兵庫県立伊丹北高等学校は、伊丹市鴻池にある総合学科の公立高校です。一人ひとりの興味や進路希望に合わせて、多彩な科目から自分だけの時間割を作成できるのが最大の魅力。将来の夢がはっきり決まっている人はもちろん、「高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい」と考えている人にとっても、伊丹北高等学校は最高の環境と言えるでしょう。
兵庫県立伊丹北高等学校の基本情報
兵庫県立伊丹北高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 :総合学科: 52-54
難易度・内申点の目安 :
伊丹北高等学校に合格するためには、内申点は175点あたりが目安とされています。 当日の学力検査では、5教科合計で280点〜300点程度を目指したいところです。 内申点と学力検査の合計で合否が判断されるため、日々の授業態度や定期テストで着実に成績を上げておくことが重要です。 主な併願校(私立) :
兵庫県の公立高校入試では、複数の公立高校を併願することはできません。そのため、伊丹北高等学校を受験する生徒の多くは、私立高校を併願します。主な併願先としては、以下のような高校が挙げられます。 仁川学院高等学校 園田学園高等学校 箕面自由学園高等学校 報徳学園高等学校 履正社高等学校
兵庫県立伊丹北高等学校に設置されている学科・コース
総合学科 :
2年次からの科目選択の指針となるように、以下の5つの「科目群」が用意されています。 これらはコースや類型のように固定されたものではなく、複数の科目群から自由に科目を選ぶことが可能です。 人文国際 : 文学、歴史、外国語など、言葉や文化を通して人間や社会を探究します。国際関係や語学に興味がある人におすすめです。自然科学 : 数学、理科の専門的な科目を深く学びます。理系の大学進学を目指す人や、科学的な探究が好きな人に向いています。芸術・表現 : 音楽、美術、工芸、書道などの実技科目を通して、豊かな表現力を磨きます。芸術系の進路を考えている人に最適です。総合教養 : 幅広い分野の科目をバランスよく学び、総合的な教養を身につけます。まだ将来の夢が明確でない人も、ここから興味を広げることができます。知的探究 : 課題研究や探究活動を通して、自ら問いを立て、解決する力を養います。主体的に学びを深めたい意欲的な生徒におすすめです。
兵庫県立伊丹北高等学校の特色・校風
校風キーワード : 主体性、文武両道、活気がある宿題の量 :
口コミでは「課題が多い」という声が比較的多く見られます。 特に、総合学科の特色である発表やレポートの準備に時間がかかることがあるようです。 しかし、これは主体的な学びを重視する伊丹北高校ならではの特徴とも言え、計画的に取り組むことで自己管理能力が身につくという側面もあります。 校則 :
他の高校と比較すると「校則は少し厳しい方」という意見がありますが、「思ったよりは厳しくない」という声も聞かれます。 スマートフォンの使用は基本的に校内では禁止されているようですが、昼休みなどに先生の許可を得て使用できる場合もあるようです。 服装については、制服の着こなしなど、ある程度の指導はあるようです。 生徒の雰囲気 :
明るく活発な生徒が多いという印象です。行事や部活動に積極的に参加し、学校生活を楽しんでいる様子がうかがえます。総合学科という特性上、自分の興味や目標に向かって主体的に学ぶ意欲のある生徒が集まる傾向があります。 アルバイト :
アルバイトは原則として禁止されているようです。特別な事情がある場合は学校に申請し、許可を得る必要があります。 制服 :
制服はブレザースタイルです。男子はスラックス、女子はスカートで、落ち着いたデザインが特徴です。セーターは白、紺、グレーから選ぶことができます。 土曜授業 :
土曜授業の有無に関する明確な情報は見つかりませんでしたが、進学補習などが行われる可能性はあります。
兵庫県立伊丹北高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 :
野球部、サッカー部、陸上競技部、テニス部、バスケットボール部など、多くの運動部が活発に活動しています。特に、広いグラウンドや6面のテニスコート、ハンドボールコートなど、施設が充実しているのも魅力です。 文化部 :
文化部の中でも特に有名なのが放送部です。全国大会の常連であり、数々の輝かしい実績を誇っています。 その他、吹奏楽部、美術部、書道部、漫画研究部など、多彩な文化部があり、それぞれの分野で熱心に活動しています。
イベント
北高フェスティバル(文化祭) :
毎年大変な盛り上がりを見せる文化祭は、伊丹北高校の大きな魅力の一つです。クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなど、多彩な企画で彩られます。以前は模擬店などもあったようですが、近年は形式が変更されている可能性もあります。 体育大会 :
クラス対抗で様々な競技に熱中する体育大会は、クラスの団結力が一層深まるイベントです。全校生徒が一体となって応援し、大きな盛り上がりを見せます。 修学旅行 :
