京都芸術大学附属高等学校は、自分のペースで学びながら、アートやデザインに触れられるユニークな通信制高校です。大学の附属校ならではの環境で、専門的な知識を持つ先生から直接指導を受けられるのが大きな魅力。単なる高校卒業資格の取得にとどまらず、社会で本当に役立つ「考える力」や「表現する力」を育むことに力を入れています。

「毎日同じ時間に学校に通うのが苦手」「自分の好きなことに打ち込む時間がほしい」「アートやデザインに興味があるけれど、何から始めたらいいかわからない」。京都芸術大学附属高等学校は、そんな一人ひとりの想いに寄り添ってくれる学校です。通学とオンラインを組み合わせた柔軟な学び方で、あなたらしい高校生活をデザインできます。

この記事では、そんな京都芸術大学附属高等学校の特色や学びの内容、在校生や卒業生のリアルな声などを詳しくご紹介します。あなたの「なりたい自分」を見つけるための、新しい選択肢がここにあるかもしれません。ぜひ最後まで読んで、自分だけの未来を描くヒントを見つけてください。

京都芸術大学附属高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 京都芸術大学附属高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
課程 通信制
所在地 〒606-8252 京都府京都市左京区北白川上終町24
代表電話番号 0120-873-739(新普通科)<br>0120-873-739(じぶんみらい科)
公式サイト https://shs.kyoto-art.ac.jp/

京都芸術大学附属高等学校の偏差値・難易度・併願校

京都芸術大学附属高等学校は通信制のため、一般的な高校入試における「偏差値」という指標はありません。入学選考は、書類選考や課題(文章表現)、面接などを通じて、生徒一人ひとりの個性や学習意欲を総合的に評価する方法がとられています。 そのため、学力試験の点数だけで合否が決まるわけではないのが大きな特徴です。

難易度をイメージするためには、「なぜこの学校で学びたいのか」「入学して何をしたいのか」を自分の言葉でしっかり伝えられるかどうかが重要になります。京都芸術大学附属高等学校の教育方針やカリキュラムをよく理解し、自分の将来の目標とどう結びつけられるかを考えることが、合格への近道と言えるでしょう。

通信制高校の特性上、他の全日制高校との併願というよりは、自分のライフスタイルや学びたいことに合わせて、他の通信制高校やサポート校と比較検討する生徒が多いようです。

京都芸術大学附属高等学校に設置されている学科・コース

京都芸術大学附属高等学校では、生徒一人ひとりのスタイルに合わせた2つの学び方が用意されています。 どちらの学科も、あなたらしい高校生活を実現するための工夫が満載です。

  • 新普通科(通学タイプ)

    週3〜5日の通学スタイルを自分で選べる学科です。 「対話型授業」を重視しており、少人数でのグループワークを通じて、コミュニケーション能力や協調性を養います。 基礎学力を固めながら、自分のペースでじっくり学びたい人におすすめです。

  • じぶんみらい科(オンラインタイプ)

    日本全国どこからでもオンラインで学べる、新しいスタイルの学科です。 登校は年2回の集中スクーリングのみで、普段の学習は動画視聴やレポートが中心。 京都芸術大学と連携したデザイン思考を学ぶ授業など、ユニークなカリキュラムが特徴で、自分の興味をとことん探究したい人や、場所に縛られずに高校生活を送りたい人にぴったりです。

京都芸術大学附属高等学校の特色・校風

京都芸術大学附属高等学校の校風は、「自由」と「創造」という言葉で表現できるでしょう。生徒の自主性を尊重し、一人ひとりが自分のペースで学べる環境が整っています。

  • 校則・制服

    校則は比較的緩やかで、服装や髪型も自由度が高いようです。 制服はなく、私服での通学となります。自分らしいスタイルで学校生活を送りたい生徒にとっては、非常に魅力的な環境と言えるでしょう。

  • 生徒たちの雰囲気

    口コミでは「明るい人が多くてすぐに馴染めた」といった声が見られます。 アートやデザインに興味を持つ生徒が多く集まるため、共通の話題で盛り上がりやすく、友達も作りやすい雰囲気のようです。

