神戸星城高等学校は、神戸市須磨区の緑豊かな丘の上にキャンパスを構える、90年以上の歴史と伝統を持つ私立の共学校です。「社会で役立つ実践的な人間を育てる」という建学の精神のもと、単なる大学進学だけをゴールとせず、卒業後の未来まで見据えたキャリア教育を大きな柱としています。商業高校としての強みを活かし、簿記や情報処理などの専門知識を学びながら、国公立大学や難関私立大学への進学を目指せるのが、神戸星城高等学校の大きな魅力です。
これからの時代に求められる「アントレプレナーシップ(企業家精神)」を育む独自の教育プログラムも充実しており、社会の即戦力となる力を養うことができます。生徒一人ひとりの夢や目標に合わせた多彩なコース設定と、きめ細やかなサポート体制が整っているため、充実した3年間を送りたいと考えている中学生にとって、神戸星城高等学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
この記事では、そんな神戸星城高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活のリアルな情報まで、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
神戸星城高等学校の基本情報
神戸星城高等学校の基本的な情報を表にまとめました。
正式名称 |
神戸星城高等学校 |
公立/私立の別 |
私立 |
共学/男子校/女子校の別 |
共学 |
所在地 |
〒654-0113 兵庫県神戸市須磨区緑が丘1丁目12-1 |
代表電話番号 |
078-741-1860 |
公式サイトURL |
https://www.seijoh.ac.jp/ |
神戸星城高等学校の偏差値・難易度・併願校
神戸星城高等学校は、コースによって偏差値が異なります。自分の学力や目指す進路に合わせてコースを選択することが大切です。
最新の偏差値の目安は以下の通りです。(合格可能性80%の目標値)
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特進Sコース: 51〜57
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特進Aコース: 47〜51
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特進Bコース: 41〜45
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みらい総合コース(旧キャリアコース): 39〜43
同じくらいの偏差値の高校としては、神戸高塚高校(普通科)、須磨翔風高校(総合学科)、明石南高校(総合学科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、コースによって異なりますが、5教科の5段階評定の合計で18〜20程度が一つの基準となるようです。特進Sコースの推薦入試では、5教科の評定合計が20以上であることが出願資格の一つとなっています。
神戸星城高等学校を第一志望とする場合は専願入試、他の公立高校などと合わせて受験する場合は併願入試を選択します。主な併願校としては、神戸高塚高校、神戸商業高校、須磨翔風高校、長田高校、明石商業高校、伊川谷北高校などが挙げられています。
神戸星城高等学校に設置されている学科・コース
神戸星城高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための特色ある4つのコースが設置されています。商業科目をベースとしながら、それぞれの目標に特化したカリキュラムで学ぶことができます。
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特進Sコース
難関国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。大学入学共通テストに対応した学力に加え、企業家精神を育む「アントレプレナーシップ教育」を実践し、社会で活躍できる力を養います。
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特進Aコース
国公立大学や有名私立大学の文系・情報系学部への進学を目指します。英語・国語・簿記・情報処理を重点的に学び、商業科の特性を活かした推薦入試などで有利に進学を勝ち取ります。
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特進Bコース
有名私立大学への進学を目標とするコースです。特進Aコースと同様に商業科目を学びながら、部活動との両立もしやすいカリキュラムが組まれています。きめ細やかな進学指導で、希望の進路を実現します。
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みらい総合コース(旧キャリアコース)
大学・短大・専門学校への進学から就職まで、幅広い進路に対応するコースです。簿記やプログラミング、マーケティングなど、社会で役立つ専門知識と技能を習得し、最大で21種類もの資格取得を目指せます。
神戸星城高等学校の特色・校風
神戸星城高等学校は、「文武両道」と「面倒見の良いサポート体制」をキーワードに表現できる校風です。
生徒たちの雰囲気は、真面目で落ち着いているという声が多いようです。特に特進コースは熱心に勉強に取り組む生徒が多く、静かな環境で学習に集中したい人には適していると言えます。一方で、校則については「厳しい」と感じる生徒が多い傾向にあります。頭髪検査が定期的に行われ、スマートフォンの使用は校内では原則禁止(許可制)、通学カバンや靴も指定のものを使用するなど、細かなルールが定められています。アルバイトも原則禁止です。
