山梨県の県外・帰国生徒の出願2027|書類と日程を3分でわかる解説

山梨県教育委員会が、令和9年度(2027年度)の公立高校入試について、県外に住んでいる人と海外から来た人のための出願案内を2026年10月14日に公表しました。引っ越しなどで県外から山梨県立高校を受ける人向けの「県外からの出願について」と、帰国生徒や外国籍の生徒向けの「帰国生徒等の出願について」の2つです。どちらも、2027年1月から書類の提出が始まるので、早めの確認が大切です。

何が発表されたの?

ひとことで言うと、「どんな事情の人が、いつ、どんな書類を出せばいいか」をまとめた案内が2つ出ました。

①県外から出願する人(県外入学志願)

一家での引っ越しなど、やむを得ない理由があって、県外の中学校から山梨県立高校か甲府市立甲府商業高校を受ける人のための案内です。「やむを得ない理由」とは、次のいずれかに当てはまる場合です。

  • 本人と保護者の住所が山梨県内にある
  • 保護者が転勤などで山梨県内に住むことが確実、または保護者がすでに山梨県内に住んでいる
  • 定時制を志願する
  • 住んでいる都道府県の高校にない学科を志願する
  • その他、特別な事情がある

この手続きは2段階です。まず[手続1]で、県外から受けることを認めてもらいます。認められると「県外入学志願承認書」が届きます。次に[手続2]で、通常の出願をします。承認書は手続き2で必要になるので、なくさないようにしましょう。

②帰国生徒・移住生徒・外国籍の生徒(帰国生徒等の特別措置)

海外から帰国した人や、日本に来て間もない人のために、入試で特別な扱い(特別措置)があります。内容は3つです。

  • 入学検査:一般の受検者とは分けて、学力検査と面接を行います。学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科から自分で選んだ3教科と、日本語での面接です。専門学科や普通科のコースを希望する人は、その学科やコースで決められた傾斜配点の教科(点数に重みをつける教科)を含めて選ぶ必要があります
  • 募集定員:募集定員を超えても、志願先の学級数に相当する数まで入学を許可できます
  • 入学後:日本語の指導が必要な生徒のための教育課程を、笛吹高校(普通科)、都留興譲館高校(普通科)、中央高校に置いています

笛吹(普通科)、都留興譲館(普通科)、中央のいずれかを受ける場合は、検査が少し違います。5教科から自分で選ぶ2教科と、日本語または英語での面接です。

特別措置を受けられる人は?

次の3つのタイプがあります。

  • 海外帰国生徒:原則として、2024年4月1日以降に帰国した人(帰国予定を含む)で、外国での在住が帰国までさかのぼって連続2年以上ある人
  • 移住生徒:中国残留邦人などの子で、永住のために引き揚げてきた人や、海外から移住してきた人の子。原則として、2027年4月1日の時点で日本での在住が7年以内の人
  • 外国籍生徒:保護者と山梨県内に住んでいる(住む予定の)外国籍の人で、原則として、2027年4月1日の時点で日本での在住が7年以内の人

ほかに、出願資格(中学校卒業か卒業見込みなど)も決まっています。すでに高校に在学している人は出願できません。外国で9年の学校教育を終えた外国籍の生徒は、書類を出す見込みの段階で、早めに県教委の教育企画室に問い合わせるよう案内されています。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと、前期募集(全日制)を受ける県外の人は1月上旬、後期募集と定時制は1月下旬から2月です。

県外から出願する人

  • [手続1]全日制の前期募集:2027年1月5日(火)〜7日(木)
  • [手続1]全日制の後期募集・定時制:1月25日(月)〜2月9日(火)
  • [手続2]全日制の前期募集:1月14日(木)〜18日(月)
  • [手続2]全日制の後期募集・定時制:2月16日(火)〜18日(木)
  • 5段階評定集計表(中学校が県教委に出す書類):2月26日(金)まで

受付時間は、土曜・日曜・祝日を除く午前10時〜午後4時です(手続き2は、土曜・日曜を除く)。最終日は正午までです。郵送もでき、書留で期限内に必着させます。1月14日(木)と2月16日(火)は、山梨県総合教育センターで一括して受け付けるため、各高校の窓口では受け付けません。

帰国生徒等の特別措置を受ける人

  • [手続1]特別措置の申立て:1月25日(月)〜2月9日(火)
  • [手続2]出願:2月16日(火)〜18日(木)。2月16日(火)は山梨県総合教育センターで一括受付です
  • 5段階評定集計表:2月26日(金)まで

この特別措置の出願は、様式2(全日制の後期募集)と様式4(定時制)の入学願書が使われます。前期募集の様式は案内に載っていません。

お金

  • 入学審査料:県立高校の全日制は2,200円、定時制は950円。甲府市立甲府商業高校は2,200円(現金で納付)
  • 県立高校は「山梨県納入通知書兼領収書」を入学願書に貼ります。消印はしません

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと、書類は「本人が用意するもの」と「中学校が用意するもの」があるので、先に中学校の先生に相談するのが近道です。

  • 県外から出願する人の手続き1の書類:県外入学志願承認願(様式19)、事情説明書(様式20)、住民票(本人・保護者・同居の家族のもの、2026年12月1日以降に発行)。承認願には、中学校に二重に志願していないことを証明してもらいます
  • 承認書の写しを残す:前期募集で内定しなかった人が、後期募集で同じ高校に出願するときなどに必要になります。志願先を変えると新しい承認が必要なことがあるので、複数部の写しを持っておくと安心です
  • 事前に中学校から志願先へ連絡:県外から出願する人は、申請の前に中学校から志願先の高校へ連絡してもらいます
  • 写真は2026年12月1日以降に撮影:縦4cm×横3cmの上半身・正面・脱帽。裏に中学校名と氏名を書きます。白黒でもカラーでも構いません
  • 帰国生徒等は申立書が必要:申立書(様式22)には中学校長の証明が必要です。保護者が海外に残り、本人だけが帰国する場合は、身元引受承諾書(様式23)も出します。外国籍の生徒は、パスポートの写しと住民票も付けます。校長の証明が得られないときは、早めに県教委へ問い合わせてください
  • 欠席日数が多い人:中学3年の欠席が30日以上なら、事情説明書(様式28)を志願先の校長に出します。30日未満でも、中学校長が必要と認めれば出せます
  • 特別な配慮が必要なとき:身体に障害があるなど、受検で配慮が必要な場合は、中学校を通して志願先の高校に事前に相談します
  • 特別選抜は別の書類:特別選抜では提出書類が違うので、問い合わせ先に直接確認してください

よくある質問

全国募集と県外入学志願は同じですか?

同じではありません。保護者が転住しない県外からの志願は、別に「全国募集」の手続きがあります。この記事で扱った「県外入学志願」は、引っ越しなどの事情がある人のための手続きです。

書類の書き方はどこに聞けばいいですか?

中学校が作る書類については、山梨県教育委員会 高校教育課 指導担当(電話 055-223-1766)です。資料請求や、そのほかの問い合わせは、教育企画室 高校改革担当(電話 055-223-1767)です。

書類は郵送でも出せますか?

出せます。書留で、期限内に必着させる必要があります。

出典:山梨県教育委員会「県外からの出願について」、「帰国生徒等の出願について」(発表:2026年10月14日、確認:2026年10月27日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

この県の高校の情報は山梨県の高校一覧にまとめています。