兵庫県立伊丹高等学校は、1902年(明治35年)に創立された歴史と伝統のある男女共学の高等学校です。 通称「県高(けんこう)」や「県伊(けんいた)」として親しまれ、伊丹市だけでなく、近隣の市からも多くの生徒が通っています。120年以上の歴史の中で、社会の様々な分野で活躍する卒業生を多数輩出してきました。
兵庫県立伊丹高等学校の基本情報
兵庫県立伊丹高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値・難易度
普通科 : 56GLiS類型(特色選抜) : 偏差値の具体的な数値は公表されていませんが、普通科よりもやや高い難易度とされています。
主な併願校
仁川学院高等学校 雲雀丘学園高等学校 報徳学園高等学校 園田学園高等学校 関西大学第一高等学校
兵庫県立伊丹高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所か:2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた幅広い科目を選択できます。基礎学力の定着を図りながら、応用力を養うことを目指します。 どんな生徒におすすめか:国公立大学や難関私立大学への進学を目指し、文武両道で充実した高校生活を送りたい生徒におすすめです。
GLiS(グリス)類型 どんなことを学ぶ場所か:正式名称は “Global Leader in Science”。文理融合型の学びを展開し、社会科学と自然科学の両方の分野を探究します。 課題発見能力や問題解決能力、他者との協働力を育成することに重点を置いています。 どんな生徒におすすめか:探究活動に興味があり、主体的に学ぶ意欲の高い生徒や、将来、地域や国際社会でリーダーとして活躍したいという志を持つ生徒におすすめです。
兵庫県立伊丹高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気
生徒たちは全体的に落ち着いており、真面目に学習に取り組む雰囲気がある一方で、行事や部活動には全力で打ち込む活発さも持ち合わせています。自由な校風の中で、生徒一人ひとりがのびのびと学校生活を送っているという声が多いようです。 校則
他の高校と比較して、校則は緩やかだと言われています。 服装 : 1972年に制服が自由化されており、普段は私服での登校が可能です。 ただし、式典などの際には「規準服」と呼ばれる指定の服装を着用する必要があります。頭髪 : パーマや染色は禁止されています。スマホ : 校内での使用は原則禁止されており、持ち込む場合は電源を切って管理する必要があります。アルバイト : 原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は学校に相談することで許可される場合もあります。
学習面 宿題の量 : 宿題の量は「多い」と感じる生徒が多いようです。特に、長期休暇中の課題は計画的に進める必要があります。土曜授業 : 土曜授業は基本的にありませんが、模試などが実施されることがあります。
制服
前述の通り私服登校が可能ですが、式典などで着用する規準服があります。男子はブレザーとスラックス、女子はブレザーとスカートまたはスラックスで、落ち着いたデザインが特徴です。
兵庫県立伊丹高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部
サッカー部、ラグビー部、なぎなた部などが強豪として知られています。特に、なぎなた部は全国大会に出場するなどの実績を誇ります。 野球部も真面目に練習に取り組む生徒が多く、良い雰囲気で活動していると評判です。 文化部
文化部の中でも特に有名なのが放送部です。 NHK杯全国高校放送コンテストの常連校であり、全国大会で優秀な成績を収めています。 アナウンスや番組制作など、本格的な活動に取り組むことができます。その他、コーラス部やフォークソング部なども活発に活動しています。
イベント
県伊祭(けんいさい)
毎年6月に行われる文化祭は「県伊祭」と呼ばれ、県立伊丹高等学校で最も盛り上がるイベントの一つです。 特に、1日目に行われる3年生のクラス対抗演劇「ヤングフェスティバル(通称:ヤンフェス)」は圧巻です。 各クラスが数ヶ月かけて準備した演劇は非常にレベルが高く、毎年大きな感動を呼びます。2日目は一般公開され、模擬店や展示、ステージ発表などで賑わいます。 体育祭