伊丹北高等学校の修学旅行は、海外へ行くのが伝統です。 近年では台湾を訪れ、現地の大学生との交流プログラムなどを通して、異文化理解を深める貴重な体験をしています。 この海外修学旅行は、生徒にとって視野を広げる大きな機会となっています。
兵庫県立伊丹北高等学校の進学実績
国公立大学 :
2024年度の入試では、兵庫県立大学、神戸市外国語大学、大阪教育大学、滋賀大学、島根大学、徳島大学など、国公立大学に15名が合格しています。 難関私立大学(関関同立など) :
関西の難関私立大学グループである「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)には、2024年度に合計71名の合格者を出しています。 関西大学: 18名 関西学院大学: 37名 同志社大学: 7名 立命館大学: 9名
その他 :
「産近甲龍」(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)にも多くの合格者を出しており、特に近畿大学、甲南大学、龍谷大学への進学者が多い傾向があります。 また、看護系の専門学校への進学者も安定して見られます。 進学サポート :
1年次の「産業社会と人間」の授業から始まる体系的なキャリア教育が、高い進学実績につながっています。 職業調べや学部学科研究を通して、早期から進路意識を高めることができます。 また、多彩な選択科目の中から自分の進路に必要な科目を集中的に学べることや、少人数授業が多く、きめ細やかな指導を受けられることも強みです。
兵庫県立伊丹北高等学校の特長・アピールポイント
自分だけの時間割が作れる「総合学科」 :
最大の特長は、やはり総合学科であることです。 2年次から自分の興味や進路に合わせて、文系・理系の枠にとらわれず、芸術や情報などの専門科目も含めて自由に科目を選択できます。 社会で生きる力を育むキャリア教育 :
1年次で全員が履修する「産業社会と人間」では、職業研究や上級学校調べ、社会人インタビューなどを通して、将来について深く考えます。 3年間を通して探究的な学びを重視し、主体的に進路を切り拓く力を養います。 充実した施設と少人数授業 :
約500名を収容できる講義棟をはじめ、2つのコンピュータ室、複数の音楽室、工芸室、トレーニングルームなど、専門的な学習に対応できる施設が整っています。 教員数が多く、20人以下の少人数授業が多数展開されており、生徒一人ひとりへの手厚い指導が可能です。 グローバルな視野を広げる海外修学旅行 :
阪神間の公立高校では先駆けて海外修学旅行を導入しました。 近年は台湾を訪れ、現地の学生との交流などを通じて国際感覚を養う貴重な機会となっています。 全国レベルで活躍する部活動 :
特に放送部は全国大会の常連として知られ、学校の誇りとなっています。 他の多くの部活動も活発で、文武両道を実現できる環境です。 DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進 :
令和6年度には「DX加速化推進事業」の採択校に選ばれるなど、ICTを活用した新しい学びにも積極的に取り組んでいます。 緑豊かな落ち着いた学習環境 :
伊丹市の北西部に位置し、周辺には池や緑が広がる静かで落ち着いた環境です。 生徒は腰を据えて学習や部活動に集中することができます。
兵庫県立伊丹北高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「総合学科なので、自分の好きな科目を選んで学べるのが楽しい」 「行事がとても盛り上がる。特に文化祭は最高の思い出になる」 「部活動が盛んで、目標を持って打ち込める環境がある」 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」 「海外修学旅行は、日本ではできない貴重な体験ができた」 「個性的な友達が多く、毎日が刺激的で楽しい」
気になる点 :「駅から遠く、バスか自転車での通学になるのが少し不便」 「課題や発表の準備が多くて大変な時がある」 「校則が少し厳しいと感じることがある」 「先生によって指導の熱心さに差があるように感じる」 「施設が全体的に少し古いと感じる部分がある」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR福知山線「伊丹駅」または阪急伊丹線「伊丹駅」から :伊丹市営バス(2番「荒牧バラ公園行き」または5番「JR中山寺行き」)に乗車し、「北センター前」バス停で下車、西へ徒歩約3分。
JR福知山線「中山寺駅」から :伊丹市営バス(JR伊丹行き)に乗車し、「北センター前」バス停で下車、徒歩約5分。
JR・阪急「宝塚駅」から :阪神バス(安倉団地行き)に乗車し、「安倉小学校前」バス停で下車、東へ徒歩約15分。
通学エリア :
伊丹市内からの通学者が多いですが、宝塚市、尼崎市、川西市など、近隣の市からも多くの生徒が通学しています。
兵庫県立伊丹北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス