京都府立久御山高等学校は、1980年に設立された、久御山町唯一の府立高校です。校訓に「自学・自律・自鍛」を掲げ、生徒一人ひとりの個性を尊重しながら、知・徳・体のバランスが取れた人材育成を目指しています。部活動が非常に盛んで、特にサッカー部は全国大会常連校としてその名を知られています。

活気あふれる雰囲気の中で、勉強と部活動を両立させる「文武両道」を本気で目指せるのが、この久御山高等学校の大きな魅力です。自分の可能性を最大限に引き出したい、充実した3年間を送りたいと考える中学生にとって、久御山高等学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

この記事では、そんな久御山高等学校の偏差値や評判、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

京都府立久御山高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 京都府立久御山高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒613-0033 京都府久世郡久御山町林
代表電話番号 0774-43-9611
公式サイトURL https://www.kyoto-be.ne.jp/kumiyama-hs/mt/

京都府立久御山高等学校の偏差値・難易度・併願校

久御山高等学校の偏差値は、コースによって少し異なります。自分の学力や目指す進路に合わせて、どのコースが合っているか考えてみましょう。

  • 普通科:47

  • 普通科 スポーツ総合専攻(Pコース):48

偏差値47〜48は、京都府内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の公立高校としては、東宇治高校、日吉ヶ丘高校、京都すばる高校、北嵯峨高校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安は、オール3に加えて4がいくつかあると安心できるレベルと言えるでしょう。ただし、内申点はあくまで目安であり、当日の学力検査の結果が重要になります。

京都府の公立高校入試では、専門学科を除き、基本的に1つの学校しか受験できません。そのため、久御山高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、京都橘高校、京都先端科学大学附属高校、京都廣学館高校などが挙げられます。これらの私立高校は、コースによって偏差値が異なるため、自分の学力に合った併願プランを立てることが大切です。

京都府立久御山高等学校に設置されている学科・コース

久御山高等学校には普通科が設置されており、その中に3つのコースが用意されています。 それぞれのコースで特色ある学びが展開されているので、自分の興味や将来の目標に合わせて選ぶことができます。

  • Sコース(スタンダード):文武両道を目標に、基礎学力の定着と充実を図るコースです。幅広い進路に対応できる学力を身につけたい生徒におすすめです。

  • Aコース(アカデミー):国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、発展的・探究的な学習に取り組むコースです。 高いレベルの大学進学を目標とする生徒に適しています。

  • Pコース(フィジカル)/スポーツ総合専攻:スポーツを通じて人格形成を図り、トップアスリートや指導者を目指すコースです。 専門的なスポーツ科学を学びながら、競技力と学力の両方を高めたい生徒に最適です。

1年生のSコースとAコースは、入学後の学力診断テストや希望調査などによって編成されます。2年生に進級する際に、1年生の成績や進路希望を考慮して、コース間の入れ替えが行われることもあるようです。

京都府立久御山高等学校の特色・校風

久御山高等学校の校風は、「文武両道」と「自主自律」という言葉で表現できます。部活動が非常に盛んで、生徒の約8割が何らかの部活動に加入していると言われています。 活気があり、生徒が主体的に活動する自由な雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量:コースや先生にもよりますが、「多い」と感じる生徒もいるようです。特に進学を目指すAコースでは、日々の予習復習が欠かせません。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しすぎるということはないようですが、頭髪検査は休暇明けに必ず行われるなど、基本的な指導はきちんと行われている印象です。 アルバイトは許可制となっています。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、授業中の使用は禁止されているなど、ルールを守ることが求められます。

  • 生徒たちの雰囲気:部活動に打ち込む生徒が多く、活発で元気な生徒が多いようです。一方で、いじめが少ないという口コミも見られ、全体的には和気あいあいとした雰囲気のようです。

  • 制服の評判:男女ともに紺色のブレザーです。 ネクタイはワンタッチで着脱できるタイプが採用されています。 デザインについては、可もなく不可もなくといった意見が多いようですが、清楚で好感が持てるという声もあります。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

京都府立久御山高等学校の部活動・イベント

部活動

久御山高等学校の大きな魅力の一つが、活発な部活動です。運動部・文化部ともに多くの部が活動しており、中でも全国レベルで活躍する部も少なくありません。

  • サッカー部:第89回全国高等学校サッカー選手権大会で準優勝を果たした実績を持つ、全国屈指の強豪校です。 Jリーガーも多数輩出しており、サッカーに打ち込みたい生徒にとっては最高の環境と言えるでしょう。

