京都国際高等学校は、京都市東山区の緑豊かな環境の中にキャンパスを構える、国際色豊かな私立の共学校です。この学校の最大の特長は、日本と韓国の両政府から認可を受けた「一条校」である点にあります。これにより、卒業時には両国の高校卒業資格を取得できる可能性があります。世界で活躍する真の国際人育成を目標に掲げる京都国際高等学校では、独自の語学教育や異文化理解プログラムが充実しています。

特に力を入れているのが、日本語、英語、韓国語のトリリンガル教育です。少人数制のクラスで一人ひとりの個性を大切にしながら、きめ細やかな指導が行われており、生徒は自分のペースで着実に語学力を伸ばすことができます。また、近年では硬式野球部が甲子園で目覚ましい活躍を見せるなど、文武両道を実践している点も京都国際高等学校の大きな魅力となっています。

この記事では、そんな京都国際高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績、そして在校生や卒業生からのリアルな口コミまで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。国際的な環境で高校生活を送りたい、特定の分野で自分の可能性を試したいと考えている皆さんにとって、きっと参考になるはずです。

京都国際高等学校の基本情報

以下に京都国際高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 京都国際高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒605-0978 京都府京都市東山区今熊野本多山町1番地
代表電話番号 075-525-3535
公式サイト https://kyoto-kokusai.ed.jp/jp/

京都国際高等学校の偏差値・難易度・併願校

京都国際高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおよそ38から45の範囲です。これは京都府内の私立高校の中では中堅レベルに位置づけられます。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 進学コース:45

  • 総合コース:38

同じくらいの偏差値の高校としては、綾部高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安については、具体的な数値は公表されていませんが、学校の成績だけでなく、中学での活動なども含めて総合的に評価される傾向があります。

京都国際高等学校を第一志望とする受験生の主な併願校としては、同じ京都市内の私立高校である京都外大西高等学校、龍谷大学付属平安高等学校、京都橘高等学校などが考えられます。国際教育や部活動に力を入れている学校が選ばれることが多いようです。

京都国際高等学校に設置されている学科・コース

京都国際高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望や目標に合わせて選べる2つのコースが設置されています。少人数制のクラス編成で、それぞれの個性を伸ばすきめ細やかな指導が京都国際高等学校の特長です。

  • 進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:難関大学への進学を目指し、一人ひとりの学力に合わせた手厚い指導で応用力を養います。放課後の補習や自習環境も充実しており、ワンランク上の自分を目指せるコースです。

    • どんな生徒におすすめか:国公立大学や難関私立大学への進学を強く希望し、集中して学習に取り組みたい生徒におすすめです。

  • 総合コース

    • どんなことを学ぶ場所か:大学、専門学校、就職、留学など、多様な進路に対応できる力を身につけます。基礎学力の定着を重視し、国際系列やスポーツ系列といった特色ある授業を選択することも可能です。

    • どんな生徒におすすめか:部活動と勉強を両立させたい生徒や、様々な可能性の中から自分の進路をじっくり見つけたい生徒に適しています。

京都国際高等学校の特色・校風

京都国際高等学校は、「国際交流」「文武両道」「アットホーム」といったキーワードで表現できるユニークな校風を持つ学校です。

生徒たちは落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送っているという声が多いようです。日本と韓国の文化が融合した環境で、自然と国際感覚が身につきます。

  • 宿題の量:コースや個人の選択科目によって異なりますが、特に進学コースでは日々の予習・復習が重要になるため、宿題は多めに出される傾向があるようです。

  • 校則:他の私立高校と比較して、特に厳しいという声は少ないようです。ただし、頭髪や服装に関する基本的な指導は行われています。スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが定められているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:少人数制のため、生徒と先生の距離が近く、アットホームな雰囲気です。生徒数は多くありませんが、女子生徒が元気で活気があるという印象を持つ人もいます。野球部員をはじめ、部活動に熱心に取り組む生徒が多く、活気があります。

  • アルバイト:原則として禁止されているようです。

  • 制服:ブレザータイプで、女子はスラックスも選択可能です。デザインについては、シンプルで良いという評判がある一方で、より可愛らしいデザインを望む声も聞かれます。

  • 土曜授業:月に1回程度、土曜授業が実施されています。

京都国際高等学校の部活動・イベント

部活動

京都国際高等学校では、多くの生徒が部活動に所属し、充実した学校生活を送っています。特に硬式野球部の活躍は全国的にも有名です。

  • 硬式野球部:甲子園の常連校であり、全国大会でベスト4に進出した実績もあります。専用のグラウンドはありませんが、限られた環境の中で工夫を凝らした練習を重ね、高いレベルで文武両道を実践しています。

  • ダンス部:様々な大会で入賞するなど、活発に活動しています。

  • 韓国舞踊部:韓国にルーツを持つ学校ならではの特色ある部活動で、地域のイベントなどで美しい踊りを披露しています。

  • その他:硬式テニス部、バスケットボール部といった運動部のほか、軽音楽部や美術部などの文化部も活動しています。

イベント

京都国際高等学校では、国際色豊かな独自のイベントが多く開催され、生徒たちの学校生活を彩っています。

  • 文化祭(10月):生徒たちが主体となって企画・運営する学校最大のイベントの一つです。各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。

  • 体育祭(5月):クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げ、生徒たちの団結力が高まるイベントです。