宿題の量はコースによって差があるようですが、特に進学を目指すコースでは講習や補習も多く、学習量は少なくないようです。制服は紺色のブレザースタイルで、男子はネクタイ、女子はリボンを着用します。デザインについては、標準的で落ち着いているという評判です。土曜授業は基本的にありませんが、模試や検定、行事などが行われることがあります。
神戸星城高等学校の部活動・イベント
部活動
神戸星城高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が勉強と両立しながら活動に励んでいます。運動部12、文化部11があり、全国レベルで活躍する部も少なくありません。
特に有名なのが女子ソフトボール部で、全国大会の常連校として知られています。また、ライフル射撃部も全国トップレベルの実績を誇り、高い集中力と精神力が養われます。他にも、バレーボール部やサッカー部、バスケットボール部などが活発に活動しています。文化部では、簿記部やコンピュータ部が商業高校ならではの強みを活かして各種大会で優秀な成績を収めているほか、音楽部や書道部なども人気があります。
イベント
神戸星城高等学校の学校生活は、多彩なイベントで彩られています。生徒たちが主体となって作り上げる行事は、クラスの団結力を高め、かけがえのない思い出となるでしょう。
体育祭は、クラス対抗で様々な競技に熱中し、学校全体が一体となって盛り上がります。文化祭である「星城祭」では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、模擬店などを企画し、多くの来場者で賑わいます。
そして、高校生活最大のイベントである修学旅行は、例年、北海道で4泊5日の日程で行われます。大倉山ジャンプ競技場や羊ヶ丘展望台といった名所観光だけでなく、ラフティングやカーリング、マウンテンバイク、アイス作りなど、北海道の雄大な自然を満喫できる多彩な体験学習が用意されているのが大きな特徴です。
神戸星城高等学校の進学実績
神戸星城高等学校は、商業高校でありながら国公立大学へ多数の合格者を輩出しているのが大きな強みです。これは、商業科の専門知識を活かせる大学推薦枠などを戦略的に活用している成果と言えるでしょう。
2024年3月卒業生の主な大学進学実績は以下の通りです。
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国公立大学: 60名合格
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静岡大学(7名)、山口大学(6名)、滋賀大学(2名)、兵庫教育大学(1名)、和歌山大学(2名)、岡山大学(1名)、広島大学(1名)、大阪公立大学(1名)など
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難関私立大学(関関同立など):
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関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学などへも合格者を出しています。
その他、近畿大学、甲南大学、龍谷大学、京都産業大学といった関西の主要私立大学への進学者も多数います。また、大学進学だけでなく、専門学校への進学(約20%)や、地元優良企業への就職(約12%)など、多様な進路選択が実現されています。
こうした高い進学実績を支えているのが、「神戸星城ハイパフォーマンスシステム」と呼ばれる手厚いサポート体制です。特に「国公立大学合格システム」では、マンツーマンでの小論文・面接指導や、卒業生による進学アドバイス会など、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかな指導が行われています。
神戸星城高等学校の特長・アピールポイント
神戸星城高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。ここでは、その特長をいくつかご紹介します。
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商業科の強みを活かした大学進学: 簿記や情報処理などの専門知識を武器に、商業科推薦や総合型選抜で国公立大学や有名私立大学への進学を目指せるのが最大の強みです。普通科とは違うアプローチで、有利に受験を進めることができます。
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アントレプレナーシップ(企業家精神)教育: これからの社会で必要となる、新しい価値を生み出す力を養う教育に力を入れています。特に特進Sコースでは、現役の経営者を講師に招いた授業や、ビジネスプランコンテストへの挑戦などを通じて、実践的な学びを深めます。
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充実したICT教育環境: 全生徒がChromebookを持ち、授業や家庭学習で活用しています。Google Classroomなどのツールを使いこなし、情報活用能力や協働する力を高めます。オンライン授業の実績も豊富で、どんな状況でも学びを止めない体制が整っています。
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手厚い進学・就職サポート: 「神戸星城ハイパフォーマンスシステム」という5つの教育システムで、生徒の夢の実現を全力でバックアップします。1対1の個別指導や面接練習など、一人ひとりの進路に合わせた丁寧なサポートが受けられます。
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24種類もの資格取得に挑戦可能: 将来の進学や就職に直結する、多種多様な検定資格の取得を学校全体でサポートしています。簿記や情報処理はもちろん、秘書検定やマーケティングなど、自分の興味に合わせてスキルアップが可能です。