  • バドミントン部:男女ともに府内では強豪として知られており、近畿大会などへも出場しています。 部員数も多く、活気のある部です。

  • 陸上競技部:近畿大会や全国大会へ出場する選手を輩出しており、短距離から長距離、投てき種目まで幅広く活動しています。

  • その他の部活動:剣道部や野球部、女子バレーボール部なども府内で上位の成績を収めています。 文化部では、吹奏楽部や放送部、オフィス情報部などが活動しています。

イベント

久御山高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、非常に盛り上がるようです。

  • くみ校祭(文化祭・体育祭):久御山高校で最も大きなイベントが「くみ校祭」です。文化祭と体育祭が連続して開催され、クラスや部活動、有志団体による発表や模擬店などで学校中が熱気に包まれます。クラスTシャツを作って団結力を高め、学校全体で楽しむ雰囲気が特徴です。

  • 修学旅行:例年、沖縄などへ行っているようです。美しい自然や文化に触れ、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • 球技大会:学年ごとに行われるイベントで、クラス対抗で様々な球技を競い合います。

京都府立久御山高等学校の進学実績

久御山高等学校は、多様な進路希望に対応できるサポート体制が整っています。大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの目標実現を支援しています。

  • 国公立大学:京都教育大学などの国公立大学へ、毎年合格者を出しています。

  • 難関私立大学:関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)や産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)といった難関私立大学にも、多くの生徒が進学しています。

  • その他:京都文教大学、大谷大学など、近畿圏の私立大学への進学者が多い傾向にあります。 また、専門学校への進学や、公務員・民間企業への就職など、進路は多岐にわたります。

  • 進路サポート:長期休暇中には進学補習が開かれるなど、学力向上に向けたサポートも充実しています。 また、進路オリエンテーションや適性検査を通じて、生徒が早期から自分の進路について考える機会を設けています。

京都府立久御山高等学校の特長・アピールポイント

久御山高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 全国レベルで活躍する部活動:サッカー部を筆頭に、多くの部活動が輝かしい実績を誇っています。高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が整っています。

  • スポーツ総合専攻(Pコース)の設置:府立高校では珍しいスポーツに特化した専門コースがあり、アスリートとしてだけでなく、スポーツ科学の観点からも専門的な学びを深めることができます。

  • SBL(スポーツビジネスラボ)の取り組み:スポーツ総合専攻の生徒を中心に、企業と連携して商品開発やイベント企画などを行う実践的な学習プログラムがあります。スポーツを「ビジネス」の視点から学ぶ貴重な経験ができます。

  • 活気と自由のある校風:生徒の自主性を重んじる校風で、学校行事や部活動は生徒が中心となって盛り上げています。高校生活を思いきり楽しみたい生徒にぴったりです。

  • ICT教育の推進:タブレット端末などを活用した授業が積極的に行われており、これからの社会で必要となる情報活用能力を養うことができます。

  • 地域との連携:地域のイベントへ積極的に参加するなど、学校外での活動も盛んです。社会とのつながりの中で学ぶ機会が多くあります。

  • コース制による多様な進路への対応:基礎学力の定着から国公立大学進学、スポーツの専門的な学びまで、3つのコースで幅広いニーズに応えています。

京都府立久御山高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考として、良い点と気になる点の両方を見てみましょう。

  • 良い点:

    • 「部活動がとても盛んで、本気で打ち込める環境がある」

    • 「行事が本当に楽しくて、クラスの団結力が強まる」

    • 「先生と生徒の距離が近く、親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」

    • 「異なる学年の生徒とも交流する機会が多く、交友関係が広がる」

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から少し距離があり、バスを利用する生徒が多い」

    • 「校舎や体育館などの施設が少し古いという意見がある」

    • 「連絡事項が遅いと感じることがある」

    • 「自称進学校だと感じる生徒もおり、大学進学へのプレッシャーを感じることがある」

アクセス・通学

久御山高等学校へのアクセスは、電車とバスを利用するのが一般的です。

  • 近鉄京都線「大久保駅」から:京都京阪バスで約10分、「久御山団地」バス停下車すぐ。

  • JR奈良線「新田駅」から:徒歩約29分。

  • 近鉄京都線「伊勢田駅」から:徒歩約26分。

久御山町内のほか、宇治市や城陽市、京都市伏見区など、比較的広い範囲から生徒が通学しています。

京都府立久御山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。久御山高等学校の魅力は伝わりましたか?この学校は、「高校生活で何かに熱中したい!」という強い思いを持っている君に、特におすすめしたい学校です。全国レベルを目指せる部活動、学校全体が一つになる行事、そして同じ目標を持つ仲間たち。きっと、君の3年間をかけがえのないものにしてくれるはずです。

久御山高等学校を目指すなら、まずは学校の授業を大切にして、基礎学力をしっかりと固めることが何よりも重要です。特に、英語・数学・国語の主要3教科は、入試でも配点が高い傾向にあるので、苦手を作らないようにしましょう。そして、もしスポーツで自分の力を試したいなら、ぜひスポーツ総合専攻も視野に入れてみてください。君の挑戦を、久御山高等学校は全力で応援してくれるはずです。頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。