  • 修学旅行(11月):韓国を訪れ、現地の歴史や文化に触れる貴重な体験ができます。姉妹校との交流などを通じて、国際感覚を養います。

  • 韓国語学研修(7月):夏休みを利用して、希望者を対象に韓国での語学研修が実施されます。現地で集中的に韓国語を学ぶことで、実践的な語学力を身につけることができます。

京都国際高等学校の進学実績

京都国際高等学校は、少人数教育の強みを活かしたきめ細やかな進路指導で、生徒一人ひとりの希望の実現をサポートしています。日本国内の大学だけでなく、韓国の大学への進学実績が豊富な点も、京都国際高等学校の大きな特長です。

以下は近年の主な進学実績です。

  • 国公立大学:福知山公立大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学:同志社大学、立命館大学、青山学院大学といった難関私立大学にも合格者を出しています。

  • その他:龍谷大学、京都産業大学、同志社女子大学など、京都府内の大学を中心に多くの合格実績があります。

  • 海外大学:延世大学や韓国外国語大学など、韓国の名門大学への進学者がいるのも大きな特長です。

  • 専門学校・就職:専門学校への進学や、プロ野球選手(横浜DeNAベイスターズ)やトヨタ車体株式会社、兵庫県警などへの就職実績もあります。

進学実績を支える取り組みとして、放課後には「AS塾」と呼ばれる放課後塾が開かれ、夜7時まで先生方が学習をサポートしています。また、大学見学会や進学合宿なども実施されており、生徒の進路意識を高める機会が豊富に用意されています。

京都国際高等学校の特長・アピールポイント

京都国際高等学校には、他の学校にはない多くの魅力とユニークな強みがあります。

  • トリリンガル教育の推進:日本語、英語、韓国語の3ヶ国語習得を目標に掲げ、習熟度別授業や海外研修を通して高い語学力を養成します。

  • 日本と韓国の高校卒業資格:日本と韓国の両政府から認可された学校であるため、卒業時に両国の高校卒業資格を取得できる可能性があります。

  • 少人数制による手厚いサポート:1クラス20人までの少人数制で、教員が生徒一人ひとりと向き合い、学習面から生活面まで丁寧にサポートします。

  • 韓国の大学への進学サポート:韓国の名門大学への進学実績が豊富で、独自のノウハウに基づいた手厚い進路指導が受けられます。

  • 全国レベルで活躍する部活動:硬式野球部をはじめ、全国の舞台で活躍する部活動があり、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 異文化理解を深める多様な行事:韓国への修学旅行や語学研修など、国際感覚を養う独自の学校行事が充実しています。

  • 充実した進路指導と放課後学習:放課後には「AS塾」が開かれ、教員が常駐して生徒の学習をサポートするなど、進路実現に向けた体制が整っています。

京都国際高等学校の口コミ・評判のまとめ

京都国際高等学校に関する口コミをまとめると、そのユニークな教育環境に対する様々な声が見られます。

  • 良い点

    • 「先生と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気で学校生活が送れる」という声が多く聞かれます。

    • 「韓国語や韓国文化に興味がある生徒にとっては、最高の環境」という意見が多数あります。

    • 「少人数制なので、先生方が一人ひとりをしっかり見てくれて、進路相談にも親身に乗ってくれる」点が評価されています。

    • 「部活動、特に野球部の活躍が学校全体の誇りになっている」と感じている生徒も多いようです。

    • 「国際交流が盛んで、様々なバックグラウンドを持つ友人ができる」といった、多様性のある環境を魅力に感じる声もあります。

  • 気になる点

    • 「学校の施設が少し古い部分がある」という意見が見られます。

    • 「最寄り駅から坂道を歩く必要があり、アクセスが少し不便」と感じる生徒もいるようです。

    • 「生徒数が少ないため、部活動の種類が限られている」点を挙げる声もあります。

    • 「学校の特色がはっきりしている分、合う人と合わない人がいるかもしれない」という意見もありました。

アクセス・通学

京都国際高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。東福寺や泉涌寺に囲まれた、静かで緑豊かな環境にあります。

  • 最寄り駅

    • 京阪本線・JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約18分

    • 京阪本線「鳥羽街道駅」から徒歩約17分

  • バス

    • 市バス「東福寺」バス停から徒歩約15分

    • 市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約20分

  • スクールバス

    • 東福寺の駐車場から無料のスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。

通学している生徒は、京都市内を中心に、京都府内の広いエリアから集まっています。また、遠方からの生徒のために生徒寮も完備されています。

京都国際高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

京都国際高等学校を目指す受験生の皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんにエールを送ります。

この学校は、何よりも「国際的な環境で学びたい」「韓国語や韓国文化に深く触れたい」という強い意志を持つ生徒に特におすすめです。少人数制のアットホームな雰囲気の中で、先生方は一人ひとりの個性や夢と真剣に向き合ってくれます。もしあなたが、他の人とは違うユニークな高校生活を送り、自分の可能性を世界に広げたいと願うなら、京都国際高等学校は最高の舞台になるでしょう。

受験勉強においては、基礎学力をしっかりと固めることが大切です。特に英語と国語は、入学後の国際的な学びの基盤となりますので、重点的に学習を進めてください。面接では、なぜ京都国際高等学校で学びたいのか、将来の夢や目標を自分の言葉で熱意をもって伝えられるように準備しておきましょう。皆さんの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。