体育祭も生徒たちの熱気に包まれる大きなイベントです。クラスごとにオリジナルのTシャツを作成し、団結して競技に臨みます。 修学旅行
修学旅行の行き先は年によって異なりますが、最近では台湾などを訪れることが多いようです。 海外の文化に触れる貴重な機会となっています。
兵庫県立伊丹高等学校の進学実績
主な大学進学実績(2023年度〜2025年度の集計)
国公立大学 神戸大学: 13名 大阪大学: 4名 兵庫県立大学: 33名 大阪公立大学: 15名 その他、北海道大学、筑波大学、東京外国語大学などにも合格者を出しています。
難関私立大学(関関同立など) 関西大学: 330名 関西学院大学: 348名 同志社大学: 78名 立命館大学: 106名 近畿大学: 559名 甲南大学: 163名
進路サポート
兵庫県立伊丹高等学校の特長・アピールポイント
文理融合の探究活動「GLiS類型」
普通科の中に設置された「GLiS類型」では、社会科学と自然科学の両面から課題を探究する文理融合型の学びを実践しています。 プレゼンテーション能力や協働力を養い、未来のグローバルリーダーを育成します。 120年以上の歴史と伝統
1902年の創立以来、長い歴史の中で培われてきた伝統と、多くの卒業生とのネットワークは、県立伊丹高等学校の大きな財産です。 自由な校風と私服登校
生徒の自主性を尊重する自由な校風が特徴で、普段は私服で通学できます。 のびのびとした環境で高校生活を送りたい生徒に最適です。 活発な部活動
全国レベルで活躍する放送部やなぎなた部をはじめ、多くの部活動が盛んに活動しており、文武両道を高いレベルで実現できる環境です。 学校全体が熱狂する「県伊祭」
文化祭である「県伊祭」、特に3年生のクラス劇「ヤングフェスティバル」は、生徒たちの情熱と団結力が結集する一大イベントで、一生の思い出になることでしょう。 集中できる75分授業
1コマ75分という長めの授業時間を設定することで、じっくりと学習内容に取り組むことができ、深い理解と思考力の育成につながります。 充実した進路指導と高い進学実績
国公立大学や難関私立大学への高い進学実績が、手厚い進路指導とサポート体制の質の高さを物語っています。
兵庫県立伊丹高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点
自由な校風 : 「私服登校ができるなど、校則が比較的緩やかで過ごしやすい」「生徒の自主性を尊重してくれる」といった、自由な校風を評価する声が多数あります。行事が楽しい : 「文化祭(県伊祭)は本当に盛り上がる」「クラス一丸となって取り組むヤンフェスは最高の思い出」など、学校行事の楽しさを挙げる口コミが非常に多いです。文武両道 : 「勉強も部活も頑張りたい人にはぴったりの環境」「高いレベルで両立している生徒が多く、刺激になる」という声があります。友達関係 : 「良い友達に恵まれた」「みんなで協力する雰囲気がある」など、良好な人間関係を築きやすいという評判です。
気になる点
交通の便 : 「最寄り駅から少し歩く」「坂道や階段があるのが大変」といった、アクセスの不便さを指摘する声が見られます。施設の古さ : 「校舎が少し古い部分がある」という意見もありますが、学習環境に大きな支障はないようです。先生について : 「熱心に指導してくれる先生が多い」という声がある一方で、「先生によって指導の差がある」と感じる生徒もいるようです。課題の量 : 「宿題や課題が多くて大変」という声は、学習に力を入れている学校ならではの意見と言えるかもしれません。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス
**JR福知山線「北伊丹駅」**から西へ徒歩約15分(途中に約60段の階段があります) **JR「伊丹駅」・阪急「伊丹駅」**から伊丹市営バスまたは阪急バスを利用 伊丹市営バス「県高前」バス停下車、徒歩約3分 伊丹市営バス・阪急バス「総監部前」バス停下車、東へ徒歩約6分
**阪急「川西能勢口駅」**方面から阪急バスを利用 「県立高校前」バス停下車、徒歩約3分 「総監部前」バス停下車、東へ徒歩約6分
通学エリア
兵庫県立伊丹高等学校受験生へのワンポイントアドバイス