京都府立宮津天橋高等学校は、宮津高校と加悦谷高校の伝統を引き継ぎ、2020年に誕生した新しい学校です。宮津市にある「宮津学舎」と与謝野町にある「加悦谷学舎」の2つの学舎があり、それぞれが独自の特色を持ちながら連携して教育活動を行っています。自然豊かな環境の中で、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことを目指しているのが宮津天橋高等学校です。

この学校の大きな魅力は、多様な学びの選択肢があることです。普通科だけでなく、建築科や農業科といった専門学科も設置されており、将来の夢に直結する専門的な知識や技術を高校生のうちから身につけることができます。また、宮津天橋高等学校は地域との結びつきを大切にし、地元の課題解決に取り組む探究活動「safari」などを通じて、社会で活躍できる力を育んでいます。

この記事では、そんな宮津天橋高等学校について、偏差値や学科の特色、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく紹介していきます。この記事を読めば、学校の雰囲気がより具体的にイメージできるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

宮津天橋高等学校の基本情報

宮津天橋高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 京都府立宮津天橋高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 宮津学舎: 〒626-0034 京都府宮津市滝馬23<br>加悦谷学舎: 〒629-2421 京都府与謝郡与謝野町加悦423
代表電話番号 宮津学舎: 0772-22-2116<br>加悦谷学舎: 0772-42-2121
公式サイト https://www.kyoto-be.ne.jp/miyazutenkyou-hs/

宮津天橋高等学校の偏差値・難易度・併願校

宮津天橋高等学校の偏差値は、学舎や学科によって異なります。自分の学力や目標に合わせて、どの学科を目指すか考える際の参考にしてください。

宮津天橋高等学校の各学科の偏差値の目安は以下の通りです。

  • 宮津学舎

    • 普通科(単位制): 52

    • 建築科(単位制): 45

  • 加悦谷学舎

    • 普通科: 43

    • 農業科群(農業・園芸・機械科): 非公表

偏差値52は、京都府内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、乙訓高校や桂高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、オール3に加えて4がいくつかあると安心できるレベルと言えるでしょう。

京都府の公立高校入試制度では、専門学科を第一志望にする場合に限り、普通科を第二志望として併願できる場合がありますが、基本的には複数の公立高校を併願することはできません。そのため、宮津天橋高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶのが一般的です。主な併願校としては、京都外大西高等学校、京都先端科学大学附属高等学校、日星高等学校などが考えられます。

宮津天橋高等学校に設置されている学科・コース

宮津天橋高等学校には、2つの学舎に合わせて特色ある学科が設置されています。それぞれの学科で学べる内容や、どんな生徒におすすめかを紹介します。

宮津学舎

  • 普通科(単位制)

    • どんなことを学ぶ?:大学進学を目指し、国語・数学・英語などの主要5教科を中心に幅広く学びます。2年生からは文系・理系に分かれ、自分の進路希望に合わせた科目を選択できます。

    • どんな生徒におすすめ?:国公立大学や私立大学への進学を考えている人、まだ将来の夢が明確でなく、高校で様々な可能性を探りたい人におすすめです。

  • 建築科(単位制)

    • どんなことを学ぶ?:住宅や公共施設などの設計(デザイン)から施工(ものづくり)まで、建築に関する専門的な知識と技術を基礎から学びます。

    • どんな生徒におすすめ?:将来、建築士やインテリアデザイナー、大工など、建築関係の仕事に就きたいと考えている人や、ものづくりが好きな人におすすめです。

加悦谷学舎

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ?:基礎学力の定着を重視し、一人ひとりの進路希望に応じた丁寧な指導が受けられます。地域社会について学ぶ機会も多くあります。

    • どんな生徒におすすめ?:大学、専門学校、就職など、幅広い進路を考えている人、地域に貢献したいという思いがある人におすすめです。

  • 農業科群(農業・園芸・機械科)

