島根県教育委員会が、令和9年度(2027年春)の公立高校入試のうち、総合選抜とスポーツ特別選抜について、学校ごとの募集人員や選抜方法、対象競技をまとめた「別表1」を公表しました。一般選抜とは別の「特色選抜」で受験を考えている人は、志望校がどの方法で選ぶのかを必ず確認しておきましょう。書類の提出期間は2026年12月21日(月)から2027年1月8日(金)17時までです。
何が発表されたの?
ひとことで言うと、「特色選抜の中身が学校ごとに一覧になった」という発表です。
島根県の公立高校入試には、大きく分けて「特色選抜」と「一般選抜」があります。特色選抜は、学力検査(5教科のテスト)の点数だけでなく、それまでの活動や得意なこと、やる気なども見て合否を決める方法です。その中に、次のような種類があります。
- 総合選抜:全日制のすべての学科で行われる(定時制・通信制をのぞく)。募集人員は、体育科をのぞき、学科の入学定員の10〜40%程度までで、各学校が決める。
- スポーツ特別選抜:スポーツ推進指定校で、決められた競技の生徒を対象に行う。
- 中高一貫教育校(連携型)の選抜:面接と自己報告書で総合的に判断する。
今回の別表1は、このうち総合選抜とスポーツ特別選抜について、「どの学校の、どの学科で、何人くらい募集し、どんな検査で選ぶのか」を表にしたものです。
総合選抜は、学校ごとに「型」と検査が違う
総合選抜は、学校が「こんな生徒に来てほしい」と考える姿(求める生徒像)をもとに、出願の条件や出す書類を決めます。そのため、同じ「総合選抜」でも学校によって中身が大きく違います。
別表1を見ると、学校ごとに「学業型」「部活動型」「特別活動型」といった受験のタイプ(型)が用意されています。そして、検査の組み合わせも次のようにさまざまです。
- 書類審査・面接・学力検査(テストあり)
- 書類審査・面接・作文
- 書類審査・面接・プレゼンテーション(発表)
- 書類審査・面接・小論文 など
基本方針では、総合選抜は「提出された書類と、学校が指定した2つ以上の選抜検査をもとに総合的に判断する」と決められています。書類審査と面接だけでなく、学力検査や作文などがどう加わるかは学校で違うので、志望校の欄をよく読むことが大切です。
たとえば、学力検査を使う型もあれば、作文やプレゼンテーションで選ぶ型もあります。「テストは苦手だけれど、活動には自信がある」という人にとっては、自分に合う型がある学校かどうかが、志望校選びのポイントになります。
スポーツ特別選抜は、競技が決まっている
スポーツ特別選抜は、学校ごとに対象の競技(指定競技)が決まっています。別表1に出ている例をあげます。
- 安来高校(普通科):男女バレーボール、男女フェンシング
- 松江東高校(普通科):男子バスケットボール、男女アーチェリー、男女ローイング(ボート)
- 大東高校(普通科):男子ビーチバレーボール、男女レスリング
- 横田高校(普通科):男女ホッケー
- 三刀屋高校(総合学科):男女ソフトボール
- 平田高校(普通科):男女柔道
- 出雲高校:男女弓道
- 島根中央高校(普通科):男女カヌー
- 江津高校(普通科):男子水球、男女ハンドボール
- 浜田高校:男女体操
- 隠岐島前高校:男女レスリング
- 隠岐水産高校:男女ヨット、男子相撲
このほかにも、松江商業高校、出雲工業高校、出雲農林高校、江津工業高校などで指定競技があります。競技と学校の組み合わせは変わることがあるので、志望する競技がある人は、必ず別表1で自分の競技が対象になっているかを確かめてください。
基本方針では、スポーツ推進指定校の選抜も、提出された書類と、学校が指定した2つ以上の選抜検査をもとに総合的に判断すると決められています。別表1では、多くが「書類審査・面接・実技」という形で示されています。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと、書類の提出は年をまたぐので、冬休み前から準備が必要です。
特色選抜の書類提出
- インターネット出願システムによる提出:2026年12月21日(月)〜2027年1月8日(金)17時まで
- システムによらない提出:1月8日(金)17時まで
締切の1月8日は、冬休みが明けてすぐです。書類は中学校の先生にも手伝ってもらいながら準備するので、締切ぎりぎりではなく、早めに担任の先生へ相談しておくと安心です。
一般選抜の学力検査など
- 学力検査(国語・社会・数学・理科・英語):2027年3月3日(水)
- 追検査:2027年3月9日(火)
- 一般選抜等の合格発表:3月12日
特色選抜の検査日や合格内定の通知日は、県の日程表に載っています。学校によって検査の内容が違うため、志望校の案内もあわせて確認してください。
入学定員(参考)
同じ時期に、県教育委員会は令和9年度の県立高校の入学定員も公表しています。
- 全日制課程の合計:124学級、入学定員4,843人
- 松江市立皆美が丘女子高校(参考):3学級、90人
総合選抜の募集人員は、この入学定員をもとにした割合で決まります。たとえば入学定員が160人の学科で割合が40%なら、最大で64人が目安になります(これは割合の計算例で、実際の募集人員は別表1で確認してください)。
受験生・保護者が気をつけること
- 志望校の欄を別表1で確認する:総合選抜やスポーツ特別選抜の有無、型、検査の内容は学校ごとに違います。
- 特色選抜で不合格になっても終わりではない:特色選抜のあとに、一般選抜があります。一般選抜では、出願後に1回だけ志願変更ができます。
- 県外から受検する人:身元引受人による県外受検生の合格者数は、原則4名までです。ただし、別表1で「*」がついた22校は、入学定員の中で4名を超えて決められます。
- 地域外入学の制限:松江北・松江南・松江東・出雲の各高校の普通科では、地域外からの合格者は入学定員の10%(出雲高校は5%)以内です。ただし、総合選抜とスポーツ推進指定校の選抜には、この制限は適用されません。
- 書類は早めに:特色選抜の提出期間は12月21日から。冬休みの前に、先生や家族と志望校の「求める生徒像」を確認しておきましょう。
よくある質問
Q. 総合選抜は、全部の高校にあるの?
A. 全日制のすべての学科で実施されます。ただし、定時制・通信制では実施されません。
Q. 総合選抜では、募集人員は何%なの?
A. 体育科をのぞき、学科の入学定員の10〜40%程度までで、各学校が決めます。
Q. 一般選抜の志願変更はできるの?
A. 出願後に1回だけ、変更できます。
出典:島根県教育委員会「別表1(総合選抜・スポーツ特別選抜での募集人員・選抜方法等)」、島根県教育委員会・松江市教育委員会「令和9年度島根県公立高等学校入学者選抜の基本方針」、島根県教育委員会「入学者選抜関係日程表」、島根県「令和9年度 県立高等学校 入学定員」(発表:2026年9月7日、確認:2026年11月1日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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