京都府立鴨沂高等学校は、1872年(明治5年)に日本初の公立女学校として創立された「新英学校及女紅場」を前身とする、150年以上の歴史を持つ伝統校です。京都御所の東隣という由緒ある地にありながら、近年リニューアルされた美しい校舎と最新のICT設備を誇り、古き良き伝統と新しい学びが見事に融合しています。まさに、歴史と革新が息づく学校、それが鴨沂高等学校です。
鴨沂高等学校の基本情報
鴨沂高等学校の偏差値・難易度・併願校
鴨沂高等学校に設置されている学科・コース
1年次(共通カリキュラム) まずは全員が同じカリキュラムで、中学までの学習内容の復習と高校での学習の基礎を固めます。ここで自分の興味・関心を見極め、2年次からのコース選択に備えます。
2・3年次(コース選択) 人文探究コース : 文学、歴史、地理などの人文科学や、政治、経済などの社会科学を深く探究します。文章を読んだり書いたりすることが好きな人や、社会の仕組みに関心がある人におすすめです。理数探究コース : 数学や理科の専門的な内容を学び、科学的な思考力や表現力を養います。実験や観察が好きで、物事を論理的に考えるのが得意な生徒に向いています。京都文化コース : 京都の歴史や文化、産業について専門的に学びます。フィールドワークなども取り入れながら、生きた知識を身につけられるのが魅力です。京都が大好きで、その魅力を深く知りたい、将来は京都の文化に関わる仕事がしたい、という人に最適です。教養科学コース : 文系・理系の枠にとらわれず、幅広い分野をバランス良く学びます。様々な学問に触れながら自分の進路をじっくり考えたい人や、総合的な知識を身につけたい人におすすめです。
鴨沂高等学校の特色・校風
宿題の量 : 長期休暇の宿題は多いと感じる生徒が多いようです。日々の授業では、予習をしっかり行うことが求められる教科もあります。校則 : 以前は私服で自由な校風でしたが、現在は制服が導入され、着こなしなども含めて比較的厳しめに指導される傾向があるようです。スマートフォンは授業中の使用は禁止ですが、休み時間などは使用できることが多いようです。アクセサリーや染髪、ピアスは禁止されています。生徒たちの雰囲気 : 学校全体として落ち着きがありつつも、明るく元気な雰囲気です。真面目に学習に取り組む生徒が多い一方で、行事などでは活発に盛り上がるメリハリのある生徒が多いようです。アルバイト : アルバイトは原則として禁止されている可能性があります。特別な事情がある場合は学校に相談する必要があるでしょう。制服の評判 : 制服は2019年度から導入されました。生徒会の意見も取り入れてデザインされたもので、ネクタイやリボン、スカートの柄などを自由に組み合わせられるのが特徴で、かわいいと評判です。土曜授業 : 土曜授業が実施されています。
鴨沂高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動 :女子水球部 : 全国大会常連の強豪として知られています。自転車競技部 : こちらも全国レベルで活躍する強豪部です。バトン部 : 明るく活気のある雰囲気で、地域のイベントなどでも活躍しています。茶道部 : 旧九条家から移築された本格的な茶室で活動できる、歴史ある部活動です。留学生との交流など、国際的な活動も行っています。
全体の様子 :
運動部、文化部ともに多種多様な部があり、生徒は自分の興味に合わせて活動を選ぶことができます。珍しい部活動としては、シンクロ部や京都文化クラブなどがあります。全体的に、限られた時間の中で集中して練習に取り組み、学習と両立させている生徒が多いようです。
イベント
文化祭(鴨沂祭) : 毎年秋に開催される最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、部活動の成果発表など、非常に盛り上がります。企画から運営まで生徒が中心となって行い、クラスの団結力も深まります。体育祭 : 文化祭と並ぶ大きなイベントで、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。応援合戦なども見どころの一つです。修学旅行 : 近年では、北海道など国内の様々な場所を訪れています。自然体験や文化学習など、充実したプログラムが用意されており、生徒たちにとって忘れられない思い出となっています。その他 : 遠足、芸術鑑賞、球技大会など、季節ごとに様々なイベントが企画されています。