    • どんなことを学ぶ?:農業、園芸、農業機械の3つの分野から専門を選び、作物の栽培や加工、農業機械の整備・活用など、実践的なスキルを身につけます。

    • どんな生徒におすすめ?:農業や食品、機械に興味がある人、自然の中で体を動かすことが好きな人、将来、地域の農業を担いたい人におすすめです。

宮津天橋高等学校の特色・校風

宮津天橋高等学校は、「地域創生」「グローカル(Global + Local)」をキーワードに、地域に根ざしながらも世界に目を向けた教育活動を展開しています。2つの学舎がそれぞれの伝統を活かしつつ、遠隔合同授業などで連携しているのが大きな特色です。

生徒たちの雰囲気は、真面目で落ち着いているという声が多いようです。特に宮津学舎は進学を目指す生徒が多く、熱心に勉強に取り組む環境が整っています。 宿題の量は普通か、やや多いと感じる生徒もいるようですが、日々の小テストなども含め、学力向上に向けたサポートが手厚いとの評判です。

校則については、他の公立高校と比較して標準的、あるいは少し厳しめと感じる声が見られます。特に頭髪や服装(靴下の長さなど)に関する指導は比較的厳しいようです。 スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用にはルールが定められています。アルバイトは原則として禁止されています。

制服は、男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが好評のようです。土曜授業は基本的にありませんが、模試や進学補習などが行われることがあります。

宮津天橋高等学校の部活動・イベント

部活動

宮津天橋高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が文武両道を目指して熱心に活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、特にいくつかの部は全国レベルでの活躍を見せています。

  • ヨット部(宮津学舎): 全国でも屈指の強豪として知られ、インターハイや国体で輝かしい成績を収めています。 卒業生にはオリンピック選手もいるなど、歴史と実績のある部活動です。 恵まれた海の環境を活かし、日々練習に励んでいます。

  • ライフル射撃部(加悦谷学舎): こちらも全国大会の常連で、高い集中力と精神力が求められる競技で好成績を残しています。

  • 陸上競技部(共通): 両学舎の生徒が合同で練習に取り組んでおり、近畿大会に出場するなど活躍しています。

  • フィールド探究部(宮津学舎): 地域おこし団体などと連携し、棚田の活用や生物多様性の調査といったユニークな活動を行っている探究系の部活動です。

この他にも、野球部、バレーボール部、吹奏楽部、美術部など、多種多様な部活動があり、生徒たちは自分の興味や関心に合わせて活動を選んでいます。

イベント

宮津天橋高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。生徒たちが主体となって企画・運営する行事は、クラスや学年の団結力を高める大切な機会となっています。

  • 文化祭(学校祭): 9月上旬に開催される学校祭は、文化祭と体育祭の二部構成で、学校全体が最も盛り上がるイベントの一つです。 文化祭では、宮津学舎の演劇や建築科の展示、加悦谷学舎のクラス企画や農業科の生産物販売など、各学舎・学科の特色を活かした催し物が行われます。

  • 体育祭(学校祭): 文化祭に続いて行われる体育祭では、3学年縦割りのブロック(赤・青・黄)に分かれて競い合います。 名物の応援パフォーマンスは夏休みから準備を始め、各ブロックが一体となって創り上げる姿は圧巻です。

  • 修学旅行: 2年生の時に実施され、行き先は年度によって異なります。過去には沖縄や関東方面などを訪れています。集団行動を通して、友人との絆を深める貴重な思い出となります。

宮津天橋高等学校の進学実績

宮津天橋高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路の実現に向けて、手厚いサポート体制を整えています。大学進学から専門学校、就職まで、幅広い進路に対応しているのが特長です。

近年の主な進学実績(国公立大学)としては、京都府立大学、兵庫県立大学、鳥取大学、島根大学など、地元の近畿圏や中国・四国地方の大学への進学者が多い傾向にあります。

私立大学では、関西大学、立命館大学、龍谷大学、京都産業大学といった関西の主要な大学に多くの合格者を出しています。その他、看護医療系の専門学校や、建築科・農業科で学んだ知識を活かした就職など、多様な進路選択が実現されています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の進学補習、大学の学部・学科について理解を深めるガイダンスなどが充実しています。 また、日々の小テストや課題を通じて基礎学力の定着を図り、生徒一人ひとりの学習状況に合わせた丁寧な指導が行われています。