  • 学習面

    課題の量はそれほど多くなく、自分のペースで学習を進めやすいという意見があります。 分からないことがあっても先生が親身にサポートしてくれるため、勉強に不安がある生徒でも安心して卒業を目指せます。

  • アルバイト・スマホ

    アルバイトは許可されているようです。スマートフォンの校内での使用についても、特に厳しい制限はないという声が多く見られます。

  • 土曜授業

    土曜日の授業については、学科や選択するコースによって異なるため、個別の確認が必要です。

京都芸術大学附属高等学校の部活動・イベント

部活動

京都芸術大学附属高等学校では、一般的な「部活動」とは少し異なり、「同好会」という形で生徒の自主的な活動を推奨しています。 生徒自身が「やりたい」ことを見つけ、仲間を集めて活動を企画・運営していくスタイルが特徴です。 これまでには、演劇同好会がクラウドファンディングで資金を集めて卒業公演を成功させた例など、生徒の主体的な活動が実を結んでいます。

イベント

年間を通じて、生徒同士の交流を深める様々なイベントが企画されています。

  • 文化祭

    毎年秋に開催される文化祭は、生徒たちの創造性が発揮される最大のイベントです。 生徒が制作したアート作品の展示やグッズ販売、飲食店ブースなど、多彩な催しで盛り上がります。 特に、学生たちが制作する「ねぶた」は圧巻で、点灯式も行われるなど、学校全体が一体となるイベントです。

  • 入学式・卒業式

    入学式は4月、卒業式は3月に行われます。 特に卒業式は、少人数ならではのアットホームな雰囲気で行われることもあるようです。

  • その他

    この他にも、学校説明会や体験授業、個別相談会などが頻繁に開催されており、入学を検討している中学生が学校の雰囲気を知る良い機会となっています。

京都芸術大学附属高等学校の進学実績

京都芸術大学附属高等学校は、生徒一人ひとりの多様な進路希望に合わせた手厚いサポート体制が特徴で、高い進路決定率を誇っています。 2024年度の進路決定率は93.3%に達し、大学進学、専門学校進学など、生徒たちはそれぞれの夢を実現しています。

  • 主な大学進学実績

    国公立大学では京都市立芸術大学への合格実績があります。 私立大学では、母体である京都芸術大学への内部進学はもちろんのこと、立命館大学、京都女子大学、同志社女子大学、京都産業大学、龍谷大学、多摩美術大学、大阪芸術大学など、美術系大学から総合大学まで幅広い合格実績があります。 総合型選抜(旧AO入試)での合格者が多いのも、探究的な学びを重視する同校の強みと言えるでしょう。

  • 専門学校・その他の進路

    デザイン、ファッション、医療、福祉、調理など、様々な分野の専門学校へ進学する生徒も多数います。 生徒一人ひとりの興味や関心に合わせた進路指導が行われていることがうかがえます。

  • 進路サポート

    1年次からの自己分析ワークや、3年次の面接・小論文対策など、3年間を通じた手厚い進路サポートプログラムが用意されています。 「対話型授業」を通じて培われる思考力や表現力は、大学入試改革で重視される力とも合致しており、生徒の進路実現を力強く後押ししています。

京都芸術大学附属高等学校の特長・アピールポイント

京都芸術大学附属高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 大学附属ならではの芸術教育

    学生数日本一の芸術大学の附属校として、本格的な芸術教育を受けられる環境が整っています。 大学の施設を利用したり、大学教員から直接指導を受けたりする機会もあります。

  • 選べる2つの学び方

    通学型の「新普通科」と、全国どこからでも学べるオンライン型の「じぶんみらい科」があり、自分のライフスタイルや目標に合わせて最適な学び方を選べます。

  • 「対話型授業」で思考力・表現力を育成

    少人数でのグループワークを中心とした「対話型授業」を導入。 他者との対話を通じて、これからの社会で必要とされるコミュニケーション能力や課題解決能力を育みます。

  • 生徒の自主性を尊重する校風

    校則が比較的緩やかで、服装も自由。 生徒が自ら企画・運営する同好会活動も盛んで、のびのびとした環境で個性を伸ばすことができます。

  • オンラインでの新しいつながり

    「じぶんみらい科」では、オンライン職員室や自習室、オンライン同好会などを通じて、全国の仲間や先生といつでもつながることができます。 場所は離れていても、孤独を感じさせない工夫がされています。