鴨沂高等学校の進学実績
主な進学先 :国公立大学 : 京都大学、大阪大学、神戸大学、京都工芸繊維大学、京都府立大学、京都教育大学など、地元の難関大学を中心に合格者を出しています。難関私立大学 : 同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学といった「関関同立」に多数の合格実績があります。その他、産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)への進学者も多くいます。
進学サポート :
平常授業に加えて、早朝や放課後、長期休業中に講習や補習を実施しています。大学入学共通テスト対策や個別試験対策など、生徒のニーズに合わせた講座が開講されており、多くの生徒が活用しています。また、キャリア教育にも力を入れており、大学の先生を招いての模擬授業や、卒業生による進路懇談会などを通して、生徒が自分の将来について深く考える機会を提供しています。
鴨沂高等学校の特長・アピールポイント
150年以上の歴史と伝統 : 日本初の公立女学校というルーツを持ち、京都の教育の歴史と共に歩んできた学校です。旧九条家から移築された茶室や風格ある旧正門が、その歴史を今に伝えています。最新の教育設備が整った美しい校舎 : 2018年にリニューアルされた校舎は、伝統的なデザインと現代的な機能性を兼ね備えています。全教室に電子黒板が設置され、約6万冊の蔵書を誇る図書館を中心とした情報メディアセンターなど、ICT環境も充実しています。京都御所に隣接する抜群のロケーション : 京都市の中心部に位置し、京都御苑や鴨川がすぐそばにある恵まれた環境です。周辺には大学も多く、知的な刺激にあふれています。「京都文化コース」での探究学習 : 地元京都の文化や歴史、産業について深く学べる独自のコースが設置されています。専門家を招いた講義やフィールドワークを通して、生きた知識を身につけることができます。多彩な進路希望に対応するコース制 : 2年次から4つのコースに分かれ、一人ひとりの興味関心や進路目標に合わせた学習が可能です。全国レベルで活躍する部活動 : 女子水球部や自転車競技部をはじめ、全国大会で活躍する部活動があります。生徒主体で作り上げる活気ある学校行事 : 文化祭や体育祭などの行事は生徒会が中心となって企画・運営し、学校全体が一体となって盛り上がります。
鴨沂高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「校舎が新しくて綺麗。公立高校とは思えないほど設備が充実している」という声が非常に多いです。 「京都御所の隣という立地が最高。静かで勉強に集中できるし、帰り道に寄り道するのも楽しい」 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる。進路指導も手厚い」 「行事がとても盛り上がる。特に文化祭はクラスみんなで協力して作り上げるので、最高の思い出になる」 「制服が可愛いと評判。リボンやネクタイが選べるのが嬉しい」 「落ち着いた雰囲気の生徒が多く、いじめなどの話はほとんど聞かない」 「図書館が広くて蔵書も多く、勉強するのに最適な環境」
気になる点 :「校則が思ったより厳しい。特に制服の着こなしについては細かく指導されることがある」 「人気が出てきたため、入学の難易度が上がっている」 「グラウンドが広くないため、一部の運動部は離れた場所で活動している」 「土曜授業があるので、週末の予定が立てにくいと感じることがある」 「伝統を重んじるあまり、少し堅苦しいと感じる部分もあるかもしれない」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :京阪電車「神宮丸太町」駅 3番出口より徒歩約10分 京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町」駅 1番出口より徒歩約12分 京都市営地下鉄 東西線「京都市役所前」駅より徒歩約12分
バスでのアクセス :京都市バス「荒神口」バス停より徒歩約3分 京都市バス「河原町丸太町」バス停より徒歩約5分
鴨沂高等学校受験生へのワンポイントアドバイス