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全国レベルで活躍する部活動: 女子ソフトボール部やライフル射撃部をはじめ、多くの部活動が全国大会で活躍しています。高いレベルでスポーツや文化活動に打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が用意されています。
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緑豊かな学習環境と神戸北キャンパス: 須磨の丘の上にある本校舎は、落ち着いて学習に取り組める静かな環境です。さらに、自然に囲まれた神戸北キャンパスも研修や部活動の合宿などで活用されており、恵まれた施設でのびのびと活動できます。
神戸星城高等学校の口コミ・評判のまとめ
神戸星城高等学校についての在校生や卒業生からの口コミをまとめました。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校生活をイメージできるはずです。
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良い点:
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「先生方のサポートが手厚い」という声が非常に多く聞かれます。特に進路相談では、親身になって一人ひとりの話を聞き、的確なアドバイスをくれると評判です。
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「商業の専門知識を学びながら大学進学を目指せるのが良い」という、学校の特色を評価する意見も多数あります。資格取得が進学や就職に有利に働いたという実感を持つ卒業生が多いようです。
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「施設が綺麗で学習環境が整っている」という点も高く評価されています。特にICT環境の充実は、現代的な学びを求める生徒にとって魅力的です。
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「国公立大学への進学実績が良い」という口コミも多く、商業高校からの進学という独自の強みに期待を寄せる声が見られます。
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気になる点:
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最も多く聞かれるのが「校則が厳しい」という意見です。特に頭髪や服装、スマートフォンの使用に関するルールが厳格で、自由な校風を求める生徒には窮屈に感じられる可能性があるようです。
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「坂の上にあるため、駅から歩くのが大変」という立地に関する声もあります。ただし、複数の駅からスクールバスが運行されているため、多くの生徒はバスを利用して通学しています。
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「コースによって生徒の雰囲気や先生の熱意に差があるように感じる」という意見も一部で見られます。自分に合ったコースを慎重に選ぶことが重要と言えそうです。
アクセス・通学
神戸星城高等学校は、神戸市須磨区の閑静な住宅街にあります。最寄り駅からのアクセス方法は以下の通りです。
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神戸市営地下鉄 西神・山手線「妙法寺駅」 から徒歩約15分
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JR神戸線「須磨駅」、山陽電鉄「山陽須磨駅」 からスクールバスを運行
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神戸市営地下鉄 西神・山手線「名谷駅」 からスクールバスを運行
多くの生徒がスクールバスを利用して通学しています。通学エリアは神戸市内全域のほか、明石市、加古川市、三木市など、比較的広範囲にわたります。学校周辺は坂道が多いため、実際に一度訪れてみて、通学経路を確認しておくことをお勧めします。
神戸星城高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
神戸星城高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんの挑戦を心から応援しています。
神戸星城高等学校は、「将来のために専門的なスキルを身につけたい、でも大学進学も諦めたくない」という、明確な目標を持つあなたに特におすすめの学校です。商業科目の学習と大学受験の勉強を両立させる強い意志があれば、先生方は全力でサポートしてくれます。また、校則が比較的厳しい面もあるため、ルールの中でコツコツと努力を積み重ねられる真面目さも大切になるでしょう。
受験勉強においては、まず中学校の基礎を徹底的に固めることが何よりも重要です。特に英語・数学・国語の3教科は、入試の要となります。過去問を繰り返し解き、出題傾向に慣れておきましょう。推薦入試を考えている人は、作文と面接の対策も欠かせません。なぜ神戸星城で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備してください。皆さんの努力が実を結び、充実した高校生活の扉が開かれることを願っています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。