない可能性が高いです。特別な事情がある場合は学校への相談が必要になるでしょう。
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制服の評判:特に女子のブレザーとリボン・ネクタイの組み合わせは人気が高く、ポジティブな口コミが多く見られます。男子は一般的な黒の学生服です。
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土曜授業:進学実績向上のため、土曜日に講習が行われることがあります。これを「手厚いサポート」と捉えるか、「休みが削られる」と捉えるかで評価が分かれる点です。
新潟市立万代高等学校の部活動・イベント
部活動
万代高校では多くの生徒が部活動に加入し、勉強との両立に励んでいます。運動部、文化部ともに約25の部活動があり、活気に満ちています。グラウンドの夜間照明やトレーニング器具など、活動を支える設備も整っています。
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ダンス部
万代高校を代表する部活動の一つで、部員数も40名を超える大所帯です。地域の大きなイベントである「にいがた総おどり」に毎年参加しており、そのパフォーマンスは非常に有名です。文化祭でのステージも圧巻で、ダンス部目当てに来場する中学生もいるほどです。
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その他の部活動
陸上競技部、男女バスケットボール部、サッカー部などの運動部から、ESS(英語部)、書道部、美術部といった文化部まで、多種多様なクラブが活動しています。特に体育祭の「部活動対抗リレー」では、各部がユニフォームや道具を使ってパフォーマンスをしながら走るため、非常に盛り上がります。
イベント
万代高校の学校生活を語る上で欠かせないのが、生徒が主体となって作り上げる大規模な学校行事です。その熱気と一体感は、多くの在校生や卒業生にとって最高の思い出となっています。
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体育祭(6月)
赤・黄・橙・緑・青・紫の6つの連合に分かれて競い合う、万代高校で最も盛り上がる行事の一つです。応援合戦や連合対抗リレーの熱気はすさまじく、「想像以上の迫力」と評されるほどです。3年生は髪をセットしたりメイクをしたりしてお祭りを全力で楽しむ姿が見られ、学校全体が大きなエネルギーに包まれます。
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港祭(みなとさい・9月)
文化祭は「港祭」という名前で親しまれています。クラスごとの出店や展示はもちろん、ステージ発表が大きな見どころです。有志による歌うまコンテストや、ダンス部をはじめとする文化部のパフォーマンスは観客を魅了し、体育祭に負けない盛り上がりを見せます。
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修学旅行(2年次)
その他、芸術鑑賞会や2年次に行く修学旅行など、高校生活を彩る様々な行事が年間を通して計画されています。
新潟市立万代高等学校の進学実績
万代高校は、その手厚い進学指導と生徒の努力により、国公立大学を中心に確かな進学実績を上げています。特に近年、進学実績は着実に向上しており、2025年春の入試では65名の生徒が国公立大学へ進学しました。
以下は、2024年春の主な大学合格実績です。
分類 | 主な大学名 | 合格者数 |
国公立大学 | 新潟大学 | 22名 |
新潟県立大学 | 22名 | |
三条市立大学 | 7名 | |
難関私立大学 | 早稲田大学 | 1名 |
青山学院大学 | 3名 | |
明治大学 | 1名 | |
中央大学 | 2名 | |
法政大学 | 2名 | |
その他進学者が多い大学 | 新潟医療福祉大学 | 54名 |
新潟国際情報大学 | 23名 | |
新潟薬科大学 | 20名 | |
神奈川大学 | 17名 | |
金沢工業大学 | 16名 |
この実績を支えているのが、学校独自の充実した学習サポート体制です。放課後や夏休みなどの長期休業中には「万代実力養成講座」と名付けられた講習が開かれ、基礎固めから応用力の育成まで、生徒のニーズに合わせた多様な講座が用意されています。また、進研模試や全統模試といった全国模試を定期的に実施し、生徒一人ひとりが自分の学力と向き合い、計画的に学習を進めるためのサポートが徹底されています。
新潟市立万代高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、万代高校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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県内唯一の「英語理数科」
高い目標を持つ生徒が集い、専門性の高い学びを深められる特別なコースです。文系・理系のトップレベルを目指すための最適な環境が用意されています。
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最新のICT教育環境
全生徒にiPadが配布され、全ての普通教室に電子黒板とWi-Fiが完備されています。これらを活用した主体的で分かりやすい授業が展開されており、現代社会に必要なスキルを自然に身につけることができます。
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夢を実現に導く「単位制」
普通科では、生徒一人ひとりの進路希望に合わせて授業を選択できる「単位制」を導入。特に3年生では、自分の受験に必要な科目に絞って効率よく学べるため、夢の実現を強力に後押しします。
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学校生活を彩る大規模イベント
体育祭や文化祭「港祭」は、生徒の自主性が尊重され、学校全体が一体となる熱狂的な盛り上がりを見せます。この経験を通して、一生の思い出と強い絆を育むことができます。
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手厚い進学サポート体制