  • 探究学習で「好き」を深める

    独自の探究科目や創造科目を通じて、身近な社会課題の発見や解決策の探究に挑戦します。 自分の「好き」や「なぜ?」をとことん追求する学びが、将来の夢につながります。

  • 手厚い進路サポート

    3年間を通じた体系的な進路サポートプログラムにより、生徒一人ひとりの夢の実現を後押し。 大学進学から専門学校、就職まで、多様な進路に対応しています。

京都芸術大学附属高等学校の口コミ・評判のまとめ

良い点

  • 自分のペースで学べる

    「自分のやりたいことをやらせてもらえた」「自分のペースで学業に取り組める環境が良い」といった、学習の自由度の高さを評価する声が多数見られます。 課題も多すぎず、無理なく卒業を目指せるようです。

  • 先生のサポートが手厚い

    「先生達も優しく接してくれてすぐ馴染めた」「先生のサポートが手厚い」など、教員の親身な対応を評価する口コミが目立ちます。

  • 友達が作りやすい

    「とても明るい人が多くてすぐに馴染めた」「部活動をきっかけに友人ができた」など、アットホームな雰囲気で友人関係を築きやすいという意見があります。

  • ユニークな授業が楽しい

    「授業とかもとても楽しかった」「全日制の学校とそれほど差の無い授業をしてくれてとてもいい学校だと思った」という声があり、芸術大学附属ならではの特色ある授業内容に満足している生徒が多いようです。

気になる点

  • 創立から日が浅い

    比較的新しい学校のため、「先生の出入りが多いことが気になる」という意見が一部で見られました。

  • 通信制の学習スタイルに慣れが必要

    「登校日数が少ない」ため、自己管理能力が求められる場面もあります。 自分で学習計画を立てて進めるのが苦手な人は、意識的な努力が必要かもしれません。

アクセス・通学

京都芸術大学附属高等学校は、京都芸術大学のキャンパス内にあります。 周辺は落ち着いた環境で、学習に集中できるロケーションです。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 京阪「出町柳駅」より

      • 叡山電車に乗り換え「茶山・京都芸術大学駅」下車、徒歩約10分

      • 市バス3系統に乗車、「上終町・瓜生山学園 京都芸術大学前」下車すぐ

    • 地下鉄「北大路駅」より

      • 北大路バスターミナルから市バス204系統に乗車、「上終町・瓜生山学園 京都芸術大学前」下車すぐ(バス乗車時間約15分)

    • JR「京都駅」より

      • 市バス5系統に乗車、「上終町・瓜生山学園 京都芸術大学前」下車すぐ(バス乗車時間約50分)

  • 通学エリア

    「新普通科」は京都府、大阪府、滋賀県、奈良県、兵庫県から通学する生徒が対象です。 一方、「じぶんみらい科」はオンラインでの学習が中心のため、日本全国どこからでも入学が可能です。

※公共交通機関での通学が推奨されており、駐車場はありません。

京都芸術大学附属高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

京都芸術大学附属高等学校は、「自分の『好き』をとことん追求したい」「画一的な学び方ではなく、自分らしいスタイルで高校生活を送りたい」と考える君に、まさにぴったりの学校です。この学校が求めているのは、学力テストの点数だけでは測れない、君自身の個性や未来への熱意です。

受験を考えるなら、まずは「なぜ京都芸術大学附属高等学校で学びたいのか」を深く考えてみてください。そして、学校説明会や体験授業に積極的に参加して、学校の雰囲気を肌で感じてみましょう。 書類選考や面接では、その経験をもとに、自分の言葉で「ここで何を学び、どう成長したいか」を伝えることが何よりも大切になります。

芸術に特別な才能や経験は必要ありません。「何かを創り出してみたい」「新しいことに挑戦したい」という純粋な好奇心こそが、君の最大の武器になります。自分らしさを大切に、未来への一歩を踏み出してください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。