宮津天橋高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、宮津天橋高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 2つの学舎と多様な学科: 普通科だけでなく、建築や農業といった専門分野を学べる環境があります。宮津学舎と加悦谷学舎という個性豊かな2つのキャンパスで、自分の興味関心を追求できます。

  • 地域と連携した探究活動「safari」: 地域の課題を発見し、解決策を探る独自の探究学習プログラム「safari」が大きな特長です。 多くの地域の方々や大学関係者の協力を得ながら、プレゼンテーション能力や課題解決能力を養います。

  • ICTを活用した遠隔合同授業: 離れた学舎間をオンラインで結び、両学舎の生徒が一緒に授業を受ける「遠隔合同授業」を積極的に導入しています。 多様な意見に触れることで、視野を広げることができます。

  • 全国レベルで活躍する部活動: ヨット部やライフル射撃部をはじめ、全国大会で活躍する部活動が複数あります。 高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって、非常に魅力的な環境です。

  • 手厚い進路サポート: 大学進学から就職まで、生徒一人ひとりの希望に寄り添った丁寧な進路指導が受けられます。放課後や長期休暇中の補習も充実しており、安心して目標に向かうことができます。

  • 豊かな自然に囲まれた学習環境: 日本三景・天橋立を望む宮津学舎、緑豊かな山々に囲まれた加悦谷学舎と、どちらも落ち着いた環境で学習に集中できます。

  • 地域に開かれた学校: 文化祭などの学校行事や、探究活動の発表会などを通じて、地域住民との交流が盛んです。地域全体で生徒の成長を支える温かい雰囲気があります。

宮津天橋高等学校の口コミ・評判のまとめ

宮津天橋高等学校に関する在校生や卒業生からの様々な声を集めました。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校生活をイメージできるでしょう。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、勉強や進路の不安が解消されます。」

    • 「専門学科があり、将来の夢に直結する勉強ができるのが嬉しいです。」

    • 「探究活動を通して、自分で課題を見つけて調べる力が身につきました。」

    • 「部活動がとても盛んで、目標を持って頑張れる仲間がたくさんいます。」

    • 「進学を目指すクラスは周りの意識が高く、良い刺激を受けながら勉強できます。」

    • 「自然に囲まれた落ち着いた環境で、のびのびと学校生活を送ることができます。」

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じることがあります。特に服装や頭髪のチェックは厳しい方だと思います。」

    • 「最寄り駅から少し距離があるので、アクセスが少し不便に感じることがあります。」

    • 「学舎によっては、施設が少し古いと感じる部分もあります。」

    • 「宿題や小テストが多く、毎日しっかり勉強しないとついていくのが大変かもしれません。」

アクセス・通学

宮津天橋高等学校へのアクセス方法です。2つの学舎で場所が異なりますのでご注意ください。

  • 宮津天橋高等学校 宮津学舎

    • 最寄り駅: 京都丹後鉄道「宮津駅」から徒歩約15分

    • バス: 丹後海陸交通バス「宮津高校前」バス停下車すぐ

    • 宮津市内や与謝野町、京丹後市などから通学している生徒が多いようです。

  • 宮津天橋高等学校 加悦谷学舎

    • バス: 丹後海陸交通バス「宮津天橋高校加悦谷学舎前」バス停下車すぐ

    • 与謝野町内や宮津市、京丹後市、福知山市の一部から通学している生徒が見られます。

宮津天橋高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

宮津天橋高等学校は、「将来の夢に向かって専門的なことを学びたい」「豊かな自然の中で落ち着いて勉強したい」「地域に貢献できる活動に挑戦したい」と考えているあなたに、ぴったりの学校です。特に、普通科での大学進学はもちろん、建築や農業といった専門分野への強い探究心を持つ生徒にとって、最高の環境が整っています。

宮津天橋高等学校の入試では、中学校での基礎学力がしっかりと身についているかが重要になります。日々の授業を大切にし、特に英語・数学・国語の基礎を固めておくことが合格への近道です。また、面接では、この学校で何を学びたいのか、どんな高校生活を送りたいのかを自分の言葉でしっかり伝えられるように準備しておきましょう。探究活動や部活動など、宮津天橋高等学校ならではの魅力に触れ、自分のやりたいことと結びつけて話せると、より熱意が伝わるはずです。

あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。