長野県長野市にある更級農業高等学校は、110年以上の長い歴史と伝統を誇る農業の専門高校です。1907年(明治40年)に更級郡立乙種農学校として開校して以来、地域の農業振興を担う多くの人材を育成してきました。卒業生は1万5千人を超え、県内はもちろん全国各地の様々な分野で活躍しています。
更級農業高等学校の基本情報
更級農業高等学校の偏差値・難易度・併願校
更級農業高等学校に設置されている学科・コース
植物科学科 – 野菜や果物、花などの栽培技術を専門的に学びます。植物のスペシャリストを目指したい人におすすめです。 動物科学科 – 酪農や養豚、養鶏など、産業動物の飼育管理について学びます。動物が好きで、畜産の仕事に興味がある人におすすめです。 食品科学科 – パンやジャム、乳製品などの加工技術や食品の衛生管理について学びます。食品開発や製造に関わりたい人におすすめです。 アグリデザイン科 – 農業機械の操作や整備、測量や造園の技術を学びます。農業の生産基盤を支える仕事に就きたい人におすすめです。 グリーンライフ科 – 草花の栽培や活用、生活空間を彩るフラワーデザインなどを学びます。花や緑に関わる仕事や、豊かな暮らしづくりに興味がある人におすすめです。
更級農業高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 キーワード:質実剛健、実践重視、地域密着 生徒たちは穏やかで真面目な生徒が多いと言われています。広大な敷地と自然に囲まれた環境で、のびのびと学校生活を送っています。
宿題・学習 宿題の量は、普通科の高校と比較すると多くはないという声がありますが、専門的なレポートや実習記録の提出が求められることがあります。 1・2年生の英語と数学では、少人数習熟度別授業が実施されており、基礎学力の定着を図っています。
校則 校則は比較的厳しいという口コミが見られます。特に、頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるようです。 スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが定められているようです。アルバイトは原則として許可制となっています。
制服 制服は、男子が黒の詰襟学生服、女子が紺のブレザーとスカートです。伝統的なデザインで、落ち着いた印象です。
その他 土曜授業は基本的にありません。 敷地内には学生寮も完備されており、遠方からの生徒も受け入れています。
更級農業高等学校の部活動・イベント
部活動
農業系の部活動 特に農業系のクラブが活発で、全国大会に出場する実績もあります。 例えば、農業クラブでは、プロジェクト学習の成果を発表する大会や、農業鑑定競技会などに挑戦しています。家畜の飼育管理を行う部や、野菜・草花の栽培を研究する部など、学科の学びをさらに深めることができる活動が盛んです。
運動部・文化部 運動部は、野球部、サッカー部、男女バスケットボール部、弓道部などがあります。文化部には、吹奏楽部、美術部、書道部などがあり、それぞれの目標に向かって熱心に活動しています。
イベント
更農祭(文化祭) 毎年秋に開催される文化祭は「更農祭(こうのうさい)」と呼ばれ、地域住民にも親しまれています。 生徒たちが育てた新鮮な野菜や草花、パンやジャムなどの加工品の販売は毎年大人気で、長蛇の列ができるほどです。 また、各クラスや文化部による展示や発表、ステージイベントなども行われ、学校全体が活気に満ち溢れます。
体育祭 更農祭の1日目には、体育祭が開催されます。 綱引きやリレーなどのクラス対抗競技で、学年の垣根を越えて交流を深めます。
修学旅行 2年生の秋には修学旅行が実施されます。 近年では、沖縄などを訪れ、平和学習や自然体験活動を通して見聞を広めています。
更級農業高等学校の進学実績
大学・短大・専門学校への進学 進学先は、農業系の大学や短期大学、専門学校が中心ですが、理系、文系、医療・看護系など、幅広い分野にわたっています。 主な進学先としては、信州大学、長野県立大学などの国公立大学や、私立大学、各種専門学校などが挙げられます。
就職 就職希望者の多くは、県内の企業に就職しています。 学校で学んだ専門知識や技術、そして実習で培った真面目な勤務態度が高く評価されており、企業からの求人も多く寄せられています。 農業関連企業はもちろん、製造業、販売・サービス業など、様々な職種で卒業生が活躍しています。
進路サポート 進路指導室が設置されており、生徒一人ひとりの希望に応じたきめ細やかなサポートを行っています。 補習授業や各種資格取得のための補講なども充実しており、生徒の進路実現を力強くバックアップしています。
更級農業高等学校の特長・アピールポイント
広大なキャンパスと充実した実習施設 校内には水田、果樹園、畑、温室、畜舎など、本格的な農業実習を行うための施設が揃っています。 恵まれた環境で、のびのびと実践的なスキルを磨くことができます。
「くくり募集」で入学後に専門分野を決められる 1年生で農業の基礎を幅広く学んだ上で、2年生から自分の興味・関心に合った学科を選択できます。じっくりと自分の適性を見極められるシステムです。
地域との連携による実践的な学び 地元の農家での研修や、地域のイベントへの参加、小中学校との交流など、地域社会と深く関わりながら学ぶ機会が豊富に用意されています。
豊富な資格取得のチャンス 農業技術検定、危険物取扱者、フォークリフト運転技能講習など、将来に役立つ様々な資格の取得を学校がサポートしています。
「食」と「命」を学ぶ貴重な体験 自分たちで育てた農畜産物を収穫し、調理・加工して味わう「収穫祭」など、農業高校ならではの「食」と「命」の大切さを実感できる行事が多くあります。
高い就職実績 地元企業からの信頼が厚く、安定した就職実績を誇ります。 卒業生は、地域産業の担い手として期待されています。
生徒が主役の「更農祭」 生徒たちが丹精込めて作った農産物や加工品を販売する文化祭は、地域でも評判の一大イベント。企画から運営まで生徒が中心となって行い、達成感を味わうことができます。
更級農業高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「普通科の高校では絶対にできないような、動物の世話や野菜の栽培、食品加工などの実習が楽しい」という声が非常に多いようです。 「広大な敷地でのびのびと学校生活が送れる」「自然が好きな人には最高の環境」といった、恵まれた学習環境を評価する意見が見られます。 「専門的な資格がたくさん取れるので、就職に有利だと感じた」など、将来を見据えた実践的な学びが役立ったという卒業生の声もあります。 「先生方が熱心で、進路相談にも親身になってくれる」といった、手厚いサポート体制を評価する口コミも寄せられています。
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に、服装や頭髪に関する指導について言及する声がいくつか見られます。 「実習は楽しいが、夏は暑く、冬は寒いなど、体力的に大変なこともある」という、農業高校ならではの意見もあります。 「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じる人もいるかもしれない」といった、立地に関する声も聞かれます。
アクセス・通学
最寄り駅 JR信越本線・篠ノ井線、しなの鉄道「篠ノ井駅」から徒歩約14分
通学エリア 長野市内からの通学者が多いですが、千曲市や上田市など、比較的広いエリアから生徒が通っています。また、学校には寮が設置されているため、県内の遠方地域からの入学者もいます。
更級農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

