京都府八幡市にキャンパスを構える京都八幡高等学校は、一人ひとりの「やりたいこと」を見つけ、それを実現するための多様な学びのステージが用意されている、とても魅力的な学校です。北キャンパスと南キャンパス、それぞれに特色ある学科やコースがあり、自分の興味や将来の夢に合わせて学習環境を選べるのが、この京都八幡高等学校の大きな特長と言えるでしょう。

「科学」「共生」「感動」を教育の基本コンセプトに掲げ、生徒たちが知的好奇心を満たしながら、他者と協力し、心揺さぶられる体験を通して成長していくことを目指しています。 専門的な知識や技術を学べるだけでなく、人との関わりの中で思いやりの心を育むことができる京都八幡高等学校は、あなたの高校生活をきっと彩り豊かなものにしてくれるはずです。

この記事では、そんな京都八幡高等学校について、偏差値や学科の特色、学校生活の様子などを詳しくご紹介していきます。この記事を読めば、きっと京都八幡高等学校の魅力が具体的にイメージできるはずです。ぜひ、あなたの高校選びの参考にしてください。

京都八幡高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 京都府立京都八幡高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 北キャンパス: 〒614-8363 京都府八幡市男山吉井7 <br> 南キャンパス: 〒614-8236 京都府八幡市内里柿谷16-1
代表電話番号 北キャンパス: 075-981-3508 <br> 南キャンパス: 075-982-5666
公式サイト https://www.kyoto-be.ne.jp/yawata-hs/

京都八幡高等学校の偏差値・難易度・併願校

高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。京都八幡高等学校の偏差値は、キャンパスや学科によって異なります。

  • 北キャンパス(普通科総合選択制): 43

  • 南キャンパス(人間科学科): 41

  • 南キャンパス(介護福祉科): 39

同じくらいの偏差値の高校としては、普通科では京都府立木津高等学校や京都府立田辺高等学校などが挙げられます。専門学科では、近い偏差値帯に様々な高校の特色ある学科が存在します。

合格に必要な内申点の目安としては、オール3程度がひとつの基準となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、前期選抜・中期選抜のどちらを受験するか、どの学科・コースを選ぶかによっても変わってきます。

京都府の公立高校入試では、基本的に複数の公立高校を併願することはできません。そのため、京都八幡高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として受験する傾向があります。主な併願校としては、京都翔英高等学校、京都廣学館高等学校、大谷高等学校、京都橘高等学校などが挙げられます。

京都八幡高等学校に設置されている学科・コース

京都八幡高等学校の最大の魅力の一つが、多様な興味関心に応える学科・コース設定です。 ここでは、それぞれのキャンパスに設置されている学科とコースについて、詳しく見ていきましょう。

北キャンパス:普通科総合選択制

1年生で基礎学力を固めた後、2年生から自分の興味や進路希望に合わせて7つのコースから選択します。

  • アドバンスエリア

    • 自然科学コース: 理数系の科目に重点を置き、大学の理学部や工学部、医療系学部への進学を目指します。実験や観察を重視した授業が特徴です。

    • 人文科学コース: 国語や英語、社会科系の科目を深く学び、難関私立大学の文系学部への進学を目指します。探究活動などを通して思考力や表現力を養います。

  • ユニバーサルエリア

    • コミュニティデザインコース: 地域社会の課題に関心を持ち、その解決に向けて主体的に行動できる力を育みます。フィールドワークなど、体験的な学びが多いのが特徴です。

    • 健康科学コース: スポーツや健康、福祉について学び、体育系の大学や専門学校への進学、関連分野での活躍を目指します。

    • 生活科学コース: 食物、保育、服飾など、生活に関わる分野を幅広く学びます。家庭科系の大学や専門学校への進学を目指す生徒におすすめです。

    • 工芸科学コース: ものづくりを通して、創造力や表現力を磨きます。美術・工芸系の大学や専門学校への進学を目指す生徒に適しています。

    • 経営科学コース: 経済やビジネスについて学び、社会で活躍するための実践的な知識を身につけます。商業系の大学や専門学校への進学を視野に入れています。

南キャンパス:専門学科

専門分野に特化した2つの学科が設置されており、より専門的な知識と技術を身につけることができます。

  • 人間科学科: 福祉や心理、教育、看護・医療など、「人」に関わる分野を深く学びます。 将来、教員や保育士、看護師、臨床心理士などを目指す生徒におすすめです。

  • 介護福祉科: 介護の専門知識と技術を学び、卒業時に介護福祉士の国家試験受験資格を取得できます。 実践的な実習が多く、即戦力として福祉の現場で活躍できる人材を育成します。

京都八幡高等学校の特色・校風

京都八幡高等学校は、「ユニバーサルデザイン(UD)」の考え方を基本理念としており、誰もが安心して学校生活を送れる環境づくりを進めています。 その校風は「穏やか」で「アットホーム」といった言葉で表現されることが多いようです。

  • 校則: 公立高校として標準的な校則ですが、頭髪の色やピアス、化粧などについては厳しく指導される傾向があるようです。アルバイトは原則として許可制で、事前に学校への届け出が必要です。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、授業中の使用は禁止されています。

  • 宿題の量: 宿題の量は、学科やコース、個人の選択科目によって差がありますが、「多すぎる」という声はあまり聞かれません。予習・復習をしっかり行う習慣が大切です。

  • 生徒の雰囲気: さまざまな興味や目標を持った生徒が集まっているため、全体的に多様性を受け入れる雰囲気があります。真面目に学習に取り組む生徒もいれば、部活動に熱中する生徒もおり、それぞれの個性を尊重し合っているようです。

  • 制服: 紺のブレザーが基調で、男子はグレーのチェック柄ズボン、女子は紺のチェック柄スカートか男子と同じズボンかを選べます。 ネクタイやリボンも選択でき、爽やかで着こなしやすいと評判は良いようです。

  • 土曜授業: 土曜授業は基本的に実施されていません。

京都八幡高等学校の部活動・イベント

部活動

京都八幡高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っています。体育系・文化系ともに様々な部活動があり、活気に満ちています。

  • 体育系: 体育系の部活動は、硬式野球部、サッカー部、バスケットボール部、陸上競技部など多岐にわたります。 特にレスリング部は全国レベルの実績を誇り、強豪として知られています。

  • 文化系: 吹奏楽部、美術部、書道部、放送部などが活動しています。 北キャンパスと南キャンパスそれぞれにボランティア部があり、地域貢献活動に積極的に取り組んでいるのも特色です。

イベント

学校生活を彩るイベントも京都八幡高等学校の魅力の一つです。

  • 鳩祭(文化祭): 毎年秋に開催される文化祭は「鳩祭(はとさい)」と呼ばれ、クラスごとの展示や模擬店、ステージ発表などで大変盛り上がります。

  • 体育祭: 学年対抗で行われる体育祭は、クラスや学年の団結力を高める絶好の機会です。

  • 修学旅行: 近年では沖縄を訪れ、平和学習やマリン体験、民泊など、多彩なプログラムを体験します。

京都八幡高等学校の進学実績

京都八幡高等学校は、多様な進路希望に対応できるきめ細やかな進路指導が特徴です。四年制大学への進学から、短期大学、専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの夢の実現をサポートしています。

  • 国公立大学: 近年では、京都府立大学、京都府立医科大学、滋賀県立大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学: 関西大学、立命館大学、近畿大学、龍谷大学、京都産業大学など、関西の主要な私立大学へ多数の合格者を出しています。

  • その他: その他にも、京都橘大学、佛教大学、関西外国語大学といった大学や、看護・医療系、保育・福祉系、調理・製菓系などの専門学校へも多くの生徒が進学しています。 また、公務員や民間企業への就職実績もしっかりとあります。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中の進学補習や、個別の進路相談、面接指導などが充実しています。

京都八幡高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、京都八幡高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 北と南、2つのキャンパスと多様な学科・コース: 自分の興味や将来の夢にぴったり合った学びの場が見つかります。

  • 「ユニバーサルデザイン(UD)」の理念: 誰もが過ごしやすい学校環境が整備されており、多様性を尊重する心が育まれます。

  • 南キャンパスでの専門的な学び: 人間科学科や介護福祉科では、専門職に直結する深い知識と技術を高校時代から学べます。

  • 介護福祉士国家試験の高い合格率: 介護福祉科では、手厚いサポートにより、卒業時の国家試験合格を目指せます。

  • 支援学校との連携・交流: 南キャンパスは支援学校と敷地を同じくし、日常的な交流を通じて「共生」の精神を自然と学ぶことができます。

  • 地域との連携: 地域社会の課題について学ぶ「コミュニティデザインコース」など、地域に根ざした活動が盛んです。

  • 活発なボランティア活動: 両キャンパスにボランティア部があり、地域貢献への意識が高い生徒が多く在籍しています。

京都八幡高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、京都八幡高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」という声が多く聞かれます。

    • 「自分の興味に合わせて授業を選択できるのが楽しい」と、総合選択制のカリキュラムを評価する意見があります。

    • 「南キャンパスでは、専門的な実習が多くてやりがいがある」といった、専門学科の学びの充実度を評価する声も多いです。

    • 「行事が盛り上がり、友達との絆が深まった」という口コミも多く見られます。

  • 気になる点:

    • 「キャンパスによっては駅から少し距離があり、坂道が大変」という、アクセスに関する意見があります。

    • 「施設が少し古い部分がある」といった声も一部で見られます。

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」という意見もあります。

アクセス・通学

京都八幡高等学校は北と南にキャンパスが分かれているため、アクセス方法が異なります。

北キャンパス

  • 京阪本線「樟葉駅」から京阪バスで約8分、「京都八幡高校」下車すぐ。

  • JR学研都市線「松井山手駅」から京阪バスで約13〜16分、「吉井」下車徒歩5分。

南キャンパス

  • 京阪本線「樟葉駅」から京阪バスで約15分、「京都八幡高校南学舎」下車徒歩3分。

  • JR学研都市線「松井山手駅」から京阪バスで約10分、「京都八幡高校南学舎」下車徒歩3分。

八幡市内を中心に、枚方市、京田辺市、城陽市など、京阪沿線やJR学研都市線沿線の幅広いエリアから生徒が通学しています。

京都八幡高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれて、京都八幡高等学校に興味を持ってくれた皆さん、ありがとうございます。進学アドバイザーとして、最後に皆さんへメッセージを送ります。

この京都八幡高等学校は、「高校で何か新しいことに挑戦したい」「自分の好きなことや、やりたいことを見つけたい」と願う君に、ぴったりの学校です。多種多様なコース設定は、君の可能性を広げるための素晴らしいステージです。特に、福祉や医療、教育といった「人を支える仕事」に興味があるなら、南キャンパスでの学びは、将来の夢に直結する貴重な経験となるでしょう。

受験勉強では、まずは中学校の授業内容を完璧に理解することが何よりも大切です。苦手な科目をなくし、基礎をしっかりと固めてください。そして、京都八幡高等学校がどんな生徒を求めているのか、学校説明会などに参加して自分の目で確かめてみてください。先生方や先輩たちの温かい雰囲気に触れれば、きっと「この学校で学びたい!」という気持ちが一層強まるはずです。君の挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。