放課後や長期休暇中の講習、頻繁に実施される模試、個別の進路面談など、生徒の「行きたい大学」への進学を全力で支える体制が整っています。その成果は、年々向上する進学実績に表れています。
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活気あふれる部活動
有名なダンス部をはじめ、多くの部活動が活発に活動しており、勉強と両立しながら高校生活を謳歌できます。「文武両道」を目指す生徒にとって、最高の環境です。
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充実したキャリア教育
大学見学や企業訪問、卒業生の話を聞く会など、早期から将来について考える機会が豊富に用意されています。自分の未来を具体的に描き、学習へのモチベーションを高めることができます。
新潟市立万代高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。学校選びの参考にしてください。
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良い点
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「行事がとにかく楽しい。体育祭や文化祭は本当に盛り上がり、クラスの団結力が強まる」という声が圧倒的に多いです。
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「親身になってくれる先生が多く、放課後も質問に丁寧に答えてくれるなど、サポートが手厚い」。
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「女子の制服が可愛くて人気がある。制服がモチベーションになることも」。
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「電子黒板などICT設備が整っていて、授業が分かりやすく面白いことがある」。
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「いじめはほとんど聞かない。平和で楽しい学校生活を送りたい人にはおすすめ」。
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気になる点
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「典型的な自称進学校。課題の量が多かったり、土曜講習や夏期講習、模試が強制だったりして大変」という意見は頻繁に見られます。
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「先生によって授業の質や指導方針に差があると感じる。高圧的だったり、考え方が古いと感じる先生もいる」という声もあります。
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「大学進学、特に国公立大学への進学を重視するあまり、専門学校などを希望する生徒への配慮が足りないと感じることがある」。
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「校則が厳しいと感じる場面がある。特に服装については細かく指導されることがある」。
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これらの口コミから、万代高校は「高い目標に向かって仲間と切磋琢磨しながら、行事などを通じて最高の思い出も作りたい」という生徒にとっては素晴らしい環境ですが、「自分のペースで伸び伸びと過ごしたい」という生徒にとっては、少し窮屈に感じられる可能性があると言えそうです。
アクセス・通学
新潟市立万代高等学校は新潟市中央区の新潟港に近いエリアに位置しています。JR新潟駅からは少し距離があるため、多くの生徒がバスを利用して通学しています。
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最寄り駅からのアクセス
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JR「新潟駅」万代口バスターミナルからバスで約10分。
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E1 臨港線に乗車し、「万代高校前」バス停で下車、徒歩約2分。
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E2 空港・松浜線 または E3 河渡線に乗車し、「中央埠頭」バス停で下車、徒歩約3分。
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JR「新潟駅」から徒歩の場合、約25分〜30分かかります。
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通学エリア
新潟市中央区の生徒はもちろん、東区、西区、江南区、北区など、新潟市内の広いエリアから生徒が通学しています。バス路線が充実しているため、様々な地域からのアクセスが可能です。
新潟市立万代高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、新潟市立万代高等学校を目指す君にエールを送ります。
この学校は、「勉強も遊びも本気でやりたい!」というエネルギッシュな君にこそおすすめです。高いレベルの授業や少し多めの課題も、最高の学校行事や部活動を楽しむためのスパイスだと思えるような、前向きな気持ちが大切になります。特に、英語や理数に強い興味があり、将来は国公立大学や難関私立大学に進みたいと考えているなら、英語理数科は最高の環境でしょう。
受験勉強では、まず内申点をしっかり確保することが全ての基本です。その上で、普通科を目指すなら苦手科目を作らず全教科でバランス良く得点する力を、難関の英語理数科を目指すなら、得意な英語・数学で他の受験生を圧倒できるくらいの学力を身につけてください。新潟市立万代高等学校で送る3年間は、きっと君を大きく成長させてくれるはずです。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。